ダイワから2021年春に発売されたガチな4ピースロッド「オーバーゼア AGS」をご紹介。

サーフ・ショアジギング(キャスティング)用ロッドには珍しい、ハイエンドの超高性能パックロッドとなっています。

本記事にはその魅力や機種構成なんかをまとめてみました。

旅先でもガチな釣りを楽しみたいと感じているサーフ・ショアジギ・ショアキャス愛好家のみなさまは要チェックです!

パックロッドが高性能化!旅先の妥協ゲーム終焉が見えてきた。

出典:ダイワ

いきなりですが、みなさんは旅行や出張、遠征時のロッドってどうしてますか?

移動手段が車ならいつも通りのタックルを積めると思いますが、電車や飛行機、船なんかで移動するときはそうもいかないことも多いですよね。

とりあえず携帯性に優れたパックロッドを連れて行ってるよ〜って方も少なくないでしょう。

パックロッドの雑な性能が気になる…

しかしですね、ぶっちゃけパックロッドって頑丈なだけで、性能がイマイチだと感じることって多くありませんか?

どこでどんな釣りをするかわからないし、移動時の衝撃も激しめということで、丈夫さだけを担保したあの感じ…。

魚を釣ることはできるけど、釣るまでの過程込みで楽しめるパックロッドってなかなかないんですよね〜。

そんなわけで、旅行や遠征先ではイマイチなタックル性能に妥協しながら、悶々としたゲームをしがち…。

普段から中堅〜ハイエンドクラスの2ピースロッドを使っている方は、共感できると思います。

本記事で紹介する「オーバーゼア AGS」はそんなシチュエーションに心当たりがある方に刺さるアイテムです。

旅先で本格的なゲームを楽しみたいのに…

実際、旅先でも本格的なゲームを楽しみたいという想いは、一定数のアングラーが持っていると思います。

むしろ、ポイントの勝手がわかっていない旅先だからこそ、高性能なタックルで多くの情報を集めたいとも言えますよね。

値段が高くてもいいから高性能なパックロッドを作ってくれ!という要望は以前から上がっていたことでしょう。

でも、ガチ系パックロッドを欲しがるのって、基本的には一部のガチ勢に限られます。

なので作ったとしてもたくさんは売れない…。

だから、少量のニーズはあっても、そこに対応する製品は少ないって状況になっているんだろうと思います。

メーカーさんからしたら、頑張ってパックロッドを作るぐらいなら、メインの2ピースシリーズのアップグレードに注力する方が合理的ってわけですよ。

ガチ系パックロッド冷遇ムードの崩壊

出典:ダイワ

しかしながら、近年はこういったガチ系パックロッド冷遇ムードが打破されつつあります。

中堅〜ハイエンドクラスの本格派パックロッドがじわじわ増えてきているんです。

具体的な製品でいえば

なんかが良い例です。(上記の中には「オーバーゼア AGS」以後に発売されたものもありますが)

高性能なパックロッドがあれば、ゴリゴリ普段使いしながら旅先でも同じクオリティーのゲームが楽しめるってことが浸透し始めています。

そうなんですよ。ガチなパックロッドってとてつもなく便利なのですよ。

ただ、ガチ系パックロッドが流行しつつあるのはライトゲームやエギング、シーバスぐらいまでで、サーフやショアジギ・ショアキャスで使えるものはほぼありませんでした。

ダイワからガチなショアジギング・キャスティング用ロッドが登場

出典:ダイワ

ダイワさんはそんな状況に目をつけたのでしょう。

2021年春に全モデルが4ピースの高価格・高性能なショアジギ・ショアキャス用パックロッド「オーバーゼア AGS」を発売しています。

3機種すべてが4本継ぎかつ仕舞寸90cm未満となっているので、車のトランクにはポンと放り込めますし、電車やバイクでの移動も快適です。

これには、サーフ・ショアジギ・ショアキャスのガチ勢さんたちが大歓喜!てことで、かなり人気が出ています。

パックロッドのネガティブ要素について

とはいっても、継数の多いロッドってネガティブなイメージがつきまといがちですよね。

  • 継部がつっぱりになるからスムーズな曲がりが出せない
  • 継数が多くなれば振動の伝達効率が下がり、感度も落ちやすい

といった項目がネガティブ要素の代表例。なんですが、そんなのはひと昔前までの話です。

近年のパックロッドでは継ぎの技術が進化しており、上記のようなデメリットはほぼ感じられません。

それどころか「オーバーゼア AGS」は4ピースという構造を最大限活用して、2ピースでは難しい独自チューンを採用しています。

これも「オーバーゼア AGS」の見どころなのです。

4ピースの利点を活用した独自チューンとは?

