エアドライブ×2万円台|「23エメラルダスRX」がダイワから発売決定!

ちょっと珍しいタイミングで発表されたNEWリール「23エメラルダスRX」の情報を、わかりやすくまとめてみました。

2万円台×エアドラなエギング特化リールということで、これはアツい!んですけど、飛びつきは推奨できないアイテムでもあります。

その理由については記事内で解説していますので、サクッと読んでいってくださいまし。

目次

「エメラルダス」シリーズのリールについておさらい

出典:ダイワ

まずはダイワ「エメラルダス」シリーズのエギング専用リールについて簡単におさらいしておきましょう。

「23エメラルダスRX」の登場も踏まえた最新ラインナップは以下のとおりです。

製品実売価格
21エメラルダスAIR4.0万円前後
23エメラルダスRX2.5万円前後
19エメラルダスLT1.5万円前後

本記事で取り上げる「23エメラルダスRX」は、コストと性能のバランスが良い中堅グレード。

これまで「エメラルダス」リールの中堅グレードとして親しまれてきた「エメラルダスMX」の後継機となっています。

「23エメラルダスRX」の価格と発売日

「23エメラルダスRX」は2023年7月に発売済み。

定価は32,400〜34,400円、実売価格は2.5万円前後が相場となっています。

ダイワ「23エメラルダスRX」の特徴

出典:ダイワ

さて、ここからは「23エメラルダスRX」の特徴を見ていきましょう。

エアドライブデザインを搭載!

出典:ダイワ
※上画像は「23エアリティ」

一番の見どころは、なんといっても「エアドライブデザイン」仕様になっていることです。

「エアドライブデザイン」は、ダイワが打ち出している新たな設計コンセプト。

汎用機でいうと「22イグジスト」で初搭載され、「23エアリティ」にも搭載が進んでいる、ダイワ製スピニングのなかで最もアツい機構となっています。

「エアドライブデザイン」搭載による最たる恩恵は感度・操作性の向上です。

出典:ダイワ

リールのフロントユニット(ローター、ベール、スプール、シャフト)を軽量化して、リール全体の重心バランスが調整されています。

その結果、タックル全体のバランスも良くなり、感度・操作性が上がるというカラクリです。

この「エアドライブデザイン」は、シビアなロッドワークが要求されるケースがあるエギングにおいても存分に強みを発揮してくれるでしょう。

「23エメラルダスRX」では、ローター、ベール、スプールの3パーツが「エアドライブデザイン」仕様になっています。

言い換えると、シャフト以外はエアドライブ化されたということになりますね。

性能面の恩恵をガッツリ享受できるのはもちろん、フォルムもより近代的に生まれ変わりました。

ソルトリールのエアドラ対応状況

「エアドライブデザイン」の搭載は、近い価格帯の現行リールに対する優位性を生み出すという点でも注目に値します。

「23エメラルダスRX」は、「エメラルダス」シリーズのリールでは唯一のエアドライブ機です。

もっというなら、ソルト対応のミドルクラスリールでも唯一のエアドライブ機です。

現時点(2023年6月)のソルト対応リールのなかで「エアドライブデザイン」が採用されているのは、以下の3製品のみ。

製品定価(※2500番クラス)
22イグジスト103,000〜106,000円
23エアリティ64,000〜66,000円
23エメラルダスRX32,400〜34,400円

普通にお得感がエグいですよね。

エアドライブデザインのリールは試してみたいけど、イグジストやエアリティではさすがに予算オーバーなんだよな。

と感じていたエギンガーにとっては、「23エメラルダスRX」は嬉しすぎるアイテムといえましょう。

「23タトゥーラ」もエアドライブ機

ちなみに、フレッシュウォーターでは「23タトゥーラ」もエアドライブ化済み。

「23エメラルダスRX」と同格かつ仕様も似ているアイテムとなっています。

ZAION V モノコックボディ/エアドライブローター

出典:ダイワ

「23エメラルダスRX」には、ダイワ製リールではおなじみのモノコックボディも採用されています。

モノコックボディは、ビスを使わずにボディを一体整形する技術。

きしみ、たわみを感じづらく、高負荷時でも安定して稼働する剛性をもたらします。

ボディの材質は、ダイワが独自開発したカーボン強化樹脂「ZAION V」を採用。

モノコックの構造的な強さを相まって、「23エメラルダスMX」の剛性をより引き上げてくれます。

出典:ダイワ

「ZAION V」は、エアドライブローターにも使われています。

軽量・低慣性なので巻きの動作が軽く、こちらも操作性アップに貢献。

ボディよろしくローターも剛性が高いので、良型イカを掛けたときのファイトも安定するでしょう。

上位リールのカーボン強化樹脂は?

