2020年にモデルチェンジが発表された「ソアレエクスチューン」の特徴と機種ラインナップをご紹介します。

コンセプトがより近代化した珠玉の準ハイエンド機!こりゃ、見逃せませんぞ。

準ハイエンド機「ソアレエクスチューン」がひっそりと(?)モデルチェンジ!

出典:シマノ

シマノのライトゲームロッドの準ハインドシリーズ「ソアレエクスチューン」がひっそり(?)モデルチェンジしました。

(不思議とあんまり話題になってないんですが、大々的なプロモーションはこれからでしょうか?)

いずれにせよ、注目に値するロッドであることは間違いありません。魅力に迫りつつ、言いたいことを言っちゃいます。

モデルチェンジのKWは「統合」

「20ソアレ エクスチューン」を語る上で外せないキーワードは”統合”。

先代の「ソアレエクスチューン」では

  • アジング:ソアレ エクスチューン アジング
  • メバリング:ソアレ エクスチューン

という形で、アジングモデルとメバリングモデルで、製品が分かれていました。

しかし、今回のモデルチェンジでは両モデルが統合された模様。

確かに、アジングロッドでメバリングができないことはありませんし、その逆もしかりです。

「20ソアレ エクスチューン」の公式HPで、

ライトゲームは変化していく。そのターゲットはメバル・アジだけには留まらない。

釣り方もしかり。メバリングは乗せ調子、アジングは掛け調子、そんな固定概念にとらわれていては進歩はない。

出典:シマノ

と表記してあるとおり、両部門の統合は合理的な方針なんじゃないかと思います。

「20ソアレ エクスチューン」の発売日は?

「20ソアレ エクスチューン」の気になる発売日についてですが、公式HPでは「2020年9月発売予定」となっています。

各ショップでは予約がスタートしていることですし、大きなアクシデントがなければ9月末までには発売されるでしょう!楽しみですね〜。

アジンガーにとっては「ムフフ」な事実を発見!?

新生「ソアレエクスチューン」では、筆者がソアレブランドに対して長年不満に思ってきたある項目が解消されました。

その不満とは「アジングがぞんざいに扱われてる感」です。

ソアレシリーズのロッドはたいてい、

  • メバリングロッド→「ソアレ〇〇」
  • アジングロッド→「ソアレ〇〇 アジング

という名前で売り出されています。↑のような名前だと、何だかアジングがオマケみたいな感じがしません?

アジング派の筆者としてはこれが気に食わなかったわけです。(←人間が小さい…。)

とりあえず、新生「ソアレエクスチューン」ではアジング&メバリングモデルの統合で、晴れて両者が並列に!ってことでまずは納得している次第であります。

(メバリングファンの方、これまで目の敵にしてきてすいませんでした…。)

むしろ、アジングの方が強い説。

さらにですよ!むしろアジングの方が強い説を感じさせる事実も存在します。

シマノのライトゲームロッドには、「ブリッジライクシート」という独自のリールシートが採用されています。

↑がブリッジライクシート
出典:シマノ

その固定方式が

  • アジングモデル=ダウンロック式
  • メバリングモデル=アップロック式

となっているのは、ソアレファンなら周知の事実。

さて、今回の「20ソアレエクスチューン」は全7モデルのうち6モデルがダウンロック式です。

つまり、

アンコウ
アンコウ

アジングが圧倒的に優勢やないか〜い!

ってなるんですよ。

そう思ってるのは筆者だけ…?いや、他にも同じように感じたアジングファンがいると信じています。

「20ソアレエクスチューン」の特長

出典:シマノ

人間が小さなアジングマン(筆者)の無駄話はこれぐらいにして、ここからは「20ソアレエクスチューン」の特長を見ていきましょう。

注目ポイントは↓の5点です。

  • 全体的にマイルドチューンに方向転換?
  • 2つの「X」でブランクスの強度武装はカンペキ
  • 最上位と同じ「Xガイドエアロチタン」
  • カーボンモノコックグリップの形状が微チェンジ
  • 便利なフックキーパーつき

全体的にマイルドチューンに方向転換?

シャキッと張りがある、いわゆるパッツン系の掛け調子が従来のシマノ製アジングロッドの代名詞。特に、上位シリーズについてはこの傾向が顕著でした。

しかし、今作ではスペックを見るだけで、コンセプトが変わっているのがわかります。

SULクラスを積極的に採用した、柔らかいスローテーパー寄りのモデルが増えているんです。

  • 軽量ジグ単も投げやすく
  • 抜けアタリもとりやすい
  • 潮目も感じやすい

というスローテーパーのメリットを享受できる方が、現代のアジングでは有利になりやすいですからね。

アジングモデルはアミパターンに寄せてきたかな?

パターンでいえば、ベイトパターンよりもアミパターンに重きを置いてきた感じです。

特にその傾向が強い「S58SUL-S」に注目してるジグ単好きは多いんじゃないかと思います。(筆者含む)

2つの「X」でブランクスの強度武装はカンペキ

出典:シマノ
出典:シマノ

ブランクスにはシマノの十八番、「スパイラルXコア」と「ハイパワーX」をダブルで適用。先代と同じく、強度に関しては文句なしでしょう。

最上位と同じ「Xガイドエアロチタン」

出典:シマノ

ガイドには最上位クラスの「ソアレリミテッド」と同じ「Xガイドエアロチタン」が採用されています。

フレームがさらに軽量化され、空気抵抗も激減。振り抜けがグッと良くなります。

ガイドフレームは全て軽くて丈夫なチタン製。ガイドリングは、

  • ティップ〜ベリーはSiCリング
  • それ以外はトルザイトリング

となっており、実用性に優れたセッティングです。

カーボンモノコックグリップは形状が微チェンジ

出典:シマノ

ブランクスと一体成形の中空構造によって反響感度を高める「カーボンモノコックグリップ」は引き続き採用。リグに伝わった”響き”を増幅させて手元に伝えてくれます。

ただ、先代モデルとは微妙に形状が違い、カットが斜め向きになっています。斜めカットの実釣面でのメリットについては言及されていませんが、見た目的にはカッコイイっす!

