アジング界を黎明期より支える34社から発売されているおすすめアジングロッドを一挙にご紹介。

実売1万円台のロッドも登場し、以前よりも入手のハードルがグッと下がっています。

アジング界のレジェンドといわれる家邊克己氏が手がける珠玉のロッドたちを触ってみませんか?

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34製アジングロッドの特徴

34はライトゲーム(特にアジング)を専門に製品開発を行うメーカーです。

細部まで作り込まれたこだわり強めの高性能アイテムを多く抱え、コアなファンから愛されています。

代表を務めるのはアジング界のレジェンドである家邊克己氏。

家邊氏を中心とした凄腕釣り師たちの知見が存分に注ぎ込まれた34製品には、多くのアングラーが信頼を寄せています。

なかでもロッド製品には並々ならぬこだわりが込められており、性能がヤバいと評判。

ただ、他のメーカーとは毛色が違う開発スタイルなので、とっつきづらいという一面もあります。

そんなわけなので、まずは34製アジングロッドの特徴を簡単に解説しておきますね。

1本1本を丹念に作り込むスタイル

他メーカーとの開発スタイルの違いが色濃いのが、1本ずつ作り込むスタイル。

一般的なロッド製品は、「〇〇」という製品にいくつかの機種が含まれるという形をとります。

例えばダイワの「21月下美人MXアジング」という製品なら、5種類の全モデルが一斉に発売され、そのなかから好みのモデルを選べるという形です。

出典:ダイワ

≫関連:人気ロッドが正統進化!「21月下美人MX アジング」に注目!

一方、34は同じ製品から一度に複数機種が発売されることがありません。

1モデル1モデルを丁寧に作り込んでいくスタイルをとっているわけです。

単純なマンパワーの不足という要因もあるでしょうけど、1本1本リリースしていくスタイルは職人的で美徳も感じられます。

確かに、同製品から好みの機種を選ぶという楽しみが消えるのは惜しいです。

しかしながら、複数機種を開発するぶんの熱量が1本に込められていると思えば嬉しいですよね。

というわけでまずは、34のロッドは1製品複数モデル展開ではなく、1本1本を作り込むスタイルだということを頭に入れておきましょう。

ほとんどがジグ単向けショートロッド

リリースされるロッド製品のほとんどが、ジグ単に特化したショートモデルであるという点も34製アジングロッドの特徴です。

そもそも、ジグ単モデル・遠投モデル・万能モデルなど、いろいろな役割の機種を取りそろえていくのが一般的な開発スタイル。

先ほど例に挙げた「21月下美人MXアジング」なら、↓のような機種構成を採用しています。

機種ルアー重量役割
55XUL-S・N0.3-3g超軽量ジグ単特化
510UL-S・N0.3-5gジグ単・スプリット
64L-S・N0.5-8g万能ソリッド
65L-T・N0.5-8g万能チューブラー
710ML-S・N1.5-10g遠投特化

