エギングのおすすめショートロッド(7フィート台)を一挙にまとめてご紹介します。
飛距離やファイトで不便するというデメリットこそあれど、その代わり操作性や感度はハイレベル。
ピンポイントを正確に狙い撃つテクニカルなゲームを楽しみたいエギンガーさんは要チェックです!
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/01/gyogyo-kun-hukidasi-150x150.webp)
ショートロッドの特徴や選び方のポイントもわかりやすく解説しているぞ。
エギングロッドの長さ事情について
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/06/eging-shortrod-1.jpg)
エギングロッドの長さの選択肢は、おおよそ7ft台〜9ft台。
長さを選ぶときは、まず「7ft台」「8ft台」「9ft台」の3カテゴリに分けると良いでしょう。
エギングロッドの長さと使用感を一覧にすると以下のとおりです。
7ft台 | 8ft台 | 9ft台 | |
---|---|---|---|
長さ | 短め | 平均的 | 長め |
取り回し 操作性 | |||
飛距離 |
エギングロッドでは8ft台が一般的で、7ft台は短め、9ft台は長めといえます。
短め(7ft台)のロッドは取り回しや操作性が優秀ですが、一方で飛距離性能が物足りません。
逆に、長めのロッド(9ft台)は遠投性能は高いものの、取り回し・操作性はイマイチです。
8ft台のロッドは両者を中和したような特徴を持ち、飛距離と操作性のバランス良いです。
エギングの最強ショートロッドおすすめ24選
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/06/eging-shortrod-4.jpg)
ショートロッドの詳しい解説は記事後半に
エギング用ショートロッドの特徴は十分頭に入ったと思いますので、ここからはおすすめロッドをざざっと紹介していきます。
ロッドにかけたい予算は人それぞれだと思いますので、↓の3カテゴリに分けて人気のショートロッドをまとめました。
気になる価格帯を重点的にチェックしてみてください。
エントリークラスの最強ショートロッド2選
まずはエントリークラス(実売1万円台)から見ていきましょう。
といっても、この価格帯は入門ロッドとして開発されていますので、標準レングス(8.6ft)に近いモデルがほとんど。
機種ラインナップにショートロッドを組み込んでいる製品は少なめです。
有力候補となるのは、↓あたりでしょう。
オリムピック「21カラマレッティUX 7102M」
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2021/01/21-CALAMARETTI-UX-1-1-e1611211012164.png)
「21カラマレッティUX」は、オリムピックから発売されているエギング入門ロッド。
”7102M”は、その最短&最強モデルです。
最大4.5号のエギに対応するパワーがあり、テクニカルなデカイカ攻略を楽しめます。
全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|
2.38m | – | 2.5-4.5号 | 2本 |
テイルウォーク「エギストSSD 79L」
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2021/04/16495_grip-1.jpg)
「エギストSSD」は、テイルウォークのエギング入門機。
79Lは、その機種ラインナップのなかで最も短くて柔らかいモデルです。
小~中型のエギを駆使してのライトエギングを得意とします。
秋のアオリイカやツツイカ系の小型イカを狙いたい方にピッタリの1本です。
全長(ft) | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|
7’9″ | 90g | MAX3.5号 | 2本 |
ミドルクラスの最強ショートロッド14選
つづいてはミドルクラス(実売2~3万円台)をチェックしていきましょう。
ここからは中上級者向けの製品となりますので、ショートロッドの選択肢もどんと増えてきます。
有力候補はの一覧は↓のとおり。
かなり数が多いので、製品別にくくっておすすめのショートロッドをまとめていきます。
ダイワ「エメラルダスMX」のショートロッド一覧
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2021/07/EmeMX83MN_zoom.jpg)
「エメラルダスMX」は、ダイワのエギング普及機。
高コスパなスタンダードロッドとして人気を博しているアイテムです。
7ft台のショートロッドは、↓の2機種が揃います。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
711MLM-S | 2.41m | 86g | 1.8-4.0号 | 2本 |
75MMH-S | 2.26m | 85g | 2.5-4.0号 | 2本 |
711MLM-Sは、ランガンエギングに最適化されたモデルです。
トップセクションはマイルドなMLパワーに仕上げ、穂先には繊細なソリッドティップをIN。