ちなみに、「20ルビアス」「23エアリティ」などの上位リールには、「ZAION V」よりも高価・高性能なカーボン強化樹脂「ZAION」が使われています。

「ZAION V」の強度・軽さは申し分ないのですが、廉価版素材であるという点も一応補足しておきます。

ATD TYPE-L

出典:ダイワ

「23エメラルダスRX」のドラグには、「ATD TYPE-L」が採用されています。

「ATD(オートマチックドラグシステム)」は粘りと滑り出しの調整が絶妙で、ターゲットに合わせて自動できき具合が変わるダイワ独自のドラグ制御システム。

その改良版が「ATD TYPE-L」というわけです。

「20ルビアス」や「21カルディア」などの近い価格帯のリールには、旧仕様である「ATD」が採用されています。

次世代ドラグに進化しているというのも、「23エメラルダスRX」の魅力です。

類似価格帯のリールと仕様を主な比較

「23エメラルダスRX」と近い価格帯のリールの仕様一覧は以下のようになっています。

23エメラルダスRX20ルビアス21カルディア
2500番クラスの定価32,400〜34,400円42,800〜43,800円25,900円
エアドライブデザイン
ボディ材質ザイオンVザイオンザイオンV
モノコックボディ
ローター材質ザイオンVザイオンザイオンV
ドラグATD TYPE-LATDATD

ご覧の通り、「23エメラルダスMX」に仕様が一番近いのは「21カルディア」です。

「21カルディア」をエアドライブデザイン仕様にする代わりに、相応にお値段も上がっているようなイメージでしょうか。

現時点では、「23エメラルダスMX」はなかなかコスパが良い感じになっていますね。

(※現時点といっている理由については、記事後半で触れていきます。)

汎用機との違いは?

先の表にもありましたとおり、「23エメラルダスRX」は仕様だけ見ると「エアドライブ版21カルディア」という感じになっています。

汎用リールである「21カルディア」との違いは、エアドライブデザイン以外に何があるのか?という点は、疑問に感じるところじゃないでしょうか。

汎用機との主な違いを挙げるなら

  • ハンドルノブ
  • デザイン

の2点です。

出典:ダイワ

1点目のハンドルノブについては、握りやすく滑りにくい「パワーラウンドEVAノブ」を標準装備。

別売りのカスタムパーツを購入するとちょっとした出費になるEVAノブが標準装備となっているのは、エギング専用機ならではの魅力といえましょう。

出典:ダイワ

2点目の違いはデザイン。差し色としてエメラルダスカラーが使われています。

エメラルダスのロッドと合わせるとカラーがマッチして、タックル全体のデザインがまとまります。

ただ、正直にいうとコスパだけを考えるなら圧倒的に汎用リールのほうがおすすめです。

「23エメラルダスRX」を含む釣種専用リールは、性能的には汎用リールと大きな違いがない割にお値段が割高ですので…。

ただ、エギングリール選びでハンドルノブやデザインを重要視したいって方には「23エメラルダスRX」もアリな選択肢となるでしょう。

この辺は予算や好みと相談しながらってことになると思います。

その他の機構まとめ

出典:ダイワ

「エメラルダスRX」には、その他のダイワ独自機構もしっかり搭載されています。

一覧にすると以下のとおり。

  • マグシールド
  • タフデジギア
  • ロングキャスト-ABS
  • ストッパーレスボディ
  • パーフェクトラインストッパー

リールの性能や耐久性、使いやすさをアップさせてくれるおなじみの機構も勢揃いです。

※各機構の詳細については「23エメラルダスRX」公式ページをご確認ください。

ダイワ「23エメラルダスRX」の機種ラインナップ

出典:ダイワ

「23エメラルダスRX」には全4番手がラインナップされており、スペックの一覧は以下のとおりです。

品名巻取り長さ (cm/ハンドル1回転)ギア比自重(g)最大ドラグ力 (kg)標準巻糸量(号-m)
FC LT2500S725.117550.6-200
FC LT2500S-H-DH825.819550.6-200
LT2500735.2190100.8-200
LT2500-XH-DH876.2205100.8-200

番手選びのポイント

ざっくりいうと、

  • 頭にFCとつくフィネスカスタムモデルは秋エギング向け
  • 通常のLT2500モデルは春エギング向け

ということになります。

(もちろんFCモデルでも春エギングはできますし、その逆もしかりですが。)

