ダイワ「22イグジスト」に追加されるスーパーフィネスな派生モデル「イグジストSF」について、アジング目線で考察&解説。
「イグジストSF」の長所・短所、アジングのおすすめ番手、競合リールの情報などをわかりやすくまとめていきます。
軽量・高性能のガチなアジングリールをお探しの方は、チェックしていってください。
ダイワ「イグジストSF」とは

「イグジストSF」は、「22イグジスト」の派生モデル。
ダイワから突如として発売がアナウンスされ、大注目を浴びている注目アイテムです。
「SF」はスーパーフィネスを意味し、文字どおり超繊細な釣りに特化した軽量リールです。
「イグジストSF」は、通常のLTモデルをベースにしつつ、以下の5つのポイントで設計が調整されています。
- ボディのダウンサイジング
- スプールのショート化
- リニアシャフト化
- マグシールドレス化(※一部)
- 最大ドラグ力3kg

仕様の詳細は、「イグジストSF」の特集記事で解説していますので、ここでは割愛します。
ダイワ「イグジストSF」のおすすめアジング番手
「イグジストSF」は全5機種構成となっており、なかでも特にアジングと相性が良いのは以下の3機種です。
番手 | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | ラインキャパ PE(号-m) |
---|---|---|---|---|
SF1000S-P | 4.6 | 135 | 3.0 | 0.3-200 |
SF2000SS-P | 4.6 | 135 | 3.0 | 0.3-200 |
SF2000SS-H | 5.7 | 135 | 3.0 | 0.3-200 |
軽量ジグ単でのスローな攻めには、パワーギアモデルがおすすめ。
「イグジストSF」の強みを活かすには、パワーギア仕様の2機種を選ぶのが基本となるでしょう。
ヘビージグ単や遠投リグと合わせるなら、糸フケ回収効率に優れるハイギアモデルもありです。
ダイワ「イグジストSF」がアジングにおすすめな3つの理由

「イグジストSF」とアジングの相性はどうなのか?という話ですが、もちろんアジングに超おすすめであります。
実売9万円級の出費を許容できる方にとっては、最強のアジングリールとなるでしょう。
主な理由は以下の3つです。
- 圧倒的な軽量性
- 飛距離・感度性能の高さ
- フィネスラインに最適なラインキャパ
理由①圧倒的な軽量性
まず第一に挙げられる理由としては、圧倒的な軽量性です。
現行のスピニングリールのなかでも、トップクラスの軽さを誇ります。
競合リールとの重量比較は以下のとおり。
▽1000番クラス
メーカー | リール | 番手 | 自重 |
---|---|---|---|
ダイワ | 23イグジストSF ★ | 1000S-P | 135g |
シマノ | 23ヴァンキッシュ | 1000SSSPG | 140g |
アブガルシア | ゼノン | 1000S | 142g |
▽2000番クラス
メーカー | リール | 番手 | 自重 |
---|---|---|---|
ダイワ | 23イグジストSF ★ | 2000SS-P | 135g |
ダイワ | 23エアリティLT | 2000S-P | 145g |
シマノ | 23ヴァンキッシュ | C2000S | 145g |
アブガルシア | ゼノン | 2000S | 145g |
「イグジストSF」は最軽量スピニングの称号を見事にかっさらいました。
アジングにおいてタックルの軽さは正義。
基本的にはタックルが軽ければ軽いほど、操作性も感度も高くなります。
130g台の新境地に達した「イグジストSF」は、全アジンガーにとって最強の相棒になってくれるでしょう。
理由②飛距離・感度性能の高さ
「イグジストSF」では、設計変更によって飛距離・感度性能の向上も実現しています。
通常のLTモデル比で
- 飛距離は約7%アップ
- 反響感度は約16%アップ
という検証結果が公開されています。

