待望(5年ぶり)のモデルチェンジが発表されたシマノ「21ナスキー」について徹底解説。
仕様や発売日、お値段に触れつつ、「18レガリス」や「21アルテグラ」などの競合リールとスペックを比較してみました。
アラウンド1万円の高コスパリールをお探しの方は要チェックです。
【朗報】シマノ「ナスキー」が5年ぶりのモデルチェンジ

低価格・高コスパなスピニングリールとして知られる「ナスキー」のモデルチェンジが発表されました。
先代「ナスキー」の発売は2016年ということで、実に5年ぶりの仕様一新となります。
入門用のメインリールとしてはもちろん、手頃なサブリールとしても人気のアイテムですから、モデルチェンジを待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
溜めに溜めてのモデルチェンジということで、どれほど進化しているのか?本記事で考察していこうと思います。
シマノ「21ナスキー」の発売日は?
「21ナスキー」の気になる発売日についてですが、本記事執筆時点(2021年8月)では未定となっています。
このご時世ですから、供給の目処が立ちづらいんでしょうね。シマノ社の他の秋冬NEWアイテムも同様の記載が目立ちます。
これは致し方ないことですから、期待を膨らませつつのんびり待ちましょう。
シマノ「21ナスキー」のお値段は?
「21ナスキー」は定価ベースで10,400〜14,000円。実売は先代モデルと同水準の10,000円前後って感じになるでしょう。
一部の中・大型番手を除いて、ほとんどのモデルが実売1万円を切ってくると予想されます。
正直、この仕様でこの価格はヤバイです。「21アルテグラ」の衝撃に匹敵するメガコスパリールといえるんじゃないでしょうか。
衝撃のメガコスパ!シマノ「21ナスキー」の仕様をチェック!

というわけで、「21ナスキー」の仕様を詳しくチェックしていきましょう。
特に注目すべきポイントだけをサクッと取り上げていきます。
サイレントドライブ…!

個人的に最も驚いたのは「サイレントドライブ」の採用です。
「サイレントドライブ」はボディーやギアの構造を工夫することで、リール操作時のガタつきを抑えつつ、回転を滑らかにする技術。
実際触ってみるとわかるんですが、サイレントドライブの有無で巻き感がかなり変わります。
シマノのリールテクノロジーのなかでも特に好評な技術なんです。
この「サイレントドライブ」ですが、ちょっと前までは上位リールの特権的なイメージでした。
それこそステラやヴァンキッシュに始まり、2020年発売のヴァンフォードにも適用。
2021年には1万円台前半のアルテグラまで降りてきて驚いたわけなんですが、この度もう一段下のグレードの「ナスキー」にまで搭載されちゃったんですよ。
もはや、主要テクノロジーの安売りともいえる状況…。
ユーザーとしては嬉しい限りなんですが、すでに「21アルテグラ」に飛びついた方にとっては
ナスキーそんなに良いのかよ。
アルテグラは我慢した方が良かったのでは…。
てことになってるかもしれません。
とにもかくにも、「ナスキー」にまでサイレントドライブが乗ってくるのは驚きです。
この価格帯まで「ねじ込み式ハンドル」に…!
サイレントドライブに次ぐサプライズは「ねじ込み式ハンドル」の採用です。
先代は供回り式、というかアンダー1万円のリールは基本的に供回り式ってのがこれまでの通例でした。
…が、そんな通例をぶち破って「21ナスキー」にはねじ込み式ハンドルが採用されています。
てっきり先代と同じく”供回り式”だろうと思っていたので、正直予想外でした。
”供回り式”のリールよりも圧倒的にガタつきが少ない”ねじ込み式”になっているわけなので、巻き心地の良さは先代を大きく上回ると思われます。
巻き中心の繊細な攻めにも対応しやすくなり、用途が大きく広がりそうです。
普段は上位クラスのリールを使っている中上級者さんが、
え?もう普通にナスキーで良くね?
ってなっちゃう可能性も十分に秘めていると思います。
「HAGANEギア」&「Xシップ」は先代に引き続き適用

ギア周りのテクノロジーは、「HAGANEギア」と「Xシップ」も適用されています。
詳細は割愛しますが、巻き心地とギアの強度に関係する技術です。
どちらも先代に引き続いての適用となり、高い強度と安定感が長続きするってのが利点となっています。
リールの肝心要ともいえるギアの劣化が進みづらく、長期的なコスパに関しても信頼度が高いです。
もちろん、防水機構の「コアプロテクト」も!
「21ナスキー」には、リール内部への浸水を防ぎ、内部の腐食を食い止める防水機構「コアプロテクト」も適用。
この防水機構があることで、経年劣化の進行速度をかなり遅らせることができます。
アンダー1万円のお手頃リールながらも、第一線で長く活躍する耐久性があるってのも「ナスキー」が高コスパと言われる所以です。
デザインも一新!ヴァンキ風のモノトーンに
「ナスキー」は今回のモデルチェンジに合わせて、デザインも大胆に変更されています。

