【保存版】アジングリールの番手選び方ガイド:これを読めば迷わない!

こんな疑問にお答えします。

  • アジングリールの番手ってどう選んだらいいの?
  • 1000番と2000番ってどっちがいいの?
  • 使い分けの基準ってなんなの?

本記事では、アジングリールの番手の選び方をわかりやすくガイドします。

よく使われる番手(500番、1000番、2000番、2500番)の特徴と、それぞれの番手の運用法をまとめました。

番手選びをミスして後悔したくない方は、チェックしていってください。

記事の後半には、2024年最新版のおすすめリール&おすすめ番手もまとめているぞ。

目次

「番手」はリールの大きさを表す基準

リールの番手とは、リールの大きさやラインキャパシティ(収納できるラインの量)を表す基準です。

「1000番」「2000番」というように、数字を使って表されます。

この数字が大きくなるほどリールのサイズやラインキャパが大きくなるという仕組みです。

リールの番手は、ターゲットや釣り方に合わせて適切なものを選択するのが基本。

アジングでは500〜2500番ぐらいまでの小型番手がよく使われます。

アジングリールの番手選び方ガイド|使い分けも解説

アジングリールの番手の主な選択肢は、500番、1000番、2000番、2500番の4択です。

それぞれの番手をおすすめ順に解説していきます。

2000番:アジングの王道番手

4つの番手の中で最もおすすめなのは2000番クラス。

アジングで使うほとんど全てのリグ(仕掛け)に対応する万能な王道番手です。

2000番リールの運用方法は自由自在。

ラインを変えれば、繊細なジグ単ゲームから、ダイナミックな遠投ゲームまで幅広い釣り方に対応できます。

2000番リールの運用例

運用ラインの種類ラインの太さ
ジグ単タックルエステル0.3号前後
近〜中距離の万能タックルエステル0.5号前後
遠投タックルPE0.3号前後

というわけなので、アジングリールの番手選びに迷ったら、万能な2000番クラスを選んでおけば間違いありません。

500番:軽さとコスパが売りの特殊番手

500番はアジングリールの選択肢の中で最も小型の番手です。

ラインキャパが少ないため、ジグ単専用のリールとして運用するのが基本。

〜5ft台クラスのショートロッドと合わせて使うのがお決まりとなっています。

500番クラスは使い手を選ぶ尖った番手なので、メリットとデメリットの見極めが非常に重要です。

メリット・デメリットの解説は長くなるから、気になる人だけ以下の「▼」をタップして確認してね。

500番リールのメリット

★非常に軽い

500番リールのメリットは、小型なぶん非常に軽いことです。

同製品の2000番クラスと比べて圧倒的に軽いため、とにかく軽いリールが欲しいという層から人気があります。

500番と2000番の重量比較

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製品500番の自重2000番の自重重量差参考実売価格
シマノ「ソアレXR」135g155g-20g26,000円前後
シマノ「ソアレBB」155g185g-30g13,000円前後
シマノ「ナスキー」170g210g-40g9,000円前後
シマノ「サハラ」170g210g-40g8,000円前後
シマノ「セドナ」170g215g-45g6,000円前後

見ての通り、500番の方が圧倒的に軽いです。

リールの軽さは感度や操作性といった性能に影響しますから、アジングリール選びにおいて軽さは最重要項目と言っても過言ではありません。

500番リールの軽さは、非常に価値のあるものなのです。

★軽さに対するコスパが良い

さらに500番リールには、軽さに対するコスパが良いという魅力もあります。

1000番や2000番で同じ軽さのリールを見つくろうのと比べると、非常にコスパが良いです。

例えば、「ソアレXR 500SPG」は実売2万台で自重135g。

これを1000番や2000番で入手しようと思うと、「イグジストSF」(実売8万円台)、「エアリティSF」(実売5万円台)ほどの出費が必要となります。

130g・135g族の「軽さ×コスパ」比較

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リール番手自重参考実売価格
シマノ「ソアレXR」500SPG135g2万円台
ダイワ「イグジストSF」1000S-P、2000SS-P、2000SS-H135g8万円台
ダイワ「エアリティSF」1000S-P、2000SS-P、2000SS-H130g5万円台

この図式は、下位グレードの「ソアレBB」においても同様です。

150g・155g族の「軽さ×コスパ」比較

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リール番手自重参考実売価格
シマノ「ソアレBB」500SPG155g1万円台
ダイワ「20ルビアス」FC2000S、FC2000S-XH150g3万円台
シマノ「20ヴァンフォード」C2000S、C2000SHG150g2万円台

