ダイワ「21カルディア」の発売が決定!新素材「ZAION V」や「モノコックボディー」の採用でインパクト抜群なモデルチェンジです。
ただ、”進化”の内容については賛否が分かれそう…?その辺りも踏まえて、「21カルディア」に迫ってみました。
人気の中堅リール「カルディア」がモデルチェンジ!
ダイワから新たなリールが発表されました。そうです。「21カルディア」です。
2万円前後の実売価格で、そこそこ軽くて本格的な性能を持つ!ってことで、先代でも大変人気を博したグレードであります。
「14カルディア」、「18カルディア」ときたので、「次は22かな〜」と思ってたんですが、21でしたね。
微妙に予想外のモデルチェンジでしたが、注目せざるを得ません。
「21カルディア」の価格と発売日は?
「21カルディア」の価格と発売日についてまとめておきます。
「21カルディア」は定価で22,700〜24,700円。(ちなみに、先代「18カルディア」は21,900〜29,500円でした。)
小型番手はちょっと高くなって、大型番手はちょっと安くなってる。ってな感じでしょうか。
発売時期は3月〜4月予定。釣りものが増えてくる春に合わせての市場投入ですね。
注目の新素材&モノコック採用!ダイワ「21カルディア」の特徴
というわけで、ここからはダイワ「21カルディア」の特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
ポイントは↓の6点です。
- 新素材の「ZAION V」ボディー
- モノコックボディーに進化
- ローターにも新素材の「ZAION V」を採用
- その他、主要テクノロジーも揃い踏み
- デザインは大幅チェンジでエロス漂う
- FC(フィネスカスタム)モデルも追加
新素材の「ZAION V」ボディー
「21カルディア」の最注目ポイントが新素材の「ZAION V」の採用。こちらはダイワ製リールでは初採用となるカーボン樹脂素材です。
ダイワ独自素材の「ZAION」を改良し、さらなる汎用性が実現されています。
「ZAION V」がもたらすのは新次元の軽さと強さ。ダイワリールの新時代を切り開く素材が中堅機に初搭載されるのは価値のあることです。
モノコックボディーに進化
そして、「ZAION V」を採用したボディーは一体成形(モノコックボディー)となっています。
「モノコックボディー」は
- 2018年に最高峰リール「18イグジスト」
- 2019年に堅牢リール「19セルテート」
- 2020年に軽量中堅リール「20ルビアス」
と段階的に下位モデルに降りてきていました。次は「カルディア」あたりかな〜と思っていたら、ビンゴでしたね。
モノコックボディー採用による主なメリットは2つです。1つはボディーがたわみ・ネジレに強くなり、負荷への耐性があがること。
もう1つは、大口径のギアを格納でき、巻き上げのパワーが増すことが挙げられます。
全体的な”剛性”を大きく引き上げるダイワ製リールのキーテクノロジーといえるでしょう。
ローターにも新素材「ZAION V」を採用
新素材の「ZAION V」はローターにも採用されています。ローターの耐久性がアップし、巻き出しも軽くなっていると予想。
巻きの性能や感度は、上位機である「20ルビアス」や「19バリスティック」に迫るクオリティーになっているでしょう。
その他、主要テクノロジーも揃い踏み
「21カルディア」には、ここまでに紹介した以外のダイワテクノロジーもしっかり乗っています。
具体例がコチラ↓です。
テクノロジー | 効果 |
---|---|
マグシールド | 防水 |
タフデジギア | 巻きの安定と滑らかさ |
ATD | ドラグ制御 |
ロングキャスト-ABS | キャスト飛距離アップ |
パーフェクトラインストッパー | ラインが止めやすい |
主要テクノロジーが網羅されているので、ベテランアングラーでも十分に満足できる性能に仕上がっているんじゃないでしょうか。
ちなみに、細かい性能まで全部解説していくと日が暮れます。各技術の詳細はダイワ公式ページでご確認いただけると幸いです。
デザインは大幅チェンジでエロス漂う
「21カルディア」は、先代と比べてデザインもガラリと変わっています。
「14カルディア」と「18カルディア」が”ブラック×シルバー”調だったのに対し、「21カルディア」では”ブラック×ゴールド”調を採用。
「17セオリー」や「19バリスティック」を思わせる雰囲気になりましたね。
これはエロス!賛否はあると思いますが、個人的には好きです。
FC(フィネスカスタム)モデルも追加
先代には存在しなかったFC(フィネスカスタム)モデルが追加されたのも、「21カルディア」の注目ポイントです。
「18イグジスト」や「20ルビアス」、「21ルビアスエアリティ」と似た機種構成になっていますね。
とはいえ、各機種の自重は先代と比べてほぼ変わっていません…。(ここはちょっと残念。)
自重に注目しているアングラーも多いだけに、軽量化も頑張って欲しかった…。
≫関連:要はアレの廉価版?ダイワから「21ルビアス エアリティ」が登場!特徴・番手をまとめてみた。
で、ダイワ「21カルディア」は”買い”なのか?
