待望のモデルチェンジが発表されたダイワ「23紅牙MX」の情報をサクッとまとめてご紹介。
マテリアル・テクノロジー的なサプライズはないものの、先代機と比べて大幅な軽量化を果たしています。
良コスパなスタンダード機として、注目されそうですぞ。
ダイワ「23紅牙MX」の特徴&注目ポイント
ダイワ製タイラバロッドの全体像
はじめに、ダイワ製タイラバロッドの全体像をおさらいしておきましょう。
製品の一覧は下表のとおり。
製品 | 参考実売価格 |
---|---|
紅牙X | 1.2万円前後 |
紅牙AP | 1.7万円前後 |
紅牙MX | 3.0万円前後 |
紅牙AIR | 4.2万円前後 |
紅牙EX | 6.2万円前後 |
「紅牙MX」は価格帯的にシリーズのちょうど真ん中に位置する中堅グレード。
本格派の性能を持ちながら、それでいてリーズナブルというのが魅力です。
入門機からのステップアップや、上級者のサブロッドとして人気のグレードとなっています。
素材・技術仕様まとめ
お次は「23紅牙MX」の素材・技術仕様について見ていきましょう。
仕様をざっくりと表にまとめると、このように↓なります。
素材・技術 | 概要 |
---|---|
HVFナノプラス | ダイワ独自のカーボンマテリアル。低樹脂設計で軽量化や感度アップなどに貢献。 |
メタルトップ | 食い込みや荷重感度、金属的な反響感度に優れるチタンティップ。 |
メガトップ | カーボン繊維と樹脂が均一に分散するよう設計された、ダイワ独自のカーボンソリッドティップ。 |
X45 | ネジレを防ぐダイワ独自のブランク製法。各局面でのパワーロスを低減。 |
エアセンサーシート | 軽量・高感度なオリジナルリールシート。 |
Vジョイント | ジョイント部の補強や違和感のない曲がり実現に役立つダイワ独自の継部強化機構。 |
各機構の詳細については「23紅牙MX」公式ページをご覧くださいってことになるんですが、上表でも概要はつかめるかと思います。
旧モデルの「紅牙MX AP」と比べてどう変わったのか?という話ですが、素材・技術的には大きな変化はなく、モデルチェンジのインパクトとしては薄めといえるでしょう。
ただ、先代機には使われていなかった”HVFナノプラス”が新採用となったというのは、注目ポイントです。
ブランクに使われるカーボン素材の質が上がっているぶん、性能は堅実にアップしているでしょう。
先代比10g級の軽量化を実現
素材・技術的なインパクトは薄めな「23紅牙MX」ですが、スペックはなかなか衝撃的。
先代モデルと比べて、むっちゃ軽くなっているんです。
「23紅牙MX」と先代機「紅牙MX AP」の類似モデルの自重を比較すると…?
23紅牙MX | 紅牙MX AP |
---|---|
N610MHB-MT (92g) | N69MHB-METAL AP (105g) |
N610MB TG (103g) | N69MB TG AP (115g) |
C62MHS-S (91g) | C63MHS TG AP (125g) |
K65HB-MT (92g) | K67HB-METAL AP (105g) |
先代比で10g級の軽量化に成功しており、これが今回のモデルチェンジの目玉といえるんじゃないでしょうか。
下位グレードに対する優位性は圧倒的
素材・技術的な仕様に新鮮味はないものの、大幅な軽量化を果たした「23紅牙MX」。
それに加えて、TG(スリルゲーム)モデルやメタルトップモデルの存在など、下位グレードに対する優位性は相変わらず圧倒的です。
今作も良コスパなスタンダード機として、快調に売れそうな予感がしますね。
ダイワ「23紅牙MX」の機種ラインナップ
「23紅牙MX」は全12機種構成となっており、スペックの一覧は下表のとおりです。
機種 | 全長(m) | 自重(g) | ジグ重量(g) | 継数(本) |
---|---|---|---|---|
N610MHB-MT・W | 2.08 | 92 | 40~150 | 2 |
N69HB-MT・W | 2.06 | 92 | 45~200 | 2 |
N68XHB-MT・W | 2.03 | 93 | 60~300 | 2 |
N611MLB TG・W | 2.11 | 100 | 30~200 | 2 |
N610MB TG・W | 2.08 | 103 | 40~250 | 2 |
N69MHB TG・W | 2.06 | 107 | 60~300 | 2 |
K65HB-MT・W | 1.96 | 92 | 40~120 | 2 |
K64XHB-MT・W | 1.93 | 96 | 60~150 | 2 |
D610HB TG・W | 2.08 | 128 | 60~350 | 2 |
C62MHS-S・W | 1.88 | 91 | 20~65 | 2 |
C65MS TG・W | 1.96 | 105 | 20~65 | 2 |
TJ610HS・W | 2.08 | 99 | 40~120 | 2 |
先代機にはなかった電動タイラバ特化モデル(D610HB TG)も追加され、アプローチの多様性が広がっています。
ダイワ「23紅牙MX」の価格と発売日
「23紅牙MX」の発売は2023年3月予定。
お値段は定価で38,500~40,000円となっており、実売価格は3万円前後~といったところです。
他ジャンルのMXグレードと比べると、やや割高感がありますね。
とはいえ、下位グレードに対する優位性はバッチリ確保されていますし、大幅な軽量化という目に見えてわかる進化も遂げています。
2023年のタイラバシーンで見逃せないアイテムの一角に入ってくるのは、間違いないでしょう。