ダイワから2022年6月に発売されるチニングロッド「シルバーウルフ AIR」をご紹介。
同年5月発売の「シルバーウルフMX」をベースにハイグレード化した、フラッグシップ機となっています。
シャキッと張りがあり、軽くて高感度。上級者向けのチニング専用ロッドをお探しの方は必見です。
ダイワから「シルバーウルフAIR」が発売!
ダイワのチニング専用ブランド「シルバーウルフ」は、ビギナーからベテランまで多くのアングラーに支持される人気シリーズ。
本記事で紹介する「シルバーウルフ AIR」は、シルバーウルフシリーズから発売されるNEWロッドです。
心地よい張りと軽量性、冴える感度を武器に、ハイレベルなチニングを楽しめるよう設計されています。
下位グレードにあたる「シルバーウルフMX」よりもピーキーに仕上げてあり、寛容性こそ低いものの、アングラーの操作次第で多彩な攻め手に対応。
上級者好みの硬めなロッドとなっています。
ダイワ「シルバーウルフAIR」の価格と発売日は?
「シルバーウルフ AIR」の発売は2022年6月予定。
なんですけども、どうやらタイトなスケジュールで開発しているみたいなので、もしかすると少し押しちゃうかもしれません。
お値段は定価で44,000円ですから、店頭価格は4万円前後になるでしょう。
「シルバーウルフ AIR」は、一部店舗ですでに予約受付が始まっています。
2022年のハイシーズンに間に合わせたい方は、早めに予約しておきましょう。
ダイワ製チニングロッドの全体像
「シルバーウルフ AIR」の登場をふまえた、ダイワ製チニングロッドの全体像がコチラ↓です。
製品 | 実売価格 |
---|---|
シルバーウルフ AIR(★) | 40,000円台~ |
シルバーウルフ MX | 20,000円台~ |
シルバーウルフ | 10,000円台~ |
チニングX | 8,000円台~ |
セブンハーフ | 30,000円台~ |
ルアーニスト | 6,000円台~ |
「シルバーウルフ AIR」は、従来のフラッグシップ機である「シルバーウルフ AIR AGS」の後継モデル。
シリーズの最上位に鎮座します。
スタンダード機である「シルバーウルフMX」も2022年にモデルチェンジされていますし、ダイワ社のチニングジャンルに対する注力度の高さが伺えますね。
ダイワ「シルバーウルフAIR」の特長
それでは、「シルバーウルフ AIR」の特長をもう少し詳しくチェックしていきましょう。
森浩平(もりぞー)氏が監修
「シルバーウルフ AIR」の開発には、チニングのエキスパートである森浩平(もりぞー)氏もジョインしています。
スタンダード機である「シルバーウルフMX」をベースに素材・テクノロジーをアップグレード。
それに加え、森氏の知識・経験がどっぷり注がれています。
チニングの最前線で活躍できる至高のフラッグシップ機に磨き上げられています。
独自テクノロジー満載の高性能ブランクス
仕様面でまず注目すべきはブランクスです。
超低樹脂設計の高級カーボン素材である”SVFナノプラス”を贅沢に採用。
操作時の張りと曲がり込んだときの粘りのバランスに優れ、軽量・高強度・高感度という理想実現に大きく貢献しています。
ブランクスには、”X45フルシールド”も適用されており、ネジレ・ツブレへの耐性も十分。
パワーロスが少なく、フッキングやファイト時の強さもきちんと備わっています。
AGS(エアガイドシステム)
「シルバーウルフ AIR」には、ダイワ独自のカーボンガイドである”AGS(エアガイドシステム)”も採用されています。
ガイドそのものが軽く、ブランクスから伝わる振動の伝達がスムーズ。
なおかつ、キャストや操作時のブレが少なく、心地よい振り抜け感を味わえます。
その他のテクノロジーも盛り盛り
「シルバーウルフ AIR」は、シリーズの最上位機ですから、その他のダイワテクノロジーも盛り盛りで搭載されています。
一覧でざくっとまとめると↓のとおり。
テクノロジー | 概要 |
---|---|
Vジョイント | 継部の強度アップさせる技術 |
エアセンサーシート | 軽量・高感度で、ホールド性に優れるオリジナルリールシート |
メガトップ | カーボンと樹脂が均一に分散したソリッドティップ |
グリップにジョイント、ティップまで、ダイワこだわりの技術で埋め尽くされています。
「シルバーウルフMX」と「シルバーウルフAIR」の違いは?