先代(↑)はゴールドの主張が目立つデザインでした。

一方、新ナスキー(↑)はガンメタモノトーン系の落ち着いた雰囲気。「19ヴァンキッシュ」風のシックな外観にそそられませんか?
ちなみに、「19ヴァンキッシュ」はコレ↓です。

ちょっと遠くからだと「ヴァンキッシュ」と見間違えそうなぐらい似てて、かなり高級感がありますよね。
どんなロッドにも合わせられて、万人受けする色使いといえるんじゃないでしょうか。
ただ、軽量化はイマイチか…?
基本的にはコスパがやばめな「21ナスキー」ですが、ひとつ苦言を呈するとすれば
もうちょい軽ければいいのにな〜…。
具体的には、ダイワの「18レガリス」ぐらい軽ければ文句ないんだけども…。
という件です。
先代との自重の比較をざっくりまとめると以下のとおり。
番手 | 16ナスキー | 21ナスキー |
---|---|---|
500クラス | 175g | 170g |
C2000Sクラス | 220g | 210g |
2500SHGクラス | 250g | 240g |
C3000HGクラス | 250g | 240g |
4000XGクラス | 295g | 285g |
C5000XGクラス | 300g | 305g |
※番手については細かな呼称の変化はあるものの、役割としては同じってことでご容赦を。
正直、5年ぶりのモデルチェンジにしてはイマイチ軽くなっていないんですよ…。
巻き性能に関する仕様が豪華なだけに、軽さまで追求しちゃうと採算ラインを超えちゃうのかも?
といっても、「全体的にあと10gぐらい軽かったらな〜」と思ってる方は多いと思います。
500番には要注意?

「21ナスキー」をお求めになるうえで、一点注意すべきことがあります。
それが「21ナスキー 500」の仕様についてです。
- サイレントドライブ
- コアプロテクト
- Xシップ
といった主要テクノロジーが500番だけは非搭載となっています。
ソアレブランドのリールなんかでも、500番クラスだけは他番手よりも仕様が劣るってのは割と有名なお話です。
なので、「21ナスキーでもやっぱりそうなんか…。」と少しガッカリって方もいるかも…?
何にせよ、「21ナスキー 500」をお求めの方は、上記を理解しておきましょう。
シマノ「21ナスキー」の機種ラインナップ

「21ナスキー」は先代に負けず劣らずの機種ラインナップとなっています。
小型から大型まで全13番手を展開。スペックの一覧をまとめておきます。
小型番手(トラウト・ライトゲーム等)
番手 | ギア比 | 自重 | 糸巻き量 | ベアリング数 BB/ローラー |
---|---|---|---|---|
500 | 5.6 | 170g | PE0.6号-185m | 4/1 |
1000 | 5.0 | 205g | PE0.8号-240m | 5/1 |
C2000S | 5.0 | 210g | PE0.6号-150m | 5/1 |
C2000SHG | 6.0 | 210g | PE0.6号-150m | 5/1 |
中型番手①(バス釣り・エギング等)
番手 | ギア比 | 自重 | 糸巻き量 | ベアリング数 BB/ローラー |
---|---|---|---|---|
2500 | 5.0 | 240g | PE1号-320m | 5/1 |
2500SHG | 6.2 | 240g | PE0.6号-200m | 5/1 |
2500HG | 6.2 | 240g | PE1号-320m | 5/1 |
中型番手②(エギング・シーバス等)
番手 | ギア比 | 自重 | 糸巻き量 | ベアリング数 BB/ローラー |
---|---|---|---|---|
C3000 | 5.0 | 240g | PE1号-400m | 5/1 |
C3000DH | 5.0 | 270g | PE1号-400m | 6/1 |
C3000HG | 6.2 | 240g | PE1号-400m | 5/1 |
大型番手(シーバス・LSJ等)
番手 | ギア比 | 自重 | 糸巻き量 | ベアリング数 BB/ローラー |
---|---|---|---|---|
4000 | 4.7 | 285g | PE1号-490m | 5/1 |
4000XG | 6.2 | 285g | PE1号-490m | 5/1 |
C5000XG | 6.2 | 305g | PE1.5号-400m | 5/1 |
【余談①】「18レガリス」に引導を渡せるのか…?