つらつらと特徴をまとめてきましたが、ここからはズバリ「21カルディア」は”買い”なのか?を考えてみます。
コスパ自体は素晴らしいと思うのですが、「どんなゲームに使うか?」で大きく評価が分かれるでしょう。
ざっくり言うと
- パワーゲーマーにとっては”買い”!
- フィネスゲーマーにとっては”買い”じゃない!
ってな感じです。ちょいと掘り下げてみます。
パワーゲーマーには魅力的!
「21カルディア」では
- 新素材「ZAION V」の採用
- モノコックボディー
- 大口径ギアを搭載
といったリールの”剛性”に関わる進化が顕著です。
しばしばパワー不足が指摘されていた先代モデルの泣き所がしっかり改善されたといえるでしょう。
シーバスやLSJ(ライトショアジギング)等のパワーゲーマーにとっては、買いなリールの一角に入ってくることは間違いありません。
フィネスゲーマーには響かない!?
逆に、ライトタックルで繊細な釣りを楽しみたいフィネスゲーマーには、あまり響かないと見ています。
というのも、先代と比べて自重が変わってないんですよ…。
2500番クラス以下の主要番手の自重を「18カルディア」と比較するとコチラ↓。
18カルディア | 21カルディア |
---|---|
LT1000S-P(170g) | FC LT1000S(170g) |
LT2000S(170g) | FC LT2000S(175g) |
LT2500S(185g) | LT2500S(190g) FC LT2500S(180g) |
いや、先代とほぼ変わらんやん。むしろ、ちょっと重くなってるやないか〜い!
って話になってきます。
軽量化に関してはあまり進化が見られませんから、フィネスゲーマーからは割とスルーされちゃうかもです。
唯一注目するなら先代にはなかった「FC LT2500S」。1000番クラスのボディーに2500Sクラスのスプールが乗っかったモデルですね。
通常の「LT 2500S」よりは10gほど軽い仕様となっています。エギングやバス釣りのフィネスな攻めで活躍してくれるでしょう。
ダイワ「21カルディア」の機種ラインナップ
てことで、「21カルディア」の機種ラインナップを見ていきましょう。全12番手の一覧と対象魚目安は↓のとおり。
番手 | 対象魚目安 (※ダイワ公式ページより) |
---|---|
FC LT1000S | アジング、メバリング、エリアトラウト等 |
FC LT2000S | 〃 |
FC LT2000S-H | ネイティブトラウト、ライトソルト全般 |
FC LT2500S | バスフィッシング、ライトソルト全般 |
LT2500 | エギング、バスフィッシング等 |
LT2500S | 〃 |
LT2500S-XH | 〃 |
LT3000-CXH | シーバス、エギング、本流トラウト等 |
LT3000 | シーバス、SLJ等 |
LT3000-XH | 〃 |
LT4000S-C | シーバス、SLJ、サクラマス等 |
LT4000S-CXH | シーバス、ライトショアジギング、サーフ、SLJ、サクラマス等 |
- 1000〜2000番クラス(アジング、メバリング、エリアトラウト等)
- 2500番クラス(エギング、バス釣り等)
- 3000番クラス(エギング、シーバス等)
- 4000番クラス(シーバス、ライトショアジギング等)
の4カテゴリに分けて、各番手の詳細スペックをまとめておきます。
1000〜2000番クラス(アジング、メバリング、エリアトラウト等)
≫関連:予算2万円の最適解?「21カルディア」をアジング目線で考察してみた。
21カルディア FC LT1000S
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.1 | 170 | 5.0 | 0.3-200 | 6/1 |
21カルディア FC LT2000S
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.1 | 175 | 5.0 | 0.4-200 | 6/1 |
21カルディア FC LT2000S-H
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.8 | 175 | 5.0 | 0.4-200 | 6/1 |
2500番クラス(エギング、バス釣り等)
≫関連:「21カルディア」はエギングでも優秀?競合リールと比較してみた。
≫関連:「21カルディア」をバス釣り的に考察!マッチするのは〇〇な人です。
21カルディア FC LT2500S
