先代から3年スパンでのモデルチェンジが発表された「21フリームス」の印象を忖度なしでぶっちゃけてみました。
優秀なリールではありますが、正直言って前途多難にも思えるのです…。その理由はこの先にたっぷりまとめています。
サクッと読んでいってください。
ダイワ「フリームス」のモデルチェンジが決定!
ダイワの人気リール「フリームス」のモデルチェンジが発表されました。
先代である「18フリームス」の評価が高かっただけに、期待しているユーザーも多いことでしょう。
というか先代の「18フリームス」は正直まだまだ現役ですし、モデルチェンジしなくてもぼちぼち売れそうではありました。
先代では完全に限界がきていたライバル機のシマノ「21アルテグラ」と比べると早めのモデルチェンジに感じられます。
ただ、過去の経緯を見ると
- 15フリームス
- →18フリームス(ここでLT化)
- →21フリームス
という流れですから、順当といえば順当なわけです。
ダイワ「21フリームス」の価格と発売日は?
そんな「21フリームス」は2021年4月に発売予定です。番手によって差はありますが、実売価格は13,000円〜16,000円程度。
かなり本格派の性能を保ちながら、価格も抑えられているコスパモデル!
ということで、入門機〜上級者のサブ機まで幅広い活躍を期待できます。
ザイオンV降臨!「21フリームス」の特徴まとめ
そんなわけで、「21フリームス」の特徴を詳しく見ていきましょう。注目ポイントは↓の5点です。
- 新素材「ザイオンV」が降臨!
- 注目の「ザイオンV」はボディ&ローターに採用
- ストッパー付きボディが復活
- その他のダイワテクノロジーも充実
- デザインは良くも悪くも先代を継承
新素材「ザイオンV」が降臨!
「21フリームス」を語る上で外せないのが新素材「ザイオンV」の存在でしょう。
軽量・高強度なダイワ独自のカーボンハイブリット樹脂「ザイオン」の兄弟版。
上位グレードの「21カルディア」とともにダイワリールへ初採用が決まり、注目は必至です。
フィネスゲームだけでなく、パワーゲームでも存分に活躍するポテンシャルを秘めています。
注目の「ザイオンV」はボディ&ローターに採用
注目の新素材「ザイオンV」はボディとローターに使われています。
特にインパクトが大きいのはローターです。
従来モデルよりも25%程度の軽量化に成功しているので、巻きだしの軽さは大幅に向上していると予想。
アジングやメバリング、エリアトラウトをはじめとしたフィネスゲームとの相性はさらに良くなっているでしょう。
ストッパー付きボディが復活
最近のリールでは排除されることが多かったボディ部のストッパー。こいつが復活しているのも隠れた注目ポイントです。
不要論が多かったから取っ払ってはみたけど、無いと不便に感じる人も意外に多かった
ってオチでしょうね。
個人的にはストッパーは害悪以外の何者でもないと思っているので、ここは不満点となります。
ただ、ストッパー復活を願っていた方にとっては、かなり魅力的なリールになるでしょう。
そういった意味でも同時期発売の「21カルディア(※ストッパーレスボディ)」とうまく棲み分けされています。
その他のダイワテクノロジーも充実
先代と同様に、ダイワの重要テクノロジーもしっかり網羅されています。
- マグシールド
- タフデジギア
- ATD
- ロングキャスト-ABS
など、リール操作を快適にする機能はバッチリ揃います。
トータルバランスに定評があった先代よりも、さらに基礎力が上がっていると見て間違いありません。
デザインは良くも悪くも先代を継承
「21フリームス」のデザインは、先代モデルをめちゃめちゃ継承しています。
むしろ、よく見ないと先代との見分けがつかないレベルで似ているんです。
この点については賛否があると思います。
ミーハーで飽き性な筆者的には、
もうちょいデザインを変えて、目新しさを演出してほしかったな…。
初見では先代との違いがあんまわからんかったぞ。
と思っているわけです。
スペックは良いものの、そこまで所有欲が湧いてこないな〜…。
というのが正直な印象ですね。
「21フリームス」の購入に立ちはだかる壁たち
さて、仕様のチェックが終わったところで、「21フリームス」は”買い”なのか?を考えてみたいと思います。
ズバリ、筆者(※港湾部でのアジングがメインのミーハー軽量リール厨)は、多分買いません。
主な理由は↓の4点です。
- 先代と比べてそこまで軽くなっていない
- ボディのストッパーが不要すぎる
- デザインに目新しさがない
- 他のダイワ製低価格リール(18レガリスなど)が優秀である
もちろん使ってみたい欲はあるものの、現状では「ぜひ買いたい!」と思えるほどの魅力は感じていません。
(って言いながら気づいたらポチっている可能性もあるので、あしからず。)
ただ逆に
- コスパ重視の低価格リールを3年以上買い替えていない
- 入門用に高コスパなリールが欲しい
- 「18フリームス」ライクなデザインが大好き
- ストッパー欲しかったんだよ〜!
という方にとっては、買いなリールの1角に入ってくるでしょう。
2万円代まで頑張れるなら「21カルディア」を推す!