ここからは「21ナスキー」に関する余談です。
ライバル製品と比較しながら、「21ナスキー」は買いなのか?を考察していきましょう。
最初の比較対象は、アンダー1万円リールの決定版ともいえるダイワ「18レガリス」。
こちらが「21ナスキー」の一番の競合となるんじゃないでしょうか。
てことで、軽く比較してみようと思います。ただ、筆者の個人的見解も多く含まれますので、その点はご理解ください。
「21ナスキー」が優っている(?)部分
まずは「21ナスキー」が「18レガリス」に優っていると思われる点。
それは
- 巻き心地
- 耐久性
の2つです。
前述しましたが、「21ナスキー」は
- ガタつきづらい「ねじ込み式ハンドル」
- 防水機構の「コアプロテクト」
を採用しています。
一方、「18レガリス」は
- ガタつきやすい「供回り式ハンドル」
- ダイワの防水機構「マグシールド」は非搭載
という仕様です。
巻き心地と長期的な耐久性については「21ナスキー」に軍配が上がるのでは?というのが筆者的な見解です。
「21ナスキー」が劣っている(?)部分
逆に、「21ナスキー」が「18レガリス」よりも劣っているのは軽さです。
両リールの類似番手の自重一覧がコチラ↓。
21ナスキー | 18レガリス |
---|---|
C2000S(210g) | LT2000S(190g) |
2500SHG(240g) | LT2500S-XH(205g) |
C3000HG(240g) | LT3000-CXH(220g) |
見ての通り、「18レガリス」の方がだいぶ軽くなっています。
「21ナスキー」vs「18レガリス」をまとめると…?
ここまでの比較でわかるとおり、「21ナスキー」と「18レガリス」は強みとする部分がハッキリ異なります。
実売価格は同水準になると予想されますので、あとはユーザーがリールに何を求めるのか?で優劣が分かれるでしょう。
- 巻き心地と長期的な耐久性を重視するなら「21ナスキー」
- 軽さを重視するなら「18レガリス」
てことになります。
操作の傾向でいえば、
- ロッドワーク主体で巻きの重要性が低く、軽さが求められるフィネス系の釣りでは「18レガリス」優勢
- 巻きの滑らかさや巻き感度が求められるリトリーブ主体の釣りでは「21ナスキー」優勢
といった感じでしょうか。
まあ、どちらのリールも長所のベクトルが異なりますから、単純に優劣を決めるのはやはり難しいですね。
「18レガリス」の後継機にも注目!

ただ、「18レガリス」については2021年時点で3年落ちとなっていますので、そろそろ後継機が出てもおかしくない時期です。
筆者の希望的観測モリモリの妄想ですが
- アンダー1万円なのにマグシールド適用!
- ねじ込み式ハンドル採用で実売8,000円!
- 「18レガリス」よりもさらに軽量化!
といった仕様の「22レガリス(仮)」みたいなリールがダイワさんから発売されるかもしれません。
現状急いでアンダー1万円クラスのリールを買う必要がないって方は、ダイワ社の出方を見てから決めるのもアリだと思います。
【余談②】「21アルテグラ」とどっちがいいのか問題

もうひとつの比較はvs「21アルテグラ」。すでに発売されている上位クラスのリールですね。
「21ナスキー」と「21アルテグラ」ならどっちが良いのか?が気になっている方も多いと思います。
やっぱり、総合力は「21アルテグラ」が圧倒

まず、当たり前の話ではありますが、リールの総合的な性能としては上位クラスにあたる「21アルテグラ」の方が圧倒的に高いです。
「21ナスキー」には搭載されていない
- マイクロモジュールギアⅡ
- Xプロテクト
- ロングストロークスプール
- ワンピースベール
といったテクノロジーが盛り盛りですからね。
また、自重に関しても「21アルテグラ」の方が大幅に軽くなっています。
主要番手の比較は以下のとおり。
番手 | 21ナスキー | 21アルテグラ |
---|---|---|
C2000S | 210g | 185g |
2500SHG | 240g | 220g |
C3000HG | 240g | 225g |
4000XG | 285g | 270g |
軽さにもお値段なりの差があります。
わしゃあ、シマノのリールしか使わんのや!
と決め込んでいて、予算が1万円ちょいまでって場合は「21アルテグラ」をGETするのがおすすめです。
とはいえ、「21ナスキー」のコスパも上々

といっても、「21ナスキー」のコスパもかなりもの。アンダー1万円クラスのリールとしては、規格外の仕様となっています。
- ねじ込み式ハンドル
- サイレントドライブ
- HAGANEギア
- Xシップ
など、上位クラスの「21アルテグラ」と共有している仕様も少なくありません。
コスパ勝負となれば、「21アルテグラ」と良い勝負です。
できる限り出費を抑えつつ良いリールを!と考えている方には、「21アルテグラ」よりも「21ナスキー」の方が刺さるかもしれませんね。
コスパ良き!アンダー1万円にシマノ「21ナスキー」あり。

余談部分も長くなってしまいましたが、「21ナスキー」についての紹介・考察は以上です。
とりあえず一言。
「21アルテグラ」に負けないぐらいコスパがやばみ!!!
- サイレントドライブ
- ねじ込み式ハンドル
- HAGANEギア
- Xシップ
- コアプロテクト etc.
これ本当にアンダー1万円のリールですかい?
記念すべき創業100周年イヤーということで、今年(2021年)のシマノさんは色々とスゴすぎますね。
競合しているライバル機もなかなか強いですが、「21ナスキー」を買って後悔することはまずないでしょう。
アンダー1万円でコスパの高いリールをお探しの方はとりあえず候補に入れておくことをおすすめします。