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.1 | 180 | 5.0 | 0.6-200 | 6/1 |
21カルディア LT2500
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 195 | 10.0 | 0.6-290 | 6/1 |
21カルディア LT2500S
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 190 | 5.0 | 0.6-200 | 6/1 |
21カルディア LT2500S-XH
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 190 | 5.0 | 0.6-200 | 6/1 |
3000番クラス(エギング、シーバス等)
21カルディア LT3000-CXH
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 205 | 10.0 | 1.0-200 | 6/1 |
21カルディア LT3000
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 215 | 10.0 | 1.0-200 | 6/1 |
21カルディア LT3000-XH
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 215 | 10.0 | 1.0-200 | 6/1 |
4000番クラス(シーバス、ライトショアジギング等)
21カルディア LT4000S-C
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 230 | 12.0 | 1.0-200 | 6/1 |
21カルディア LT4000-CXH
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 230 | 12.0 | 1.2-310 | 6/1 |
ダイワ「21カルディア」のおすすめ番手6選
全番手のスペックを一気見してきましたが、「種類が多すぎて選べない…」って方もいらっしゃるでしょう。
そんな方向けに「21カルディア」のなかで特におすすめの番手をピックアップしてみました。
小型番手は”FC LT2000S”、”FC LT2000S-H”がおすすめ
ライトゲームやエリアトラウトを楽しむための小型番手なら、”FC LT2000S”または”FC LT2000S-H”がおすすめです。
FCとはフィネスカスタムのことで、1000番クラスの小型ボディーが搭載されていることを意味します。
繊細さを重視するならノーマルギアの”FC LT2000S”。
超軽量ルアーをじわ~~っと操作できます。
汎用性と巻き上げ効率を重視するならハイギアの”FC LT2000S-H”。
仕掛けの回収やファイトの効率が良く、手返しの良いアプローチを展開できます。
ちなみに、他の選択肢として”FC LT1000S”もあるんですが、筆者的にはイマイチかな~という印象です。
理由は2つあります。
1つはラインキャパ的な汎用性の低さ。2000Sクラスの6割程度のラインしか入らないので、近~中距離戦でしか使えません。
もう1つの理由はギア比ですね。
先代との比較になるんですが、「18カルディア」の1000Sモデルはパワーギア仕様となっており、ノーマルギアよりもさらにフィネスな攻めを展開できるという独自の強みがありました。
しかし、「21カルディア」の1000Sモデルはノーマルギア仕様となっているので、巻きの軽さは”FC LT2000S”とほぼ変わりません。
この仕様は、他のダイワ製リールとの棲み分けを目的としているのでしょう。
パワーギアのリールが欲しい場合は、「バリスティック」や「月下美人」、「プレッソ」を買っておくれ。というダイワさんの意思が感じられます。
バス、エギングには”FC LT2500S”、”LT2500S-XH”がおすすめ
バス釣りやエギングがメインなら、2500番クラスの浅溝(S)スプールを採用したモデルがベストマッチです。
感度と軽快さを求める方には”FC LT2500S”がおすすめ。
「18イグジスト」や「20ルビアス」で人気のフィネスカスタム×2500Sスプールモデルです。
通常ボディーの2500番モデルよりも軽く、バス(主にライトリグ)にエギング、ライトゲームでも活躍するポテンシャルがある便利番手となっています。
2500番クラスの定番でいくなら”LT2500S-XH”。ハイギア仕様となっており、クセのない使いやすさが魅力です。
