ダイワの人気リール「23レガリス」を徹底解説!
「エアドライブデザイン」などの新機構がたっぷり搭載され、仕様面の優遇っぷりはすさまじいものとなっています。
非マグシールドという弱点は先代「18レガリス」譲りですが、新型においてもコスパは依然としてヤバめ。
低コストで優秀なリールをGETしたい方は、見逃せないアイテムです。
ダイワ「23レガリス」の進化ポイント5選
というわけで、さっそく「23レガリス」の進化ポイントを見ていきましょう。
注目の進化ポイントは以下の5点です。
- エアドライブデザイン
- ザイオンV
- 上位グレードをしのぐ軽さ
- ATD TYPE-L
- ハンドル仕様
アンダー1万円クラスの「23レガリス」がここまでの豪華仕様でリリースされるというのは、意外に感じる方も多いんじゃないでしょうか。
上位リールの優位性を脅かす仕上がりとなっており、インパクトは十分。
サプライズ成分多めなモデルチェンジといって良いでしょう。
「エアドライブデザイン」の搭載で総合力アップ
まず取り上げるべき進化ポイントは「エアドライブデザイン」の採用です。
「エアドライブデザイン」は「22イグジスト」や「23エアリティ」といった上位リールで新採用された設計コンセプト。
リールのフロントユニットの設計を見直し、軽量化やトラブルレス性能アップ、感度アップといった恩恵を生み出します。
「23レガリス」では、以下の2パーツがエアドライブ仕様にアップデートされています。
- エアドライブローター
- エアドライブベール
巻きと止めのメリハリがきく低慣性なローター、軽量かつトラブルが少ないベールは、実釣時の快適さを大幅に向上させてくれるでしょう。
強化樹脂「ザイオンV」を駆使して剛性を担保
「エアドライブデザイン」採用に次ぐ注目ポイントは「ザイオンV」です。
「ザイオンV」はダイワ独自のカーボン繊維入り強化樹脂。
軽量かつ高強度というのが強みで、リールの基本性能アップに貢献します。
「23レガリス」では、ボディとローターに「ザイオンV」を採用。
高負荷時の巻き上げに安定感をもたらしつつ、リール全体の軽量化にも一役買っています。
最軽量モデル175g!上位グレードをしのぐ軽さにも注目
「エアドライブデザイン」「ザイオンV」が採用されたこともあり、「23レガリス」は上位リールをしのぐ軽さを手に入れています。
上位リールである「21フリームス」、先代モデルの「18レガリス」との自重比較は以下のとおりです。
23レガリス | 21フリームス | 18レガリス | |
---|---|---|---|
定価 | 11,600〜15,100円 | 17,100〜21,300円 | 11,100〜12,900円 |
LT2000クラス | 175g | 185g | 190g |
LT2500クラス | 185g | 200g | 205g |
LT5000-Cクラス | 245g | 255g | 250g |
LT6000クラス | 310g | 325g | – |
「23レガリス」は、先代モデルよりも軽いのはもちろん、上位リールの「21フリームス」よりも軽くなっています。
アンダー1万円クラスでこの軽さというのは、ちょっとヤバすぎやしませんか?
先代の「18レガリス」も散々高コスパと言われてきましたが、「23レガリス」はその上をいっている印象です。
「ATD TYPE-L」搭載でドラグ性能も向上
「23レガリス」には「ATD TYPE-L」も採用。ドラグもダイワの新世代仕様にアップグレードされています。
「ATD TYPE-L」は、魚の動きに合わせて自動できき具合が変わり、キャッチ率向上に寄与する機構。
ドラグの調整が少々甘くても有効なファイトができるので、釣り初心者でも安心して使えます。
ねじ込み式ハンドル採用でガタつきを改善
「23レガリス」ではハンドルも進化しています。
まず全モデルに共通する項目として、ねじ込み式ハンドルが採用されました。
ガタつきやすい供回り式ハンドルが採用されていた先代「18レガリス」と比べると、ハンドルのガタつきが少なくなっているでしょう。
大型番手に「パワーラウンドタイプEVAノブ」を採用しているというのも、「23レガリス」の進化ポイント。
ガシッと握れて力を込めやすいハンドルが標準装備されるというのは、大型番手を狙っている方にとっては朗報となりますね。
その他の仕様をチェック
「23レガリス」には、他にも以下のようなダイワの独自機構が贅沢に使われています。
- タフデジギア
- ロングキャストABS
- パーフェクトラインストッパー
すべてを紹介していると記事が長くなっちゃいますので、上記の機構についての解説は今回は割愛します。
詳細をチェックしたい方はダイワ「23レガリス」の公式ページをチェックしてみてください。
「23レガリス」の弱点は非マグシールド
進化が著しい「23レガリス」ですが、あえて弱点を挙げるなら非マグシールド仕様という点でしょう。
「マグシールド」はリール内部への水や埃の侵入を防ぐダイワ独自の防水機構。リールの性能を長持ちさせることに貢献します。
「23レガリス」は、先代と同じく「マグシールド」が非搭載。この点は上位グレードに対する明確なビハインドとなります。
とはいえ、「23レガリス」にマグシールドまで搭載されちゃうと、上位リールの「21フリームス」の立場がいよいよ危うくなっちゃいます。
こういった意味では「23レガリス」の非マグシールド仕様は納得です。
ダイワ「23レガリス」の番手一覧
「23レガリス」では1000番〜6000番クラスまでの幅広いサイズに、全11機種をラインナップ。
スペックの一覧は以下のとおりです。
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アイテム | 標準自重(g) | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 標準巻糸量PE(号ーm) | ベアリング(ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|---|
