ダイワから発売されている人気の中堅リール「20ルビアス」をアジング的に解説します。
「20ルビアス」の特徴やおすすめアジング番手、競合リールとの比較といった情報をわかりやすくまとめました。
アジングリールとして「20ルビアス」の導入を検討されている方は要チェックです。
「20ヴァンフォード」の登場で活気づいた中堅リール界隈
本記事のテーマは「20ルビアス」なんですけど、いきなり別のリールの話ですw。
とはいえ、今現在の「20ルビアス」を語るうえでは大事なお話なので、少しだけお付き合いください。
さて、2020年秋にシマノの新作リール「20ヴァンフォード」が発売され、話題になっています。
2~3万円台の中堅クラスでは頭ひとつ抜けた存在だった「20ルビアス」に新たなライバルが現れた形です。中堅リール界は、まあ活気づきましたよね。
しかも、「20ヴァンフォード」は「20ルビアス」よりも実売価格で5000円ぐらい安い価格設定となっています。
それでいて、ほぼ同スペック。まあ、売れることは間違いないでしょう。
しかし、「20ルビアス」は既にユーザーを獲得済…!!
中堅リール界隈が活気づいたとはいえ、「20ヴァンフォード」のライトゲームモデルの発売は2020年11月。
対して、ルビアスの発売は2020年2月。1年近く早めに発売しているんですね~。
同じ価格帯の同じようなスペックのリールを複数台所有したいって方は正直そこまで多くないです。
なので、早々と中堅クラスにこのスペックのリールを放り込んで、ユーザーを獲得しちゃってるあたりは「さすがダイワ!」と言わざるを得ません。
筆者は「20ルビアス」に飛びついたので、ヴァンフォードの購入には慎重派。そんな方も多いんじゃないでしょうか。
※2021年1月追記:結局、発売直後にヴァンフォードも買っちゃいました。(←購入には慎重派じゃなかったんかい!)
ダイワ「20ルビアス」の注目ポイント
前置きはこの辺にして、ダイワ「20ルビアス」の特徴を見ていきましょう。注目ポイントは↓の3点です。
- 「LTコンセプトの到達点」というキャッチコピー
- ハイエンドと同じ「ザイオンモノコックボディー」
- その他のダイワテクノロジーも勢ぞろい
2021年には、「20ルビアス」の派生?アップグレード?版である「21ルビアスエアリティ」も登場してるぞ!
「LTコンセプトの到達点」というキャッチコピー
1つ目の注目ポイントはキャッチコピー。20ルビアスには「LTコンセプトの到達点」というキャッチコピーが付けられています。まず、ここに驚きです。
いや、もう到達しちゃったんか~い!「LTコンセプト」は2018年に始まったのに、到達すんの早くね?しかも、最上位の「18イグジストLT」を差し置いての、”到達”ってなんやね~ん!
ってツッコミたくなるわけですよ。
ただ、そう言いたくなるのがわかるぐらいの性能があるんですよね~。実際に使ってみると、”到達点”と言い切りたくなるのもわかりますよ。
到達点とはいえ…
まあ、セールスコピーなんてもんは、後付けでいくらでも、どうにでもなります。
20ルビアスでは、到達点って言ってますが、「到達点のその先へ」的なキャッチコピーで新たな軽量リールが売り出されるんでしょうw。
これはディスじゃなくて期待です。到達点のその先の軽量リール(130g台?)への突入を待ってる次第であります。
ハイエンドと同じ「ザイオンモノコックボディー」
2つ目の注目ポイントは「ザイオンモノコックボディー」です。
軽いのに強度が高い「ザイオン」という素材をボディーに採用。また、ボディーは一体成型されているので、以前よりも剛性が高くなったと言われています。
一体成型にすることでエンジンプレートを大きく造れるってのも大きなメリットです。
リトリーブ時のノイズが少なく、巻きをより滑らかに、より軽くしてくれます。
ロッドワークがメインの方にとっては大きなメリットではないですが、巻き主体でゲームを組み立てる方にとっては大きなアドバンテージとなるでしょう。
その他のダイワテクノロジーも勢ぞろい
1個1個取り上げるとキリがありませんが、「20ルビアス」にはその他の主要ダイワテクノロジーもそろい踏みです。
例を上げると、
- マグシールド
- タフデジギア
- ATD
- ロングキャスト-ABS
- パーフェクトラインストッパー
などですね。
冗長になるといけないので、それぞれの解説はここでは割愛します。詳細が気になる方は「20ルビアス」の公式ページにてご確認ください。
「20ルビアス」でアジングに使えるモデルは?
