シマノ「23ストラディック」が発売されました。
「22ステラ」や「23ヴァンキッシュ」でも話題のインフィニティ系機構を引っさげ、ガッツリ進化した新生「ストラディック」には注目必至。
本記事では仕様に機種ラインナップ、先代モデルとの違いや競合リールまで、「23ストラディック」についての一歩踏み込んだ情報をお届けしていきます。
シマノ「23ストラディック」の仕様
さっそく「23ストラディック」の仕様を見ていきましょう。
今回のモデルチェンジにおける目玉は先進テクノロジーの採用。
「22ステラ」や「23ヴァンキッシュ」でも注目を集めた新仕様が、「23ストラディック」にもたっぷりと搭載されています。
てことで、ここからは注目の以下4機構を中心に「23ストラディック」の仕様を解説していきます。
- インフィニティクロス
- インフィニティドライブ
- アンチツイストフィン
- デュラクロス
インフィニティクロス
まずは「インフィニティクロス」。簡単にいえばのギアの耐久性を向上させるテクノロジーです。
ドライブギアとピニオンギアが噛み合う部分の接触面積を大きくすることで、それぞれのギアの摩耗を減らす新設計ギアが搭載されています。
ギアの損傷が少なくなることで、新品に近いギア性能が長期間持続するというのが本テクノロジーの恩恵です。
シマノ社の検証によると、「インフィニティクロス」を採用したギアは、従来設計のギアと比べて耐久性が約2倍に向上しているとのこと。
「23ストラディック」の公式ページには、旧型と新型を同条件で稼働させたときのギアの摩耗度を比較できる画像がありましたが、違いは一目瞭然。
旧型ではギアの歯の形での摩耗が確認できるものの、新型ではその様子がありません。
「23ストラディック」はタフなファイトでギアを酷使することも多い堅牢系リールだけに、ギアの耐久性を上げる「インフィニティクロス」を搭載する価値は高くなります。
これだけでもすでに大きな進化といえる仕様といえるでしょう。
インフィニティドライブ
お次は「インフィニティドライブ」。
こちらはメインシャフトとピニオンギアを非接触式にすることで、巻き上げに必要なエネルギーを抑える設計技法です。
簡単に言えば、より軽い力でパワフルな巻き取りができるようになっているってことですね。
こちらもパワー系のゲームで使われることが多い「23ストラディック」にとっては、かなりインパクトが大きな進化といえるでしょう。
※インフィニティループは非搭載
シマノのインフィニティ系テクノロジーには、「インフィニティループ」というものもあるんですが、こちらは「23ストラディック」には非搭載となっています。
「インフィニティループ」は、巻き取り時のスプールの上下動を遅くすることで、スプールにラインを密巻きする機構。
ライン放出時の抵抗が減り、キャスト飛距離アップなどの恩恵が生まれます。
非常に魅力的な機構ではあるのですが、ラインの放出がスムーズすぎるがゆえのライントラブルなども問題視されており、実はアングラーによって賛否が分かれる機構でもあります。
「23ストラディック」では、上位リールとの差をつくるために非搭載にしたのか、ライントラブルの多発を懸念して非搭載にしたのかは不明です。
ただ、インフィニティ系機構を中心にリニューアルされた上位リール(「22ステラ」や「23ヴァンキッシュ」)と比べた時の、わかりやすい仕様差となることは間違いありません。
アンチツイストフィン
「23ストラディック」では、ラインローラー直下のラインのたるみを抑える「アンチツイストフィン」も新たに搭載。
この「アンチツイストフィン」は、ラインのゆるみが原因で起きるスプール周りのトラブル減少に一役買ってくれます。
不毛で鬱陶しいライントラブル処理の時間が減ることで、より快適に釣りを楽しめるようになるでしょう。
デュラクロス
「23ストラディック」には、新しい材料・新しい設計でつくられたドラグワッシャー「デュラクロス」も搭載されています。
シマノ社のテストによると、「デュラクロス」を搭載することにより、ドラグワッシャーの耐摩耗性が従来比10倍以上の水準まで高まっているとのこと。(もちろん、従来のドラグ性能を低下させることなくです。)
「23ストラディック」の公式ページに掲載されている、同条件で酷使した際のドラグワッシャーの違いがコチラ↓。
これは「インフィニティクロス」以上に一目瞭然です。
