シマノ「23ヴァンキッシュ」の立場が揺らぐ…?軽量スピニングの覇権はいずこへ。

シマノから「23ヴァンキッシュ」が発売決定。

先代モデルの「19ヴァンキッシュ」発売から4年を経てのモデルチェンジということで、間違いなくくるだろうと思われていましたが、やっぱりきました。

本記事では待望のNEWモデル「23ヴァンキッシュ」についての情報をサクッとまとめていきます。

目次

※2023年3月追加情報:発売時期が延期になりました。

▽当初の発売予定時期

発売予定時期番手
2023年3月予定1000SSSPG
2023年4月予定その他すべての番手

▽最新版の発売予定時期

発売予定時期番手
2023年4月予定C2500S、2500S、C3000SDH、C30000SDHHG、3000MHG、4000MHG
2023年5月予定1000SSSPG、C2000S、C2000SHG、C2500SXG、4000XG、C5000XG

シマノ「23ヴァンキッシュ」の注目ポイント

出典:シマノ

「ヴァンキッシュ」は、シマノのフィネス系リール「MGL」シリーズの最上位リール。

数ある軽量スピニングリールのなかでも、圧倒的な支持を獲得している人気製品です。

今回の「23ヴァンキッシュ」における注目ポイントは、「22ステラ」でお披露目された新機構がモリっと搭載されているということ。

記憶に新しい”インフィニティ○○”の機構ですね。

とりわけインパクトが大きいのは、”インフィニティループ”でしょう。

巻き取り時のスプールの上下動を小さくすることで、スプールにラインを超密巻きする技術。

うわ~!めっちゃハンドル回ってんのに、スプールの動きが超ゆっくりなんだが…!

でおなじみのアレです。

出典:シマノ

スプールにラインが超密巻きされることで、ライン放出時の抵抗が減り、飛距離アップなどの恩恵を享受できます。

昨年発売された「22ステラ」でもずいぶん話題になった機構でしたよね。

残りの”インフィニティ○○”は、”インフィニティドライブ”と”インフィニティクロス”の2つです。

出典:シマノ

”インフィニティドライブ”は、メインシャフトとピニオンギアの干渉を少なくする設計法。

巻き出しの軽さや、高負荷時の巻き上げパワー向上に寄与します。

出典:シマノ

”インフィニティクロス”は、ドライブギアとピニオンギアの接触面積を広くする設計法。

ギアの耐久性を上げ、極上の巻き心地を長期間維持するのに役立ちます。

他にも、高耐久のドラグワッシャー”DURAクロス”だったり

出典:シマノ

スプール周りのライントラブルを減らす”アンチツイストフィン”だったり

出典:シマノ

22ステラ」でフィーチャーされた機構がテンコ盛り状態となっています。

そんなわけなので、NEWモデルの「23ヴァンキッシュ」は、先代の「19ヴァンキッシュ」と比べて、

  • 巻き心地の良さ
  • 巻き上げパワー
  • トラブルレス性能
  • 飛距離性能

あたりが、グンと向上していると予想されます。

基本性能がまんべんなく強化されているので、使用感はかなり良くなっているでしょう。

一方、「ヴァンキッシュ」の一番の強みである軽さに関しては、先代とそこまで変わりません。

「23ヴァンキッシュ」と「19ヴァンキッシュ」の主要番手の自重を比較すると、↓のような感じになります。

番手19ヴァンキッシュ23ヴァンキッシュ
1000SSSPG145g140g-5g
C2000S145g145g
C2500S155g150gー5g
2500S165g165g
C3000XG170g170g
4000XG200g205g+5g
C5000XG220g220g

スピニングリールの軽量化も、現状のテクノロジーではそろそろ限界にきていますよね~。

「23ヴァンキッシュ」では、ひょっとするとC2000Sクラスが130g台に突入してくるぐらいのサプライズがあるか…?と思っていたりもしましたが、さすがにそれは期待しすぎだったようです。

とはいえ、最軽量モデルの1000SSSPGだったり、人気が高まりつつあるフィネス中型番手のC2500Sだったり、極限の軽さが求められるモデルの自重を5g削っているのはスゴイ…!

