シマノ「22ミラベル」の登場によって、カオスな状況になりそうな低価格リール界。
この記事では、「22ミラベル」とダイワの人気リール「18レガリス」を徹底比較していきます。
記事後半には、両製品にまつわる補足情報も盛り込みました。
実売1万円近辺でええ感じのリールをお探しの方は、ご一読ください。
「22ミラベル」&「18レガリス」の基本情報
両リールの共通点
シマノ「22ミラベル」とダイワ「18レガリス」には、とある共通点があります。
それは、どちらも”軽量・低価格”を売りにする製品であるという点です。
両者ともに、実売でアラウンド1万円という低価格ながらも、一昔前の中堅~ハイエンドリールなみに軽量化されています。
軽量・低価格・高コスパ!
軽量タックルの優位性は周知のとおりですが、軽いリールやロッドは基本的に高額です…。
そんななか、「なるだけ出費を抑えつつ、軽いリールが欲しい」というニーズに応えてくれるのが、「22ミラベル」であり、「18レガリス」なのです。
「22ミラベル」と「18レガリス」の仕様・スペック比較
さて、お次は「22ミラベル」と「18レガリス」の仕様やスペックを比較していきましょう。
仕様一覧は↓のとおりです。
22ミラベル | 18レガリス | |
---|---|---|
ハンドル | ねじ込み式 | 供回り式 |
防水機構 | コアプロテクト | なし |
ベアリング BB/ローラー | 5/1 | 5/1 |
主な搭載テクノロジー | ・HAGANEギア ・Xシップ ・サイレントドライブ ・マグナムライトローター ・コアプロテクト ・Gフリーボディー ・AR-C スプール ・CI4+ | ・ATD ・エアローター ・タフデジギア ・パーフェクトラインストッパー ・LC-ABSスプール |
自重(2500S) | 205g | 205g |
機種数 | 全11番手 | 全11番手 |
定価 | 14,400~18,000円 | 11,100~12,900円 |
実売価格 | 12,000円前後 | 8,000円前後 |
上表のなかでも特に重要な項目について、いくつかポイントを挙げながら解説していきます。
違い①ハンドル
一番の違いはハンドルの固定方式です。
「22ミラベル」はねじ込み式、「18レガリス」は供回り式を採用しています。
ねじ込み式を採用するリールは、供回り式を採用するリールと比べて、ハンドル周りのガタつきが少ないのが特長。
リーリング操作の快適さについては、「22ミラベル」のほうが圧倒的優位といえるでしょう。
違い②防水機構のアリ/ナシ
次に注目すべきは防水機構の有無です。
違いは↓のとおり。
- 「22ミラベル」は防水機構アリ
- 「18レガリス」は防水機構ナシ
「22ミラベル」には、”コアプロテクト”というシマノ独自の防水機構が搭載されています。
より上位のリールに採用されている”Xプロテクト”ほどではないものの、防水性はそこそこ高いです。
リール内部の経年劣化を、ある程度は抑制してくれます。
一方、「18レガリス」には、防水機構(マグシールド)が搭載されていません。
長期的な耐久性は、「22ミラベル」よりも劣るとみていいでしょう。
違い③軽さ
両者のストロングポイントである自重の違いは↓のとおり。(※類似モデルを5機種ほどピックアップ)
22ミラベル | 18レガリス | 差 | |
---|---|---|---|
1000番クラス | 1000 175g | LT1000S 185g | -10g |
2000番クラス | C2000S 180g | LT2000S 190g | -10g |
2500番クラス | 2500SHG 205g | LT2500S-XH 205g | 0g |
3000番クラス | C3000HG 205g | LT3000-CXH 230g | -25g |
4000番クラス | 4000XG 245g | LT4000D-CXH 245g | 0g |
5000番クラス | C5000XG 270g | LT5000D-CXH 250g | +20g |
両者の軽さはおおむね同水準ですが、全体的に「22ミラベル」のほうがやや軽いかな~といったところです。
仕様・スペックは「22ミラベル」の方が優秀!?
ここまで紹介してきた違いをまとめますと、
- ガタつきの少なさ:「22ミラベル」が優勢
- 防水性:「22ミラベル」が優勢
- 軽量性:「22ミラベル」がやや優勢
という感じになります。
お値段が高めな「22ミラベル」の方が、全体的に仕様が充実していますね。
「22ミラベル」と「18レガリス」はどちらがおすすめ?
予算に余裕があるなら「22ミラベル」
まず、予算を1万円ちょっとまで許容できるという方には、基本的には「22ミラベル」のほうがおすすめです。
「18レガリス」と比べると、価格差があるぶん順当に性能が高いでしょうからね。
予算に余裕があるなら、「22ミラベル」一択です。
とにかくお値段を抑えたいなら「18レガリス」
逆に、なるだけ予算を抑えたいって方は、「18レガリス」を選ぶのもアリです。
「22ミラベル」と比べて格段に重いわけではありませんし、基本性能もアンダー1万円のリールとしては十分すぎるほど。
実釣時に困ることは、ほとんどないと思います。
※ガタつきが心配なら、釣具屋に出向いて実機を触ってみると良いでしょう。
「22ミラベル」と「18レガリス」にまつわる補足情報
「18レガリス」は後継機発売が近い?
「18レガリス」の発売は2018年となっており、現時点(2023年1月)で発売から5年ほど経過しています。
ダイワ社のリールは、3~5年スパンでモデルチェンジされるケースが一般的。
「18レガリス」の後継機が登場するのも、そう遠くないでしょう。
- マグシールド
- ねじ込み式ハンドル
- 2500Sクラスの自重195g
- 実売価格10,000円前後
みたいな後継機がすぐに発売されても、何ら不思議ではありません。
「18レガリス」は、2023年現在でも高コスパ。
…なんですけども、後継機の発売が近そうな状況で、飛びつく旨みは少ないです。
「22ミラベル」は品薄必至?
「22ミラベル」はシマノ社の2022年秋冬新製品のなかでも、特に注目度が高いアイテム。
発売からしばらくは、品薄で入手困難になる可能性も否定できません。
「21アルテグラ」が発売直後から品薄になり、転売ヤーが湧いたことも記憶に新しいですし…。
「22ミラベル」も同じ道をたどる可能性が高いかも?
どうしても欲しいって方は、なる早で予約しておいたほうが良いでしょう。
「18レガリス」は待ち、「22ミラベル」が品薄なら…
ってことなので、「22ミラベル」の発売からしばらくは、
という悩ましい状況になりそうな予感…。
そうなってくると、市場への供給量が安定している
あたりも再注目されそうです。
アラウンド1万円のリールは、近年どんどんクオリティーが上がっています。
最新アイテムの「22ミラベル」に固執する必要はそれほどありません。
在庫切れにイライラし続けるぐらいなら、近い価格帯の別リールを買っちゃうほうがストレスは少ないと思います。
低価格リールの動向から目が離せない!
てなわけで、シマノ「22ミラベル」とダイワ「18レガリス」の比較は以上です。
どちらも”軽さを持ち味とする低価格リール”ということで、競合度はバチバチ。
性能的には4000円ほどお高い「22ミラベル」のほうが優秀と思われますが、結局はどちらを買っても不満を感じることはないでしょう。
コスパ最強との呼び声も高い「18レガリス」に、その称号を取って代わらんとする「22ミラベル」。
そして、ダイワから発売されるであろう後継機の存在も気になります。
低価格リールの熾烈な競争には、今後も要注目ですね~。