「20ルビアス」には、全部で13機種がラインナップされています。そのうちアジングに使うであろうモデルのは↓の2機種です。
番手 | 自重 | ベアリング数 BB/ローラー | ギア比 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) |
---|---|---|---|---|
FC LT2000S | 150g | 9/1 | 5.1 | 67 |
FC LT2000S-XH | 150g | 9/1 | 6.2 | 81 |
ちなみに、型番のアタマについているFCとは、「フィネスカスタム」の略。1000番クラスのボディーが使われてるよってことです。
アジングをはじめとしたライトゲーム、バス釣りやトラウトなどの繊細な釣りに特化して造られた機種を指します。
1000番クラスを発売してほしい件
アジングに使える機種一覧を見て、「あれ?」っと思った方もいらっしゃるでしょう。そうなんです。「20ルビアス」には1000番クラスの機種がないんです。
2000Sスプールに極細エステルを巻くとなると下巻きが必要になる場合もあるので、1000番も欲しいんですよね~…。
先代の「15ルビアス」には1000番台があったんだから、「20ルビアス」にもほしかった…。と思うわけですよ。
イグジストにはあるのに…。なぜ、ルビアスにはないんだ?
頑張ってイグジストを買わせるための戦略なのか?と軽くイラっとしたのを思い出しましたw。
SLPのカスタムスプール(割と安い)があれば実質1000番クラスに
とはいえ、後述するSLPワークスのカスタムスプール(2000SS)を活用すれば、実質1000Sクラスになります。
なので、1000番クラスがラインナップされていないのは、ブチギレ案件ではありません。
「20ルビアス」vs競合機種をアジング目線でスペック比較
「20ルビアス」の特徴はザックリ把握できたかと思います。なので、ここからはアジング界の他の有力リールと「20ルビアス」を比較していきましょう。
アジング用リールは「軽さ」が最重要!
アジングのリール選びにおいて最も重要なのは軽さ!だと筆者は思っています。
というのも、アジングロッドの軽量化が進んでいるので、リールが軽くてもバランスが取れるようになっています。だから、少しでも軽いリールを使った方が感度が良くなるわけです。
しかも、アジングはロッドワークでのリフト&フォールや水平移動がメインなので、巻き心地はそこまで関係ありません。
まあ、「軽いリール=高いリール」ですから、巻き心地とかドラグとか、その他の性能は自動的についてきます。そんなわけで、筆者はアジングリールを選ぶ時は基本的に自重数値しか気にしません!
てことで、「20ルビアス」が自重数値で競合する有力リールはこいつら↓。
有力リール | 自重(g) |
---|---|
17ソアレ CI4+ 500S | 140 |
19ヴァンキッシュ 1000SSSPG | 145 |
19ヴァンキッシュ C2000S | 145 |
20ヴァンフォード C2000S | 150 |
18イグジスト FC LT1000S-P | 150 |
★20ルビアス FC LT2000S | 150 |
17セオリー 1003 | 155 |
19バリスティック LT2000SS-P | 160 |
19バリスティック FW LT1000S-P | 160 |
17ソアレ CI4+ C2000SSPG | 160 |
16ストラディック CI4+ C2000S | 160 |
「20ルビアス」は150gということで、4万円超の上位クラスにも引けを取らない軽さです。
上記の比較表からわかる、今現在のアジングリール情勢についてチャチャっとまとめておきます。
やっぱり総合力なら「19ヴァンキッシュ」
自重の軽さ、巻きの軽さなど総合力ならやっぱり「19ヴァンキッシュ」でしょうね。死角がなさすぎます。
ジグ単に特化した「1000SSSPG」、汎用性の高い「C2000S」とアジング向け製品のラインナップも充実!予算無制限って方には、19ヴァンキが最もおすすめです。
ヴァンキに5g差に迫る「20ヴァンフォード」
そんな死角なさすぎな「19ヴァンキッシュ」に自重差5gに迫るのが、新作リール「20ヴァンフォード」。正直、2万円台前半でこのスペックはすごいです。
「20ルビアス」にとっては一番の脅威となる存在でしょう。
予算が潤沢なら「18イグジスト」も
予算がたっぷりあるなら、ダイワリールの最高峰「イグジスト」も選択肢に入りますね。自重に関しては「20ルビアス」と変わりませんが、総合力で圧倒的に上回ります。
巻きが重くてもOKなら「17ソアレCI4+ 500S」
「軽さ」だけで見れば、アジングリールのトップに君臨するのが「17ソアレ CI4+500S」。2.5万前後で140gという軽さが手に入ります。
ただし、実質ハイギア仕様なので巻きは重く、機能面ではアンダー1万円クラスのシマノ製リールとそんなに変わらないってのがデメリットです。
そこに目をつむって、とにかく「軽さ」を追求したいって方にはかなりコスパが良いアイテムといえます。
「20ルビアス」はどやろかい?
