モデルチェンジが発表され、詳細な仕様が明らかになってきた「ソルティーステージ プロトタイプ」。
本記事ではシーバスモデルの13機種を徹底解説していきます。
先代機や他社競合ロッドとの比較も含め、多方面から切り込んでみました。
アブ好き、シーバス好きな方は要チェックです!
「ソルティーステージ プロトタイプ」のモデルチェンジが熱い!
ソルトルアーの多ジャンルにロッドを展開するアブの「ソルティーステージ」シリーズ。
今回、10年ぶりのモデルチェンジが発表され、アングラーから熱視線が注がれています。
全11ジャンル63本の精鋭ロッドたちが、2021年秋から随時市場投入される予定です。
久々のフルモデルチェンジということで、仕様面も大きく進化しています。
ハイエンド機でおなじみの”TAF製法”や”ナノカーボンブランク”といったテクノロジーを贅沢に適用。
ブランクスの基本性能がググっと底上げされており、さらにコストパフォーマンスが高まっています。
「ソルティーステージ プロトタイプ」の仕様については別記事にガッツリまとめていますので、詳細は割愛します。
もうちょっと詳しくチェックしたいって方は↓の記事を覗いてみてください。
「ソルティーステージ プロトタイプ シーバス」の仕様をチェック!
ここからはシーバスジャンルにスポットを当てていきます。
先代機にあたる「ソルティーステージ KR-X シーバス」とも比較しながら、仕様を確認していきましょう。
各機種の役割に応じて最適なグリップをチョイス!
「ソルティーステージ プロトタイプ シーバス」のグリップは
- スピニング(フィネス系、スタンダード系)
- スピニング(パワー系)
- ベイト
の各モデルに適したものがチョイスされています。
↓スピニング(フィネス、スタンダード系)↓
↓スピニング(パワー系)↓
↓ベイト↓
グリップデザインの大枠は先代の仕様を継承する形。
フロント・リアともに握り込む部分にはEVAがしっかり配置されており、手に馴染むよう計算されています。
キャスタビリティーと操作性を両立できる設計です。
ロッド自重の軽量化については進展ナシ
自重に関しては、先代機とほぼ変わりなしです。むしろ、機種によっては重くなっています。
類似モデルを一覧にして比較すると…?
ソルティーステージ プロトタイプ シーバス | ソルティーステージ KR-X シーバス |
---|---|
XSBS-872L (142g) | SXSS-862L-KR (130g) |
XSBS-972ML (160g) | SXSS-962ML-KR (163g) |
XSBC-842M (154g) | SXSC-832M-KR (151g) |
高度な製法・マテリアルを使っているわけなので、先代と同等以上の強度を担保しつつ軽量化できるはずなんですが…(理論的には)。
とにかく、重さが10年前のロッドと同じというのは、「ソルティーステージ プロトタイプ シーバス」の急所といえるでしょう。
実際、ロッドの軽量化に力を入れているダイワ社、シマノ社の同価格帯ロッドと比べるとずいぶん重いです。
スペック的には見劣り感が否めません。
とはいえ、豪華なマテリアル・テクノロジーは魅力的!
軽量化についてはもうちょい頑張ってほしかった感がありますが、素材・技術面の進歩はやはり魅力的。
上位機が独占していた”TAF製法”と”ナノカーボンブランク”が降りてきたのはうれしすぎますよね。
シーバスフィッシングとは特に相性が良い仕様だけに、期待は絶大です。
重さとてんびんにかけたうえで、どう感じるか?ってのが購入or見送りの決め手になってくるでしょう。
「ソルティーステージ プロトタイプ シーバス」の機種一覧
「ソルティーステージ シーバス」は全13機種構成。内訳はスピニング8機種、ベイト5機種となっています。
てことで、各機種のスペック・特徴をざざっと見ていきましょう!
スピニングモデル(全8機種)
スピニングモデルの機種一覧はコチラ↓。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 発売日 (予定) |
---|---|---|---|---|
XSBS-872L | 2.616m | 142g | 5~28g | 2021年12月 |
XSBS-882ML | 2.642m | 138g | 7~35g | 2021年12月 |
XSBS-942MMH | 2.840m | 184g | 12~60g | 2021年12月 |
XSBS-972ML | 2.921m | 160g | 7~35g | 2021年12月 |
XSBS-982M | 2.946m | 160g | 10~50g | 2021年12月 |
XSBS-1002MMH | 3.050m | 194g | 12~60g | 2021年12月 |
XSBS-1062M | 3.200m | 180g | 10~50g | 2021年12月 |
XSBS-1102MH-Hira | 3.353m | 251g | 15~60g | 2021年12月 |
XSBS-972ML
まず、スピニングのセンターモデルといえるのが”972ML”。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.921m | 160g | 7~35g | 2本 |
軽〜中量級のルアーをまるっと使いこなせる超万能モデルです。
キャスト飛距離と操作性のバランスが良く、多彩なフィールドに適応します。
XSBS-882ML
“972ML”を操作性、アキュラシーに振ったショートレングスの万能モデルが”882ML”。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.642m | 138g | 7~35g | 2本 |
取り回しが良く、小場所の攻略に最適。9ftクラスのロッドに不慣れなシーバス初心者の方でも扱いやすいでしょう。
XSBS-872L
小型プラグやワーミングに適したフィネスモデルが”872L”。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.616m | 142g | 5~28g | 2本 |
なかなか口を使わないシーバスの引きずり出すためのナチュラルアプローチを得意とします。
XSBS-982M
”982M”はパワー系の万能モデル。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.946m | 160g | 10~50g | 2本 |
重量のあるメタル系ルアーに適性のある1本です。
ライトショアジギングなどにも流用でき、ジャンルを越えた使い勝手もGood!
