ダイワ「月下美人」シリーズの準ハイエンドグレードがモデルチェンジ。「23月下美人AIR」として発売されます。
本記事にはそんな「23月下美人AIR」の情報をギュッと凝縮しました。ライトゲームファンのみなさまは要チェックです。
1ダイワのアジングロッド・メバリングロッドの全体像をおさらい

まずはダイワから発売されているアジングロッド・メバリングロッドの全体像をおさらいしておきましょう。
製品の一覧は以下のとおりです。
製品 | 実売価格 |
---|---|
22月下美人EX | 55,000円前後 |
23月下美人AIR(←本記事) | 40,000円前後 |
21月下美人MX | 23,000円前後 |
20月下美人 | 13,000円前後 |
23アジメバルX | 9,000円前後 |
本記事で取り上げる「23月下美人AIR」はラインナップの上から2番目に位置する準ハイエンド機。
ライトゲームに本気な中上級者に向けたアイテムとなっています。
ダイワ「23月下美人AIR」の価格と発売日
「23月下美人AIR」の気になる発売日は2023年9月予定。
定価は48,500〜53,500円、実売価格は4万円前後となっています。
ちなみに先代機の「19月下美人 AIR AGS」「19月下美人 AIR AGS アジング」は実売3万円台前半〜中盤ぐらいで購入できる価格設定でした。
今回のモデルチェンジで多少の値上げが行われた形となり、MXグレードとAIRグレードの差が少し開いています。
新型モデルはスペックが大きく進化しているとはいえ、値上げにガッカリするユーザーも少なくないでしょう。
ダイワ「23月下美人AIR」の特徴

ここからは「23月下美人AIR」の特徴をチェックしていきましょう。
SVFカーボンを用いた軽量ブランク
ブランクは低樹脂設計の独自カーボン素材「SVFカーボン」を用いた細身・軽量なレーシング仕様。

バット部分がシルバーカラーのアジングモデルは、張りが強めのシャープな仕上がりとなっており、操作やフッキングのレスポンスを重視したセッティングです。
バット部分が赤メタリックカラーのメバルモデルは、全体がしなやかに曲がり込むよう調整されています。
X45フルシールドでネジレを完封

「23月下美人AIR」のブランクには、ダイワの独自テクノロジーである「X45フルシード」も搭載。
斜め方向のカーボン繊維を取り入れることでブランクのネジレを抑え込み、キャストや操作の正確性、ファイト時のパワー向上に貢献してくれます。
継部はV-ジョイントで強化

2ピースロッドの弱点となる継部は、「V-ジョイント」で強化されています。
バイアス上のカーボンを使うことでジョイント部を補強し、なおかつ自然な曲がりを実現。
「V-ジョイント」はトップ・バットの各セクションをまとめる役割も担っており、使用感を1ピースロッドに近づけてくれます。
ソリッドティップには高弾性メガトップを採用

「23月下美人AIR」のソリッドティップモデルは、弾性率が高めのカーボンを使っメガトップ仕様。
リグやラインから伝わる微かな振動を逃さず手元に伝える反響感度、流れの噛み具合や居食いのアタリなどを捉える荷重感度がバランスよく実装されています。
AGS(エアガイドシステム)も健在

ガイドは先代から引き続き、ダイワ独自のカーボンガイドシステム「AGS(エアガイドシステム)」を採用。
一般的な金属フレームと比べてコストはかさむものの、軽量・高感度・高耐久という3拍子揃った性能を有します。
高性能ブランクの性能を引き立てる縁の下の力持ちとして、重要な役割を担います。
軽量・高感度なゼロシート

リールシートには、最上位グレードの「22月下美人EX」にも搭載されているオリジナルシート「ゼロシート」を採用。
軽量かつ情報伝達の精度に優れており、こちらもロッド全体の性能向上においては欠かせないパーツです。
リールシートはダウンロック式
最高峰グレードの「22月下美人EX」ではアップロック式でしたが、「23月下美人AIR」ではダウンロック式を採用しています。
アップロック式が好みに合わなくて「22月下美人EX」の購入を見送った方にとっては、今回の「23月下美人AIR」でのダウンロック式は地味にうれしいポイントかもしれませんね。
5フィート台のフィネスモデルは攻めのリアグリップレス構造
リアグリップのデザインは、機種によって異なります。
特徴的なのは5フィート台のフィネスモデルでありまして、こちらはリアグリップレス設計となっています。

ロッド全体の軽量化を後押ししつつ、手元に重量を集中させることで操作性や感度を向上。
軽量リグでの超フィネスアプローチに特化した設計になっています。
他モデルは安定の小型リアグリップを搭載

その他のモデルは三角柱の頭をぶった切ったような、「月下美人」ロッドではおなじみのリアグリップ形状。
重量増を抑えつつも、キャスト時に力を込めやすい安定のデザインに仕上がっています。
先代類似モデル比でおよそ15%の軽量化を実現
…というこだわりが詰まった「23月下美人AIR」では、先代の類似モデル比で約15%もの軽量化を実現しています。
最軽量モデルは30g台の高みに到達するなど、軽さのインパクトも絶大。
ロッドの軽量性を重要視するダイワ社らしいスペックに仕上げられています。
1ダイワ「23月下美人AIR」の機種ラインナップ

「23月下美人AIR」は全10機種構成となっており、スペックの一覧は以下のとおりです。
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アイテム | 全長(m) | 標準自重(g) | ルアー重量(g) | 継数 |
---|---|---|---|---|
月下美人 AIR AJING 53L-S・W | 1.6 | 39 | 0.5~8 | 2 |
月下美人 AIR AJING 510UL-S・W | 1.78 | 42 | 0.3~5 | 2 |
月下美人 AIR AJING 63L-T・W | 1.91 | 45 | 0.5~8 | 2 |
月下美人 AIR AJING 66L-S・W | 1.98 | 47 | 0.5~8 | 2 |
月下美人 AIR AJING 711M-T・W | 2.41 | 64 | 2~15 | 2 |
月下美人 AIR 68L-T・W | 2.03 | 47 | 0.5~8 | 2 |
月下美人 AIR 74UL-S・W | 2.24 | 50 | 0.3~5 | 2 |
月下美人 AIR 83M-T・W | 2.51 | 70 | 2~15 | 2 |
月下美人 AIR 63XULB-T・W | 1.91 | 60 | 2~6 | 2 |
月下美人 AIR 73ULB-T・W | 2.21 | 67 | 2~8 | 2 |
フィネス型に万能型、パワー型までが満遍なく揃う抜け目のないラインナップとなっていますね。
定番のスピニング機だけでなく、ベイト機も構成されているというのも注目ポイント。
ライトゲーム界でも徐々に人気を高めているベイトフィネスゲームも、しっかり楽しめちゃいます。
まとめ

というわけで、ダイワのNEWロッド「23月下美人AIR」の紹介は以上です。
ダイワテクノロジー盛り盛りかつ、15%の軽量化に成功ということで、かなりの大進化を遂げたといって良いのではないでしょうか。
先代比で多少の値上げが行われたものの、スペックの大進化によって割高感がうまく薄められていますね。
2023年シーズンの大本命ロッドとして、市場を席巻しそうな「23月下美人AIR」。
ミドル〜ハイエンド帯の高性能ロッドを物色中の方は、入手を検討してみてはいかがでしょうか。