流速変化や荷重抜けのアタリも察知しやすいデザインとなっています。
バットセクションはMパワーとなっており、剛性も十分。春エギングでも存分に輝いてくれるでしょう。
75MMH-Sは、野村珠弥さんが監修したパワー型ソリッドモデル。
女性アングラーならではの発想が活かされており、体力に自信がない方で無理なく使えるパワーロッドに仕上がっています。
シマノ「セフィアXR」のショートロッド一覧
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2021/08/kv-a075f00003zrpnyqax-5coc42586.jpg)
「セフィアXR」は、シマノのエギング中堅機。
ハイエンドでもおなじみの機構が多数搭載され、ミドルクラスながらも本格派の性能を有します。
7ft台のショートロッドは↓の4機種。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
S73SUL-S | 2.21m | 89g | 1.5-2.5号 | 2本 |
S76UL-S | 2.29m | 89g | 1.5-3.0号 | 2本 |
S79ML | 2.36m | 96g | 1.8-3.8号 | 2本 |
S73MH | 2.21m | 96g | 2.5-4.5号 | 2本 |
”S73SUL-S”と”S76UL-S”は、ライトエギング用のソリッドティップモデルです。
よりパワーを抑えた”S73SUL-S”は、ヒイカ狙いに最適な設計。
ULクラスの”S76UL-S”は、ケンサキイカやヤリイカ釣りに最適な強さに調整されています。
アジ・メバなどのライトゲームロッドとしても使える汎用性も魅力です。
”S79ML”は、オールシーズン対応のテクニカル系ショートです。
抜群の手返しを強みとし、テンポの良いランガンスタイルにベストマッチ。
漁港内のピンスポット狙いや、立ち位置を少しずつ変えながらのシャロー打ちで使いたい1本です。
”S73MH”はパワーたっぷりのショートモデル。
水圧が強い激流やディープでも、大型のエギをビシバシ動かせる瞬発力が魅力です。
操作性抜群のショートモデルでモンスタークラスのイカを狙いたい方はコレ。
ゼスタ「アサルトジェット」のショートロッド一覧
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2020/09/ASSAULTJET2020.jpg)
「アサルトジェット」は、ゼスタから発売されている本格エギングロッドです。
ハイエンド帯に投入された先代モデルを、実売2万円クラスに収まるようにリニューアル。
そのお値段とは思えないほどの性能を秘めています。
「アサルトジェット」のショートロッドは、↓の1機種。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
711L | 2.41m | 94g | 1.8-3.5号 | 2本 |
小~中型のエギにベストマッチな、しなやか系モデル。
秋のランガンエギングとの相性が抜群で、近場をサクサク打ってまわるスタイルの方におすすめです。
ダイワ「エメラルダスAIR AGS」のショートロッド一覧
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/05/20emeraldas-air-ags.jpg)
「エメラルダス AIR AGS」は、ダイワのエギング中堅機。
独自のカーボンガイドであるAGS(エアガイドシステム)を採用するなど、感度と軽量性を重視したセッティングが特長です。
製品コンセプト自体がテクニカル系ということもあり、「エメラルダス AIR AGS」にはショートロッドも多くラインナップされています。
一覧はコチラ↓。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
75MLM | 2.25m | 76g | 1.8-4.0号 | 2本 |
78M | 2.34m | 80g | 2.5-4.0号 | 2本 |
711M-S | 2.41m | 86g | 2.5-4.0号 | 2本 |
74MMH | 2.24m | 85g | 2.5-4.0号 | 2本 |
”75MLM”は、秋エギングで真価を発揮するランガンショート。
近距離戦での使い心地が追及されており、足を最大限に使った攻めのエギングを楽しめます。
ショートモデルながらもトップセクションはしなやかめ。体に負担をかけずにシャクれるのもこのモデルの魅力です。
Mクラスの2モデル(78M、711M-S)は、オールシーズン型のショートモデル。
秋には少しパワーを持て余しますが、年間を通して快適に使えるパワー設計となっています。
定番のチューブラーが好みなら”78M”、荷重感度に優れるソリッドティップが好みなら”711M-S”がおすすめです。
”74MMH”は、サウンドジャークの使い手におすすめのパワー型ショートモデル。
振り反動をフルに使いながらの力強いジャークを、リズミカルに行えます。
汎用性はイマイチですが、春の大型イカ狙いでは強力な武器になる1本です。
≫ダイワ「20エメラルダスAIR AGS」の特集記事はコチラ
がまかつ「ラグゼ EGRR」のショートロッド一覧
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2020/08/00002773_2-1-1.jpg)