旧型のドラグワッシャーがもはや千切れてしまっているのに対し、新型は痛くもかゆくもなさそうなノーダメージっぷり。
「ストラディック」はドラグを酷使する運用が多いリールですし、ドラグワッシャーがこれだけ丈夫というのはだいぶうれしいですよね。
ボディ材質
「23ストラディック」のボディは剛性に優れるアルミ製。
高負荷時でもきしみづらく、スムーズかつパワフルな巻き取りを可能にしてくれます。
その堅牢さの代償として失われるのが軽さ。樹脂ボディのリールと比べると、リールの自重はどうしても重くなってしまいます。
したがって、「23ストラディック」はリールの軽さよりも強さを重視したいという方におすすめのアイテムです。
逆に、リールの軽さを重視したい方は「23ヴァンキッシュ」や「20ヴァンフォード」「21アルテグラ」「22ミラベル」あたりを選ぶことをおすすめします。
(※代案となりうるリールについては記事後半で詳しく解説しています。)
ローター材質
「23ストラディック」のローター材質は「高強度樹脂」。
文字どおり強度の高い樹脂素材ということになるのですが、これが「23ストラディック」の泣き所となりうる点でもあります。
というのも、シマノ社には「CI4+」という独自のカーボン強化樹脂がありまして、簡単に言えば「高強度樹脂」の上位互換素材となります。
剛性を売りにする堅牢系リールなら、当然ローターも強くあってほしいもの…。
なんですが、「23ストラディック」のローター材質は、先代と同じ「高強度樹脂」。
予算的に難しいお願いなのかもしれませんが、欲をいえば「CI4+」にアップグレードして欲しかった…と思ってしまいますね。
その他の機構・仕様の一覧
「23ストラディック」には、上記で取り上げた以外の機構もたっぷり搭載されています。
その一覧がコチラ↓です。
- HAGANE
- HAGANEギア
- HAGANEボディ
- マイクロモジュールギアⅡ
- Xシップ
- サイレントドライブ
- Xプロテクト
- Gフリーボディ
- AR-Cスプール
- ロングストロークスプール
- S A-RB
- ワンピースベール
上記の機構については、従来のリールにも広く搭載が進んでいる仕様ですし、詳しく解説していると記事が長ったらしくなっちゃうので割愛させていただきます。
各機構の詳細について知りたい方は「23ストラディック」の公式ページでご覧くださいませ。
「23ストラディック」の価格と発売日
そんな「23ストラディック」のお値段は定価で27,700〜31,000円。実売価格は21,000円前後となっています。
先代「19ストラディック」の定価は25,500〜28,500円でしたので、若干の値上げとなりました。
「23ストラディック」は2023年9月に発売済です。
余談なんですが、最近のシマノ社では新商品の発売遅延が目立っており、ユーザーからお叱りの声が多数寄せられていると思われます。
なので、確実な出荷可能時期が掴めるまでは、発売時期を公表しない方針をとっているんじゃないかと。
「23ストラディック」の発売予定時期は近いうちには発表されると思いますから、首を長くして待っておきましょう。
(発売時期が分かり次第、本記事でもお知らせする予定です。)
シマノ「23ストラディック」の進化ポイントは?
「23ストラディック」を先代モデル「19ストラディック」と比べた時の主な進化ポイントは以下のとおり。
- インフィニティドライブの搭載
- インフィニティクロスの搭載
- アンチツイストフィンの搭載
- デュラクロスの搭載
上位リールでも注目の最新機構が続々と乗ってきたというわけですね。
リールの性能的には、ギア強度、各種部品の耐久性、トラブルレス性能が進化しています。
アルミボディの堅牢系リールである「ストラディック」にとっては、非常に相性が良いアップデートといえるんじゃないでしょうか。
ちなみに、自重に関しては先代モデルからほぼ変化がなく、クラス別の重量比較は以下のようになっています。
23ストラディック | 19ストラディック | |
---|---|---|
C2000クラス | 185g | 185g |
2500クラス | 220g | 220g |
3000クラス | 245g | 245g |
4000クラス | 275g | 280g |
「23ストラディック」の仕様にケチをつけるなら?
