本当に万能？エギングロッドをなんでもロッド運用するときに注意したいこと。

エギングロッドは巷でいわれているように万能です。しかしながら、全能（完全無欠）というわけではありません。

汎用性の高いエギングロッドにも苦手な釣りは存在し、買って後悔したという声もちらほらと聞こえてきます。

そこで本記事では、エギングロッドの特徴や、なんでもロッド運用するときの注意点などをまとめてみました。

万能釣り竿としてエギングロッドの購入を検討されている方は、内容をチェックしてみてください。

エギングロッドは”比較的”万能である

エギングロッドは、数多の種類がある釣り竿のなかでも特に万能なロッドです。

ルアーフィッシング、エサ釣りを問わず、多くのジャンルに対応します。

しかしながら、苦手とする釣りも一定数は存在しますから、本当になんでもできるというわけではありません。（＝”比較的”万能である）

まずはエギングロッドといろいろな釣りの相性について、「ルアーフィッシング」と「エサ釣り」の2カテゴリに分けて解説していきます。

エギングロッドでできるルアーフィッシング

ルアーロッドを長さ・強さでマッピングすると以下のようになります。

エギングロッドは数あるルアーロッドのなかでも中間ぐらいの硬さ・長さとなっているので、幅広いジャンルのルアーフィッシングに対応します。

エギングロッドとルアーフィッシング主要ジャンルの相性は以下のとおりです。

ジャンル	相性
アジング	△
メバリング	△
バス	△
チニング	◯
エギング	◎
ロックフィッシュ	◯
シーバス	◯
スーパーライトショアジギング	◯
ライトショアジギング	△
ショアジギング	×

