ダイワからライトゲーム専用リール「23月下美人」が発売決定。
新世代の設計思想「エアドライブデザイン」もきっちり採用され、最新のスペックにアップデートされました。
人気の先代リール「19月下美人MX」を軽々と超えた新たな良コスパリールにご注目ください。
ダイワ「月下美人」リールの全体像
まずはダイワ「月下美人」ブランドのリールから発売されているリールの全体像をおさらいしておきましょう。
製品の一覧は以下のとおりです。
| 製品 | 実売価格 |
|---|---|
| 20月下美人X | 12,000円前後 |
| 23月下美人（←本記事） | 23,000円前後 |
厳密に言えば「23月下美人」よりもお高い価格帯に「17月下美人AIR」というリールもあるんですが、現在は公式ページのラインナップから外れています。
したがって、本記事で取り上げる「23月下美人」が今のところはシリーズの最上位ということになりますね。
「23月下美人」の価格と発売日
「23月下美人」の発売時期は2023年9月予定。お値段は定価で29,800円、実売価格は23,000円前後となっています。
この後にじっくり解説しますが、「23月下美人」の仕様はなかなか豪華。これでこの価格というのはお得感があります。
ダイワ「23月下美人」の特徴
ここからは「23月下美人」の特徴を見ていきましょう。
エアドライブデザイン
※上画像は「23エアリティ」
仕様の目玉はなんといっても「エアドライブデザイン」。ダイワの新世代スピニングリールの鍵となる設計思想です。
「エアドライブデザイン」には、リールのフロントユニット（ローター、スプールなど）を軽量化することで、タックル全体の操作性や感度を上げるという利点があります。
「23月下美人」ではローター、ベール、スプールの3パーツが「エアドライブ」仕様です。
機能性・デザインともに最新のダイワリールクオリティにアップデートされています。
ザイオンVモノコックボディ
「23月下美人」ではザイオンVのモノコックボディが採用されています。
「ザイオンV」は、樹脂とは思えない強さを誇るダイワ独自のカーボン強化樹脂素材。
「モノコックボディ」は、ビスを使わずにボディを一体成型するダイワの独自設計。
この2つが掛け合わされることでリールの剛性が上がり、高負荷時でも安定した巻き取りが可能となります。
小型のターゲットを狙うことが多いライトゲームでは活きづらい仕様ではありますが、強すぎて困ることはありません。
従来モデルよりも強度面の安心感が増しているというのも、「23月下美人」の進化ポイントです。
ATD TYPE-L
「23月下美人」には、ダイワの新世代ドラグシステム「ATD TYPE-L」も搭載されています。
「ATD TYPE-L」は、出て欲しい時はスムーズに出て、粘って欲しい時に粘ると好評の「ATD（オートマチックドラグシステム）」の改良版。
主に滑り出しの細かい挙動が調整されており、やりとりの効率とキャッチ率がより高まっています。
ハイグリップI型フィネスノブ
「23月下美人」はライトゲーム専用リールということで、ハンドルノブのデザインもが汎用リールと異なります。
細身・コンパクトで繊細なリーリングができる「ハイグリップI型フィネスノブ」を搭載。
自身でカスタマイズせずとも純正でライトゲームに最適化されているというのは、汎用スピニングにはない魅力です。
その他の機構も充実
「23月下美人」には、タフデジギアやマグシールド、ロングキャストABS、パーフェクトラインストッパーなど、定番の機構もしっかり搭載済み。
新仕様以外も充実しており、高い総合力を誇ります。
すべてのテクノロジーを解説すると長くなっちゃうので、他の仕様については割愛します。
詳しくチェックしたい方は、「23月下美人」の公式ページをチェックしてみてください。
ダイワ「23月下美人」の機種ラインナップ
「23月下美人」には全3機種がラインナップされており、スペックの一覧は以下のとおりです。
| アイテム | 標準自重（ｇ） | ギア比 | 最大ドラグ力（kg） | 標準巻糸量ナイロン（lb-m） | 標準巻糸量PE （号ｰm） | ベアリング（ボール/ローラー） |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ２３月下美人 ＬＴ１０００Ｓ | 165 | 5.1 | 5 | 2.5-100 | 0.3-200 | 7/1 |
| ２３月下美人 ＬＴ２０００Ｓ | 165 | 5.1 | 5 | 3-150 | 0.4-200 | 7/1 |
| ２３月下美人 ＬＴ２０００Ｓ－Ｈ | 165 | 5.8 | 5 | 3-150 | 0.4-200 | 7/1 |
1000〜2000番クラスに無駄のない布陣が敷かれています。
次世代「カルディア」の存在も忘れずに
ちなみに「23月下美人」と仕様が最も近いリールは「21カルディア」。
「23月下美人」≒「エアドライブ版21カルディア」とも言える関係性となっています。
「23月下美人」では主要パーツがエアドライブ化されたことで、「21カルディア」よりも自重が10gほど軽くなっています。
これは「21カルディア」に対する明確な強みなんですが、「21カルディア」のモデルチェンジはもうまもなくだと思われます。
「18カルディア」→「21カルディア」ときていますから、同じ3年スパンで「24カルディア」がきたとしても不思議はありません。
次世代「カルディア」は仕様や重量等のスペックが「23月下美人」と同格で、お値段は実売2万を切ってくる可能性もあります。
ライトゲーム専用の「月下美人」リールに絶対のこだわりがない方は、「カルディア」のモデルチェンジを待つほうが高コスパかもです。
この点は頭に入れておくべきでしょう。
まとめ
というわけで「23月下美人」の紹介は以上です。
エアドライブ化、次世代ドラグ搭載、ザイオンVモノコックボディ搭載など、先代モデルと比べた時の成長幅はエグめ。
間違いなく高コスパなリールであります。
とはいえ、まもなくモデルチェンジを迎えそうな次世代「カルディア」のことは頭に入れておくべきでしょう。
汎用スピニングでOKという人は、次世代「カルディア」を待ってコスパよく立ち回る方がいいかもです。
