シマノの中堅シーバスロッド「20ルナミス」をご紹介。
先代から最大10%の軽量化に成功し、ハイエンドなみのスペックを手に入れています。
この仕様で実売3万円台〜ってのはかなりの高コスパ。本格派かつコスパの高いシーバスロッドをお探しの方は必見です。
シマノ「20ルナミス」の特長
まずはシマノ製シーバスロッド(ショア)の全体像を簡単に紹介しておきます。製品の一覧は↓のとおり。
製品 | 参考実売価格 |
---|---|
エクスセンス インフィニティー | 6.5万円前後 |
エクスセンス ジェノス | 6.0万円前後 |
ルナミス ★ | 3.5万円前後 |
ディアルーナ | 2.5万円前後 |
エンカウンター | 1.8万円前後 |
ムーンショット | 1.5万円前後 |
本記事で紹介する「ルナミス」はハイエンドの「エクスセンス」シリーズを下から支える中堅機です。
手頃とはいえないものの、超高額ではない。ビギナーにとってはハードルが高いが、中上級者からは広く愛される。的な価格帯に投入されています。
実売3万円台クラスながらも、シマノの高度テクノロジーはあらかた網羅。コストパフォーマンスはかなり高いといえるでしょう。
ハイエンドと同水準の軽さ
新生「ルナミス」における最大の注目ポイントは軽さ。
シマノ公式HPに記載してありますが、前作比最大10%(約15g)の軽量化に成功しています。
強度が重要視されるシーバスロッドでも、やっぱり軽さも大事です。
釣行時の体への負担もだいぶ変わってきますし、感度にも影響しますからね。
「ルナミス」の軽さはハイエンド並みの水準。
最上位機である「エクスセンス インフィニティー」と類似モデルの自重を比較すると↓のとおり。
ルナミス | エクスセンス インフィニティー |
---|---|
S96ML (128g) | S906ML/RF (128g) |
S96M (128g) | S906M/RF (132) |
B86M (133g) | B806M/R (120) |
ベイトモデルには多少の差が見られますが、スピニングモデルに関してはほぼ同水準です。
相当に軽いことがおわかり頂けると思います。
強さ・軽さを両立するブランクステクノロジー
ロッドを軽量化するうえで、最も重要なのはブランクスです。
軽いブランクスを作るには、なるべく少ない素材でシーバスフィッシングに必要な強度を担保しなければなりません。
そのための最重要テクノロジーは「スパイラルXコア」でしょう。
「スパイラルXコア」はブランクスの内部に高強度のカーボンテープを斜め巻きすることで、ネジレ・ツブレを封じ込める製法。
従来製法の「スパイラルX」よりもさらに強度が上がっており、軽くて強いブランクスを作るために大きな貢献を果たします。
その他にも
- ハイパワーX
- ナノピッチ
- マッスルカーボン
といったテクノロジーも併用されており、並々ならぬこだわりが伺えます。
カーボンモノコックグリップもきっちり搭載
シマノ製ロッドの十八番といえば「カーボンモノコックグリップ」。
(※ブランクスと一体構造のカーボン製リアグリップ。)
こちらのテクノロジーは、もちろん「ルナミス」にも適用されています。
リアグリップを軽量化しつつ、反響感度を高める中空構造はシーバスフィッシングでも大いに役立ってくれるでしょう。
各機種に最適化されたガイドセッティング
ガイドは、チタンフレーム×SICリングを中心に各モデルに最適なものをセッティング。
これまでハイエンドを中心に採用されてきたXガイドエアロチタンも多くの機種に採用され、振り抜けの良さがアップしています。
遠投・パワー型のロングモデルには、ダブルフットを採用。強度を重視したフレームがチョイスされており、安心感があります。
軽量・高感度なリールシート
リールシートは
- スピニングモデル:パーフェクションシートCI4+
- ベイトモデル:マルチパーミングシートCI4+
という仕様。
余計な段差が排されており、自然に握れる設計です。
どちらもシマノの独自カーボン樹脂素材CI4+が使われており、軽量化と反響感度アップにも一役買っています。
シマノ「20ルナミス」の機種ラインナップ
「20ルナミス」は
- スピニングモデル18機種
- ベイトモデル3機種
の全21機種構成。かなり大規模なラインナップとなっています。
ざっくりと分類するなら
- Lパワー×スピニングモデル
- MLパワー×スピニングモデル
- Mパワー×スピニングモデル