ここはさすがシマノ社といったところでしょう。

シマノ「23ヴァンキッシュ」の番手一覧

出典:シマノ

「23ヴァンキッシュ」は全15機種構成となっており、スペックの一覧は以下のとおり。

番手ギア比最大ドラグ力
(kg)
自重(g)糸巻量
(号-m)
1000SSSPG4.631400.3-120
C2000S5.131450.6-150
C2000SHG631450.6-150
C2500S5.131500.6-200
C2500SXG6.331500.6-200
2500S5.141650.6-200
2500SHG5.841650.6-200
C3000SDH5.191750.6-200
C3000SDHHG5.891750.6-200
C3000MHG5.891701-190
C3000XG6491701-400
3000MHG5.791851-190
4000MHG5.7112051.2-250
4000XG6.2112051-490
C5000XG6.2112201.5-400

番手構成については、汎用スピニングの王道といった感じですね。

1000番・2000番クラス

番手ギア比最大ドラグ力
(kg)
自重(g)糸巻量
(号-m)
1000SSSPG4.631400.3-120
C2000S5.131450.6-150
C2000SHG631450.6-150

2500番クラス

番手ギア比最大ドラグ力
(kg)
自重(g)糸巻量
(号-m)
C2500S5.131500.6-200
C2500SXG6.331500.6-200
2500S5.141650.6-200
2500SHG5.841650.6-200

3000番クラス

番手ギア比最大ドラグ力
(kg)
自重(g)糸巻量
(号-m)
C3000SDH5.191750.6-200
C3000SDHHG5.891750.6-200
C3000MHG5.891701-190
C3000XG6491701-400
3000MHG5.791851-190

4000番・5000番クラス

番手ギア比最大ドラグ力
(kg)
自重(g)糸巻量
(号-m)
4000MHG5.7112051.2-250
4000XG6.2112051-490
C5000XG6.2112201.5-400

ダイワ「23エアリティ」とのライバル対決に注目!

「23ヴァンキッシュ」と同時期に発売されるダイワ製リール「23エアリティ」にも要注目です。

どちらも軽量フィネス系リールで、お値段もほぼ同水準。バッチバチのライバル関係となっています。

「23エアリティ」の先代機は、2年前に発売された「21ルビアス エアリティ」。

今回はダイワ社がわずか2年でのモデルチェンジを選択し、「23ヴァンキッシュ」の発売にぶつけにいったという図式です。

ちなみに、「23ヴァンキッシュ」と「23エアリティ」の強みである軽さを、類似番手で比較すると↓のようになります。

23ヴァンキッシュ23エアリティ
C2000S(145g)LT2000S-P(145g)
C2500S(150g)LT2500S(150g)
C3000XG(170g)LT3000-H(175g)
4000XG(205g)LT4000-XH(200g)

見ての通り、軽さはがっぷりよつ。

重量も価格も同じぐらいということになってくると、フルメタルのモノコックボディで剛性に安心感のある「23エアリティ」を選択するアングラーが増えそうな気もします。

「23ヴァンキッシュ」には、”インフィニティループ”採用による飛距離性能アップという魅力がありますが、これは強さよりも優先すべき項目となり得るか。

このあたりが「23ヴァンキッシュ」と「23エアリティ」を選び分ける際のキモになりそうです。

(筆者的には、いざというときの剛性に安心感がある「23エアリティ」に分があるんじゃないかと思っています。)

スピニング版「ゼノン」にも再注目!

ちなみに、「23ヴァンキッシュ」と「23エアリティ」の抗争に対し、伏兵的に割り込む形になると予想されるのがアブガルシアの軽量リール「ゼノン」です。

「23ヴァンキッシュ」や「23エアリティ」と同水準の軽さに仕上がっているのに、お値段は実売3万円台。

(※23ヴァンキッシュ、23エアリティはどちらも実売5万円台後半~と思われる。)

リールの軽さをカネで買うなら、実は「ゼノン」のコスパが最強なんです。

スピニング版「ゼノン」は2021年に発売されたアイテムなのですが、2023年のヴァンキ・エアリティ論争に合わせて再注目されそうな予感。

「23ヴァンキッシュ」、ならにびに「23エアリティ」の代案として、検討の価値アリなアイテムです。

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シマノ「23ヴァンキッシュ」の価格と発売日

シマノ「23ヴァンキッシュ」の発売日は、2023年3月予定。(※1000SSSPGは2023年4月予定)。

…だったんですが、残念ながら発売が延期になりました。

最新版の発売予定日の一覧は以下のとおり。

発売予定時期番手
2023年4月予定C2500S、2500S、C3000SDH、C30000SDHHG、3000MHG、4000MHG
2023年5月予定1000SSSPG、C2000S、C2000SHG、C2500SXG、4000XG、C5000XG

定価は税抜き65,300~68,500円となっており、実売価格は5万円台後半~になりそうです。

ちなみに、先代モデルの「19ヴァンキッシュ」は定価で57,000~59,800円でしたので、モデルチェンジに際して約15%の値上げが行われる形となりました。

「22ステラ」の目玉テクノロジーが爆乗せされていますし、近年の社会情勢を考えても、今回の値上げは致し方のないことだと思います。

値段的にも、性能的にも、最高峰リールの「22ステラ」との垣根がさらに狭まった印象の「23ヴァンキッシュ」。

先代をしのぐ支持を獲得するのか、はたまたライバルにシェアを持っていかれるのか。

注目していきましょう。

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