「ラグゼ EGRR」は、がまかつから発売されているエギングのスタンダード機です。
同社製品内では普及グレードというくくりになるのですが、スペックや性能はハイエンド顔負け。
上級者からの支持も厚い、超本格派ロッドとなっています。
「ラグゼ EGRR」のショートモデルは↓の2機種。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
S79M-solid | 2.36m | 85g | 2.0-3.5号 | 2本 |
S79MH+ | 2.36m | 93g | 2.5-4.0号 | 2本 |
”S79M”は、ソリッドティップ仕様の通年モデルです。
テンションのON・OFFを手元に伝える繊細さを持ち味とし、横抱きやイカパンチなどの違和感伝達もお手の物。
感度と取り回し重視でエギングロッドを選びたい方にピッタリです。
”79MH+”は、チューブラーティップ仕様のパワーモデル。
竿全体の張りが強めになっているので、流れの強いポイントであっても、意のままにエギを操ることができます。
潮が走るポイントでの春エギングが大好物!って方向けの1本です。
テイルウォーク「エギストTZ」のショートロッド一覧
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2020/08/16303_grip-1.jpg)
「エギストTZ」は、テイルウォークの最高峰エギングロッド。
張りとしなやかさ、パワー、感度、寛容性など、あらゆる性能のバランスが追及された総合力の高いチューニングを特長とします。
「エギスト TZ」のショートロッドは↓の1機種。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
77L | 2.31m | 93g | MAX3.5号 | 2本 |
”77L”は、しなやかなフィーリングでエギを操作できる7.7ftのショートモデル。
アクションのキレは出しづらいものの、イカを刺激しないスローな動きを演出できます。
食い渋りが激しいハイプレッシャーエリアなど、難しい状況でも釣果を叩き出せる1本です。
ハイエンドクラスの最強ショートロッド8選
最後はハイエンドクラスのショートロッドを見ていきましょう。
ミドルクラスほど種類豊富ではないものの、高性能なショートロッドがきっちり揃っています。
おすすめロッドの一覧はコチラ↓。
製品 | メーカー | 機種 | ネットで探す |
---|---|---|---|
エメラルダス ストイスト RT | ダイワ | 76MMH |
Amazon
|
セフィア リミテッド | シマノ | S77ML |
Amazon
|
セフィア エクスチューン | シマノ | S79ML S79M |
Amazon
|
カリスタ TZ NANO | ヤマガブランクス | 710M |
Amazon
|
スキッドロウ インペリアル | エバーグリーン | 73M 75MH 77SL |
Amazon
|
エメラルダス ストイスト RT 76MMH
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2021/02/story_im02-1-e1612753748892.jpg)
「エメラルダス ストイスト RT」は、ダイワ「エメラルダス」シリーズの最高峰グレード。
軽さと感度にこだわり抜いた設計コンセプトを特長とする、RT(レーシングチューン)モデルとなっています。
”76MMH”は、機種ラインナップのなかで最も短いショートロッド。
大型エギを自在に操り、デカイカを狙うための1本です。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
76MMH | 2.29m | 82g | 3.0-4.5号 | 2本 |
セフィア リミテッド S77ML
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2020/05/img_main-700x479.png)
「セフィア リミテッド」は、シマノ「セフィア」シリーズの頂点に君臨するハイエンド機。
最新テクノロジーがばりばりに搭載された、超々本格派のエギングロッドです。
”S77ML”は「セフィア リミテッド」で唯一の7ft台モデル。
圧倒的な操作性とアプローチ精度を誇り、テクニカルなエギングを極めることができます。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
S77ML | 2.31m | 100g | 1.8-3.8号 | 2本 |
セフィア エクスチューン S79ML/S79M
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/06/sephia-xtune.jpg)
「セフィア エクスチューン」は、シマノ「セフィア」シリーズの準ハイエンド機。
先述の「セフィア リミテッド」のひとつ下のグレードとなっており、中上級者を中心に支持を集めている人気製品です。
「セフィア エクスチューン」に含まれる7ft台のショートモデルは↓の2機種。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
