抜群の手返しと操作性で釣果アップに貢献するベイトロッド。
チニング界での人気も高まってきており、多くの専用ロッドがリリースされています。
そこで本記事では、チニングのベイトロッドの特徴や選び方を解説し、おすすめロッドをたっぷりご紹介します。
優秀なベイトロッドでチニングを極めたい方はご一読ください。
チニングでベイトロッドを使うメリット/デメリット
まずはチニングでベイトロッド(ベイトタックル)を使うことで、どのようなメリット・デメリットが生じるかを簡単にまとめておきます。
チニングでベイトロッドを使うメリット
手返しが良い
まずベイトロッドの代表的なメリットは、手返しが良いことです。
スピニングタックルと比べて1キャストに必要な動作が少ないため、サーチの効率が上がります。
(近距離の)キャスト精度が高い
近距離へのキャスト精度が高いこともベイトロッドの利点。
振りかぶらずに投げるコンパクトなキャストに向いているため、狙ったポイントに正確にリグを投入しやすくなります。
操作・ライン処理の精度が高い
ベイトロッドはスピニングロッドと比べてガイドの足が低く、ブランクからラインが離れづらい設計になっています。
そのためラインスラックの制御がしやすく、アクションの精度が上がったり、強風時でも割と快適に釣りができたりといった点もメリットといえましょう。
また、スピニングタックルと比べると、ギアやシャフトといったリールの駆動系が手元に近く、この点も操作性アップに寄与します。
ファイト性能が高い
ベイトタックルは、スピニングタックルと比べてパワーロスが少ない設計になっています。
力強い巻き取りが可能であるため、ファイト面でも頼りになります。
特に大物とやりとりするときの安心感があり、ビッグワンを追い求める方にもおすすめです。
チニングでベイトロッドを使うデメリット
飛距離を出しづらい
スピニングタックルと比べた時の代表的なデメリットは飛距離が出しづらいこと。
ベイトタックルは力強く振り抜くようなキャストに向かないため、遠投は苦手です。
遠投して広範囲を探るなら、ガッツリ振り抜けるスピニングタックルのほうが有利といえるでしょう。
キャストがやや難しく、ライントラブルが起きやすい
ベイトタックルでは、リグの着水時にスプールの回転を止める動作(サミング)が必須となるなど、スピニングと比べてキャストの難度が高めです。
慣れるまではキャストが難しく、ライントラブルにも見舞われやすいというデメリットがあります。
タックル重量が重い
タックル総重量が重くなりがちというのも、ベイトタックルのデメリットです。
ベイトタックルでは、ロッド・リールともにスピニングタックルよりも重量がかさみます。
軽量なスピニングタックルに慣れている方にとっては、どっしりと重く感じてしまうかもしれません。
チニングのベイトロッドはどんな人におすすめか
ベイトロッドは基本的に中上級者向け
メリット・デメリットを見てのとおり、ベイトロッドは基本的に中上級者向けです。
チニングあるいは他の釣りである程度の経験を積んでいる人以外には、あまりおすすめできません。
スピニングタックルよりも扱いにクセがあり、スプール周りでのライントラブルも起きやすいです。
ルアーフィッシングに慣れていない人が使うと、トラブルまみれで心が折れてしまうかもしれません。
ベイトタックルに手を出すのは、スピニングタックルで基礎を固めてからのほうがベターです。
ただ、釣り初心者さんのなかにはスピニングよりもベイトのほうが使い慣れているって方も、一定数はいらっしゃるでしょう。
そんな方はチニングにおいても、慣れ親しんだベイトロッドを選ぶ方が有利になります。
…ので、一応この点も補足しておきます。
これを機にベイトタックルを!って方にも
スピニングは使い慣れているけど、ベイトにはこれまで縁がなかったんだよな〜。チニングに本腰を入れるのを機にベイトも触ってみようかな〜。
ベイトロッドはこんな方にもおすすめです。
チニングは先述したようなベイトロッドの利点が特に活きやすいジャンルです。
界隈のトップランナーである森浩平(愛称:もりぞー)氏も、ベイトタックルを好んで使われていますしね。
スピニングタックルでルアーフィッシングの土台ができていれば、ベイトタックルにも比較的スムーズに慣れることができます。
本格的にチニングを始めるタイミングで、ベイトタックルに挑戦してみるのも大いにアリです。
チニングのベイトロッドを選ぶときのポイント
ここからはチニングに適したベイトロッドの選び方を解説していきます。
長さ
チニングロッドの長さは、7ft台前半〜8ft台前半が一般的です。
なかでも7.6ft付近のレングスを採用するものが特に多く、チニングロッドの王道レングスとなっています。