アジングを有利にしてくれる軽量リールを安く入手できる。

これが500番リールが選ばれる一番の理由です。

おぉ〜500番最高。こんなん全アジンガーが500番使えばいいやん。

いやいや、それがそんなに甘くないのだよ。
500番リールにはそれなりの代償もあるぞ。

500番リールデメリット

他番手と比べて基本性能が著しく低い

500番リールには割と致命的なデメリットがあります。

それは同じ製品の1000番以上の番手と比べて、リールの基本性能著しく低いことです。

例えば「ソアレXR」の500番と、他番手の仕様にはこれぐらい↓の差があります。

500番2000番・2500番
HAGANEギア
マイクロモジュールギアⅡ
Xシップ
サイレントドライブ
マグナムライトローター
Xプロテクト△(※ラインローラー部のみ)
Gフリーボディ
AR-Cスプール

500番では、シマノ製リールの主要機構が軒並み非搭載。つまり、他の番手と比べて基本性能が著しく低いのです。

これは上記で例に挙げた「ソアレXR」以外の製品でも似たような図式となっています。

500番リールの
メリット/デメリットまとめ

  • メリット:軽いわりに安い
  • デメリット:でも、他番手と比べて基本性能は著しく低い

デメリットを知らずに500番リールを買ってしまうと、買った後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性があります。

500番リールを買う前には、デメリットを許容できるか?をしっかり検討しよう。

2500番:他釣種と併用したい方にはアリ

2500番クラスは、遠投リグやメタルジグを合わせてのパワー系の釣りで使われる番手です。

▽2500番は基本的にデメリット先行

この番手はアジングという釣り単体で考えるなら、基本的にデメリットが先行します。

アジングで使うには大きすぎ&強すぎで、パワーを持て余します。

遠投リグと合わせるにしても2000番の方がベターですし、2500番クラスはアジングの基本であるジグ単との相性もイマイチです。

他ジャンルへ流用しやすいのが利点

一方、2500番を選ぶ利点としては、アジング以外の釣りに流用しやすい点が挙げられます。

エギング、チニング、バスフィッシングといった釣りでは、ど真ん中の番手として親しまれています。

1台のリールでアジングを含むいろいろな釣りを楽しみたい方にとっては、一考の価値がある番手と言えるでしょう。

2500番のリールでもアジングはできるけど、そこまで快適ではない。って感じだな。

1000番:おすすめ度は低め

1000番クラスのリールは、正直言っておすすめ度は低めです。

2000番クラスと比べてスプールが小さいぶん若干軽いんですが、重さはほとんど変わりません。

基本的にはジグ単専用機として運用することになるため、汎用性も低いです。

1000番クラスをあえて選ぶメリットは薄いため、どうせ買うなら2000番を買っておくほうが後からツブシがききます。

わざわざ1000番を選ぶ旨みが薄いため、当然ながら需要も少なめ。

現行のリール製品を見ても、1000番のラインナップが薄いのはこのためでしょう。

アジングリール各番手の特徴まとめ

さて、ここまでのおさらいとしてアジングリール各番手の特徴を表にまとめておきます。

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番手おすすめ度ポイント
2000番★5無難オブ無難な王道アジング番手。
汎用性が高いので、迷ったらコレ。
500番★3.5軽さに対するコスパはピカイチ。
しかしながら、基本性能の低さというデメリットがキツイ。
そこを許容できる方にとっては魅力的。
2500番★2.5エギングやバスなどの他釣種でも輝けるのが利点。
とはいえ、アジングでは基本的にオーバーパワー。
1000番★2.52000番との差別化ポイントに乏しく、それでいて汎用性は低め。
強く推せる番手ではない。