出典:ダイワ

その独自チューンの注目ポイントは、各節ごとに明確な役割が設定してあること。

まず、トップ節にはルアーやラインに伝わる情報をキャッチする繊細さがあります。

2番節には、ルアーの重みに負けやすい繊細なトップを支える張りを実装。ルアーをシャキッと操作できる硬さが備わっています。

3番節の特長は、キャスト時にルアーの重みが乗るとグイっと曲がって力を溜める柔軟性。そこからの反発でルアーを弾き飛ばす力強さがあります。

適度にしなる3番節を支えるために、バット節には十分な強さを担保。最後の砦として力強い粘りを発揮します。

簡単にいえば

  • ティップ節:感度担当の(柔)
  • 2番節:ルアー操作担当の(硬)
  • 3番節:キャスト時の反発担当の(柔)
  • バット節:ファイトの粘り担当の(硬)

ってわけです。

各節の役割をハッキリさせて作り込むことで、4ピースならではの良さを活かしています。

”V-ジョイント”で各節の強みを一体化!

出典:ダイワ

とはいえ、各セクションの役割を定めたとしても、全体の連携がうまくいかなければ意味がありません。

チームスポーツなんかでは、カネで優秀な選手をかき集めたとしても、選手間の連携がうまくいかなければゲームに勝つことはできませんよね。

パックロッドもこれと同じで、各節が優秀であっても連携が取れていないと無意味。ただの使い心地が悪いギクシャクしたロッドになってしまいます。

そんな心配を解消してくれるのがダイワの独自技術”V-ジョイント”です。

継部が変に突っ張ることなくスムーズに曲がるので、節同士の一体感を高めてくれます。

加えて、継部の補強もきっちり考慮されていますから、負荷が大きなパワー系の釣りでも不安がありません。

ガチな4ピースロッドである「オーバーゼア AGS」は、この”V-ジョイント”あってのもの。

ジョイント込みで全体の整合性がとれるよう設計されているのです。

「オーバーゼア AGS」にはダイワテクノロジーも爆乗せ!

「オーバーゼア AGS」にはもちろん、4ピース仕様の他にもたくさんの強みがあります。

”オーバーゼア”シリーズの最高峰ロッドだけに、ダイワの高度テクノロジーが満載です。

SVFナノプラス

出典:ダイワ

ブランクス素材には”SVFナノプラス”を採用しています。

贅肉となる樹脂の量を極限まで減らしつつ、ナノレベルで制御。強くて軽いブランクスを仕上げるうえで欠かせない技術です。

”SVFナノプラス”の貢献もあって、「オーバーゼア AGS」は4ピースロッドながらもきっちり軽量化されており、全3機種が170〜180g台に収まっています。

釣行が長時間に及ぶことも多いショアキャスティングゲームでも、集中力を切らさずにチャンスを待つことができるでしょう。

X45フルシールド

出典:ダイワ

ブランクスには”X45フルシールド”も適用。

他ジャンルのハイエンド機に搭載され、ネジレ・ブレが劇的に減ったと話題のテクノロジーです。

中堅クラスのロッド製品に適用されている”X45”の完全上位互換となっており、ネジレの少ないハイグレード機特有のシャープさをもたらします。

AGS(TYPE-R)

出典:ダイワ

ガイドはダイワ独自の”AGS(エアガイドシステム)”を採用。

軽量・高強度・高感度なカーボンフレームガイドが実釣に及ぼす恩恵は計り知れません。

フレームは新型のRタイプ。従来型のAGSよりもさらに軽く、感度性能も研ぎ澄まされています。

遥か沖から伝わる情報も、漏らさず手元まで届けてくれるでしょう。

エアセンサーシート

出典:ダイワ

リールシートにはカーボン繊維を含む”エアセンサーシート”をビルドイン。

入門〜中堅機で広く使われる汎用シートにはない感度と操作性が魅力です。

「オーバーゼア AGS」のリールシートはオーバル(楕円)型となっており、ガシッと握れる形状。

力を込めたマン振りキャストもやりやすく、飛距離アップにも貢献してくれます。

ダイワ製ショアジギング・キャスティングロッドの全体像

ちなみに、ダイワのショアジギング・キャスティングロッドの一覧は↓のとおり。

製品実売価格
ショアスパルタン ブレイクスルー6万円台〜
ショアスパルタン コースタル3万円台〜
ショアスパルタン スタンダード2万円台〜
オーバーゼア AGS(★)5万円台〜
オーバーゼア グランデ3万円台〜
オーバーゼア AIR2万円台〜
オーバーゼア1万円台〜
ジグキャスターMX2万円台〜
ジグキャスターTM1万円台〜
ジグキャスター ライト1万円台〜
ジグキャスター1万円台〜