これぐらいの長さのロッドは、飛距離・操作性・ファイトの塩梅がチニングにちょうど良いです。
チニングロッドの長さ選びについてざっくりまとめると、以下のようになります。
- 操作性重視なら7フィート強
- 汎用性重視なら7.6ft付近
- 飛距離重視なら8フィート前後
よほどの理由がない限りは、この3択から選びましょう。
硬さ(強さ)
チニングロッドの硬さを選ぶときは、MLクラスを基準にすると良いでしょう。
最も万能に使える硬さであり、多彩なアプローチに対応してくれます。
特に好みがない(わからない)というなら、とりあえずMLクラスを選んでおけば大失敗はありません。
一方、特定のスタイルに特化するなら、他の硬さも選択肢に入ってきます。
代表例は以下です。
- Lクラス:軽いリグに特化したい
- Mクラス:重いリグを遠投したい、強めのロッドでファイト効率を上げたい
このような感じで、好みに応じた硬さを選びましょう。
ちなみに、パワー表記と実際のロッドの強さはメーカーによって異なります。
パワー表記とあわせて、よく使うリグの重量に対応しているかもチェックしておきましょう。
ティップ
ティップ(穂先)は、基本的に「カーボンソリッド」あるいは「カーボンチューブラー」の2択となります。
それぞれに個性があるため、特にどちらが良いかを言い切るのは難しいです。
ちょっと雑ですが、「ティップはお好みでどうぞ。」ってことになります。
チューブラーティップは張りが強めで、操作性・反響感度・掛け性能が高いのが特長。
一方で、負荷の変化を違和感として感じる「荷重感度」が低めというのが弱点です。
ソリッドティップはおおむねその逆です。
荷重感度や乗せ性能が高いかわりに、操作性やフッキング速度などがチューブラーと比べて劣ります。
ちなみに、最新のチニングロッドでは硬めのソリッドティップ(ハードソリッド)が搭載されることが増えてきました。
ソリッドとチューブラーの特性を中和したような使用感となるため汎用性が高く、人気が出てきています。
ソリッドとチューブラー、それぞれの強みをバランスよく活かしたいなら、ハードソリッドティップが搭載されているロッドを選ぶのがおすすめです。
価格
つづいては価格についてです。
まずは、下表(チニングロッドのお値段と運用イメージ)をご覧ください。
価格帯 | 運用イメージ |
---|---|
アンダー1万円 | 格安の入門機 |
1万円台 | 入門機 |
2万円台 | ステップアップ機、中堅機 |
3万円台〜 | ハイエンド機 |
現行のチニングロッド市場では、上記の分類がしっくりきます。
当然ながら、ロッドのお値段と性能はおおむね比例します。
予算に無理がない範囲でなるべく良いもの(高いもの)を選ぶという方針が、最も満足度を高めやすいです。
他ジャンルのロッドの流用について
チニングには他ジャンルのロッドを流用するのもアリです。
そもそも専用ロッドが増えてきたのが割と最近という背景もあり、他ジャンルロッドを流用しているアングラーは少なくありません。
チニングに流用するなら、以下あたりのロッドがおすすめです。
- 強めのアジングロッド、メバリングロッド
- エギングロッド
- バスロッド
チニングロッドのセンターモデルといえる「7.6ft付近、かつMLクラス」に近い機種であれば、おおむね問題なく流用できます。
すでにチニングロッドと似た他ジャンルロッドをお持ちの方は、一度流用を試してみるのも良いでしょう。
チニングのおすすめベイトロッドまとめ|全19本を一挙ご紹介
ここからは、チニング用のおすすめベイトロッドを一挙にまとめて紹介していきます。
おすすめ製品/機種の一覧はコチラ↓です。
メーカー | 製品 | ベイトモデル の機種数 | 価格帯 |
---|---|---|---|
ダイワ | 23シルバーウルフ | 2機種 | 1万円台 |
メジャークラフト | ブラックポーギー5G | 2機種 | 2万円台 |
ダイワ | 22シルバーウルフMX | 2機種 | 2万円台 |
テイルウォーク | B-ブリーマー SSD | 2機種 | 2万円台 |
シマノ | ブレニアス | 2機種 | 2万円台 |
オリムピック | 23シルベラード | 2機種 | 3万円台 |
ダイワ | 22シルバーウルフ AIR | 3機種 | 4万円台 |
シマノ | ブレニアス エクスチューン | 1機種 | 4万円台 |
オリムピック | シルベラード プロトタイプ | 3機種 | 4万円台 |
てことで、上表の順番でそれぞれの製品/機種の特徴をまとめていきます。
ダイワ「23シルバーウルフ」|1万円台