繰り返しになりますが、アジングリールの番手選びで迷っている人はとりあえず2000番を選んでおくのが無難です。

汎用性が高いので、買った後に「他の番手にしとけばよかった・・・」と後悔する確率は限りなく低くなります。

ちな、自身の釣りスタイルやリールの好みがはっきりしている人は、無難な2000番にこだわらず、他の番手も検討してみていいと思うぞ。

さて、ここからは2024年最新版のおすすめアジングリールを紹介していきます。

おすすめのアジングリール一覧

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製品メーカーおすすめ度ネットで探す2000番クラスの自重実売価格ポイント
23レガリスダイワ★5 Amazon 楽天 Yahoo 175g8〜9千円台アンダー1万円でこのスペックはヤバイ。
圧倒的なコスパぶっ壊れリール。
20ヴァンフォードシマノ★4.5 Amazon 楽天 Yahoo 150g2万円台モデルチェンジ間近ではあるが、2万円台で自重150gは魅力的。
コストと性能のバランスが良く、安定感のあるミドルクラス機。
ゼノンアブガルシア★5 Amazon 楽天 Yahoo 145g3万円台金属ボディの145g族ながら実売3万円台。
鬼コスパに仕上がったアブガルシアの最高峰スピニング。
24ルビアスダイワ★3.5 Amazon 楽天 Yahoo 145g3万円台人気シリーズの最新モデル。
エアドラがフル装備など、新世代モデルのインパクトも抜群。
一方で懸念点も多め・・・。
20ルビアスダイワ★3 Amazon 楽天 Yahoo 150g3万円台幅広いレベルのアジンガーから人気のミドルクラスリール。
値上げによってコスパは悪化したが、型落ち→大胆な値引きで安くGETできるチャンスあり。
23エアリティダイワ★5 Amazon 楽天 Yahoo 130g〜5万円台現行の最軽量アジングリール。SF(スーパーフィネス)モデルは驚異の自重130g。
超軽量タックルを構築したいジグ単アジンガーには必携のアイテム。
23ヴァンキッシュシマノ★3 Amazon 楽天 Yahoo 145g5万円台歴史と伝統のあるシマノ社の最高峰フィネスリール。
覇権を握った「19ヴァンキッシュ」から順当な進化を遂げているが、今作は競合が強い・・・。
苦戦は必至か。

ダイワ「23レガリス」

出典:ダイワ

まずはコスパ最強リールの大本命「23レガリス」からいきましょう。

特筆すべき点は、アンダー1万円クラスなのに驚くほど軽いという点です。

近い価格帯のリールとの自重&価格比較

リール自重(2000番)参考実売価格
23レガリス175g9,000円前後
21カルディア175g18,000円前後
22ミラベル180g11,000円前後
21フリームス185g11,000円前後
21アルテグラ185g11,000円前後
21ナスキー210g9,000円前後
22サハラ210g7,000円前後
23セドナ215g6,000円前後

現状の〜2万円クラスでは「23レガリス」のお得感が突出しています。

この軽さに加えて、先代の泣きどころだった供回りハンドルのガタガタ感は、ねじ込み式ハンドルになったことで解消。

ダイワの新しい設計思想「エアドライブデザイン」を採用することで、体感的な軽さ→感度・操作性もアップ。

出典:ダイワ
※画像は「22イグジスト

先代の「18レガリス」も大変な人気を博しましたが、今作もそれに負けず劣らずの豪華仕様となっています。

いや〜、シンプルに優遇されすぎなんだよな。このリール。

アンダー1万円のリールの中では基本的に「23レガリス」一択です。

1万円台まで比較対象に入れても、「23レガリス」で良くね?と思えるほどの高コスパリールです。

アジングにおける番手候補

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アイテムネットで探す標準自重(g)ギア比標準巻糸量ナイロン(lb-m)標準巻糸量PE(号ーm)巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転)ハンドルアーム長(mm)ベアリング(ボール/ローラー)最大ドラグ力(kg)
LT1000S Amazon 楽天 Yahoo 1755.22-120_2.5-100_3-700.2-210_0.3-200_0.8-7064405/15
LT2000S-P
★おすすめ
Amazon 楽天 Yahoo 1754.82.5-200_3-150_4-1000.4-200_0.5-170_0.6-15063455/15
LT2000S-XH Amazon 楽天 Yahoo 1756.22.5-200_3-150_4-1000.4-200_0.5-170_0.6-15081455/15
LT2500S-XH Amazon 楽天 Yahoo 1856.24-150_ 5-120_ 6-1000.6-200_ 0.8-190_ 1.0-14087505/15

アジングの最推し番手「LT2000S-P」

シマノ「20ヴァンフォード」

出典:シマノ

シマノ「20ヴァンフォード」は、実売2万円台の軽量リール。ミドルクラスの実力者です。

2万円台半ばのお値段で自重は150g。競合リールを見渡しても、かなりお得感があります。

リール自重(2000番)実売価格
20ヴァンフォード150g2万円台
ゼノン145g3万円台
20ルビアス150g3万円台
21カルディア175g1万円台
23レガリス175gアンダー1万円
21アルテグラ185g1万円台
21フリームス185g1万円台
(発売当初は同価格帯だった「20ルビアス」が値上げされ、間接的に株が上がったのも隠れたポイント。)

世代的に最新のインフィニティ系TECこそ非搭載ですが、シマノ社の独自機構も充実しています。

上位機・下位機との仕様比較

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仕様の比較インフィニティ系TECマイクロモジュールギアⅡサイレントドライブ総ベアリング数防水機構ボディ素材ローター素材自重(2000番)実売価格
23ヴァンキッシュ11XプロテクトMgCI4+145g5万円台
20ヴァンフォード7XプロテクトCI4+CI4+150g2万円台
23ストラディック6XプロテクトAL高強度樹脂185g1万円台
21アルテグラ5XプロテクトCI4+高強度樹脂185g1万円台
22ミラベル5コアプロテクトCI4+CI4+180g1万円台

発売が2020年なので、モデルチェンジが近いというのは懸念点です。(順当にいけば2024年のモデルチェンジが濃厚)

最新のリールが欲しい、型落ちは嫌!という方は、モデルチェンジまで待つと良いでしょう。

 

とはいえ、次世代機が出てきたとしても「20ヴァンフォード」のコスパは優秀です。

モデルチェンジが近いと言われていますし、どこの釣具屋さんでも在庫処分のセール対象になってくるでしょう。

型落ちが気にならない人にとっては、今が買いどきともいえます。

思わぬ安さで入手できるかもしれないから、セール情報は要チェックだ!