「シルバーウルフAIR」とほぼ同時期にリリースされる下位グレード機「シルバーウルフMX」。
チニングファンならこちらも気になるところだと思います。
というわけで、ここからは「シルバーウルフ AIR」と「シルバーウルフMX」の違いをチェックしていきましょう。
ブランクスの違い
まずは、ブランクスの違いについてです。
「シルバーウルフ AIR」と「シルバーウルフMX」のそれぞれに採用されている素材・テクノロジーの一覧がコチラ↓。
製品 | カーボン素材 | ネジレ防止機構 |
---|---|---|
シルバーウルフAIR | SVFナノプラス | X45フルシールド |
シルバーウルフMX | SVFナノプラス | X45 |
使われているカーボン素材は「SVFナノプラス」ということで、こちらは共通です。
違いがあるのはネジレ防止機構。
「シルバーウルフMX」が”X45”なのに対し、「シルバーウルフAIR」には”X45フルシールド”が適用されています。
上位グレードである「シルバーウルフAIR」の方がよりネジレに強く、パワーロスが少ないと言えるでしょう。
竿調子については、上位グレードである「シルバーウルフAIR」の方が、シャキッと張りがある設計となっています。
同負荷時の「シルバーウルフAIR」と「シルバーウルフMX」の曲がりの違いがコチラ↓です。
硬めに造られている「シルバーウルフAIR」の方が、操作やフッキング時のレスポンスが高いといえるでしょう。
ただ、キャストのタイミングはシビアになりますし、操作時の力加減でルアーの動きがガラリと変わります。
寛容性と扱いやすさを重視して選ぶなら、スタンダードクラスの「シルバーウルフMX」がおすすめです。
こういったテイストの違いを理解して、自身の好みに近いほうの製品を選べば、ミスマッチを防げると思いますよ。
自重の違い
「シルバーウルフAIR」と「シルバーウルフMX」は、ロッドの自重にもお値段なりの差が設けてあります。
その差はこれぐらい↓です。
製品 | 機種 | 自重 |
---|---|---|
シルバーウルフAIR | 76MLB-S | 93g |
シルバーウルフMX | 76MLB-S | 98g |
わずかに5gではありますが、「シルバーウルフAIR」の方が順当に軽いです。
自重が軽ければ感度も出やすいですし、長時間釣行でも疲れづらくなります。
その他の仕様の違い
その他の仕様の違いは↓のとおり。
製品 | AGS | Vジョイント | エアセンサーシート |
---|---|---|---|
シルバーウルフAIR | ○ | ○ | ○ |
シルバーウルフMX | × | ○ | ○ |
さすがに”AGS”は上位グレードの特権となっていますが、”Vジョイント”や”エアセンサーシート”は両者に適用されています。
そう考えると、下位グレードである「シルバーウルフMX」のコスパもかなりのもの。
シャキッと感がそこまで必要じゃないって方は、「シルバーウルフMX」でもぜんぜん良さそうですね。
ダイワ「シルバーウルフAIR」の機種ラインナップ
「シルバーウルフAIR」の機種ラインナップは、発売時点では”76MLB-S”の1機種のみとなっています。
「シルバーウルフMX」と同コンセプトなので、ベイトタックルでのフリーリグ使いに最適化なチューニングです。
ティップは適度に水を噛むソリッドティップ仕様となっており、各種プラグにも対応。
”76MLB-S”が1本あれば、夏場のトップゲームも存分に楽しめます。
シルバーウルフAIR 76MLB-Sのスペック
シルバーウルAIR 76MLB-Sのスペックは↓のとおりです。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.29m | 93g | 4-18g | 2本 |
王道の7.6ftレングスは取り回しが良く、ピンポイントを撃つ釣りとも好相性。
操作やフッキングの応答性にも優れ、「シルバーウルフAIR」ならではの張りも活かしやすいでしょう。
リグキャパは4~18gとなっており、チニングで使うリグをあらかた網羅。汎用性も十分です。
自重93gは、ベイトロッドにしてはかなり軽量。
長丁場のゲームでも集中力を切らさずに戦い抜けるでしょう。
※2023年追加情報:2つの新機種が追加決定!