S79ML | 2.36m | 99g | 1.8-3.8号 | 2本 |
S79M | 2.36m | 100g | 2.0-4.0号 | 2本 |
両社の違いはシンプル。
- 秋エギングに寄せるなら”S79ML”
- 春エギングに寄せるなら”S79M”
という基準で選ぶのがおすすめです。
カリスタ TZ NANO 710M
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2020/06/cal03-1-700x398.jpg)
「カリスタ TZ NANO」は、ヤマガブランクスが誇る最高峰エギングロッド。
独自の製竿技術と最新鋭のマテリアルが融合した、こだわりセッティングとなっています。
”710M”は、激しいジャークに対応するパワー系ショートです。
強めの張りがもたせてあるので、ディープや急流エリアでの操作性も良好。
デカイカを狙いにめっぽう強い設計となっています。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
710M | 2.395m | 100g | 2.5-4.0号 | 2本 |
≫ヤマガブランクス「カリスタ TZ NANO」の特集記事はコチラ
スキッドロウ インペリアル 73M/75MH
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2020/06/55_01.jpg)
「スキッドロウ インペリアル」は、エバーグリーンから発売されている高級エギングロッド。
全体的にやや重めのセッティングとなっているものの、パワーと操作性に定評があります。
「スキッドロウ インペリアル」に含まれるショートモデルは↓の2機種。
機種 | 全長 | 自重 | エギサイズ | 継数 |
---|---|---|---|---|
73M | 2.20m | 112g | 2.5-4.0号 | 2本 |
75MH | 2.25m | 121g | 2.5-4.0号 | 2本 |
”73M”はショアとボートの両方に対応する7ft台前半のショートモデル。
ライトゲームロッドのような感覚で取り回せて、精密なアプローチを展開できる1本となっています。
”75MH”は最大4.5号のエギを背負えるパワー型のショートモデルです。
ロッドのレングスに合わせてグリップも小型化してあり、操作性の高さは抜群。
良型のイカを狙える晩秋から初夏に活躍してくれるでしょう。
≫エバーグリーン「スキッドロウ インペリアル」の特集記事はコチラ
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エギングのショートロッド(7ft台)のメリット/デメリット
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/06/eging-shortrod-2.jpg)
エギングのショートロッド(7ft台)のメリット、デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・キャスト精度が高い ・操作性が高い ・軽くて疲れづらい ・感度が良い ・フッキングスピードが速い ・ブランクが風にあおられにくい | ・取り回しが良い・足場の高い堤防で使いづらい ・磯場などでの取り込みがしづらい ・ファイト時のパワー不足 ・強風時のライン処理がしづらい | ・飛距離が出しにくい
ショートロッド(7ft台)のメリット
取り回しが良い
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/06/torimawashi-image.png)
ショートロッドは、コンパクトなので釣りに慣れていない人でも扱いやすいです。
漁港内やストラクチャー周りなど、手狭な場所でも難なく取り回せます。
また、7ft台はボート内でも使いやすい長さとなっており、ボートキャスティングゲームでも活躍します。
キャスト精度が高い
ロッドの全長が短いとキャスト精度も高くなります。
竿先が持ち手に近いので、手の延長のような感覚で投げることが可能です。
エギを狙った場所に投入でき、アプローチの精度が向上します。
アンダーハンドでも投げやすいため、近距離へのピンポイントキャストもしやすいです。
操作性が高い
ショートロッドは操作性も優秀。竿が短いと細かいエギ操作がしやすくなります。
アクションの手を変え品を変え、テクニカルなゲームを楽しみたい方にもマッチします。
軽くて疲れづらい
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/06/light-weight-tsukare-syuchu.png)
ショートロッドは竿の全長が短いぶん、自重が軽いです。
タックルが軽いと釣行中に疲れづらく、長時間釣行でも集中力が途切れにくくなります。
感度が良い
ショートロッドは竿先が手元に近く、ロッド自体が軽いため、感度も良好。
- 振動が手元に伝わりやすい(反響感度)
- 穂先にかかる負荷を感じ取りやすい(荷重感度)
といったように、ロッドの短さは反響感度、荷重感度ともに好影響を与えます。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/01/gyogyo-kun-hukidasi-150x150.webp)
いうまでもなくエギングにおいては感度が超重要!