アジングにおける番手候補

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品番ネットで探す自重(g)ギア比最大ドラグ力(Kg)糸巻量ナイロン(lb-m)糸巻量PE(号-m)糸巻量フロロ(lb-m)最大巻上長(cm/ハンドル1回転)ベアリング数BB/ローラ―
C2000S
★おすすめ
Amazon 楽天 Yahoo 1505.133-125, 4-100, 5-750.6-150, 0.8-110, 1-803-110, 4-85, 5-65697/1
C2000SHG Amazon 楽天 Yahoo 1506.133-125, 4-100, 5-750.6-150, 0.8-110, 1-803-110, 4-85, 5-65827/1
C2500SHG Amazon 楽天 Yahoo 160635-110, 6-95, 8-700.6-200, 0.8-150, 1-1204-130, 5-100, 6-80817/1

アジングの最推し番手「C2000S」

アブガルシア「ゼノン」

「ゼノン」はアブガルシアの最高峰スピニングリール

軽さとコスパが際立つ、非常にアジング向きなリールです。

  • 2000番クラスの自重145g族
  • 金属ボディの軽量リール

ということで、くくり的には実売5万円台の「23エアリティ」「23ヴァンキッシュ」と同格なんですけど、「ゼノン」は実売3万円台。

2〜5万円台クラスの有力リールと並べても、非常にお得感があります。

リール実売価格自重(2000番)ボディ材質
23エアリティ5万円台SFモデル:130g
LTモデル:145g
金属
23ヴァンキッシュ5万円台145g金属
24ルビアス3万円台145g樹脂
ゼノン3万円台145g金属
20ヴァンフォード2万円台150g樹脂
20ルビアス3万円台150g樹脂

ボディが左右非対称になっているなどデザインにひとクセありますが、その実力は確か。

国内大手2社(ダイワ、シマノ)のリールにこだわらない方には、かなり推せるアイテムです。

アジングにおける番手候補

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アイテムネットで探す自重(g)ギア比最大ドラグ力最大ライン巻き取り長(cm/ハンドル1回転)ボール/ローラーベアリングラインキャパシティ(m) ナイロン・フロロ / PE
1000S Amazon 楽天 Yahoo 1425.2:136510/10.128(2lb)-100/ PE0.4-90
2000S
★おすすめ
Amazon 楽天 Yahoo 1455.2:136910/10.165(4lb)-100/ PE0.6-100
2000SH Amazon 楽天 Yahoo 1456.2:138210/10.165(4lb)-100/ PE0.6-100
2500S Amazon 楽天 Yahoo 1485.2:157410/10.205(6lb)-100/ PE0.8-150
2500SH Amazon 楽天 Yahoo 1486.2:158710/10.205(6lb)-100/ PE0.8-150

アジングの最推し番手「2000S」

ダイワ「24ルビアス」

出典:ダイワ

長きにわたってアジンガーに愛されているフィネス系リールの決定版「ルビアス」。

・・の2024年最新モデルです。

ダイワの新設計思想である「エアドライブデザイン」が満を持して採用されたことで、数値・体感ともに軽量化

先代モデルと比べて感度・操作性も向上しています。

滑らかな巻き感が好評のマシンカットタフデジギアも搭載されており、上位機の「23エアリティ」との仕様差が非常に小さくなっています。

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エアドライブデザインエアドライブローターエアドライブベールエアドライブスプールエアドライブシャフト実売価格ボディ材質ローター材質ギア仕様自重(2000番)ベアリング(ボール/ローラー)
23エアリティ5万円台MgZAION超々ジュラルミン製MC(マシンカット)タフデジギアSFモデル130g
LTモデル145g
11/1
24ルビアス3万円台ZAIONZAION超々ジュラルミン製MC(マシンカット)タフデジギア145g9/1

スペック上の目立った違いとしては、ボディ素材とベアリング数ぐらいのもの。

後出しされる製品のお得感を上げて購買を促進するのは常套手段とはいえ、かなり魅力的な仕様となっています。

アジング番手の自重も先代よりも5g軽い145gになりました。

購入見送りの理由は意外と多い!?