役割があまりかぶらないように機種が構成されていますよね。

多くのメーカーはこういった形で、ロッドの役割を分散させながら製品開発を進めています。

しかしながら、34の場合はこれがちょっと違うんです。

発売されるロッドのほとんどがジグ単用特化型モデルとなっています。

ジグ単から遠投までこなす万能型や、遠投特化型のロッドはほんのわずかです。

役割でいえばジグ単用のロッドばかりが揃っているのですが、それぞれテイストが異なります。

同じジグ単というリグを使うにしても、使用感や得意とするアプローチが微妙に違うわけです。

34社のファンのなかには、この微妙なテイストの違いを楽しめる方が多いのでしょう。

重いけどバランスが良い

タックルバランスへのこだわりが強いのも34製ロッドの特徴です。

どんな重量のリールを合わせても重心が手元にくるように調整されており、穂先にかかる負荷の変化を読み取りやすくなっています。

出典:34

というのも、34が提唱しているアジングはドリフトでのアミパターン攻略。

荷重感度が高く、流れの変化が読めるロッドじゃないとこれが成立しませんからね。

ただ、34のアジングロッドは、バランスが最高に良いかわりにロッドそのものが重いです。

出典:ダイワ

重心を手元にもってこようとすると、ロッドの後ろ側を重くしないといけません。

なので、必然的にロッド全体の自重も増すというカラクリです。

余談ですが、近ごろのアジングロッド界では「軽いけどちょい先重りするロッド」が多く発売されています。

もしかすると、34社は逆張り的に「重いけど最高にバランスが良いロッド」を作っているのかもしれませんね。

34のおすすめアジングロッド【入門クラス編】

ここからは34のおすすめアジングロッドを紹介していきます。

まずは実売1〜2万円台で入手できるエントリークラスからいきましょう。

+E 410M

出典:34

2021年に発売された34の新たなアジング入門機。

実売1万円台で手に入るお得感と、その価格に見合わない性能が人気の製品です。

レングスは釣り初心者の方でも問題なく取り回せて、女性やお子様でも扱いやすい超ショートの4フィート10インチ。

飛距離は犠牲になりますが、ジグ単アジングのとっかかりとしては最高な長さですね。

これまで、最安でも実売2万円台〜だった34製ロッドの敷居をグッと下げてくれたのも「+E 410M」のステキなところ。

欲しいけど手が届かない…って状態だった方も、34のロッドを手軽に試せるようになりました。

全長自重ルアー重量継数
1.47m65g0.3-3.0g2本

≫関連:【衝撃プライス】34のNEWロッド「+E 410M」がスゴイ!新機軸エントリー機にご注目あれ。

ガイドポストLHRシリーズ

実売2万円台ながらも上位グレードに肉薄する性能をもつ、ロングセラーの入門機。

レングスも5.7ft/6.2ft/6.9ftの3種が揃い、対応できるシチュエーションも多彩です。

選び方としては

  • ジグ単での近距離特化ならLHR-57orLHR-62
  • ジグ単と中距離の遠投の両方をこなしたいならLHR-69

といった基準がおすすめです。

機種全長自重ルアー重量継数
LHR-571.70m74g0.3-2.0g2本
LHR-621.88m0.3-2.0g2本
LHR-692.06m0-5.0g2本

売れ筋はアジングのジグ単用ショートロッドの王道レングスであるLHR-57です。

女性らしいホワイト×ピンク系カラーもラインナップされており、ペアルックで使えるってのもGood!

≫関連:34自慢の入門機「ガイドポストLHR」の特徴|シンプルに実釣性能を追求

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34のおすすめアジングロッド【ミドル・ハイエンド編】

つづいては、実売3万円台〜のミドル・ハイエンドのおすすめロッドを紹介していきます。

アドバンスメント FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned

出典:34

「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」は2022年に発売されたNEWロッド。

人気の初代モデル「FPR-55 F-tuned」のリメイクモデルとなっており、感度や振り抜けなどの性能に磨きがかけられています。

「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」を象徴するのは、製品名にも含まれる”F-tuned”ティップ。

出典:34

軽い負荷でもグイッと曲がるしなやか系ソリッドとなっており、潮の変化や抜けアタリなどを感知する荷重感度が優秀です。

柔らかいティップとは対象的に、ブランク全体はファーストテーパー(先調子)設計となっています。

レスポンスが悪いやわらかティップをカバーする張りを持たせることで、全体のバランスをとっています。

全長自重ルアー重量継数
1.65m0.3-4.0g2本

アドバンスメント HSR-70

出典:34

「HSR-70」も2022年発売のNEWロッド。

34製品のなかでは珍しいパワー型の7フィート台ロッドとなっており、10gクラスの遠投リグを背負えうことができます。

ジグ単では届かない距離をサーチできるので、広範囲のアジにコンタクト可能です。

一方、パワー型ロッドながらも1gクラスのジグ単をキャスト・操作できる繊細があるというのも、「HSR-70」の強みとなっています。

その気になれば、「HSR-70」1本でジグ単&遠投アジングを成立させられるというのも嬉しい点です。

全長自重ルアー重量継数
2.13m~13g2本

アドバンスメント UBR-510

出典:34

2021年発売の10周年記念ロッド。

”究極のしなり”をテーマに開発されており、ムチのようにしなるのが特徴です。

トップセクションが長い変則2ピース仕様となっており、ブランクスの元部以外がとてもしなやか。

しなりで弾き飛ばすようなキャストと、魚を掛けた後のブチ曲がり、圧倒的な荷重感度が強みです。

グリップまわりなどのデザインも特別感があり、見た目も”アニバーサリー”な仕上がりとなっています。

全長自重ルアー重量継数
1.78m0.3-3.0g2本

≫関連:34「アドバンスメント UBR-510」公式ページ

アドバンスメント HSR-63 ver.3

出典:34

34製品では珍しいファーストテーパーロッドです。

ただの先調子というわけではなく、トップに絶妙な柔らかさをもたせているのが34流。

アンダー1gから5gクラスまで、幅広い重量のリグを快適に操作できるようチューニングされています。

本記事で紹介する34のおすすめロッドのなかでも汎用性はピカイチ。

いろんなシチュエーションに1本で対応したい方にとっては最有力候補となるでしょう。

全長自重ルアー重量継数
1.90m76g0.3-5.0g2本

≫関連:性能と値段に驚愕!?34の新作「HSR63 バージョン3」ってどんなロッドなの??