「23シルバーウルフ」は、ダイワのチニングブランド「シルバーウルフ」シリーズの入門機。
2023年にモデルチェンジを迎え、チニングのスタンダードになりつつあるフリーリグを主ウェポンに据える上位機と足並みが揃いました。
操作性と感度、食い込みのバランスに優れるハードソリッドティップを特長とし、高度なチニングゲームを楽しめるロッドに仕上がっています。
また、入門機ながらもダイワの独自カーボン素材「HVF」や、独自の継部補強機構の「Vジョイント」を採用するなど、仕様も豪華。
「シルバーウルフ」シリーズのなかでも、特にコスパ的な優遇度が高いアイテムとなっています。
「23シルバーウルフ」のベイトモデルは以下の2機種です。
機種 | 全長(m) | 自重(g) | ルアー重量(g) | 継数(本) |
---|---|---|---|---|
76MLB-S・W | 2.29 | 100 | 4-18 | 2 |
83MB-S・W | 2.51 | 110 | 5-21 | 2 |
76MLB-S
フリーリグを主軸に据えつつ、プラグやその他リグにも広く対応するベイトの万能モデル。
チニング入門機もおすすめな1本です。
83MB-S
Mクラスのパワーと8.3ftのロングレングスで、広範囲をサーチできるロングディスタンスモデル。
大型河川など、飛距離が釣果を左右するポイントの攻略におすすめです。
メジャークラフト「ブラックポーギー5G」|2万円台
「ブラックポーギー5G」は2023年に発売されたメジャークラフトの最高峰チニングロッド。
東レの先進カーボン「トレカT1100G」や独自製法の「R360構造」を採用しながら、実売2万円台クラスという鬼のコストパフォーマンスを誇ります。
専用ロッドが充実してきているチニング界でも、埋もれることはまずないでしょう。
「ブラックポーギー5G」のベイトモデルは以下の2機種です。
機種 | 全長 | 標準自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
BP5B-782ML | 7’8”ft | 102g | 3-15g | 2本 |
BP5B-782M | 7’8”ft | 104g | 4-20g | 2本 |
B-782ML
フリリグでのボトムアプローチに加え、軽量プラグでのトップゲームも楽しめるフィネスな万能モデル。
汎用性が高い王道のチニングロッドをお求めの方にピッタリの1本です。
B-782M
最大20gのリグを背負えるパワー型の万能モデル。
シャキッとした張りがあり、流れが早いエリアでも機敏なアクションを繰り出すことができます。
積極的に誘って食わせる、アグレッシブなボトムチニングを楽しみたい方におすすめの1本です。
ダイワ「22シルバーウルフMX」|2万円台
「22シルバーウルフMX」は、ダイワ「シルバーウルフ」シリーズのステップアップ機です。
SVFカーボンやX45など、入門グレードの「23シルバーウルフ」では使われていないダイワテクノロジーを多数搭載。
ハイエンド機に迫る性能をもつ実力派ロッドに仕上がっています。
「22シルバーウルフMX」のベイトモデルは以下の2機種です。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
76MLB-S | 2.29m | 98g | 4-18g | 2本 |
83MB-S | 2.51m | 108g | 5-21g | 2本 |
76MLB-S
”76MLB-S”はベイトのバーサタイルモデル。
キャスト・操作精度に優れるレングスなので、ベイトの利点を十分に活かせます。
小回りが効くショートグリップ設計となっており、ボートやウェーディング、フェンス越しに釣りをするような状況でも有利に立ち回れるでしょう。
83MB-S
”83MB-S”は重めのリグも背負えるロング&パワーモデルです。
リグをしっかり飛ばして広範囲のチヌにアプローチでき、ファイトの安心感も上々です。
飛距離が重要となる大型河川でのゲームにおすすめです。
テイルウォーク「B-ブリーマー SSD」|2万円台
「B-ブリーマー SSD」は、2023年に発売されたテイルウォーク渾身のチニング専用ロッドです。
機種の特性に応じて長さの異なるソリッドティップを採用しているのが本製品の特徴。
- 操作やフッキングのレスポンスを重視したい方向けのショートソリッド(SSL)仕様
- 乗せ性能やティップの繊細さを重視したい方向けのソリッドティップ(SL)仕様
といったように、ティップの特性から好みの機種を選ぶのがおすすめです。
「B-ブリーマーSSD」のベイトモデルは以下の2機種です。