死角がなさそうに見えるものの、懸念点(購入を見送る理由)は意外と多いです。

どれも少々マニアックな話になりますので、興味のある方だけ以下の「▼」をタップしてご覧ください。

先代からの大幅値上げ

「24ルビアス」のアジング番手の定価は46,700円。実売価格は3万円台後半になると思われます。

「20ルビアス」が実売3万円台前半だから、5000円ぐらいの値上げか〜。

ということで、ご時世を考えると妥当に感じるかもしれません。

しかし、「20ルビアス」の発売当初は実売2.5万円前後でした。

ここと比べると、最新モデルは実質的に1万円ほどの値上げ幅となっています。

もちろん4年分の進化はしているのですが、コスパはかなり悪化したと言えるでしょう。

競合リールが強い

「24ルビアス」の実売価格が3万円台後半になることを踏まえると、ライバル機と比べたときの価格競争力も怪しくなってきます。

主な比較対象は以下の4製品でしょう。

  • アブガルシア「ゼノン」
  • シマノ「20ヴァンフォード」
  • シマノ「24ヴァンフォード(仮)」
  • ダイワ「23エアリティ」(特にSF)
競合①ゼノン

「ゼノン」に関しては、「24ルビアス」と同じぐらいの軽さでありながら金属ボディ。

そして、「24ルビアスよりも安いです。

競合②20ヴァンフォード

「20ヴァンフォード」に関しては、「24ルビアス」よりわずかに5g重いもののお値段は1万円以上安いです。

どちらも強化樹脂ボディの軽量リールというくくりですから、コスパという観点では「20ヴァンフォード」に軍配が上がりそう・・・?

競合③「24ヴァンフォード(仮)」

出るぞ出るぞと言われている次世代モデル。「20ヴァンフォード」と比べて多少の値上げはされるでしょうけど、どれぐらいの幅にになるのか?が注目です。

スペックは、2000番クラスの自重145g、インフィニティ系TEC爆盛り、みたいな感じで出てくると思われます。

これで実売2万円台に踏みとどまるなら、「24ルビアス」の立場はかなり危うくなります。

競合4「23エアリティ」(特にSF)

同門の「23エアリティ」も強力なライバルとなります。

多くのアジンガーがリール選びで重要視している「軽さ」について、以下の違いならどちらを選ぶか?という点が重要になってきます。

2000番クラスの自重実売価格ボディ材質
23エアリティ(SFモデル)130g5万円台半ばMg
23エアリティ(LTモデル)145g5万円台半ばMg
24ルビアス(LTモデル)145g3万円台後半ZAION

この選択肢を提示されたら、「23エアリティSF」を選ぶほうが良くね?ってなると思うのですよ。

特に「23エアリティSF」非所持勢は、「24ルビアス」に魅力を感じないんじゃないでしょうか。

つまり、競合への優位性が薄め…?

「24ルビアス」は、発売時点ですでに競合リールへの優位性が薄めです。

「20ルビアス」の発売当初が、

2万円台半ばでこのスペックなら絶対買うやろ〜!

というノリだったことを考えると、2024モデルは苦戦しそうな予感がします。

来年SFモデルが出る疑惑

「24ルビアス」の購入を検討する際にチラつくのが、「どうせ、来年にSFモデルが出るんちゃう?」です。

ダイワさんには、「23エアリティ」の1年後に「23エアリティSF」を発売した実績があります。

ジグ単アプローチにおいては完全上位互換のNEWモデルをわずか1年後に発売されては、「23エアリティ」のLTモデルを買った人が不憫すぎる・・・。

という事案が2024年にありました。

限られた予算をうまく配分したいと思っている人の多くが、「24ルビアス」はLTモデルを買わずに1年待つという選択をするんじゃないでしょうか。

「23エアリティ」の経緯を考えると、買い損・待ち得の状況ができあがっているように感じます。

「24ルビアス」は間違いなく大注目のリールですし、推せるリールでもあるんですけど、懸念点も多いです。

飛びついて後悔するリスクをてんびんにかけ、慎重に判断していくべきアイテムと言えるでしょう。

アジングにおける番手候補

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アイテムネットで探す標準自重(g)ギア比標準巻糸量PE(号ーm)標準巻糸量ナイロン(lb-m)ベアリング(ボール/ローラー)最大ドラグ力(kg)巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転)ハンドルアーム長(mm)
LT2000S-P
★おすすめ
Amazon 楽天 Yahoo 1454.90.4-2003-1509/156440
LT2000S-H Amazon 楽天 Yahoo 1455.80.4-2003-1509/157645
LT2500S Amazon 楽天 Yahoo 1505.10.6-2004-1509/157250
LT2500S-DH Amazon 楽天 Yahoo 1655.10.6-2004-15010/157290
LT2500S-XH Amazon 楽天 Yahoo 1506.20.6-2004-1509/158750