かなりええ感じの進化を遂げている「23ストラディック」ですが、仕様にケチをつけるなら以下のような項目が挙げられます。
- ローター素材が高強度樹脂(CI4+ならなお良かった)
- インフィニティループが非搭載
- 自重が変わっていない
ライントラブル増加のリスクがあるインフィニティループに関しては、非搭載になったことを逆に喜ぶ人もいるでしょうけど、上位リールとの大きな仕様差になるってことでピックアップしています。
ローター素材と自重に関しても、地味に悔やまれる点といえましょう。
とはいえ、モデルチェンジのたびに全局面において完璧な進化を遂げるというのも難しい話。
今回の「23ストラディック」のモデルチェンジは、総合的にみると大進化といって良いのではないかと思います。
シマノ「23ストラディック」の番手ラインナップ
「23ストラディック」では、C2000クラスからC5000クラスまでの大きさに全14機種がラインナップされています。
スペックの一覧は以下のとおりです。
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|
C2000S | 5.1 | 3 | 185 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 6/1 |
C2000SHG | 6 | 3 | 185 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 6/1 |
C2500S | 5.1 | 3 | 185 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
C2500SXG | 6.3 | 3 | 185 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
2500S | 5.1 | 4 | 220 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
2500SHG | 5.8 | 4 | 220 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
C3000 | 5.1 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
C3000HG | 5.8 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
C3000XG | 6.4 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
3000MHG | 5.7 | 9 | 245 | 1-190, 1.2-150, 1.5-120 | 6/1 |
4000 | 5.3 | 11 | 275 | 1-490, 1.5-320, 2-240 | 6/1 |
4000MHG | 5.7 | 11 | 275 | 1.2-250, 1.5-200, 2-150 | 6/1 |
4000XG | 6.2 | 11 | 275 | 1-490, 1.5-320, 2-240 | 6/1 |
C5000XG | 6.2 | 11 | 290 | 1.5-400, 2-300, 3-200 | 6/1 |
C2000・C2500クラスの番手一覧
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|
C2000S | 5.1 | 3 | 185 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 6/1 |
C2000SHG | 6 | 3 | 185 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 6/1 |
C2500S | 5.1 | 3 | 185 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
C2500SXG | 6.3 | 3 | 185 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
2500・C3000クラスの番手一覧
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|
2500S | 5.1 | 4 | 220 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
2500SHG | 5.8 | 4 | 220 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
C3000 | 5.1 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
C3000HG | 5.8 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
C3000XG | 6.4 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
3000・40000・C5000クラスの番手一覧
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|
3000MHG | 5.7 | 9 | 245 | 1-190, 1.2-150, 1.5-120 | 6/1 |
4000 | 5.3 | 11 | 275 | 1-490, 1.5-320, 2-240 | 6/1 |
4000MHG | 5.7 | 11 | 275 | 1.2-250, 1.5-200, 2-150 | 6/1 |
4000XG | 6.2 | 11 | 275 | 1-490, 1.5-320, 2-240 | 6/1 |
C5000XG | 6.2 | 11 | 290 | 1.5-400, 2-300, 3-200 | 6/1 |
「23ストラディック」を他のシマノ製リールと比較
ここからは「23ストラディック」を他のシマノ製リールと比較していきます。
「23ストラディック」を高価格帯のリールと比較
まずは高価格帯のリールと比較してみましょう。主な仕様の一覧表はコチラ↓です。
22ステラ | 23ヴァンキッシュ | 20ツインパワー | 23ストラディック | |
---|---|---|---|---|