さて、肝心な「20ルビアス」は?って話です。
基本的には、「19ヴァンキッシュ」や「18イグジスト」はさすがに高いって方におすすめ。(まあ、それは「ヴァンフォード」にも言えることですけどね。)
そもそも、巻きの軽さと感度がほぼ不要のアジングにおいて、リールに4万超は出しすぎともいえます。
150gぐらいまで軽量化された中堅機(20ルビアス、20ヴァンフォード)を持っておくのが、最も賢い選択なのかもしれません。
ちなみに、「20ルビアス」がライバルである「20ヴァンフォード」を上回る(と予想される)点は↓の3点です。
- 巻きの滑らかさ
- 剛性
- デザイン(個人的には)
ベアリング数が多いので巻きは滑らかでしょうし、モノコックボディーだから剛性も高いです。
個人的にはデザインも「20ルビアス」の方が好きかな~といったところ。
完全にコスパで選ぶなら「20ヴァンフォード」?
ただ、完全にお値段で選ぶなら「20ルビアス」よりも5000円ぐらい安い「20ヴァンフォード」がいいかもしれません。
でもでも、「20ルビアス」も捨てたもんじゃないです。最後は乱暴なアドバイスですけど、「好きな方を選べばいい!ピンときた方を選べばいい!」ってことになります。
SLPワークスのカスタムスプールもおすすめ!
さきほどチラッとお伝えしたとおり、「20ルビアス」にピッタリのカスタムパーツも紹介しておきます。
それは、SLPワークスのカスタムスプール「SLPW LT TYPE-αスプール」です。
何がいいって、めっちゃ安いんですよ。純正のスプールを買うよりも遥かに安い!
替えスプールを持っておけば、フィールドやリグによってラインを使い分けられます。リールを2台買うよりも圧倒的にオトクです。
アジングに使うなら「2000SS」がおすすめ
「SLPW LT TYPE-αスプール」をアジング用に使うなら2000SSがピッタリ。
純正の2000Sよりも糸巻量が少ないので、2000番クラスではるものの下巻きなしで極細エステルを巻くことができます。
エコ派の方は軽く下巻きして、100mずつ使うってのもアリでしょうけど。なので、ついでにカスタムスプールも買うぜって方は
- 純正スプール(2000S)にPE
- SLPワークスのカスタムスプール(2000SS)にエステル
ってな感じで運用すると良いかと思います。
カラーは2色展開。「20ルビアス」には迷わずゴールドでしょ。
「SLPW LT TYPE-αスプール」は、レッドとゴールドの2色展開となっています。
が、「20ルビアス」には圧倒的にゴールドがおすすめです。ボディーの差し色に使われたゴールドと最高にマッチします。こんな風に↓。
いや~、カッコイイっすね。
ラインを使い分けたいこだわり派アングラーはカスタムスプールも一緒に購入して、Teamダイワの術中にハマってみてはいかがでしょうか?
軽量・高性能な「20ルビアス」でアジングを楽しもう!
というわけで、この記事では「20ルビアス」をアジング目線で紹介してみました。
ライトゲーマーから圧倒的な支持を集めた先々代モデル、先代モデルに負けない人気を誇る「20ルビアス」。
筆者もFC LT2000Sを使っていますが、めちゃめちゃ快適にアジングを楽しめています。
「19ヴァンキ」や「18イグジスト」と比べると値段もお手頃ですので、アジング用リールの新調を検討中の方はぜひ、ゲットしてみてください。
一番の競合であるシマノ「20ヴァンフォード」も要チェック!
とはいえ、ほぼ同等スペックで「20ルビアス」よりも5000円ぐらい安い「20ヴァンフォード」の発売済です。
「20ルビアス」に飛びつく前に、ライバル機種もチェックしておいた方が良いかと思います。