アジングの最推し番手「LT2000S-P」

ダイワ「20ルビアス」

出典:ダイワ

多くのアジンガーが愛用するミドルクラスの軽量リール。(「24ルビアス」の登場によって、型落ちとなりました。)

人気のリールではあるんですけど、競合リールと比べた時の割高感が気になるところ。

コスパでいうと「20ヴァンフォード」や「ゼノン」に見劣りしますし、どうせ買うなら新作(24ルビアス)が良いという人も多くなるでしょう。

競合と比べると立場は弱くなっていますが、絶対評価をするなら魅力は十分。

「20ルビアス」の魅力

  • アジング番手の自重150gという計量性
  • 軽くて頑丈なザイオンモノコックボディ(2024モデルも共通)
  • デザインの美しさ
出典:ダイワ
出典:ダイワ

中上級者のメインリールとしても十分に活躍できる安心感があり、型落ちしてもなおアジングリールとして優秀な選択肢です。

「24ルビアス」の発売に際し、在庫を抱えたくない店舗がこれから「20ルビアス」を叩き売っていくでしょう。

実売2万円台中盤ぐらいまで安くなっていたら、かなり買いなアイテムです。

型落ちが気にならない方は、ネットショップや実店舗で「20ルビアス」の実売価格をこまめにウォッチしておくと良い買い物ができるかもしれません。

アジングにおける番手候補

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番手ネットで探す標準自重(g)ギア比ナイロン標準糸巻き量(lb-m)PE標準糸巻き量(号-m)巻き取り長(cm)最大ドラグ(kg)ハンドル長(mm)ベアリング/ローラー(個)本体価格(円)
FC LT2000S
★おすすめ
Amazon 楽天 Yahoo 1505.13-1500.4-200675459/138,400
FC LT2000S-XH Amazon 楽天 Yahoo 1506.23-1500.4-200815459/138,400
FC LT2500S Amazon 楽天 Yahoo 1555.14-1500.6-200725509/138,900
FC LT2500S-XH Amazon 楽天 Yahoo 1556.24-1500.6-200875509/138,900

アジングの最推し番手「FC LT2000S」

ダイワ「23エアリティ」

出典:ダイワ

「23エアリティ」はダイワの最軽量スピニング。

現行のアジングリール界においても最軽量のリールとなっています。

リールの”くくり”的には「金属ボディの軽量リール」ということで、アブガルシア「ゼノン」や、シマノ「23ヴァンキッシュ」と同じグループに属します。

★一番の見どころはSFモデル

出典:ダイワ
出典:ダイワ

「23エアリティ」の魅力は、SF(スーパーフィネス)モデルの存在でしょう。

ジグ単特化の尖った仕様になっていますが、自重は130g。現行アジングリールで最軽量です。

タックルの軽量化にこだわるジグ単アジンガーにとっては、ヨダレが出るようなリールといえましょう。

★エアドライブデザインも適用済み

出典:ダイワ
出典:ダイワ

ダイワ製リールの新設計思想「エアドライブデザイン」も当然適用済みです。

フロントユニット(リール前方の部品)が軽量化されることで重心が手元に寄り、タックルバランスの向上をアシスト。

体感的な軽さも好評で、自重の軽さと相まって異次元の感度・操作性を生み出してくれます。

アジングにおける番手候補

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アイテムネットで探す標準自重(g)ギア比標準巻糸量ナイロン(lb-m)標準巻糸量PE(号ーm)巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転)ハンドルアーム長(mm)ベアリング(ボール/ローラー)最大ドラグ力(kg)
SF1000S-P Amazon 楽天 Yahoo 1304.62.5-1000.3-200573510/13
SF2000SS-H Amazon 楽天 Yahoo 1305.72.5-1000.3-200744510/13
SF2000SS-P
★おすすめ
Amazon 楽天 Yahoo 1304.62.5-1000.3-200604010/13
LT2000S-P
★おすすめ
Amazon 楽天 Yahoo 1454.93-1500.4-200644011/15
LT2000S-H Amazon 楽天 Yahoo 1455.83-1500.4-200764511/15
SF2500SS Amazon 楽天 Yahoo 13553-1500.4-200704510/13
SF2500SS-H-QD Amazon 楽天 Yahoo 1355.73-1500.4-200804510/13
LT2500S Amazon 楽天 Yahoo 1505.14-1500.6-200725011/15
LT2500S-DH Amazon 楽天 Yahoo 1655.14-1500.6-200729013/15
LT2500S-XH Amazon 楽天 Yahoo 1506.24-1500.6-200875011/15