そこを高めてくれるというのもショートロッドの利点なのだ。
フッキングスピードが速い
ショートロッドはフッキング速度が優秀です。
その理由は、フッキングのパワーを伝えるベリーやバットまで曲がり込むのが早いからです。
とはいえ、エギングのアワセはイカがエギを抱いてからゆっくりと竿を立てる程度で問題ありません。
フッキング速度はそこまで重要ではないという点も補足しておきます。
ブランクが風にあおられにくい
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/06/shortrod-wind.png)
ショートロッドは、全長が短いぶんだけ風を受ける面積が(長いロッドと比べて)小さくなります。
風に煽られにくく、強風時でもキャストやアクションがしやすいです。
デメリットのところでも取り上げますが、ショートロッドは竿先を水面に近づけてのライン処理がしづらいです。
この点を踏まえると風への対応力は一長一短と言えます。
ショートロッド(7ft台)デメリット
飛距離が出しにくい
ショートロッドの代表的なデメリットは、飛距離が出しにくい点。
長めのロッドと比べてスイング時の遠心力が働きづらいのがその理由です。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/01/gyogyo-kun-hukidasi-150x150.webp)
致命的に飛距離が出ないってわけではないんだけど、もうひと伸びが足りないと感じることが多くなるよな・・。
飛距離が重要となるオープンエリア攻略などでは、それなりに不利になってしまうのだ。
足場の高い堤防で使いづらい
ショートロッドは足場の高い堤防で使いづらいです。
ロッドの長さがないぶん抜き上げやライン処理などが、どうしてもやりづらくなってしまいます。
干満の差が激しいエリアや、潮通しの良いエリアでは、足場と海面が遠くなるケースも多いです。
そういったエリアでは、ショートロッドは使いづらく感じるでしょう。
磯場などで取り込みがしづらい
ロッドが短いと磯場などでの取り込みがしづらくなります。
水面までの距離があると、ショートロッドの長さでは取り込み前のコントロールが難しいです。
場所によってはラインが擦れてブレイクし、バラシが増える原因にもなってしまいます。
とはいえ、取り込みの場所やコントロールを工夫すれば、この問題にはある程度は対処可能です。
ショートロッドの操作性の高さはスリット撃ちなど、磯場ならではの攻めでもアドバンテージになります。
竿が短いからといって磯場の釣りに全く向かないというわけでもありません。
ファイト時のパワー不足
ショートロッドは竿の長さがないぶん、ファイト時にブランクのタメがききづらいです。
同じパワークラスであっても、長いロッドと比べるとパワー面で劣ります。
大きなサイズのイカを楽に獲ろうと思うなら、基本的には長さがあるほうが有利になります。
強風時のライン処理がしづらい
ショートロッドでは強風時のライン処理がしづらくなります。
強風時はキャスト後に糸フケをとって竿先を海面に近づけ、ラインが風にあおられないようにするという動作はエギングの基本です。
ショートロッドでは竿先と海面との距離があいてしまうためラインが風に取られやすく、このライン処理がしづらくなります。
先にも取り上げましたが、ショートロッドは竿を風に取られづらいというメリットがあります。
強風時はライン処理がしづらくなる反面、キャストや操作はしやすいです。
したがって、ショートロッドでの強風対応は一長一短があります。
エギングのショートロッドはこんな人に推せる/推せない
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/06/eging-shortrod-3.jpg)
上記で解説した長所・短所を踏まえると、ショートロッド(7ft台)を推せる人/推せない人の特徴は以下のようになります。
推せる | 推せない |
・テクニカルなエギ操作を楽しみたい人 | ・漁港など小場所でのゲームが多い人・万能タイプのエギングロッドを持っていない人 | ・飛距離が重要なポイントで釣りをすることが多い人
こんな人には推せない
ショートロッドを推せない人の特徴は以下のとおりです。
- 飛距離が重要なポイントで釣りをすることが多い人
- 万能タイプのエギングロッドを持っていない人
飛距離が重要なポイントで釣りをすることが多い人
飛距離が釣果を分けるようなポイントでは、ショートロッドの長所がスポイルされ、短所が強調されてしまいます。
そのため、だだっ広いオープンエリアなどをホームフィールドとする人には、ショートロッドは推しづらいです。
8ft台クラス以上のロッドでしっかり飛距離を出していくほうが釣果を伸ばしやすいでしょう。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/06/eging-longrod-ec.jpg)
万能タイプのエギングロッドを持っていない人