定価 | 91,400円~ 98,300円 (税別) | 65,300円~ 68,500円 (税別) | 47,800円~ 51,800円 (税別) | 27,700円~ 31,000円 (税別) |
マイクロモジュールギアⅡ | ○ | ○ | ○ | ○ |
インフィニティクロス | ○ | ○ | ○ | |
インフィニティループ | ○ | ○ | ||
インフィニティドライブ | ○ | ○ | ○ | |
アンチツイストフィン | ○ | ○ | ○ | |
デュラクロス | ○ | ○ | ○ | |
ラインローラー特殊防水BB | ○ | ○ | ○ | |
ボディ素材 | Mg | Mg | AL | AL |
ローター素材 | Mg/AL | CI4+ | Mg/AL | 高強度樹脂 |
C2000クラスの自重 | 170g | 145g | 180g | 185g |
2500クラスの自重 | 205g | 165g | 210g | 220g |
3000クラスの自重 | 235g | 185g | 230g | 245g |
4000クラスの自重 | 260g | 205g | 255g | 275g |
インフィニティ仕様にモデルチェンジ済みの上位リール(「22ステラ」「23ヴァンキッシュ」)と「23ストラディック」との1番の違いはインフィニティループ。
インフィニティ系機構のなかでビジュアル的に最もわかりやすいインフィニティループが非搭載というのは、決定的な仕様差といえましょう。
ラインローラーの特殊防水仕様ボールベアリング、ローター素材といった点にも価格による仕様差が生じています。
あとは、当然ながら上位リールのほうが自重も軽いです。
ただ、上位リールたちは性能が高いぶんお値段もかなり高額。
高価格帯リールと比べてもそれほど見劣りしない「23ストラディック」は、かなり良コスパをいえるんじゃないでしょうか。
「23ストラディック」を中〜低価格帯のリールと比較
つづいては中〜低価格帯のリールと「23ストラディック」を比べてみましょう。
主な仕様の一覧は以下のとおりです。
20ヴァンフォード | 23ストラディック | 21アルテグラ | 22ミラベル | |
---|---|---|---|---|
定価 | 32,700円~ 36,900円 (税別) | 27,700円~ 31,000円 (税別) | 17,500円~ 21,900円 (税別) | 15,000円~ 18,700円 (税別) |
マイクロモジュールギアⅡ | ○ | ○ | ○ | |
インフィニティクロス | ○ | |||
インフィニティドライブ | ○ | |||
アンチツイストフィン | ○ | |||
デュラクロス | ○ | |||
X-SHIP | ○ | ○ | ○ | ○ |
サイレントドライブ | ○ | ○ | ○ | ○ |
防水機構 | Xプロテクト | Xプロテクト | Xプロテクト | コアプロテクト |
ワンピースベール | ○(チタン) | ○(ステンレス) | ○(ステンレス) | |
ボディ素材 | CI4+ | AL | CI4+ | CI4+ |
ローター素材 | CI4+ | 高強度樹脂 | 高強度樹脂 | CI4+ |
C2000クラスの自重 | 150g | 185g | 185g | 180g |
2500クラスの自重 | 175g | 220g | 225g | 205g |
3000クラスの自重 | 200g | 245g | – | – |
4000クラスの自重 | 215g | 275g | 270g | 245g |
「23ストラディック」は、現時点では中〜低価格帯リールのなかで唯一のインフィニティ系機構搭載リール。
この点は近い価格帯のリールに対する明確なアドバンテージとなります。
その他のポイントについては、比較対象とするリール別に簡単にまとめていきます。
「23ストラディック」と「20ヴァンフォード」の比較
「23ストラディック」と「20ヴァンフォード」の関係性は、ほぼ同格かつコンセプト違いといった感じです。
具体的には、「23ストラディック」は剛性を重視した堅牢系リール、「20ヴァンフォード」は軽さ・繊細さを重視した軽量フィネス系リールということになります。
搭載されている機構どうこうというよりは、リールに何を求めるか?での選び分けが重要。その基準は以下のとおりです。
- 「軽さ>強さ」という基準で選ぶなら「20ヴァンフォード」
- 「軽さ<強さ」という基準で選ぶなら「23ストラディック」
「23ストラディック」と「21アルテグラ」の比較
「23ストラディック」は、「21アルテグラ」に対する強さベクトルの上位互換という位置付けとなります。
重量はそのままにボディが強くなっているというイメージです。
中〜大型のターゲットとパワーファイトしたい方には、「23ストラディック」がマッチするでしょう。
逆に、強さをそれほど求めない方にとっては「21アルテグラ」を選ぶ方が高コスパです。
「23ストラディック」と「22ミラベル」の比較
「22ミラベル」は、「23ストラディック」よりも軽くてお値段も1万円以上安いというのが魅力のリール。
しかしながら、安くて軽いかわりに、搭載されている機構は質素な構成になっています。
「マイクロモジュールギアⅡ」や「ワンピースベール」など、人によっては必須だったりする機構が乗っていません。
防水機構も旧式の「コアプロテクト」なので、長期視点での耐久性にも若干の不安があります。
「安くて軽い」を実現するために、(主に巻きや耐久性、トラブルレス性能において)なかなか大きな代償を支払っているというわけです。
使い手を選ぶリールではあるんですが、特性がマッチする釣り(アジング、エギングなど)においては「23ストラディック」に勝る選択肢となります。
シマノ「23ストラディック」の競合リール情報まとめ
ここからは「23ストラディック」の競合リールに関する情報をまとめていきます。
ダイワ「23レグザ」が1番のライバル
「23ストラディック」にとって最も強力なライバルとなるのが、同じく2023年にモデルチェンジを迎えたダイワ「23レグザ」。
どちらもアルミボディの堅牢系かつ中〜低価格帯のリールということで、火花バチバチ状態です。
両者の主な仕様をまとめると以下のとおり。
23ストラディック | 23レグザ | |
---|---|---|
定価 | 27,700円~ 31,000円 | 23,100〜26,100円 |
モデルチェンジの目玉 | インフィニティ系機構 | エアドライブデザイン |