機種 | 全長 (ft) | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
C76ML/SL | 7’6″ | 130g | 3.5-18g | 2本 |
C77M+/SSL | 7’7″ | 146g | 5-21g | 2本 |
C76ML/SL
フリーリグやテキサスリグなどを用いたボトムチニングを中心に、チヌトップやメバルバイブにも対応する柔軟性のあるバーサタイルモデル。
乗せと食わせに優れたロングソリッドティップを搭載しており、易しくチニングを楽しめるというのも本機の魅力です。
ベイトチニングの入門ロッドにもおすすめの1本となっています。
C77M+/SSL
ショートソリッドを採用した張り強めのパワーモデル。
軽負荷に対する追従性は高くないものの、そのぶん圧倒的な操作・フッキングレスポンスを誇ります。
シンプルにボトムをズル引くだけではない、小技のきいたアプローチを楽しみたい方に適した1本です。
シマノ「ブレニアス」|2万円台
「ブレニアス」は、シマノ「ブレニアス」ブランドの中堅グレード。
独自技術の「スパイラルX」と「ハイパワーX」がダブルで適用された、シャープなブランクを強みとします。
2023年には流行りのフリーリグと相性抜群のベイトモデルも追加済み。
ベイトタックル好きな方も必見のアイテムです。
「ブレニアス」のベイトモデルは以下の2機種です。
機種 | 全長(m) | 自重(g) | ルアーウェイト(g) | 継数(本) |
---|---|---|---|---|
B74ML-S | 2.24 | 115 | 3~24 | 2 |
B73L+ | 2.21 | 107 | 2~18 | 2 |
B73L+
MLクラスよりもややマイルドなL+クラスを採用したモデル。
しっかり竿を曲げてファイトを楽しめるのが、この機種の魅力です。
B74ML-Sほど万能ではありませんが、最大18gのルアーを背負える設計なので汎用性も十分。
1本持っておけば、いろいろなアプローチを繰り出せる頼もしさがあります。
B74ML-S
汎用性の高いMLクラスを採用し、フリーリグをはじめとする多種多様なリグに対応するベイトのバーサタイルモデルです。
穂先にはハイレスポンスソリッド(=硬めのソリッドティップ)が入っており、操作性が高く、食い込みもよし。
スキのない1本となっています。
オリムピック「23シルベラード」|3万円台
「23シルベラード」は、2023年にモデルチェンジを遂げたオリムピック「シルベラード」ブランドのスタンダード機。
人気を博した先代モデルの良さを継承しつつ、新たな釣法・メソッドに対応できるようにアップデートされています。
東レの先進カーボン「トレカT1100G」や独自製法の「G-MAPS」の採用など、最高峰グレードの「シルベラード プロトタイプ」と共有する仕様も多数あり。
お値段以上のポテンシャルを秘めたロッドに仕上がっています。
「23シルベラード」のベイトモデルは以下の2機種です。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
23GSILC-762ML | 2.29m | 94g | 3-18g | 2本 |
23GSILC-792M-HS | 2.36m | 99g | 3-18g | 2本 |
C-762ML
オリムピック社が「ベイトチニングのスタンダードモデル」と位置付ける万能機。
操作・フッキングに必要な張りを持たせつつ、キャストやファイトで重要となるしなりや柔軟性も実装したバランス型のセッティングが採用されています。
さまざまな状況に対応できる汎用性を重視したい方におすすめの1本です。
C-792M-HS
万能モデルの「C-762ML」を攻撃的にリメイクしたパワー型モデルです。
硬めのブランクに適度な張りがあるハードソリッドティップが合わせてあり、上級者好みのハイレスポンスと絶妙な繊細さが共存。
パリッとしたハードソリッドならではの使用感を味わえる1本となっています。
ダイワ「22シルバーウルフAIR」|4万円台
「シルバーウルフAIR」は2022年にモデルチェンジを遂げた、ダイワ「シルバーウルフ」シリーズの最高峰グレード。
チニング界のトップランナーである森浩平(もりぞー)氏が監修を手がけ、最新のチニングシーンに最適なロッドに仕上げられています。
SVFナノプラスやAGS(エアガイドシステム)など、ダイワ独自の高等技術&マテリアルもどっさり搭載。
死角のないハイエンドロッドです。
「22シルバーウルフAIR」のベイトモデルは以下の3機種です。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