超豪華仕様の「オーバーゼア AGS」は、ダイワのショアジギング・キャスティングロッドのなかでも上位クラスに位置するアイテム。

それでいて携帯性に優れる4ピースということで、お値段以上のバリューを秘めています。

旅行や遠征、バイク、自転車での釣行が多い方にとっては、かなり優先度の高いアイテムになるでしょう。

「オーバーゼア AGS」の機種ラインナップをチェック!

出典:ダイワ

「オーバーゼア AGS」は全3機種構成となっており、スペックの一覧は下表のとおり。

機種全長自重ルアー重量継数
97M2.92m172gプラグ:10-45g
ジグ:10-50g
4本
109ML/M3.28m179gプラグ:7-45g
ジグ:7-50g
4本
1010M/MH3.30m189gプラグ:10-60g
ジグ:10-65g
4本

ダイワさんが”黄金の3機種”というだけのことはあり、フィネス系からパワー系までとてもバランスの良い機種構成ですね。

使い分けのイメージとしては↓のとおり。

出典:ダイワ

汎用性が高い順に、各機種の特徴をまとめていきます。

1010M/MH(バーサタイル)

全長自重ルアー重量継数
3.30m189gプラグ:10ー60g
ジグ:10-65g
4本

3機種のなかで最も汎用性が高いバーサタイルモデルが”1010M/MH”。

60gクラスのジグでもシュパっと大遠投でき、重さに負けずに操作できます。

ティップには繊細さが残してあり、アタリや地形変化の察知能力も高め。

パワー・感度のバランスが絶妙に整ったシリーズの代名詞的な1本となっています。

とにかく、いろんなフィールドで使い倒したい方におすすめです。

97M(テクニカル)

全長自重ルアー重量継数
2.92m172gプラグ:10ー45g
ジグ:7-50g
4本

”1010M/MH”のパワーとレングスを少し削り、軽快さと高い操作性を実装したテクニカルモデルが”97M”。

そこそこ遠投できて、食わせ能力も高い30gクラスのメタル系ルアーとの相性が抜群です。

サゴシやイナダといった中小型の回遊魚やシーバスを狙うのに適した1本となっています。

10ft超の他モデルに比べて取り回しが良く、もしかすると真のバーサタイルはこっち(97M)といえるかもしれません。

用途が無限に浮かぶモデルなので、筆者的には最推しな1本です。

109ML/M(サーフフィネス)

全長自重ルアー重量継数
3.28m179gプラグ:7ー45g
ジグ:7-50g
4本

サーフで繊細な釣りを楽しもう(サーフフィネス)というコンセプトの1本です。

MLパワーのフィネスティップはしなやかでバイトを弾きづらく、海中・海底の情報収集力も高め。

小〜中型のメタルルアーでボトムをネチネチ誘うには最適すぎます。

レングスは10.9ftが採用されており、飛距離をきっちり出せるってのも本モデルの長所。

飛距離勝負になることも多いサーフでのゲームにハマるセッティングです。

サーフ釣行がメインの方に超おすすめな1本となっています。

超高性能なパックロッド「オーバーゼア AGS」を使い倒そう!

出典:ダイワ

というわけで、「オーバーゼア AGS」の紹介は以上です。

かなり希少種のガチ系ショアジギング・キャスティングロッドということで、お値段・性能にプラスαの価値も加わった最強アイテム。

まあ売れないはずはないてことで、大人気なうですわ。

オーバーゼアシリーズの最高峰とはいえ実売価格は5万円台となっており、ショアジギ・ショアキャス系ハイエンドロッドのなかではそこそこお手頃。

普段使いに旅行、出張、遠征までゴリゴリ使い倒せるガチロッドをお求めの方はGETしてみてはいかがでしょうか。

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