見てのとおり、エギングロッドでこなせる釣りは非常に種類豊富です。

特に相性が良いのは◎と◯のジャンル。専門分野（◎）のエギングはもちろん、◯がついたジャンルでも専用ロッドに近い働きをしてくれます。

△をつけているのは「できなくはないけど快適度は低め」というジャンルです。

なので、△のジャンルをどっぷり楽しみたい人は要注意。エギングロッドを買って後悔するリスクが高くなります。

エギングロッドでできるエサ釣り

エギングロッドは、エサ釣り分野でも幅広い活躍を見込めます。

いろいろなエサ釣りで使いやすい2〜3号ぐらいの磯竿に近いパワー感で、最大7号（約26g）の重りを背負えるぐらいの強さがあります。

エギングロッドでできるエサ釣りの例はコチラ↓。

種類	相性
サビキ釣り	◯
遠投サビキ	△
ちょい投げ	◯
胴付き仕掛け	◯
穴釣り	◯
フカセ釣り	×

エサ釣りの人気どころにもおおむね対応してくれるというのは、心強いですね。

投げサビキとの相性が悪いのが泣きどころ

確かにエギングロッドはエサ釣りにおいても汎用性が高いのですが、投げサビキとの相性が悪いというのが泣きどころです。

サビキ釣りには大きく分けて「ノーマルサビキ」と「遠投サビキ」の2種類があります。

エギングロッドは「ノーマルサビキ」のほうは問題なくできますが、長さが足りない関係で「遠投サビキ」との相性が悪いのです。

簡単に釣れると思われがちな「ノーマルサビキ」ですが、釣れなさすぎて絶望することが結構な確率であります。

（足元に魚がいなかったら詰みますから。）

そこで「遠投サビキ」がやりたくなるわけですが、エギングロッドではこれができないのです。

そして、エギングロッドを買ったことを後悔するというオチが待っています。

上記の「釣りあるある」については、別記事にてわかりやすく解説しています。

詳細をチェックしたい方は以下の記事をのぞいてみてください。

という事情がありますので、エサ釣り（特にサビキ）がメインになりそうな方がなんでもロッドとしてエギングロッドを選ぶのはリスキーです。

長さのあるエサ釣り竿（磯竿）を選んでおく方が無難でしょう。

エギングロッドをなんでも（万能）ロッド運用して後悔する人／しない人

前述のとおり、エギングロッドが万能であることは確かです。

とはいえ、どこまで万能と感じるかは用途によってずいぶん変わるため、誰彼かまわずおすすめすることはできません。

ここからは購入するかどうかの目安にしてもらうために、エギングロッドが合う可能性が高い人／低い人の特徴をまとめておきます。

自身にとってエギングロッドがどれほど万能なのかを確認してみてください。

エギングロッドはこんな人におすすめ

なんでもロッドとしてエギングロッドを買って後悔しづらいのは、エギングロッドと相性の良い釣りがメインになりそうな人です。

つまり、さきほどの対応表で「◎」と「◯」がついている釣りがメインになりそうな人ということになります。

エギングロッドと相性が良い釣りの一覧はコチラ↓。

種類	相性
エギング	◎
チニング	◯
ロックフィッシュ	◯
シーバス	◯
スーパーライトショアジギング	◯
サビキ釣り	◯
ちょい投げ	◯
胴付き仕掛け	◯
穴釣り	◯

