34から2022年に発売された新作ロッド「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」をご紹介。
ティップがすこぶる柔らかい先調子設計ということで、ティップとそれ以外とのコントラストがはっきりしたロッドとなっています。
超軽量ジグ単でのドリフトアジングがお好きな方は、要チェックなアイテムです。
34の人気ロッド「FPR-55 F-tuned」に次世代モデルが登場!
本記事で紹介する「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」は、バージョン2という製品名からもわかるとおり、ある人気ロッドの2代目です。
その初代モデルというのが「FPR-55 F-tuned」。いまだにコアなファンから支持される34自慢の高感度アジングロッドです。
「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」はそんな初代モデルの改良版となっており、先代の良さを継承しつつも大胆なブラッシュアップが施されています。
「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」の価格&発売日
そんな「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」の発売は2022年12月。
定価は52,800円(税込み)、実売価格もそれと同じぐらいの水準となっています。(※本記事執筆時点)
34の主戦場であるハイエンド帯に投入されており、お値段も性能も高いアジングガチ勢向けのロッドです。
34「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」の特徴
ここからは「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」の特徴を掘り下げていきます。
超絶柔らかいF-tunedティップ
このロッドの最たる個性は製品名にも含まれる”F-tuned”ティップ。
鬼のように柔らかいソリッドティップとなっており、↑のようにグニャ~~ッと曲がるんです。
このしなやかティップは、少しでも負荷がかかるとお辞儀をし、少しでも負荷が抜けると頭を起こします。
負荷のON・OFFがわかりやすい、つまりは荷重感度がめちゃ高いのです。
荷重感度が高いロッドは、潮の変化を見つけやすかったり、抜けアタリが取りやすかったりで、アミパターンに偏った近年のアジングシーンでは、かなりのアドバンテージをもたらします。
34が提唱している”流れの変化を探すアプローチ”を極めるには、持ってこいのティップというわけです。
F-tunedティップを支えるファーストテーパー(先調子)
そして、”F-tuned”という極柔ティップを採用するうえで外せない要素がファーストテーパー(先調子)。
ブランクに負荷をかけたときの曲がりの頂点が、ティップのすぐ下あたりにくるよう調整されています。
先述のとおり、柔らかいティップの武器は荷重感度が高いこと。
その一方、操作がダルくてフッキングも遅れがちになるというデメリットも併せ持ちます。
柔らかいティップには、パワーがありません。当然、アングラーの入力がリグに伝わるのが遅くなってしまいます。
その弱点をカバーするのが、ファーストテーパー(先調子)。
柔軟なティップ以外の部分にしっかり張りを持たせることで、ダルい・遅いというF-tunedティップの短所が中和されます。
アジンガーの多くが嫌う竿のダルさを極力感じないよう配慮されているわけです。
「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」のスペック&運用イメージ
上記のとおり、F-tunedティップ×ファーストテーパーというのが、「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」を語るうえでの一番のポイントとなります。
極端に柔らかいティップと、極端に硬い他セクションで全体のバランスをとった、ちょっと変わったコンセプトのアジングロッドなのです。
そんなわけで、ここいらでスペックをチェックしておきましょう。
公式ページによるとこんな感じ↓になっています。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
1.65m | – | 0.3-4.0g | 2本 |
スペックを見てすぐにわかると思いますが、「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」は筋金入りのジグ単ロッドです。
真価を発揮するのは、流れの緩い港湾部でのスローなアジング。
リグキャパはMAX4gとなっていますが、「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」の主戦場は~1gクラス。
引き抵抗の少ない軽量ジグ単をゆっる~い流れに乗せて、流れの変化(=アジの群れの居場所)を探すアプローチをしてこそのロッドといえるでしょう。
その他の注目ポイント
その他、初代モデルから改良が加えられた注目ポイントしては
- 逆並継→並継への変更
- VSSシート→TVSシートへの変更
の2点が挙げられます。
前者(並継への変更)は、主に振り抜けの良さに寄与する項目。
並継を採用することで、バットからティップにかけて自然に細くなっていくテーパーを実現できるため、空気抵抗が少なくなります。
あと、ジョイント部の不自然さがなく、ブランク全体のフォルムがワンピースロドのように美しいというのも魅力といえましょう。
後者(TVSシート)については、絶大な恩恵はなさそうですが、
- 初代と見比べたときの外観が大きく変わること
- グリップ部が硬質になることによる多少の反響感度アップ
といった狙いがあると思われます。
極軽量ジグ単の扱いに長けたエキスパートさんにおすすめ!
というわけで、「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」の紹介は以上となります。
ロッドの特徴的にも、お値段的にも、アジング初心者さんには正直おすすめできない1本です。
34社としても、アジング初心者さんに買ってほしいと思って作ったわけではないでしょう。
「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」をおすすめしたいのは、爆風でも0.3gや0.5gを使っちゃうような、ヤベさん系エキスパートアジンガーです。
我こそは!という自信のあるスゴウデさんは、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」の競合ロッドまとめ
ついでに、「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」の競合ロッドについても簡単にまとめておきます。
注目は↓あたりです。
>ティクト「スラムUTR マスターピース」の特集記事はコチラ
「FPR-55 ver.Ⅱ F-tuned」と発売年が近い、ハイエンドのジグ単用フィネスロッドをピックアップしてみました。
それぞれ個性は異なりますが、いずれのロッドも究極の感度と操作性を秘めており、ハイレベルなジグ単ゲームを楽しめます。
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