シマノから発売されている低価格リール「22ミラベル」と「21ナスキー」を徹底比較。
高コスパと評判の両アイテムの仕様を比較しつつ、おすすめの選び分けについて解説していきます。
低価格・高品質なスピニングリールをご所望の方は、ご一読ください。
シマノの汎用スピニングリール一覧
まず手始めに、シマノ社から発売されている汎用スピニングリールの全体像をおさらいしておきましょう。
一覧は下表のとおりです。
製品 | 定価 |
---|---|
22ステラ | 85,400~91,900円 |
19ヴァンキッシュ | 61,000~64,000円 |
21ツインパワーXD | 50,300~51,900円 |
20ツインパワー | 46,000~49,800円 |
20ヴァンフォード | 31,400~35,500円 |
19ストラディック | 26,600~29,800円 |
21アルテグラ | 16,800~21,100円 |
22ミラベル ★ | 14,400~18,000円 |
21ナスキー ★ | 10,700~14,400円 |
22サハラ | 8,700~10,500円 |
実売価格で1万円前後クラスの低価格・高コスパ路線の製品です。
各ジャンルの入門用リール、あるいは中上級者のサブリールとして注目されています。
シマノ「22ミラベル」の基本情報
「22ミラベル」は、2022年発売の汎用スピニングリール。
軽量性を持ち味とする低価格リールとして、シマノの2022年秋冬新製品の目玉として注目されてます。
シマノ「21ナスキー」の基本情報
「21ナスキー」は、2021年発売の汎用スピニングリール。
価格的には「22ミラベル」のひとつ下のグレードにあたります。
やや重ためではあるものの、アンダー1万円とは思えないほど基本性能がしっかりしているのが特長。
上位リールでおなじみの機構を多数採用する、良コスパリールです。
「22ミラベル」と「21ナスキー」の仕様を比較!
ここからは、「22ミラベル」と「21ナスキー」の仕様・スペックを比較していきましょう。
両製品の仕様一覧はコチラ↓です。
22ミラベル | 21ナスキー | |
---|---|---|
サイレントドライブ | ● | ● |
コアプロテクト | ● | ● |
HANAGEギア | ● | ● |
Xシップ | ● | ● |
Gフリーボディー | ● | ● |
ベアリング数 BB/ローラー | 5/1 | 5/1 |
ボディ材質 | CI4+ | 高強度樹脂 |
ローター材質 | CI4+ | 高強度樹脂 |
自重(2500Sクラス) | 205g | 240g |
定価 | 14,400~18,000円 | 10,700~14,400円 |
実売価格 | 12,000円前後 | 8,000円前後 |
最も大きな違いは軽さ
価格帯が近い両者には、共通の機構も多く含まれます。
しかしながら、ボディーとローターの材質が違うぶん、「22ミラベル」のほうが圧倒的に軽い。これが一番の違いです。
百聞は一見に如かず。ということで、主要番手の自重比較は下表のとおり。
22ミラベル | 21ナスキー | 自重差 | |
---|---|---|---|
C2000S | 180g | 210g | -30g |
2500SHG | 205g | 240g | -35g |
C3000HG | 205g | 240g | -35g |
4000XG | 245g | 285g | -40g |
C5000XG | 270g | 305g | -35g |
見てのとおり、「22ミラベル」のほうが圧倒的に軽いです。
「たった30g」と思うかもしれませんが、リールの30gってのは意外とバカにできません。
両者を手に取って比べてみると、その差がよくわかるでしょう。
「22ミラベル」と「21ナスキー」ならどっちがおすすめ?
「22ミラベル」と「21ナスキー」の選び分けにおいては、軽さと実売価格をてんびんにかけることになります。
といったところです。
ただ、「どちらがおすすめ?」と聞かれれば、基本的には「22ミラベル」をおすすめすることになります。
総合的に優秀なのは「22ミラベル」
そんなわけなので、1万円強の費用を何とも思わない人には「22ミラベル」をおすすめします。
当たり前ですが、お値段に差があるぶん性能が良いです。特に自重の軽さには、決定的な違いがあります。
ボディーに軽量・高強度なCI4+素材が使われているので、剛性面も「22ミラベル」に軍配。
フトコロが寒くならないなら、総合力が高い「22ミラベル」を選ぶほうが無難でしょう。
「21ナスキー」がおすすめなのは?
とはいえ、「21ナスキー」も決してコスパが悪いというわけじゃありません。
リールの重さが気にならない、あるいはロッドのバランス設計が良くないからあえて重めのリールを合わせたい、といったケースでは「21ナスキー」をチョイスするのもアリです。
また「21ナスキー」はローターが重めなので、適度に慣性が効いた巻き取りが可能。
プラグなどを一定スピードで巻き続けるような釣りでは、ローターに重量がある「21ナスキー」のほうが安定するかもしれません。
「21アルテグラ」も含めると…?
ちなみにシマノ製リールにおいては、「22ミラベル」とほぼ価格帯の上位リール「21アルテグラ」という選択肢もあります。
3製品の仕様を比べると↓のとおり。
21アルテグラ | 22ミラベル | 21ナスキー | |
---|---|---|---|
マイクロモジュールギアⅡ | ● | – | – |
防水機構 | Xプロテクト | コアプロテクト | コアプロテクト |
ロングストロークスプール | ● | – | – |
サイレントドライブ | ● | ● | ● |
シリーズ | コアソリッド | MGL | – |
ウォームシャフトオシュレーション | ● | – | – |
自重(2500Sクラス) | 220g | 205g | 240g |
ベアリング数 BB/ローラー | 5/1 | 5/1 | 5/1 |
ボディ材質 | CI4+ | CI4+ | 高強度樹脂 |
ローター材質 | 高強度樹脂 | CI4+ | 高強度樹脂 |
定価 | 16,800~21,100円 | 14,400~18,000円 | 10,700~14,400円 |
実売価格 | 14,000円前後 | 12,000円前後 | 8,000円前後 |
「21アルテグラ」の強みは、巻き関連の性能が高いことです。
最上位の「22ステラ」まで採用されている”マイクロモジュールギアⅡ”を搭載するなど、ギアまわりの仕様が充実していますからね。
ちなみに、「22ミラベル」と「21アルテグラ」の両製品については、以下の記事で徹底比較しています。
「21アルテグラ」にも興味がある方は、↑ものぞいてみてください。
どちらも高コスパだが、総合力なら「22ミラベル」に軍配!
というわけで、「22ミラベル」と「21ナスキー」の比較は以上です。
両者は価格帯が近い製品同士ということで、仕様の共通点は少なくありません。
しかしながら、「22ミラベル」の圧倒的な軽さは、価格差を凌駕しているように思えます。
なるべくリーズナブルで軽いリールをお求めの方にとっては、かなり有力な製品となるでしょう。
とはいえ、ちょっぴり重いことに目をつむれば、「21ナスキー」のコスパもGood!
こちらもまだまだ目が離せません。
あなたは、「22ミラベル」と「21ナスキー」のどっち派でしょうか。