余談ですが、「21フリームス」には2500番のS(シャロースプール)モデルがラインナップされておらず、バス・エギング勢にとっては、不遇なリールといえます。
21カルディアの代案として、21フリームスを検討されている方はご注意ください。
≫関連:「21カルディア」はエギングでも優秀?競合リールと比較してみた。
≫関連:「21カルディア」をバス釣り的に考察!マッチするのは〇〇な人です。
シーバスメインなら”LT3000-CXH”がおすすめ
シーバス用リールの最適解は”LT3000-CXH”でしょう。1号前後のPEがスッキリ収まるキャパとなっています。
0.8号ぐらいのPEを巻いておけばエギングやスーパーライトショアジギングにも流用しやすく、シーバス以外の釣りでも使い倒すことが可能。
中型魚をターゲットとする釣りにおいて、マルチな活躍を見せてくれるでしょう。
サーフ・LSJには”LT4000-CXH”がおすすめ
”LT3000-CXH”よりも1段階強い番手なら、”LT4000-CXH”がGood!1.5号前後のPEを入れるのに最適なキャパとなっています。
サーフやライトショアジギングを中心に楽しみつつ、シーバスにも流用できるってな感じの番手です。
ダイワ「21カルディア」とあわせてチェックしたい替えスプールについて
少し話は逸れるのですが、「21カルディア」を買うならSLPワークスの「Type-αスプール」も要チェックです。
SLPワークスはダイワのアフターサービス部門を分社化したオフィシャルなカスタムブランド。
てことで、”ダイワ”という名前はついていないもののSLPワークスの「Type-αスプール」は実質純正のスプールといえます。
そんな「Type-αスプール」なんですが、実売で5000円程度となっており、かなりコスパが高いんです。
替えスプールを持っておけば、1台のリールをいろんな用途で使えますよ。
≫関連:お得すぎる替えスプール「SLPW LT TYPE-αスプール」はもう使ってる?
例①:ライトソルトの場合
例えば、ソルトのライトゲームを楽しみたいということで、「21カルディア FC LT2000S-H」を購入したとしましょう。
ライトゲームではPEやフロロ、エステルなど、ラインの選択肢が多く、状況に応じた使い分けも求められます。
- 「21カルディア」の純正スプールにはPEラインを巻いて、メバリングやチニング、アジングの遠投用に使う
- 「Type-αスプール 2000SS」に極細のエステルかフロロを巻いて、軽量ジグ単用に使う
といった感じにスプールを付け替えるだけで、やりたい釣りに合わせて容易にラインを変えていくことができます。
例②:シーバス&エギングの場合
同じ材質のラインでも、太さを使い分けたいこともありますよね。その代表例がシーバスとエギングでしょう。
使い分けとしては
- 「21カルディア」の純正スプールにPE1.0号を巻いてシーバス用に
- 「Type-αスプール 3000S」にPE0.6~0.8号を巻いてエギング用に
といった感じです。
極論をいえばPE1号でもエギングはできますし、0.6号でシーバスを釣ることもできます。
しかしながら、フォールの釣りが基本となるエギングでは、風や潮にとられやすい1号クラスのPEがベストマッチとはいえません。
逆に、エギングで使いやすい0.6号や0.8号のPEでシーバスをやると、根ズレするポイントでの不安を抱えることになります。
純正スプールと替えスプールに太さの違うPEラインを巻いておけば、上記のようなジレンマがなくなります。
いろんな釣りをコスパよく楽しみたい方にとって、替えスプールは最強のアイテムといえるでしょう。
「Type-αスプール」は他のダイワ製リールにも流用可
「Type-αスプール」は、「20ルビアス」や「19バリスティック」といった他のダイワ製リールとの互換性もあります。
新たにリールを買い足した際にも有効活用でき、そういった意味でも高コスパ。これで5000円は安すぎます。
ただし、「Type-αスプール」と互換性があるのは、1万円台後半~2万円台クラスのリールのみです。
フリームス以下のグレードには対応しておらず、ここもカルディアとフリームスの差ということになります。
フリームス×2台という選択肢もアリ
とはいえ、フリームスの場合は2台購入しても、それほどコストがかかりません。
- 21カルディア+Type-αスプール
- 21カルディア×2台
上記の2パターンに必要な費用はほぼイコールです。
1つの釣り場に複数タックルを持ち込んで、いろんな釣りを楽しみたいという方にとっては、21カルディア+替えスプールを買うよりも、21フリームス×2台をGETするほうが好都合だと思います。