アドバンスメント FPR-46 攻

出典:34

4.6ftの超ショートレングスを採用した攻撃的ロッド。

”乗るまで待つ”が基本とされている豆アジを、掛けて釣ったろう!というアイテムです。

張りのあるベリー&バットと持ち前の鬼ショートレングスで瞬掛けし、柔らかいティップで負荷を逃しながら豆アジをバラさず獲りきるというコンセプトとなっています。

34製ロッドでは珍しい1ピース仕様となっているのもFPR-46の個性です。

継部のパワーロスや感度減衰とは無縁かつ、手から竿先までの距離が近いので感度はキンキン。

豆アジングを味気なく感じている方にぜひ使ってもらいたい1本です。

全長自重ルアー重量継数
1.37m65g0.3-1.8g2本

≫関連:豆アジを鬼掛けできる34の新作ロッド「FPR46攻」がスゴイぞ!豆アジングの新時代到来か?

アドバンスメント BCR-56

どこにでも持ち出せる4ピースの本格アジングロッド。

旅行や出張、遠征に行った先でもガチなアジングを楽しませてくれる希少価値の高いアイテムです。

勝手がわからない場所でのゲームも想定して、ロッド全体としては強めの造りとなっています。

3gまでのリグを背負えるので、サーチ範囲はそこそこ広めです。

ティップは超しなやかで荷重感度に優れるF-tuned仕様なので、抜けアタリや流速変化の感知能力も十分。

パックロッドなのにバリバリ普段使いもできちゃいますよ。

全長自重ルアー重量継数仕舞寸
1.71m69g0.3~3g4pcs47.5cm

≫関連:超本格派のパックロッド「BCR56」でアジングを極めよう!

アドバンスメント PSR-60 THE NEXT STAGE

出典:34

34の人気ロッドのひとつである「PSR-60」のアップグレード版。

アミパターンに偏りがちなアジングシーンに合わせ、新たな技術とともに初代PSR-60がブラッシュアップされています。

初代と最も異なる点はジョイントです。並継を採用することで、全体が細身に仕上げてあります。

振り抜けが抜群に良く、ティップ部の情報収集力も優秀。

心地よいしなりと6ftのレングスのおかげで、軽量ジグヘッドの遠投性能も高いです。

総合力に優れ、クセも少ないので、入門機からの乗り換えにもおすすめしたいアイテムとなっています。

全長自重ルアー重量継数
1.83m74g0.3-1.8g2本

≫関連:34「PSR-60 THE NEXT STAGE」公式ページ

プロビデンス FER-58

出典:34

34製ロッドの最高峰グレードである”プロビデンス”を冠するフラッグシップ機。

竿先からグリップ、エンドに至るまで細かなこだわりが詰め込まれたスペシャルロッドです。

開発コンセプトは

  • DFR-511(ムチのようにしなる全体のしなやかさが強み)
  • FPR-55(激柔ティップの表現力が強み)

のハイブリッド。

34のスタイルであるジグ単でのアミパターン攻略を極めるためのチューニングとなっています。

全長自重ルアー重量継数
1.73m73g0.1-1.8g2本

≫関連:34「プロビデンス FER-58」公式ページ

34(サーティーフォー)のライバルメーカー3選

アジングロッド市場で34社のライバルとなるメーカーもささっと紹介しておきます。

競合の選出基準としては

  • 手頃な入門機からラインナップ
  • 高性能な中堅・ハイエンド機をもつ

といったところです。

34のライバルメーカー①ダイワ

出典:ダイワ

ダイワ社は”月下美人”ブランドで多彩なライトゲームロッドを展開しています。

ビギナーからベテランまで、幅広いレベル感のアングラーをフォローする製品をラインナップ。

モデルチェンジのスパンも早く、手軽に最先端のチューニングを試せるというのも良いトコロです。

34のライバルメーカー②シマノ

出典:シマノ

シマノ社は”Soare(ソアレ)”ブランドでライトゲームロッドを展開中。

ソアレシリーズでは、1万円台〜6万円超までの価格帯に全6グレードをラインナップしています。

予算や技量に合わせたアイテムチョイスがしやすく、多くのライトゲーマーから高い評価を受けています。

34のライバルメーカー③オリムピック

オリムピック社は”CORTO(コルト)”ブランドでアジングロッドを展開しています。

グレードの選択肢は1万円台〜10万円超まであり、中上級者からの支持も厚め。

他社にブランクスを供給することも多く、業界関係者からも全幅の信頼を置かれているメーカーです。

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ビギナーからベテランまで!34のロッドでアジングを極めよう。

出典:34

というわけで、34製アジングロッドの紹介は以上です。

基本的にはお値段が高めなミドル〜ハイエンド機が中心となっていますが、「+E 410M」の登場で一気に親しみやすくなりましたよね。

ジグ単でのアミパターン攻略という基本コンセプトがあるおかげで、アジング上達の軸を見つけやすいってのも良いところ。

これからアジングを始めたい方、アジングがもっと上手くなりたい方にもおすすめのメーカーです。

好みのロッドを探して、試しに1本GETしてみてはいかがでしょうか。

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