23レガリス LT1000S | 175 | 5.2 | 5 | 0.2-210 0.3-200 0.8-70 | 5/1 |
23レガリス LT2000S-P | 175 | 4.8 | 5 | 0.4-200 0.5-170 0.6-150 | 5/1 |
23レガリス LT2000S-XH | 175 | 6.2 | 5 | 0.4-200 0.5-170 0.6-150 | 5/1 |
23レガリス LT2500D | 190 | 5.3 | 10 | 1-360 1.2-300 1.5-230 | 5/1 |
23レガリス LT2500S-XH | 185 | 6.2 | 5 | 0.6-200 0.8-190 1.0-140 | 5/1 |
23レガリス LT3000D-C | 195 | 5.3 | 10 | 1.2-430 1.5-300 2-230 | 5/1 |
23レガリス LT3000-CXH | 200 | 6.2 | 10 | 1-200 1.2-190 1.5-170 | 5/1 |
23レガリス LT2500S-DH | 200 | 5.3 | 5 | 0.6-200 0.8-190 1-140 | 5/1 |
23レガリス LT4000-CXH | 225 | 6.2 | 12 | 1.2-310 1.5-200 2-170 | 5/1 |
23レガリス LT5000-CXH | 245 | 6.2 | 12 | 1.5-430 2-300 2.5-260 | 5/1 |
23レガリス LT6000D-H | 310 | 5.7 | 12 | 2.5-420 3-300 4-220 | 5/1 |
1000番/2000番(アジング、メバリング、エリアトラウトなど)
アイテム | 標準自重 (g) | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量PE (号ーm) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|---|
LT1000S | 175 | 5.2 | 5 | 0.2-210 0.3-200 0.8-70 | 5/1 |
LT2000S-P | 175 | 4.8 | 5 | 0.4-200 0.5-170 0.6-150 | 5/1 |
LT2500S-XH | 175 | 6.2 | 5 | 0.4-200 0.5-170 0.6-150 | 5/1 |
2500番(エギング、バスなど)
アイテム | 標準自重 (g) | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量PE (号ーm) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|---|
LT2500D | 190 | 5.3 | 10 | 1-360 1.2-300 1.5-230 | 5/1 |
LT2500S-XH | 185 | 6.2 | 5 | 0.6-200 0.8-190 1.0-140 | 5/1 |
LT2500S-DH | 200 | 5.3 | 5 | 0.6-200 0.8-190 1-140 | 5/1 |
3000番(シーバスなど)
アイテム | 標準自重 (g) | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量PE (号ーm) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|---|
LT3000D-C | 195 | 5.3 | 10 | 1.2-430 1.5-300 2-230 | 5/1 |
LT3000-CXH | 200 | 6.2 | 10 | 1-200 1.2-190 1.5-170 | 5/1 |
4000番(シーバス、サーフ、LSJなど)
アイテム | 標準自重 (g) | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量PE (号ーm) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|---|
LT4000-CXH | 225 | 6.2 | 12 | 1.2-310 1.5-200 2-170 | 5/1 |
5000番/6000番(サーフ、LSJ、ショアジギングなど)
アイテム | 標準自重 (g) | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 標準巻糸量PE (号ーm) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|---|
LT5000-CXH | 245 | 6.2 | 12 | 1.5-430 2-300 2.5-260 | 5/1 |
LT6000D-H | 310 | 5.7 | 12 | 2.5-420 3-300 4-220 | 5/1 |
「23レガリス」の価格と発売日
「23レガリス」は2023年9月に発売済み。定価は11,600〜15,100円、実売価格は9,000円前後となっています。
先代「18レガリス」よりも優遇されてる超絶良コスパリール「23レガリス」
というわけで、注目のNEWリール「23レガリス」の紹介は以上です。
コスパが高すぎると評判の先代機「18レガリス」を超える、インパクト抜群の仕上がりとなっていましたね。
エアドライブデザイン、ザイオンV、ATD TYPE-L、ねじ込み式ハンドル、上位リールを凌ぐ軽さ。これで実売1万円前後というのはヤバすぎじゃないでしょうか。
先代の「18レガリス」同様に、今後しばらくは低価格リールの覇権を握り続けることは間違いありません。
良コスパかつ手頃なリールをお求めの方は、とりあえず「23レガリス」を買っておきましょう。