- MHパワー×スピニングモデル
- ベイトモデル
の5カテゴリといったところでしょう。
以下に、各カテゴリの特徴と該当機種のスペックを一覧にしてみました。
Lパワー×スピニングモデル
繊細な攻めでハイプレッシャーエリアを攻略するためのフィネスモデル。
軽量ルアーのスローリトリーブやワーミングを得意とし、スレた個体に口を使わせる必殺チューンとなっています。
ラインナップは”S90L”の1機種のみ。操作性が高く、軽量ルアーをしっかり飛ばせるバランスですね。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
S90L | 2.74m | 116g | MAX25g | 2本 |
MLパワー×スピニングモデル
軽〜中量級のルアーを中心に、多彩な攻めに対応できる万能モデル。
全パワークラスのなかでは最も汎用性が高いといえるでしょう。
適度にマイルドながらもパワーも十分。剛と柔がうまく中和されています。
7.6ft〜10ftの間に6機種が展開されており、レングスの選択肢も豊富です。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
S76ML | 2.29m | 106g | MAX32g | 2本 |
S80ML | 2.44m | 111g | MAX32g | 2本 |
S86ML | 2.59m | 118g | MAX32g | 2本 |
S90ML | 2.74m | 122g | MAX32g | 2本 |
S96ML | 2.90m | 128g | MAX32g | 2本 |
S100ML | 3.05m | 134g | MAX32g | 2本 |
Mパワー×スピニングモデル
「ルナミス」の軸になっているパワー型の万能モデル。
中〜大型のルアーを軸にしたランカー狙いにピッタリです。
Mパワーモデルは7.6ft〜11ftに計8機種がラインナップされており、MLクラスよりもレングスの選択肢がさらに豊富。
小場所から干潟のウェーディング、磯場まで、攻めたいフィールドに合った1本を選べます。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
S76M | 2.29m | 110g | MAX45g | 2本 |
S80M | 2.44m | 117g | MAX45g | 2本 |
S86M | 2.59m | 124g | MAX45g | 2本 |
S90M | 2.74m | 130g | MAX45g | 2本 |
S96M | 2.90m | 136g | MAX45g | 2本 |
S100M | 3.05m | 156g | MAX45g | 2本 |
S106M | 3.20m | 163g | MAX45g | 2本 |
S110M | 3.35m | 170g | MAX45g | 2本 |
MHパワー×スピニングモデル
大型のルアーを中心にした豪快な釣りを楽しめる超パワー型モデル。
シーバスならもちろんランカー狙いにフィットします。
その他にも、サーフでのフラットフィッシュゲーム、LSJなんかにも流用可。
パワー型バーサタイルとして、ジャンルを超えた活躍を見込める頼もしさがあります。
そんなMHパワーには↓の3機種がラインナップされています。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
S96MH | 2.90m | 150g | MAX56g | 2本 |
S100MH | 3.05m | 167g | MAX56g | 2本 |
S106MH | 3.20m | 173g | MAX56g | 2本 |
ベイトモデル
ベイトモデルはキャスト・操作精度に優れ、シューティング型のゲームに適します。
ストラクチャー周りを正確に打ってまわり、ピンにつくシーバスに口を使わせるのが大得意。
小場所のランガンスタイルとの相性は最強です。
そんなベイトモデルには↓の3機種がラインナップされています。
機種 | 全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|---|
B86ML | 2.59m | 125g | MAX32g | 2本 |
B86M | 2.59m | 133g | MAX45g | 2本 |
B76MH | 2.29m | 134g | MAX70g | 2本 |