いや~、このあたりも計算して価格設定してある感じは、さすがダイワさんといったところですね。
≫関連:「21フリームス」は”買い”なのか?発売前から厳しい現実を突きつけてみた。
ダイワ「21カルディア」と競合するリールを一挙にご紹介
続いては、「21カルディア」と競合するリールをチェックしていきましょう。
代案となるリールたちと比較しながら、「21カルディア」を相対的に評価してみます。
同価格帯のシマノ製リールは「19ストラディック」
まず、「21カルディア」とほぼ同価格のシマノ製リール「19ストラディック」についてです。
両者における一番の違いはボディーの材質。「21カルディア」は強化樹脂製、「19ストラディック」は金属製となっています。
普通に考えれば金属製の「19ストラディック」のほうが剛性が高いって話になるんですが、「21カルディア」のボディーはモノコック(一体成型)仕様。
非モノコックの先代機「18カルディア」と比べると、高負荷時のブレや軋みが大幅に抑制されています。
「19ストラディック」と剛性を比べても、大きな差はないでしょう。
一方、自重に関しては「21カルディア」のほうがまあまあ軽いです。
総合力で競うなら、筆者的には「19ストラディック」よりも「21カルディア」のほうが優勢だと感じています。
それに、「21アルテグラ」が発売された今現在、「19ストラディック」のお役御免感は否めません。
2万円弱のシマノ製リールを買うなら、次世代モデルを待つ方が良いかと思います。
1万円台前半の「21フリームス」、「21アルテグラ」も優秀
続いては「21カルディア」よりも少しお安い1万円台前半のリールについてです。
該当アイテムははダイワ「フリームス」と、シマノ「アルテグラ」。どちらも2021年にモデルチェンジされています。
1万円台の両リールは、「21カルディア」と比べても巻きの性能はさほど劣りません。
重量に関してはもちろん「21カルディア」のほうが軽いのですが、圧倒的な差はないです。
つまり、無理して「21カルディア」を買うぐらいなら、「21フリームス」や「21アルテグラ」を買うほうが幸せかも…?ということ。
値段もめちゃめちゃ離れているわけじゃないので、最終的にはデザインの好みで決めちゃうぐらいのアバウトさでも問題ないでしょう。
≫関連:「21フリームス」は”買い”なのか?発売前から厳しい現実を突きつけてみた。
≫関連:神コスパ!「21アルテグラ」が上位リールの顔に泥を塗っているんだが…。
2万円台の「20ルビアス」、「20ヴァンフォード」は?
最後は、少しだけお高いグレード。ダイワなら「20ルビアス」、シマノなら「20ヴァンフォード」ですね。
この2製品と「21カルディア」には、かなり明確な差があります。
最も顕著なのは自重です。同じぐらいの番手の重さが20g前後は違います。
巻きの滑らかさや、巻きの軽さに関しても、2万円台の両リールのほうが確実に上等です。
実売価格は「20ルビアス」が2万円台後半~となっており、「21カルディア」とはそれなりの差が設けてあります。
一方、シマノ「20ヴァンフォード」のほうは実売2万円台前半~です。
「21カルディア」との価格差はだいたい5000円程度となっています。
個人的には、2万円弱で「21カルディア」を買うぐらいなら、2万円強で「20ヴァンフォード」を買う方が満足度が高いと思っています。
「21カルディア」とライバルリールの比較をまとめると…?
記事の前半でも紹介したとおり、「21カルディア」は先代機と比べると確実な進化を遂げています。
しかしながら、近い価格帯のリールもかなり優秀です。
非常に悩ましい状況にはなっていますので、事前の比較検討は必須。
自分にピッタリのリールを探すために、いろいろと情報を集めてみることをおすすめします。
≫関連:大好評すぎる「20ルビアス」をアジング視点で考察!他の有力リールと比較してみた。
≫関連:「21フリームス」は”買い”なのか?発売前から厳しい現実を突きつけてみた。
≫関連:中堅クラスではピカイチ!?シマノの新作リール「ヴァンフォード」をアジング目線で考察
≫関連:神コスパ!「21アルテグラ」が上位リールの顔に泥を塗っているんだが…。
あなたにとって「21カルディア」は”買い”か否か?
てなわけで、「21カルディア」の紹介は以上です。新素材「ZAION V」や「モノコックボディー」の採用したこともあり、インパクトは抜群でしたね。
ただ、スペックやデザイン等、評価が分かれそうな項目もちらほら…。
あなたにとって「21カルディア」は”買い”なリールですか?本記事の内容も踏まえて、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。