アジングの推し番手「SF2000SS-P」「LT2000S-P」

▽ジグ単特化運用に適したSF(スーパーフィネス)モデル

▽ジグ単から遠投まで広く対応する万能モデル

シマノ「23ヴァンキッシュ」

出典:シマノ

「23ヴァンキッシュ」は、「23エアリティ」と同格のシマノ製リール。

同社の中では最軽量のスピニングリールとなっています。

くくり的には「金属ボディの軽量リール」にカテゴライズされ、軽いのにそこそこ強いってのが売りです。

出典:シマノ
出典:シマノ

最新の23モデルでは、インフィニティ系の新機構がモリモリとなっており、ギア周りを中心に着実な進化を遂げています。

知っている人も多いと思いますが、先代の「19ヴァンキッシュ」は、アジングガチ勢に愛される覇権リールとして名を馳せました。

しかしながら、2023年モデルはライバルの「23エアリティ」に押されている感が否めません。

主な理由は以下の3つです。

(少しマニアックな話なので、読みたい方だけ「▼」ボタンをタップしてご確認ください。)

インフィニティ系機構とアジングの相性がイマイチ

「23ヴァンキッシュ」の目玉機構として新たに搭載されたのが”インフィニティ”系の各機構。

それぞれの主な恩恵は以下のとおりです。

  • インフィニティループ:キャスト飛距離アップ、キャストフィール向上
  • インフィニティクロス:ギアの耐久性アップ
  • インフィニティドライブ:巻き上げパワーアップ

目玉機構の恩恵がアジングではそんなに活きてこないのです。

飛距離について

アジングでは基本的にリグ(仕掛け)を変えることによって距離を探り分けるので、リールの性能によって飛距離が伸びたとしても大きな恩恵が薄い。

ギアの耐久度・巻き上げパワーアップについて

緩めのドラグで魚とやりとりするため、そもそもリールへの負担が少ない。

競合の「23エアリティ」のセールスポイントであるタックルバランス向上(とそれによる操作性・感度向上)の方がアジングへのインパクトが大きいというのも「23ヴァンキッシュ」にとっては逆風です。

インフィニティループのトラブル懸念

目玉のインフィニティ系機構の中でも特に目立っているのが「インフィニティループ」。

巻き取り時のスプールの上下動を遅くすることで、スプールにラインを超密巻きするというものです。

ライン放出の効率が良くなり、キャスト飛距離やキャストフィールが向上するという恩恵を生みます。

一方で、トラブルが起きやすい?

ここまでは良いのですが、使い方によってはライントラブルが発生しやすいという懸念点があります。

人それぞれライン処理の仕方は違いますから、ライントラブルが起きやすい人とそうでない人がいるようです。

・・・が、トラブル頻発のキケンがあることで、購入に慎重になるユーザーも当然多くなるでしょう。

「エアリティSF」の登場

上記の不安点に追い打ちをかける形になったのが、2024年の「エアリティSF」発売です。

自重130gという現行最軽量リールが爆誕したことで、軽量リールとして支持される「23ヴァンキッシュ」の価値が相対的に下がっています。

「エアリティSF」の発売は、シマノ関係者さんにとっては寝耳に水だったろうな〜・・・。

順当な進化を遂げているとはいえ、先代の時とは市場の環境が違います。

「23ヴァンキッシュ」も有力なリールではあるんですが、「23エアリティ」と比べるとどうしても見劣りします。

歴史のある人気リールだけど、今作に関しては覇権をとるのは難しいか・・・。

アジングにおける番手候補

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品番ネットで探す自重(g)ギア比最大ドラグ力(Kg)糸巻量ナイロン(lb-m)糸巻量フロロ(lb-m)糸巻量PE(号-m)最大巻上長(cm/ハンドル1回転)ハンドル長さ(mm)ベアリング数BB/ローラ―
1000SSSPG Amazon 楽天 Yahoo 1404.432-100, 3-602-80, 3-550.3-120, 0.4-90553511/1
C2000S
★おすすめ
Amazon 楽天 Yahoo 1455.133-125, 4-100, 5-753-110, 4-85, 5-650.6-150, 0.8-110, 1-80694011/1
C2000SHG Amazon 楽天 Yahoo 145633-125, 4-100, 5-753-110, 4-85, 5-650.6-150, 0.8-110, 1-80814511/1
C2500S Amazon 楽天 Yahoo 1505.135-110, 6-95, 8-704-130, 5-100, 6-800.6-200, 0.8-150, 1-120704511/1
C2500SXG Amazon 楽天 Yahoo 1506.335-110, 6-95, 8-704-130, 5-100, 6-800.6-200, 0.8-150, 1-120874511/1