基本的には、軽さ・操作性・感度重視ならFCモデル、パワー重視ならLT2500モデルという基準で選ぶと良いでしょう。

また、FCモデルと通常LTモデルのそれぞれにシングルハンドルモデル、ダブルハンドルモデル(DH表記)がラインナップされています。

ハンドルについても好みのものをチョイスできます。

ギア比については

  • シングルハンドル:ノーマルギア
  • ダブルハンドル:ハイギアorエクストラハイギア

という仕様になっています。

以前はエギングといえばハイギアというイメージが色濃かったものの、「23エメラルダスRX」のラインナップを見ると、ノーマルギアの有用性が見直されてきた感がありますね。

(※昔と比べると全体的にギア比が高くなってきているという要因もありますけども)

FC LT2500S

フィネスカスタム/シャロースプール/ノーマルギア

品名巻取り長さ (cm/ハンドル1回転)ギア比自重(g)最大ドラグ力 (kg)標準巻糸量(号-m)
FC LT2500S725.117550.6-200

FC LT2500S-H-DH

フィネスカスタム/シャロースプール/ハイギア/ダブルハンドル

品名巻取り長さ (cm/ハンドル1回転)ギア比自重(g)最大ドラグ力 (kg)標準巻糸量(号-m)
FC LT2500S-H-DH825.819550.6-200

LT2500

通常スプール/ノーマルギア

品名巻取り長さ (cm/ハンドル1回転)ギア比自重(g)最大ドラグ力 (kg)標準巻糸量(号-m)
LT2500735.2190100.8-200

LT2500-XH-DH

通常スプール/エクストラハイギア/ダブルハンドル

品名巻取り長さ (cm/ハンドル1回転)ギア比自重(g)最大ドラグ力 (kg)標準巻糸量(号-m)
LT2500-XH-DH876.2205100.8-200

余談|次世代「ルビアス」「カルディア」について

出典:ダイワ

さて、ここからは「23エメラルダスRX」にまつわる余談をお届けしていきます。

内容は↑の見出しにもあるとおり、次世代「ルビアス」「カルディア」について。

「23エメラルダスRX」と価格帯が近い両リールのモデルチェンジが近いというお話です。

次世代の「ルビアス」は、「23エメラルダスRX」よりも少し高いけど、だいぶ軽くてエアドライブ仕様。モノコックボディとエアドライブローターにはザイオンを使用ってなスペックが予想されます。

次世代の「カルディア」は、「23エメラルダスRX」とほとんど同じ仕様(カーボン強化樹脂はザイオンV、エアドライブ仕様)で、「23エメラルダスRX」よりも数千円安いって感じになるんじゃないでしょうか。

釣具の購入予算をうまく配分したいなら、これらのリールのモデルチェンジも想定しつつ、手持ちのアイテムとのバランスをとっていく必要があります。

「カルディア」「ルビアス」のモデルチェンジ時期は?(※予想)

出典:ダイワ

次世代「カルディア」は先代と同じ3年周期でくるなら2024年にモデルチェンジってことにります。

しかしながら、ダイワ社的にはそれぞれの販売個数を伸ばすために、上位の「ルビアス」から先にモデルチェンジしたいという思惑も当然でてくるでしょう。

(高コスパな下位互換機を先に出すと、上位グレードが売れなくなる恐れがあるため。)

…というわけなので、どちらのリールも2024年に発売!なんてシナリオもぜんぜんあり得る話なのです。

手持ちリールのコンディションと応相談

基本的には、「23エメラルダスRX」のような釣種専用リールは、汎用リールと比べるとコスパ面で多分に見劣りします。

つまり、「ルビアス」や「カルディア」のモデルチェンジが行われると、「23エメラルダスRX」の価値が相対的に下がるということです。

手持ちのリールにしばらくガタがきそうにないなら、「23エメラルダスRX」をスルーしてより良コスパな汎用機の発売を待つというのもかなりアリ。

後悔のない買い物をするために、このへんの事情もゆっくり検討してみることをおすすめします。

エアドラ×2万円台はアツいけども…?

というわけで、ダイワのNEWリール「23エメラルダスRX」の紹介は以上です。

実売2万円台クラスのエアドライブデザイン搭載リールということで、かなりインパクトのあるアイテムとなっています。

ただ、これからエアドライブ化が進んでいくであろう汎用リールのことも考えるなら、多少は評価を割り引く必要があるリールともいえるでしょう。

特に、衝動買いで後悔することが多い人は要注意。

買い物カゴや欲しいものリストのなかで温めつつ、ゆっくりと取捨選択をすると良いかもです。

「23エメラルダスRX」の機種一覧
品名巻取り長さ (cm/ハンドル1回転)ギア比自重(g)最大ドラグ力 (kg)標準巻糸量(号-m)
FC LT2500S725.117550.6-200
FC LT2500S-H-DH825.819550.6-200
LT2500735.2190100.8-200
LT2500-XH-DH876.2205100.8-200

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