これらの釣りをメインに楽しむなら、エギングロッドは頼れる相棒になってくれるでしょう。

エギングロッドはこんな人にはイマイチかも

逆に、なんでもロッドとしてエギングロッドを買って後悔する可能性が高いのは、相性の悪い釣りがメインになりそうな人です。

前述したジャンルのなかで「△」と「×」がついている釣りを楽しみたいなら、エギングロッドの購入に慎重になる必要があります。

エギングロッドとの相性がイマイチな釣りの一覧はコチラ↓。

種類	相性
アジング	△
メバリング	△
バス	△
ライトショアジギング	△
ショアジギング	×
遠投サビキ	△
フカセ釣り	×

というわけで上記のような釣りを楽しみたい方は、エギングロッド以外の竿に目を向けた方がいいかもです。

万能（なんでも）ロッドとして運用するエギングロッドの選び方

エギングロッドを釣りの万能（なんでも）ロッドとして運用するなら、以下のような条件の機種を選ぶのがおすすめです。

• 長さ：8.3ft（約2.51m）前後
• 硬さ（強さ）：MLもしくはM
• 価格：5,000〜10,000円

それぞれの項目については、以下で詳しく解説していきます。

万能エギングロッド選びのポイント①長さ：8.3ft前後

なんでもロッドにちょうど良いエギングロッドの長さは8.3ft（約2.51m）です。

理由は初心者でもロッド操作がしやすく、長さ的にもいろんな釣りに使いやすいからです。

エギングロッドの定番の長さは8.6ftなのですが、人によってはこれが長くて扱いづらいと感じることも多々あります。

8.3ftも長いといえば長いのですが、定番の8.6ftと比べてわずかに3インチ（約8cm）短いだけでもずいぶん扱いやすくなります。

扱いやすいうえに、飛距離が落ちたり、特定の仕掛けが扱いづらくなったりという、ロッドが短いがゆえの弊害も少ないです。

というわけで、なんでもロッドとして最高にちょうど良い長さが8.3ftなのであります。

万能エギングロッド選びのポイント②硬さ（強さ）：MLもしくはM

なんでもロッドにちょうど良いエギングロッドの硬さ（強さ）は、MLもしくはMです。

MLやMぐらいのパワー感のロッドは、快適に扱えるルアー重量の幅が広く、いろいろな釣りに使えます。

エサ釣りにおいてもそこそこ万能に使えて、とにかく使い勝手が良いのです。

メーカーによって多少の違いはありますが、MLクラス／Mクラスのエギングロッドの対応ルアー重量の目安は下表のとおりです。

硬さ	エギサイズ	ルアー重量
ML	2.0〜3.5号	6〜20g
M	2.5〜4.0号	10〜25g

MLかMかで迷うという人は、シンプルに釣りたい魚の大きさで選ぶと良いでしょう。

小型のターゲットと気楽に遊びたい方は柔らかめ（弱め）のMLクラス、大きめの獲物も積極的に狙いたいという方は硬め（強め）のMクラスがおすすめです。

万能エギングロッド選びのポイント③価格：5,000円〜10,000円

エギングロッドを万能（なんでも）ロッドとして買うなら、5000〜10,000円ぐらいの価格帯のものを選びましょう。

これぐらいの価格帯のものは、コストと性能のバランスが入門ロッドにちょうど良いです。

5,000円未満のロッドもあることにはあるのですが、性能が低くて快適に釣りを楽しめないことが多いため、積極的におすすめはしません。

逆に、1万円以上の予算を用意する必要性も低いです。釣りにハマったら、割と早い段階で次のロッドに乗り換えることになりますので。

ですから、釣りの万能（なんでも）ロッドとしてエギングロッドを買うなら、5,000〜10,000円ぐらいに費用を抑えておきましょう。

釣りの万能（なんでも）ロッドにおすすめのエギングロッドランキング

ここからは、前述した条件に合致するおすすめの万能エギングロッドをランキング形式で紹介していきます。

釣りの万能（なんでも）ロッドにおすすめのエギングロッドランキングは以下のとおりです。

ランキング	メーカー	製品	おすすめ機種	参考実売価格
1位	ダイワ	エギングX	83ML 83M	9,000円前後
2位	アブガルシア	ソルティーフィールド	832ML	7,000円前後
3位	メジャークラフト	ファーストキャスト エギング	832EL 832E	6,000円前後
4位	シマノ	ソルティーアドバンス	S83ML S83M	9,000円前後
5位	ダイワ	ルアーニスト	83ML	6,000円前後