便利なフックキーパーつき

出典:シマノ

バット部には折りたたみ式のフックキーパーが付けられています。ポイント移動時にジグヘッドを引っ掛けられて便利です。

現状見えている「20ソアレエクスチューン」の不満点

ここまで「20ソアレエクスチューン」の魅力を紹介してきましたが、もちろん少し不満に思う点もあります。現状で見えている不満点2つ↓

  • 汎用性高すぎ問題
  • 自重が重ため…

にも少し触れておくことにします。

汎用性高すぎ問題

ひとつ目は汎用性高すぎ問題です。

ルアー対応重量の幅が高いのは、シマノのライトゲームロッドの長所であり、短所でもあります。

一番繊細なモデル「S58SUL-S」でも0.3~6gまでいけちゃうんですよ。

個人的な要望としては、もっとジグ単に特化したロッドも作って欲しいな〜と思うわけです。(対応ルアーウェイト0.3~2.0gぐらいのヤツ。)

5.8ftのロッドで6gのリグを投げるケースはさすがにありませんからね。垂らしが長くなる関係上、物理的にも投げにくいですし…。

自重が重ため…

もう一点は「自重」。これが結構重ためなんですよ。

最近のアジングロッド上級機の自重は

  • 5ft台のショートロッド:アンダー55g
  • 6ft台の万能ロッド:アンダー60g

ぐらいが相場となっています。

一方でシマノ「20ソアレエクスチューン」の主要モデルの自重は↓のとおり。

  • 5.8ftモデル → 56g
  • 5.10ftモデル → 62g
  • 6.4ftモデル → 63g
  • 6.10ftモデル → 66g

これはハッキリ言って、数ランク格下の1万円台前半のロッドの水準です。

シマノのエギングロッド「セフィア」シリーズの上級機同様に、自重数値よりも持ち軽さ・振り軽さ重視に舵を切ったのかもしれません。

が…!アジングの感度向上のために、自重の軽さはかなり重要ですし、ライトゲーマーは”数値”に注目します。(上級クラスのロッドを買い求める方なら特にです。)

「20ソアレエクスチューン」の”重たさ”が普及の足かせにならないか心配です。

「20ソアレエクスチューン」の機種ラインナップ

魅力と不満点をぶちまけましたので、ここからは「20ソアレエクスチューン」のラインナップを見ていきましょう。↓の7機種展開となっています。

機種全長(m)自重(g)ルアー重量(g)
S58SUL-S1.73560.3-6
S510SUL+-S1.78620.4-8
S64UL+-S1.93630.6-12
S610SUL-S2.08660.4-8
S73UL-S2.21650.5-8
S76UL-T2.29670.6-6
S80L-S2.44771.5-14

S58SUL-S

全長自重ルアー重量継数
1.73m56g0.3-6g2本

軽負荷でももたれる柔らかいソリッドティップを搭載したフィネスモデル。ゆるくフワフワ潮に流しながらのジグ単アジングにピッタリです。

S510SUL+-S

全長自重ルアー重量継数
1.78m62g0.4-8g2本

シャキッとした「ハイレスポンス」ソリッドを採用したシマノらしい掛け調子モデル。魚を掛けたあとはしっかり曲がり込むSULクラスなので、やりとりも存分に楽しめます。

S64UL+-S

全長自重ルアー重量継数
1.93m63g0.6-12g2本

12gまでのリグを背負うことができ、抜群に汎用性が高いミドルレングスロッド。ジグ単から遠投まで1本でこなしたい方におすすめです。

S610SUL-S

全長自重ルアー重量継数
2.08m66g0.4-8g2本

シマノが長年注力し続けるロクテン(6フィート10インチ)モデルです。歴代のソアレシリーズではLパワーが採用されることが多かったのですが、今回はSULパワー。曲がりがもたらす極上の釣り味を楽しめます。

S73UL-S

全長自重ルアー重量継数
2.21m65g0.5-8g2本

メバリングロッドの定番モデル。巻きで乗せるしなやかさと適度な張りのバランスに優れた万能の7.3ftロッドは幅広いフィールドで活躍してくれます。

S76UL-T

全長自重ルアー重量継数
2.29m67g0.6-6g2本

セフィアシリーズで好評の柔らかいチューブラー「ソフチューブトップ」が採用されたモデル。チューブラー特有の反響感度と、しなやかなティップによる荷重感度を欲張れる究極のバーサタイルロッドです。

S80L-S

全長自重ルアー重量継数
2.44m77g1.5-14g2本

14gまでのリグを背負える強めのロングロッド。遠投リグやメタルジグのお伴にピッタリです。

「20ソアレエクスチューン」が楽しみで仕方ないぞ!

というわけで、2020年にモデルチェンジを迎えた「20ソアレエクスチューン」の紹介は以上です。

いろいろと好き放題言いましたが、最後に一言。

新生「ソアレエクスチューン」が楽しみすぎる!!!!!

ジグ単特化のショートロッド厨の私としては、なんやかんや文句を言いながらも「S58SUL-S」に熱視線を送っています。

みなさんも気になるモデルにツバをつけておいてはいかがでしょうか?

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