また、同時期発売の「21カルディア」の存在も、「21フリームス」の購入を見送りたくなる一要因となっています。
- 新素材「ザイオンV」を採用したボディ&ローター
- しかも、モノコックボディー
- デザインも大胆チェンジで大人感漂う
てことで、ミーハーな筆者にとっては「21カルディア」の方が魅力的なのです。
リール予算をアラウンド2万円まで頑張れる方には、「21カルディア」を推します。
余談ですが、2018年のモデルチェンジでも「18カルディア」に飛びつき、「18フリームス」の購入を見送りました。
今回も同じ道を辿りそうです…。
ライバルの「21アルテグラ」がインパクト抜群
そして、「21フリームス」欲を削ぐもうひとつの要因が「21アルテグラ」。こいつがスゴすぎるんですよ。
シマノの上位機「19ストラディック」を追い落とす超絶KYな仕様が発表され、実売価格も「21フリームス」とほぼ一緒。
それでいて、アジンガーな筆者が注目する小型番手の自重もほぼ同水準ときています。
1万円台の新リールなら、「21アルテグラ」の方が魅力的だな〜。
中身はほぼ「19ストラディック」やもんな~。
「マイクロモジュールギアⅡ」と「サイレントドライブ」のコンボが1万円台前半のリールに乗ってんだからな。
というわけなんです。
どちらかを買うという決断に至った場合は、個人的には「21アルテグラ」を優先するでしょう。
「22フリームス(幻)」のほうが良かった説
前述のとおり、「21フリームス」の比較対象となる
- ダイワ「21カルディア」
- シマノ「21アルテグラ」
の2リールは、どちらもインパクトが強すぎます。
「18フリームス」がまだ現役で頑張れそうなことも加味すると、モデルチェンジは来年にした方が売れたのでは?
とも思っている次第です。
もちろん完全に結果論ですし、なおかつ誠に勝手な意見であることは自負しています。
ただ、この「22フリームス(幻)のほうが良かった説」に納得してくださる方はかなり多いと確信しています。
あなたはどう思いますか?
ダイワ「21フリームス」の機種ラインナップを一気見!
相対評価軸で好き勝手言ってきましたが、絶対評価で語るなら「21フリームス」が優秀なリールであることは間違いありません。
(今さらながらフォローしておきます。)
てことで、「21フリームス」の機種ラインナップを一気見していきましょう。
番手と主な対象魚を一覧にすると↓のとおり。
番手 | 主な対象魚 |
---|---|
FC LT1000S | アジング、メバリング、エリアトラウトなど |
FC LT2000S | 〃 |
FC LT2000S-XH | ネイティブトラウト、ライトソルト全般 |
LT2500 | エギング、バーサタイル |
LT2500-XH | エギング、バスフィッシング、バーサタイル |
LT3000-C | バーサタイル |
LT3000-CXH | 〃 |
LT3000 | バーサタイル、シーバス、SLJ |
LT3000-XH | 〃 |
LT4000-C | シーバス、SLJ、サクラマスなど |
LT4000-CXH | シーバス、ライトショアジギング、サーフ、SLJ、サクラマスなど |
LT5000-CXH | ライトショアジギング、ショアキャスティング、サーフ、磯ヒラ |
LT6000D-H | ショアジギング、ショアキャスティングなど |
- 1000~2000番クラス
- 2500~3000番クラス
- 4000~6000番クラス
の3カテゴリに分けて各番手の詳細スペックをまとめておきますね。
1000~2000番クラス
21フリームス FC LT1000S
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 180 | 5.0 | 0.3-200 | 5/1 |
21フリームス FC LT2000S
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 185 | 5.0 | 0.4-200 | 5/1 |
21フリームス FC LT2000S-XH
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 185 | 5.0 | 0.4-200 | 5/1 |
2500~3000番クラス
21フリームス LT2500
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.3 | 200 | 10.0 | 0.8-200 | 5/1 |
21フリームス LT2500-XH
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 200 | 10.0 | 0.8-200 | 5/1 |
21フリームス LT3000-C
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.3 | 210 | 10.0 | 1.0-200 | 5/1 |
21フリームス LT3000-CXH
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 210 | 10.0 | 1.0-200 | 5/1 |
21フリームス LT3000
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 225 | 10.0 | 1.0-200 | 5/1 |
21フリームス LT3000-XH
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 225 | 10.0 | 1.0-200 | 5/1 |
4000~6000番クラス
21フリームス LT4000-C
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 235 | 12.0 | 1.5-200 | 5/1 |
21フリームス LT4000-CXH
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 235 | 12.0 | 1.5-200 | 5/1 |
21フリームス LT5000-CXH
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 255 | 12.0 | 2.0-300 | 5/1 |
21フリームス LT6000D-H
ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | 糸巻量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.7 | 325 | 12.0 | 3.0-300 | 5/1 |
苦境に立たされそうな「21フリームス」。あなたはどう見る?
というわけで、ダイワのNEWリール「21フリームス」の紹介は以上です。
本文でも好き勝手言ったとおり、相対評価だと苦境に立たされそうな雰囲気であるってのがホンネ…。
絶対評価なら間違いなく良いリールなんですが、競合するリールのインパクトが強すぎます。
大型新人の影に隠れる悲しき万能プレイヤー的な立ち位置になりそうな「21フリームス」。
あなたの目にはどう映っているでしょうか?