2021年3月に発売されたダイワのシーバス入門ロッド「シーバスハンターX」をご紹介。
コストの再分配を行うことで、総合力はアップしたのに価格は据え置き!という華麗なモデルチェンジを遂げています。
本記事では、その特長や機種ラインナップをたっぷりとまとめてみました。
ダイワ「シーバスハンターX」の特長
まずはダイワ製シーバスロッドの全体像をサクッと確認しておきましょう。
製品の一覧はコチラ↓です。
製品 | 参考実売価格 |
---|---|
モアザン ブランジーノ EX AGS | 80,000円前後 |
モアザン ワイズメン | 80,000円前後 |
モアザン | 55,000円前後 |
ラブラックス AGS | 40,000円前後 |
ラテオR | 25,000円前後 |
レイジー | 20,000円前後 |
シーバスハンターX ★ | 15,000円前後 |
リバティクラブシーバス | 9,000円前後 |
見ての通り、この記事で紹介する「シーバスハンターX」はリーズナブルな入門機。
これからシーバスを始める方を想定した設計となっています。
というわけで、仕様を詳しくチェックしていきましょう。
ブランクス素材にHVFカーボンを採用
ブランクス素材にはHVFカーボンを採用。低樹脂でカーボン密度が高く、軽さ・強さに優れます。
先代と比較して10g程度の軽量化が実現したのも、このHVFカーボンの恩恵によるところが大きいといえるでしょう。
バット部外層を「ブレーディングX」で強化
ブランクスのバット部外層は、X状のカーボンテープで補強。(ブレーディングX)
ルアーロッドにとって大敵となるネジレへの耐性がプラスされています。
細身で軽量なブランクスでも十分なパワーを生む源です。
ラインケアとコスト削減を両立するガイドセッティング
ガイドフレームは、糸絡みを回避しやすいKガイド仕様。
PEラインのトラブルを未然に防ぐ、ビギナーさんに優しいフレームです。
リングはアルコナイト中心のセッティングとなっており、ラインとの干渉が激しいトップガイドだけはSiCリングを採用。
つまりは、ラインのダメージケアとコスト削減のバランスをとった形ですね。
近年のダイワ製品では、他ジャンルの入門ロッドも同様のコンセプトを採用することが増えてきています。
まあ、この方針にはやはり賛否両論がありますね。
ガイドを安くあげるぶん、ブランクスの性能が上がっていると思われますので、筆者個人的には歓迎派ですが。
正しいフォーム定着を促すオリジナルリールシート
リールシートにはダイワ独自の”オーバルリールシート”を採用。
縦楕円型に成形されているので、狙った地点に向かってまっすぐ振り抜きやすくなっています。
正しいキャストフォームが身に付きやすい、ビギナー向けのセッティングです。
ダイワさんの優しさ・気配りを感じますね。
王道のブラック×ゴールドのデザインが素敵すぎ
1万円台のロッドとは思えないリッチなデザインも「シーハスハンターX」の魅力です。
黒をベースカラーとし、差し色にゴールドが入る王道デザインで、パッと見は中堅クラスのシーバスロッド「ラテオR」を彷彿とさせます。
ちなみに、「シーバスハンターX」と近い価格帯のダイワ製リールは、ゴールドを差し色に用いたものが多いです。
リールと合わせたときのトータルコーデも実にセクシー!