おすすめランキング1位：ダイワ「エギングX」

おすすめランキング1位は、ダイワ「エギングX」。

実売価格9,000円前後ということで、本記事で紹介するおすすめロッドのなかでは高額なほうですが、そのぶん性能がしっかりしています。

竿の強度を上げるダイワの独自技術「ブレーディングX」が適用されるなど、アンダー1万円の格安ロッドにしては仕様が豪華。

リーズナブルなお値段ながらも、かなり本格的なルアーゲームを楽しめます。

ダイワ「エギングX」のなかで、万能（なんでも）ロッドにおすすめの機種は以下のとおり。

機種	全長	自重	エギサイズ	継数
83ML	2.51m	108g	1.8-3.5号	2本
83M	2.51m	108g	2.5-4.0号	2本

おすすめランキング2位：アブガルシア「ソルティーフィールド」

おすすめランキング2位は、アブガルシア「ソルティーフィールド」。

こちらはエギング専用ロッドというわけではなく、ソルトルアーの汎用ロッドとしてデザインされているため、幅広いジャンルに適性があります。

万能（なんでも）ロッドとして運用するには持ってこいのアイテムなのです。

確かな性能に加え、スタイリッシュなデザインにも定評があります。

シックなモノトーン配色と、インパクトのあるロゴ配置の絶妙なバランスがgood。

アブガルシア「ソルティーフィールド」のなかで、万能（なんでも）ロッドにおすすめの機種は以下のとおり。

機種	全長	自重	ルアー重量	継数
SFS-832ML	2.52m	133g	3-30g	2本

おすすめランキング3位：メジャークラフト「ファーストキャスト エギング」

おすすめランキング3位は、メジャークラフト「ファーストキャスト エギング」。

この製品の魅力はなんといってもその安さです。

実売価格5,000円台〜という低価格で、さまざまな釣りの入門ロッドとして愛されるロングセラー品となっています。

仕様に関して特筆すべき点はそれほどないのですが、基本性能は無難にまとまっています。実釣での能力も申し分ありません。

メジャークラフト「ファーストキャスト エギング」のなかで、万能（なんでも）ロッドにおすすめの機種は以下のとおり。

機種	全長（ft）	自重	エギサイズ	継数
FCS-832EL	8’3”	–	2.0-3.5号	2本
FCS-832E	8’3”	–	2.5-3.5号	2本

おすすめランキング4位：シマノ「ソルティーアドバンス」

おすすめランキング4位は、シマノ「ソルティーアドバンス」です。

こちらのアイテムの強みは、実売1万円未満のロッドとは思えない軽さ。

エギングモデル各種はアンダー100gに仕上げられており、シマノ社の上位ロッドと比べても遜色ないほどに軽いです。

軽量ロッドには感度・操作性が高く、長時間釣行でも疲れにくいという利点があります。

「ソルティーアドバンス」は、軽さを重視してロッドを選びたい方にピッタリ。万能（なんでも）ロッドにおすすめの機種は以下のとおりです。

モデル	全長（m）	自重（g）	エギサイズ（号）	継数
S83ML	2.52	90	1.8~3.8	2本
S83M	2.52	97	2.0~4.0	2本

おすすめランキング5位：ダイワ「ルアーニスト」

おすすめランキング5位は、ダイワ「ルアーニスト」です。

性能がお値段なりなところはありますが、実売6,000円前後という安さはとても魅力的。

ブラック×ゴールドの定番配色を採用し、格安ロッドには見えないデザインに仕上がっているのもポイント高め。

ロッドの見た目にもこだわりたい方からも人気がある製品となっています。

ダイワ「ルアーニスト」のなかで、万能（なんでも）ロッドにおすすめの機種は以下のとおり。

機種	全長	自重	エギサイズ	継数
83ML	2.52m	142g	2.5-3.5号	2本

まとめ

エギングロッドはルアーロッドのなかでも屈指の汎用性を誇ります。

しかしながら、どれほど万能と感じるかは用途によってずいぶん変わってきます。

釣りの万能（なんでも）ロッドとしてエギングロッドの購入を検討している方は、自身の用途との相性を事前にチェックしておくべきです。

ルアーフィッシングならびにエサ釣りの主要ジャンルと、エギングロッドとの相性一覧は以下のとおり。

万能ロッドにちょうど良い製品＆機種選びの基準と、おすすめロッドも以下にまとめておきます。

ご自身の用途とエギングロッドの相性が良さげだと感じた方は、入手を検討してみてください。

＜万能エギングロッドのおすすめランキング＞

ランキング	メーカー	製品	おすすめ機種	参考実売価格
1位	ダイワ	エギングX	83ML 83M	9,000円前後
2位	アブガルシア	ソルティーフィールド	832ML	7,000円前後
3位	メジャークラフト	ファーストキャスト エギング	832EL 832E	6,000円前後
4位	シマノ	ソルティーアドバンス	S83ML S83M	9,000円前後
5位	ダイワ	ルアーニスト	83ML	6,000円前後

▼ダイワ「エギングX」のおすすめ機種

機種	全長	自重	エギサイズ	継数
83ML	2.51m	108g	1.8-3.5号	2本
83M	2.51m	108g	2.5-4.0号	2本

▼アブガルシア「ソルティーフィールド」のおすすめ機種

機種	全長	自重	ルアー重量	継数
SFS-832ML	2.52m	133g	3-30g	2本

▼メジャークラフト「ファーストキャスト エギング」のおすすめ機種

機種	全長（ft）	自重	エギサイズ	継数
FCS-832EL	8’3”	–	2.0-3.5号	2本
FCS-832E	8’3”	–	2.5-3.5号	2本

▼シマノ「ソルティーアドバンス」のおすすめ機種

モデル	全長（m）	自重（g）	エギサイズ（号）	継数
S83ML	2.52	90	1.8~3.8	2本
S83M	2.52	97	2.0~4.0	2本

▼ダイワ「ルアーニスト」のおすすめ機種

機種	全長	自重	エギサイズ	継数
83ML	2.52m	142g	2.5-3.5号	2本

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