ショートロッドは長所・短所がなかなかに極端であるため、基本的にメインロッド運用には向きません。
小場所など操作精度が要求されるポイントに特化したサブロッドとして運用するのが無難です。
なので、メインロッドとして運用しやすい8.3〜8.6ftクラスのロッドを持っていない方には、ショートロッドは強くおすすめできません。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/01/gyogyo-kun-hukidasi-150x150.webp)
まずは汎用性が高い8ft台クラスのロッドから揃えるのがおすすめだ。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/07/egingrod-8ft-ec.jpg)
こんな人には推せる
逆に、ショートロッドを推せる人の特徴は以下のとおりです。
- 漁港など小場所でのゲームが多い人
- テクニカルなエギ操作を楽しみたい人
漁港など小場所でのゲームが多い人
漁港内などの小場所では、キャストや操作の精度が高いショートロッドの強みを活かしやすいです。
イカが好みそうな障害物や地形変化があるポイントをサクサク撃って回ることができます。
小場所でのゲームが多い人にとっては、ショートロッドが最高の相棒となってくれるでしょう。
テクニカルなエギ操作を楽しみたい人
エギングの誘い方は、簡単にいえば「シャクってテンションフォールでアタリを待つ」。
なんですけど、アクションにはいろいろと種類があり、誘いを極めるのもエギングの一つの楽しみといえましょう。
ショートロッドは短くて振り回しやすいため、多彩なアクションを繰り出しやすいです。
状況によってアクションを細かく使い分けたい技巧派アングラーにもおすすめです。
エギングのショートロッドを選ぶときのポイント
ここからはショートロッド選びのポイントを解説していきます。
長さ
エギングでショートロッドと言われるのは7ft台クラスのもの。
なかでも特に多い長さは7.4〜7.8ftほどのもので、ショートロッドのなかではこれぐらいが無難なレングスです。
・・・という基準を持ちつつ、
- 操作性に特化するなら7.3ft以下のもの
- 飛距離不足をケアするなら7.9〜7.11ftのもの
といった感じにレングスを選び分けるのがおすすめです。
硬さ
硬さは主にML、M、MHの3択となります。
各パワークラスの特徴と選び分けのイメージは下表のとおりです。
ML | 秋のランガンエギングで使うケースが多い。程よいマイルドさでアクションを最適化&ファイトも楽しい。 |
---|---|
M | デカイカにも力負けしないオールシーズン対応のパワークラス。 |
MH | デカイカを専門に狙いたい方向けのハイパワーが魅力。ディープエリアの攻略にも◯。 |
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/01/gyogyo-kun-hukidasi-150x150.webp)
ちなみに他には、小型エギ主体とする秋エギングやライトエギングに適したLクラス、絶対的なパワーを誇るHクラスといった選択肢もあるぞ。
一応補足しておくね。
軽さ
ロッドの軽さは感度や疲れにくさ、操作性などに影響します。
すなわち、軽いロッドは感度や操作性が高く、長時間釣行でも疲れにくいです。
なので、自重の軽さもエギングロッド選びにおいて見逃せません。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/06/egingrod-light-weight-ec.jpg)
ショートロッドならではの感度や操作性を活かすためにも、なるべく軽いものを選びたいところです。
エギングロッドの軽さの基準は、価格帯や長さ、硬さによっても少しずつ変わってきますが、以下のような目安を持っておくと判断しやすいでしょう。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/05/egingrod-weight-guideline.png)
軽さにガッツリこだわりたい方は、
- 中〜高価格帯ならアンダー90g
- 低価格帯ならアンダー100g
ぐらいを目安に選ぶのがおすすめです。
ちなみに、エギングロッドのなかには自重数値以外の部分を重視するコンセプトの製品もあります。
このタイプの製品はタックルバランスにこだわることで、数値ではなく体感的な「軽さ」が追求されています。
エギングロッド選びにおいて「軽さ」は重要な指標ではありますが、自重の数値がすべてというわけではありません。
この点も補足しておきます。
価格帯
エギングロッドはさまざまな価格帯に展開されています。
相場感の目安は以下のとおりです。
予算や技量に合わせて、自身に合う価格帯のものを選びましょう。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/01/gyogyo-kun-hukidasi-150x150.webp)