XSBS-1062M
”982M”よりさらに飛距離を出したい方には”1062M”がおすすめです。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
3.200m | 180g | 10~50g | 2本 |
飛距離勝負になりやすいサーフや磯場に持ち込みたいモデルとなっています。
XSBS-942MMH / XSBS-1062MMH
Mクラスよりももう一段階重いルアーを投げたい方にはMMHクラスが最適。
- 操作性重視なら”942MMH”
- 飛距離重視なら”1062MMH”
という基準で選ぶと良いでしょう。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
XSBS-942MMH | 2.840m | 184g | 12~60g | 2本 |
XSBS-1002MMH | 3.050m | 194g | 12~60g | 2本 |
両機種ともに、ティップ部には適度な繊細さが残してあるので、海中からの情報収集能力もかなりもの。
一方、バット部には圧倒的なパワーが実装されています。
シーバスだけでなく、オオニベやアカメといったモンスターと渡り合いたいって方にもおすすめです。
XSBS-1102MH-Hira
全機種のなかで最長の11ftを誇るヒラスズキ特化モデルが”1102MH-Hira”。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
3.353m | 251g | 15~60g | 2本 |
- タフコンディションでも狙った場所にルアーを撃ち込めるシャープさ
- 相手に主導権を与えず一気に勝負をつけるパワー
を兼ね備えるスペシャルモデルです。
ベイトモデル(全5機種)
ベイトモデルの機種一覧は↓のとおり。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 発売日 (予定) |
---|---|---|---|---|
XSBC-722M-GJ | 2.184m | 147g | 12~45g | 2021年12月 |
XSBC-742X-BB | 2.235m | 173g | 12~140g | 2021年12月 |
XSBC-842M | 2.540m | 154g | 7~40g | 2021年12月 |
XSBC-922MMH | 2.794m | 166g | 10~50g | 2021年12月 |
XSBC-972ML | 2.921m | 179g | 5~35g | 2021年12月 |
ピンへ撃ち込む正確さが求められるベイトモデルには、全体的に短めのレングスが採用されています。
XSBC-842M
ベイトのセンターモデルといえるのが”842M”。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.540m | 154g | 7~40g | 2本 |
軽〜中量級のルアーを合わせ、シーバスがついていそうなポイントをタイトに攻められる設計となっています。
ベイトならではの手返しと高いゲーム性を存分に味わえる1本です。
XSBC-972ML
軽〜中量級ルアーを遠投するためのモデルが”972ML”。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.921m | 179g | 5~35g | 2本 |
定番の小型・中型プラグやワームなど、食わせ能力が高いルアーで広範囲をサーチできます。
XSBC-922MMH
シーバスゲームの軸となる12g前後のルアーに加え、重ためのメタル系ルアーまでカバーするパワー型の万能モデルが”922MMH”。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.794m | 166g | 10~50g | 2本 |
メタル系ルアーを活かしやすいデイゲーム向けな1本です。
XSBC-772M-GJ
GJ=岸壁ジギング。メタルジグを使い、岸壁をバーチカルに釣るための1本です。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.184m | 147g | 12~45g | 2本 |
岸壁ジギングだけでなく、キャストも想定した造りになっているので、そこそこ汎用性も高いです。
超ショートレングスを活かした小場所のランガンにもGood!
XSBC-742X-BB
ベイトのショートレングスモデルはもう1本展開されています。
それが”742X-BB”。
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.235m | 173g | 12~140g | 2本 |
ビッグベイトをぶち投げて、ランカーを豪快に釣ってやろうじゃないか!という1本です。
ロマン重視のアングラーにピッタリ!
新世代スタンダード!「ソルティーステージ プロトタイプ シーバス」に注目!
というわけで、「ソルティーステージ プロトタイプ シーバス」の紹介は以上です。
スピニングとベイトに全13機種が揃い、多様な攻め方に対応するラインナップとなっていましたね。
もうちょい軽ければ…と思う部分もありますが、そこを差し置いても十分魅力的なロッドです。
アブが送り出す新世代のスタンダード機「ソルティーステージ プロトタイプ シーバス」。
発売は2021年冬〜の予定となっています。
これだ!と思えるモデルが見つかった方は、GETしてみてはいかがでしょうか。