72MLB-S | 2.18m | 89g | 4-18g | 2本 |
76MLB-S | 2.29m | 93g | 4-18g | 2本 |
83MB-S | 2.51m | 104g | 5-21g | 2本 |
72MLB-S
72MLB-Sは、万能なMLクラスに7.2ftを合わせたショートレングスモデル。
キャストとリグ操作の正確性を強みとし、ピンスポットを撃つ近距離戦だったり、トップゲームだったりで真価を発揮します。
76MLB-S
フィネス型の「72MLB-S」とパワー型の「83MB-S」の間ととった万能モデル。
非常に汎用性が高く、使い手を選びません。
機種選びで迷ったらとりあえずコレ!って感じのど真ん中スペックです。
83MB-S
83MB-Sは、ヘビーなリグを思い切り遠投できるロング&パワーモデル。
飛距離が釣果を左右するオープンエリア(大規模河川など)の攻略に適します。
シマノ「ブレニアス エクスチューン」|4万円台
「ブレニアス エクスチューン」は、2022年に”ブレニアス”ブランドに加わったニューフェイス。
- スパイラルXコア
- ハイパワーX
- カーボンモノコックグリップ
- Xガイド
を中心に、シマノ社の高度テクノロジーをまるっと網羅するXT(エクスチューン)なアイテムです。
これまで2万円台の「ブレニアス」が最上位グレードだったシマノ社のチニングロッドの新たな選択肢となりました。
感度・軽さ・パワー・操作性などなど、総合的な性能が高く、ガチ勢をうならせる仕上がりとなっています。
「ブレニアス エクスチューン」のベイトモデルは以下の1機種です。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
B76ML | 2.29m | 93g | 5-24g | 2本 |
B76ML
「ブレニアス エクスチューン」で唯一のベイトモデル。
手返しの良さと操作性・キャスト精度が高いベイトの強みは、チニングでも存分に活きます。
B76MLはジグ単やテキサス、フリーリグなどを正確に撃ち込み、ネチネチ誘って口を使わせるチニングの王道アプローチにジャストフィット。
基本に忠実なボトム攻めで手堅く釣果を上げていきたい方におすすめです。
オリムピック「シルベラード プロトタイプ」|4万円台
「シルベラード プロトタイプ」はオリムピックの最高峰チニングロッド。
各社のハイエンド機で採用が進んでいる東レの最新カーボン素材「トレカM40X」が使われたガチ勢御用達のアイテムです。
「トレカM40X」は高弾性なうえ強度まで高い上級素材となっており、チニングにも高い適性を示します。
軽快な操作性を生み出す「張り」と、大型のチヌにも遅れを取らない「粘り」が高い水準で両立されています。
「シルベラード プロトタイプ」のベイトモデルは以下の3機種です。
機種 | ティップ | 全長 | 自重 | ルアー重量 |
---|---|---|---|---|
20GSILPC-762ML | チューブラー | 2.29m | 103g | 3~18g |
20GSILPC-762ML-HS | ソリッド | 2.29m | 101g | 3~15g |
20GSILPC-792M | チューブラー | 2.36m | 107g | 5~20g |
C-762ML
オーソドックスなボトムゲームを高い次元で楽しめるエキスパート向けの万能モデル。
張りと柔軟性のバランスにこだわった設計となっており、軽〜中量級のリグを精度高く操ることができます。
C-762ML-HS
ハードソリッドティップが入ったフィネスな万能モデル。
操作性を損なわない程度に繊細なティップは、アングラーに多くの情報を届けてくれるでしょう。
根気が必要な冬場のスローなアプローチにもおすすめです。
C-792M
万能モデルの「C-762ML」の高強度版モデルです。
細身かつ肉厚なブランクで、振り抜けの良さとパワフルさを両立。
重量のあるリグを遠投し、魚を掛けたらゴリゴリ寄せることができる頼れるパワーモデルです。
まとめ
というわけで、チニングのベイトロッドについての解説は以上です。
最後に本記事の内容をギュッとまとめておきます。
チニングでベイトロッドを使うメリット、デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・手返しが良い ・(近距離の)キャスト精度が高い ・操作・ライン処理の精度が高い ・ファイト性能が高い | ・飛距離を出しづらい ・キャストがやや難しく、ライントラブルが起きやすい ・タックル重量が重い |