好評の「シルバーウルフ AIR」には、2023年に2つの新機種(72MLB-S、83MB-S)が追加されます。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
72MLB-S | 2.18m | 89g | 4-18g | 2本 |
83MB-S | 未定 | 未定 | 5-21g | 2本 |
近距離戦の精度に優れる72MLB-S、ロングキャストが可能なパワーモデル83MB-Sが加わり、攻め方のバリエーションが拡大。
マニアックなスタイルでチニングを楽しみたい方のニーズにも対応しています。
シルバーウルフAIR 76MLB-Sにピッタリなベイトリールも発売済み!
ちなみに、シルバーウルフブランドからはチニングに最適なベイトリールも発売されています。
それが「シルバーウルフ SV TW PEスペシャル」です。
細PEを用いた繊細なゲームにジャストフィットする逸品となっています。
性能も見た目も「シルバーウルフAIR」と相性抜群。こちらも要チェックです。
「シルバーウルフAIR」のスピニングモデルは?
現状で「シルバーウルフAIR」にラインナップされていないスピニングモデルについては、後続で追加される可能性が高いと思います。
「シルバーウルフMX」にもスピニングモデルはラインナップされていることですし、「シルバーウルフAIR」にもその追加を望む声は多くなるでしょう。
ユーザーのニーズに敏感なダイワ社ですから、筆者的には2023年の春ぐらいまでにはスピニングモデルも追加されるのではないかと予想しています。
ダイワ「シルバーウルフAIR」のライバル製品
チニングは年々盛り上がりを見せている勢いのあるジャンル。
専用ロッドの市場規模も徐々に拡大してきており、「シルバーウルフAIR」のライバルとなる製品も少なくありません。
ということで、ここからは「シルバーウルフAIR」と競合するチニングロッドを簡単に紹介していきます。
シマノ「ブレニアス エクスチューン」
一番のライバルとなるのは、シマノから2022年に発売された「ブレニアス エクスチューン」でしょう。
シマノのチニング(ブリームゲーム)専用ブランドである「ブレニアス」シリーズに追加されたハイエンド機です。
シマノの独自技術がモリモリに適用された高性能ロッドに仕上げられています。
実売価格は4万円台クラスとなっており、価格帯的にも「シルバーウルフAIR」とバチバチに競合。
最高峰のチニング専用ロッドをお探しなら、どちらも見逃せません。
ダイワ「シルバーウルフMX」
「シルバーウルフAIR」の下位グレードにあたる「シルバーウルフMX」も立派な競合といえるでしょう。
ベリーからティップが少しマイルドで、寛容性が高いセッティングとなっています。
張りが強いロッドが苦手な方には、「シルバーウルフAIR」よりも「シルバーウルフMX」の方がおすすめです。
アブガルシア「ソルティーステージ プロトタイプ クロダイ」
「ソルティーステージ プロトタイプ」は、アブガルシアから発売されているスタンダードロッドシリーズ。
実売2万円台クラスで、ハイエンドに迫る性能を有すると評判です。
同シリーズからは、チニング専用モデルである「ソルティーステージ プロトタイプ クロダイ」も発売済。
価格帯的には「シルバーウルフMX」と同水準なのですが、「シルバーウルフAIR」とも十分に競合します。
大注目のフラッグシップ機「シルバーウルフAIR」にご注目!
というわけで、「シルバーウルフAIR」の紹介は以上です。
森浩平(もりぞー)氏が監修したNEWコンセプトの最高峰ロッドということで、これは注目せずにはいられません。
初期ラインナップは1機種のみですが、今後の機種追加についても期待できます。
今シーズンのチニングを充実させたい方は、動向をチェックしておきましょう。