最も相性が良いのは同年発売の「21カルディア」でしょう。
これ以上ないマッチ具合です。
他にも、「21フリームス」や「18レガリス」、「20レブロス」と合わせてもいい感じ。
やっぱり、ロッドやリールのブラック×ゴールドは正義ですね。
ダイワ「シーバスハンターX」の機種ラインナップ
「シーバスハンターX」には、全10機種がラインナップされています。
上位グレードの製品たちに比べると機種数は少なめですが、それでも10機種ありますからね。
さすが大手さんです。
機種選びの際は、ざっくりと
- Lパワーモデル(1機種)
- MLパワーモデル(4機種)
- Mパワーモデル(4機種)
- MHパワーモデル(1機種)
の4グループに分けると、絞り込みやすいと思います。
また、ダイワの公式ページには、ルアーやリールとの適合表も掲載されています。
これからシーバスを始める方は事前にチェックしておくのがおすすめです。
「シーバスハンターX」のLパワーモデル(1機種)
Lパワーモデルは、小型のプラグやワームに最適化されたセッティング。
ライトなルアーでじわ〜っと誘うような攻めにマッチします。
プレッシャーが高い港湾部に強いので、都市型フィールドをホームとする方におすすめです。
レングスは9.0ftの1種類のみ。スペックは↓です。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
90L・R | 2.74m | 125g | 5~28g | 2本 |
「シーバスハンターX」のMLパワーモデル(4機種)
MLパワーは、「シーバスハンターX」の主軸となる万能クラスです。
幅広いルアーに対応するので、入門用ロッドにピッタリ。
色々なルアーを試しながら、自身のスタイルを固めていくことができます。
レングスも8.6ft〜9.6ftまでに4種類が揃い、細かく選択可。
近場のフィールドを軽くリサーチしたうえで
- 小場所が中心になりそうなら短めのモデル
- 飛距離が必要になる開けたフィールドが中心になりそうなら長めのモデル
という感じで選ぶと良いでしょう。
MLパワーモデルのスペック一覧はコチラ↓。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
86ML・R | 2.59m | 124g | 7~35g | 2本 |
90ML・R | 2.74m | 128g | 7~35g | 2本 |
93ML・R | 2.82m | 131g | 7~35g | 2本 |
96ML・R | 2.90m | 134g | 7~35g | 2本 |
「シーバスハンターX」のMパワーモデル
Mクラスは中〜重量級のルアーと相性が良い、パワー系の万能型。
メタルルアーもバシッと飛ばせるので、デイゲームでも重宝します。
シーバスだけでなく、サーフでのフラットフィッシュゲームにもおすすめです。
Mパワーモデルのスペック一覧はコチラ↓。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
93M・R | 2.82m | 145g | 10~50g | 2本 |
96M・R | 2.90m | 150g | 10~50g | 2本 |
100M・R | 3.05m | 164g | 10~50g | 2本 |
106M・R | 3.20m | 170g | 10~50g | 2本 |
「シーバスハンターX」のMHパワーモデル
大型ルアーを中心に、豪快なゲームを楽しみたい方向けのパワー特化型モデル。
シーバスだけでなく、青物の走りにも負けないバットパワーを有します。
磯場でのキャスティングゲームでも活躍してくれるでしょう。
ショアから重いルアーをぶち投げて、デカイヤツをしとめたいって方にイチオシです。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
100MH・R | 3.05m | 170g | 12〜60g | 2本 |
ダイワ「シーバスハンターX」のライバルロッドまとめ
「シーバスハンターX」と競合するライバルロッドもサラッとまとめておきます。
実売1万円台近辺から、ダイワ社ならびに他社の有力ロッドをピックアップしてみました。
一覧はコチラ↓です。
メーカー | 製品 | 実売価格 |
---|---|---|
ダイワ | リバティクラブシーバス | 8千円台~ |
ダイワ | レイジー | 1万円台~ |
シマノ | ムーンショット | 1万円台~ |
シマノ | エンカウンター | 1万円台~ |
オリムピック | 21アルジェントUX | 1万円台~ |
メジャークラフト | ソルパラ シーバス | 8千円台~ |
メジャークラフト | クロステージ シーバス | 1万円台~ |
メジャークラフト | トリプルクロス シーバス | 1万円台~ |
テイルウォーク | ハイタイドSSD | 1万円台~ |
人気ジャンルの低価格ロッドということで、上表を見てのとおり市場はカオス状態。
ダイワ製ロッドにこだわらない方は、他社の有力ロッドもチェック推奨です!