上記は、ただでさえリールの基本性能が高い「22イグジスト(LTモデル)」と比べてのもの。
これはなかなかに驚異的な数値といえるでしょう。
理由③フィネスラインに最適なラインキャパ
「イグジストSF」ではスプールがショート化されたことで、通常のLTモデルよりもラインキャパが控えめになっています。
LTモデルと比べたラインキャパの違いは以下のとおり。
番手 | ナイロン(lb-m) | PE(号-m) |
---|---|---|
イグジストLT2000S-P | 3-150 | 0.4-200 |
イグジストSF2000SS-P | 2.5-100 | 0.3-200 |
イグジストLT2500S | 4-150 | 0.6-200 |
イグジストSF2500SS | 3-150 | 0.4-200 |
「イグジストSF」のラインキャパは、SF(スーパーフィネス)な釣りに適した極細ラインを入れるにちょうど良い水準です。
軽さや飛距離、感度性能と比べると弱い要素ではありますが、このラインキャパも「イグジストSF」をおすすめする理由のひとつとなります。
ダイワ「イグジストSF」をアジングで使うデメリット

アジングにおける利点が多い「イグジストSF」ですが、尖ったコンセプトのリールだけにそれなりの短所もあります。
良いところだけを述べるのはフェアじゃないので、短所についても言及しておきます。
デメリット①汎用性が低い
「イグジストSF」の1つ目の短所は、汎用性が低いこと。
リールそのものの剛性やパワーが必要ない釣種に絞った設計を採用しているぶん、他の役割を担うのが難しいのです。
通常の2000番クラスリールなら、スプールあるいはラインを替えてエギングやチニングに転用するという選択肢もあります。
が、「イグジストSF」ではそうもいきません。
基本的にはアジング専用と思っておいた方がいいです。
メバリングへの流用は効くでしょうが、尺クラスの大型メバルを中心に狙うならあえて通常のLTモデルを選ぶ方が良いケースも出てくるかもしれません。
フルメタルのモノコックボディ仕様にはなっていますが、強度への過信は禁物であると覚えておきましょう。
デメリット②値段が高い
2つ目の短所は値段が高いこと。まあ、これはみなさんも重々承知の項目でしょう。
130g台の軽さと、圧倒的な基本性能という強みはもちろん魅力的。
ですが、それが9万円というお値段と釣り合うと感じるかは、人それぞれ見解が異なると思います。
軽さが140g台で良いなら「23エアリティ」「23ヴァンキッシュ」「ゼノン」なんかの方が、断然コスパが良いです。
これらのアイテムは「イグジストSF」ほどではないですが、リールの基本性能も申し分ありません。
さらにもうちょい基本性能が低くてもいいから135gのリールが使いたいというなら、「ソアレXR 500S」という選択肢もあります。
別の見方をするなら、「イグジストSF」を買う9万円があれば、ハイエンドのアジングロッドが2本ぐらい買えちゃいますし、コスパの良い軽量リール+ハイエンドロッドを買うという選択肢もあります。
アジングをもっと楽しむためには?という広い視野で予算配分をするなら、「イグジストSF」の購入よりも適した予算の使い道があるかもしれません。
この点は頭に入れておくべきでしょう。
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最高級のアジングリール「イグジストSF」

というわけで、「イグジストSF」のアジング的考察&解説は以上です。
現行のスピニングリールで最軽量クラスかつ、基本性能も最強格!
ということで、「イグジストSF」は、リールに9万円を出すのが痛くもかゆくもないって方にはゴリ押ししたいリールです。
一方、予算にそれなりの制約がある方(おそらくそういう方のほうが多数派だと思います)に関しては、熱くなって買うべきでないアイテムといえるかもしれません。
9万円の他の使い道も含めて、事前にじっくり検討することをおすすめします。
「イグジストSF」のアジング推奨モデル
番手 | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | ラインキャパ PE(号-m) |
---|---|---|---|---|
SF1000S-P | 4.6 | 135 | 3.0 | 0.3-200 |
SF2000SS-P | 4.6 | 135 | 3.0 | 0.3-200 |
SF2000SS-H | 5.7 | 135 | 3.0 | 0.3-200 |