もっと簡単にまとめると、以下のような基準で選ぶのがおすすめだ。
- 入門なら1万円台がおすすめ
- 2〜3万円台はステップアップ機、上級者のサブロッド
- 4万円台〜は上級者向けのガチロッド
ティップ
ティップ(穂先)は基本的に、カーボンチューブラーとカーボンソリッドの2択となります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
構造 | 硬さ・張り | ティップ径 | 操作性 | 反響感度 | 荷重感度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
カーボン チューブラー | 中空構造 | 硬い 張りが強い | 1.5mm前後 (太め) | ◯ | ◯ | △ |
カーボン ソリッド | 内部が 詰まっている | 柔らかい 張りが弱い | 1mm前後 (細め) | △ | △ | ◯ |
エギングロッドにおいて一般的なティップ。圧倒的な多数派です。
中空構造でティップ径は太め。シャキッと張りがあり、操作性が高いのが特長です。
機敏なエギ操作を得意とし、エギを跳ね上げてアピールするエギングの王道アプローチと好相性。
張りがあって中空構造であるため高い振動伝達性を誇り、反響感度に優れます。
ティップの内部が詰まっており、細くて柔らかいのが特徴。
張りが弱めなぶん機敏なエギ操作は苦手ですが、エギにかかる負荷の変化を捉えやすいです。
つまり、荷重感度が高いというわけです。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2020/11/tensiononoff.jpg)
違和感のようなアタリや潮流の変化を手元で捉えやすく、チューブラーとはひと味違うアプローチを楽しめます。
それぞれのアプローチ方針の違いとしては以下のようなイメージです。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/05/eging-tubular-solid-approach.png)
ソリッドティップが得意とするアプローチは、いわゆる「ドリフト釣法」と呼ばれるもの。玄人向けのテクニカルな攻略法です。
一方、チューブラーティップが得意とするアプローチは、技量を問わず使いやすい王道の攻略法となっています。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2024/01/gyogyo-kun-hukidasi-150x150.webp)
・・・という背景もあるため、特にこだわりがなければ多数派で扱いやすいチューブラーティップを選ぶのがおすすめだぞ。
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2020/11/egingrodsolidtubular.jpg)
7フィート台は操作性最強!エギングのショートロッドを導入してみては?
![](https://gyogyo.jp/wp-content/uploads/2022/06/eging-shortrod-ec-1.jpg)
人気が高まっているショートレングス(7ft台)のエギングロッド。
王道の8ft台のロッドと比べると飛距離は劣りますが、感度や操作性の高さ、取り回しの良さはショートロッドならではの強みです。
ハマるシチュエーションで使えば、とことん武器になります。
秋イカの数釣りや漁港内でのランガンエギングなど、7ft台のロッドが活きる状況に心当たりがある方は、GETしてみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介したおすすめショートロッド
▽エントリークラス
▽ミドルクラス
▽ハイエンドクラス
製品 | メーカー | 機種 | ネットで探す |
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エメラルダス ストイスト RT | ダイワ | 76MMH |
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セフィア リミテッド | シマノ | S77ML |
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セフィア エクスチューン | シマノ | S79ML S79M |
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カリスタ TZ NANO | ヤマガブランクス | 710M |
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スキッドロウ インペリアル | エバーグリーン | 73M 75MH 77SL |
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