ベイトロッドを採用する恩恵は多いものの、定番のスピニングタックルと比べて少々扱いづらいというのが玉にキズ。
どちらかといえば中上級者向けのロッドといえるでしょう。
チニングのベイトロッドを選ぶ時のポイントは以下のとおりです。
長さは7ft台前半〜8ft台前半が定番。
硬さはMLクラスを基準に、LクラスやMクラスも選択肢に入ります。
ティップは、カーボンソリッドまたはカーボンチューブラーの2択から好みに応じて選ぶことになります。
ティップの選定基準をまとめると以下のとおりです。
ちなみに、上記のスペックに近しいロッドをお持ちなら、他ジャンルのロッドを流用するのもアリです。
この記事で紹介したおすすめロッドまとめ
メーカー | 製品 | ベイトモデル の機種数 | 価格帯 |
---|---|---|---|
ダイワ | 23シルバーウルフ | 2機種 | 1万円台 |
メジャークラフト | ブラックポーギー5G | 2機種 | 2万円台 |
ダイワ | 22シルバーウルフMX | 2機種 | 2万円台 |
テイルウォーク | B-ブリーマー SSD | 2機種 | 2万円台 |
シマノ | ブレニアス | 2機種 | 2万円台 |
オリムピック | 23シルベラード | 2機種 | 3万円台 |
ダイワ | 22シルバーウルフ AIR | 3機種 | 4万円台 |
シマノ | ブレニアス エクスチューン | 1機種 | 4万円台 |
オリムピック | シルベラード プロトタイプ | 3機種 | 4万円台 |
ダイワ「23シルバーウルフ」|1万円台
機種 | 全長(m) | 自重(g) | ルアー重量(g) | 継数(本) |
---|---|---|---|---|
76MLB-S・W | 2.29 | 100 | 4-18 | 2 |
83MB-S・W | 2.51 | 110 | 5-21 | 2 |
メジャークラフト「ブラックポーギー5G」|2万円台
機種 | 全長 | 標準自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
BP5B-782ML | 7’8”ft | 102g | 3-15g | 2本 |
BP5B-782M | 7’8”ft | 104g | 4-20g | 2本 |
ダイワ「22シルバーウルフMX」|2万円台
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
76MLB-S | 2.29m | 98g | 4-18g | 2本 |
83MB-S | 2.51m | 108g | 5-21g | 2本 |
テイルウォーク「B-ブリーマーSSD」|2万円台
シマノ「ブレニアス」|2万円台
機種 | 全長(m) | 自重(g) | ルアーウェイト(g) | 継数(本) |
---|---|---|---|---|
B74ML-S | 2.24 | 115 | 3~24 | 2 |
B73L+ | 2.21 | 107 | 2~18 | 2 |
オリムピック「23シルベラード」|3万円台
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
23GSILC-762ML | 2.29m | 94g | 3-18g | 2本 |
23GSILC-792M-HS | 2.36m | 99g | 3-18g | 2本 |
ダイワ「22シルバーウルフAIR」|4万円台
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
72MLB-S | 2.18m | 89g | 4-18g | 2本 |
76MLB-S | 2.29m | 93g | 4-18g | 2本 |
83MB-S | 2.51m | 104g | 5-21g | 2本 |
シマノ「ブレニアス エクスチューン」|4万円台
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
B76ML | 2.29m | 93g | 5-24g | 2本 |
オリムピック「シルベラード プロトタイプ」|4万円台
機種 | ティップ | 全長 | 自重 | ルアー重量 |
---|---|---|---|---|
20GSILPC-762ML | チューブラー | 2.29m | 103g | 3~18g |
20GSILPC-762ML-HS | ソリッド | 2.29m | 101g | 3~15g |
20GSILPC-792M | チューブラー | 2.36m | 107g | 5~20g |