ボディ材質 | アルミ | アルミ |
ローター材質 | 高強度樹脂 | ザイオンV |
C2000クラスの自重 | 185g | – |
2500クラスの自重 | 220g | 220g |
3000クラスの自重 | 245g | 245g |
4000クラスの自重 | 275g | 280g(※LT5000-C) |
「23レグザ」の目玉は、ダイワの最新コンセプトであるエアドライブデザインの採用。
タックルバランスを向上させ、感度や操作性アップに寄与すると話題のコンセプトが適用されています。
ローターにはカーボン強化樹脂の「ザイオンV」が使われるなど、ローターまわりの強度が進化しているというのも「23ストラディック」にはない魅力です。
そして、「23ストラディック」と比べるとお値段も数千円ほど安くなっています。
新仕様のインパクトやコストパフォーマンスの高さについては、現時点ではライバルの「23レグザ」に軍配が上がるかな〜という印象です。
とにもかくにも「23レグザ」は、「23ストラディック」が気になっている方にとっては絶対に見逃せないリールとなっています。
次世代「ツインパワー」「セルテート」にも注目
予算的に実売5〜6万円台クラスまでは射程圏内だよ〜という方は、上位の堅牢系リールにも要注目です。
シマノ「20ツインパワー」も、ダイワ「19セルテート」も、すぐそこまでモデルチェンジが迫っている状態。
これらのリールは「23ストラディック」や「23レグザ」の完全上位互換となります。
リールの購入予算に余裕があって手持ちのリールもまだまだ使えそうという方は、2万円台クラスの「23ストラディック」「23レグザ」を見送って、次世代の「ツインパワー」「セルテート」を待つというのも大いにアリな選択肢です。
アルミボディにこだわらないなら…?
アルミボディの堅牢系リールの欠点として挙げられるのが、意外と強さを持て余すという点。
タックルのパワーと同等あるいはそれ以上のパワーをもつ魚に対して、キツめのドラグで脳筋ファイトをする場面でなければ、リールの強さを生かしきれません。
ある程度はドラグを出しつつ、パワー的に余裕のあるタックルで釣りをするなら、樹脂ボディリールのもつ強度で十分なケースがほとんどです。
リールの強さに対して強いこだわりがないなら、樹脂ボディのリールのほうが性能的にもコスパ的にも良い選択肢となる可能性が高め。
「23ストラディック」の購入を検討する際は、この点も頭に入れておきましょう。
ちなみに、「23ストラディック」とお値段が近い樹脂ボディリールの一覧はコチラ↓です。
メーカー | リール | 実売価格 |
---|---|---|
ダイワ | 20ルビアス | 2.7万円前後 |
シマノ | 20ヴァンフォード | 2.5万円前後 |
ダイワ | 21カルディア | 2.0万円前後 |
シマノ | 21アルテグラ | 1.5万円前後 |
ダイワ | 21フリームス | 1.2万円前後 |
シマノ | 22ミラベル | 1.2万円前後 |
アルミボディにこだわらない方は、上記のリールたちの情報もチェックしてみると良いでしょう。
まとめ
というわけで、シマノ「23ストラディック」の紹介は以上です。
話題のインフィニティ系機構を搭載し、ドラグやトラブルレス性能もアップデートされたということで、先代比でかなり大きな進化を遂げていましたね。
良コスパな堅牢系リールをお探しの方にとっては、要チェックなリールであることは間違いありません。
とはいえ、ライバルのダイワ「23レグザ」や近い価格帯の樹脂ボディリールたちも優秀です。
リールの新調を検討されている方は、この機会に「23ストラディック」の周辺リールの情報を掘り返してみるのも良いかもしれません。
この記事で紹介したアイテム
C2000・C2500クラスの番手を販売サイトで探す
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|
C2000S | 5.1 | 3 | 185 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 6/1 |
C2000SHG | 6 | 3 | 185 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 6/1 |
C2500S | 5.1 | 3 | 185 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
C2500SXG | 6.3 | 3 | 185 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
2500・C3000クラスの番手を販売サイトで探す
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|
2500S | 5.1 | 4 | 220 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
2500SHG | 5.8 | 4 | 220 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 6/1 |
C3000 | 5.1 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
C3000HG | 5.8 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
C3000XG | 6.4 | 9 | 225 | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 6/1 |
3000・40000・C5000クラスの番手を販売サイトで探す
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|
3000MHG | 5.7 | 9 | 245 | 1-190, 1.2-150, 1.5-120 | 6/1 |
4000 | 5.3 | 11 | 275 | 1-490, 1.5-320, 2-240 | 6/1 |
4000MHG | 5.7 | 11 | 275 | 1.2-250, 1.5-200, 2-150 | 6/1 |
4000XG | 6.2 | 11 | 275 | 1-490, 1.5-320, 2-240 | 6/1 |
C5000XG | 6.2 | 11 | 290 | 1.5-400, 2-300, 3-200 | 6/1 |