アジングの最推し番手「C2000S」

※短所を許容できる人には500番リールもアリ

出典:シマノ
出典:シマノ

万人におすすめすることはできませんが、人によっては500番リールを選ぶのもアリです。

まず、絶対条件として以下の2点を許容する必要があります。

  • ジグ単以外のリグには合わない
  • 同価格帯の1000番以上のリールと比べて基本性能が低い

これらを割り切れるのであれば、500番リールは良コスパな軽量リールとなるでしょう。

500番クラスのおすすめリール

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製品品番ネットで探す自重(g)ギア比最大ドラグ力(Kg)糸巻量ナイロン(lb-m)糸巻量フロロ(lb-m)糸巻量PE(号-m)最大巻上長(cm/ハンドル1回転)スプール 径(mm)/ストローク(mm)ベアリング数BB/ローラ―ハンドル長さ(mm)
ソアレXR500SPG Amazon 楽天 Yahoo 1354.732-115, 2.5-100, 3-702-90, 2.5-80, 3-650.3-140, 0.4-100, 0.6-805839.5/88/135
ソアレBB500SPG Amazon 楽天 Yahoo 1554.72.52-115, 2.5-100, 3-702-90, 2.5-80, 3-650.3-140, 0.4-100, 0.6-805839.5/84/140
補足:その他の500番リールはおすすめ度低め

ちなみに、「23セドナ」「22サハラ」「21ナスキー」にも500番クラスはラインナップされているのですが、こちらの3製品はおすすめ度が低めです。

その理由を簡単な表にするとこうなります↓。

リール自重参考実売価格基本性能汎用性
23セドナ 500番170g6,000円前後
22サハラ 500番170g8,000円前後
21ナスキー 500番170g9,000円前後
23レガリス 2000番175g9,000円前後

「23セドナ」「22サハラ」「21ナスキー」の500番は、「23レガリス」の2000番クラスよりもわずかに5g軽いものの、基本性能と汎用性で劣ります。

これで値段がほとんど同じぐらいなら、筆者的には「23レガリス」の2000番クラスを買うほうが賢い選択なのではないかと思っています。

※人によって解釈は変わると思いますが、一応参考までに・・・。

まとめ

今回はアジングリールの番手選びについて解説しました。

最後に、本文でお伝えした要点をもう一度おさらいしておきましょう。

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番手おすすめ度ポイント
2000番★5無難オブ無難な王道アジング番手。汎用性が高いので、迷ったらコレ。
500番★3.5軽さに対するコスパはピカイチ。しかしながら、基本性能の低さというデメリットがキツイ。そこを許容できる方にとっては魅力的。
2500番★2.5エギングやバスなどの他釣種でも輝けるのが利点。とはいえ、アジングでは基本的にオーバーパワー。
1000番★2.52000番との差別化ポイントに乏しく、それでいて汎用性は低め。強く推せる番手ではない。

アジングリールの番手の中で最も無難なのは2000番クラスです。

いろいろなリグ(仕掛け)を合わせることができ、とにかく汎用性が高いのがGood!

番手選びに迷ったら2000番をチョイスすることをおすすめします。

本記事で紹介したおすすめアジングリール

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製品メーカーおすすめ度ネットで探す2000番クラスの自重実売価格ポイント
23レガリスダイワ★5 Amazon 楽天 Yahoo 175g8〜9千円台アンダー1万円でこのスペックはヤバイ。
圧倒的なコスパぶっ壊れリール。
20ヴァンフォードシマノ★4.5 Amazon 楽天 Yahoo 150g2万円台モデルチェンジ間近ではあるが、2万円台で自重150gは魅力的。
コストと性能のバランスが良く、安定感のあるミドルクラス機。
ゼノンアブガルシア★5 Amazon 楽天 Yahoo 145g3万円台金属ボディの145g族ながら実売3万円台。
鬼コスパに仕上がったアブガルシアの最高峰スピニング。
24ルビアスダイワ★3.5 Amazon 楽天 Yahoo 145g3万円台人気シリーズの最新モデル。
エアドラがフル装備など、新世代モデルのインパクトも抜群。
一方で懸念点も多め・・・。
20ルビアスダイワ★3 Amazon 楽天 Yahoo 150g3万円台幅広いレベルのアジンガーから人気のミドルクラスリール。
値上げによってコスパは悪化したが、型落ち→大胆な値引きで安くGETできるチャンスあり。
23エアリティダイワ★5 Amazon 楽天 Yahoo 130g〜5万円台現行の最軽量アジングリール。SF(スーパーフィネス)モデルは驚異の自重130g。
超軽量タックルを構築したいジグ単アジンガーには必携のアイテム。
23ヴァンキッシュシマノ★3 Amazon 楽天 Yahoo 145g5万円台歴史と伝統のあるシマノ社の最高峰フィネスリール。
覇権を握った「19ヴァンキッシュ」から順当な進化を遂げているが、今作は競合が強い・・・。
苦戦は必至か。

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