2021年に大進化のモデルチェンジを遂げた「21ナスキー」をエギング目線で見るとどうなのか?
競合している有力リールとの比較も交え、エギング的に「21ナスキー」はアリなのか、ナシなのかを考察してみました。
結論としては、”ナシよりのアリ”もしくは”アリよりのナシ”といったところ。
理由は本文で詳しく解説していますので、エギング用リールに「21ナスキー」を検討されている方はチェックしていってください。
「21ナスキー」の進化ポイントをおさらい
5年ぶりにモデルチェンジされ、先代から性能が大幅に向上した「21ナスキー」。
上位機に搭載されている機構も多く取り入れられており、さらにコスパが高まったと評判です。
豪華仕様のなかでもインパクトが大きいのが
- ねじ込み式ハンドル
- サイレントドライブ
の採用でしょう。
低価格帯リール特有のガタつきが大幅に減り、リトリーブによるアプローチ精度が上がっています。
でもぶっちゃけエギングでは…
総合力は大きく向上したとはいえ、エギング的にみると残念ながらそこまで意義がないのですよ…。
こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、エギングに巻きの性能はあまり必要ないですよね。
実釣時の動きとしては、「投げる→糸フケをとる→シャクる→糸フケをとる→シャクる…(イカ同文)」の繰り返し。
リールに与えられた役割は糸フケをとるのと、掛けたイカを寄せるぐらいのものです。
エギングは巻きの性能がしょぼいリールを使っていても、そこまでストレスを感じない釣りだとは思いませんか?
巻きの性能が高いよりも、リールそのものが軽いほうが助かるって話なんですが、「21ナスキー」の重量は先代とほぼ変わらず…。
軽量化については、5年前から進歩がないわけです。
そんなわけなので筆者は、今回の「21ナスキー」はエギング的にはイマイチなのでは?と考えています。
「21ナスキー」のなかでエギングに使えるモデルは?
進化のベクトルはイマイチといっても、「21ナスキー」はエギングでも問題なく使うことはできます。
適性のあるモデルは↓の3機種。
- 2500SHG
- C2000S
- C2000SHG
定番は”2500SHG”
ド定番を選ぶなら”2500SHG”一択でしょう。
「21ナスキー」の2500番クラスのなかでシャロースプールを搭載しているのは”2500SHG”だけですからね。
エギングをオールシーズン楽しめる0.6号前後のPEを150mぐらい入れるのにちょうど良いです。
エギングメインで使いたい方は迷わず”2500SHG”を選びましょう。
番手 | ギア比 | 自重 | 糸巻き量 | ベアリング数 BB/ローラー |
---|---|---|---|---|
2500SHG | 6.2 | 240g | PE0.6号-200m | 5/1 |
C2000Sクラスはライトゲームと兼用したい方向け
アジングやメバリング、チニングなどのライトゲームと兼用するなら、C2000Sクラスの2機種を選ぶのもアリです。
0.5号前後のPEを巻いておけば、ライトゲームにもエギングにも使えます。
ライトゲームメインだけど、エギングも同じリールでできたらな〜って方には”C2000S”または”C2000SHG”がおすすめです。
番手 | ギア比 | 自重 | 糸巻き量 | ベアリング数 BB/ローラー |
---|---|---|---|---|
C2000S | 5.0 | 210g | PE0.6号-150m | 5/1 |
C2000SHG | 6.0 | 210g | PE0.6号-150m | 5/1 |
「21ナスキー」と競合するエギングリールを比較!
続いては、「21ナスキー」と主な競合リールを比較してみようと思います。
競合しそうなリールは
- ダイワ「18レガリス」
- ダイワ「21フリームス」
- シマノ「21アルテグラ」
といったところです。
1番のライバルは「18レガリス」
ライバルの代表格はダイワ「18レガリス」でしょう。同価格帯でバチバチ状態です。
とはいえ、「21ナスキー」と「18レガリス」では強みとする部分が全く異なります。
リールに求める性能がはっきりしている方なら、両者のチョイスを迷うことはないでしょう。
両者を比較するうえで最もわかりやすいのは、↓の3項目。
比較項目 | 21ナスキー | 18レガリス |
---|---|---|
防水機構 | あり | なし |
軽さ | 重い | 軽い |
ハンドルの固定方式 | ねじ込み式 | 供回り式 |
ざっくりいえば
- 軽さなら「18レガリス」
- ガタつきの少なさ、巻き心地の良さなら「21ナスキー」
ってことになりますね。
前述しましたが、筆者的にはエギングに求めるのは巻き心地よりも軽さ。
エギング用として使うなら、「21ナスキー」よりも「18レガリス」を推します。
1万円台のリールには基本的に勝ち目なし…
「21ナスキー」のひとつうえのグレードにあたるのが
- ダイワ「21フリームス」
- シマノ「21アルテグラ」
ですね。
こちらの2リールは「21ナスキー」よりも数千円お高いぶん、非常に出来が良く、総合力が高め。
当然といえば当然ですが、「21ナスキー」には安さ以外の優位性はありません。
予算を頑張れる方は、1万円ちょいまで手を伸ばすとかなり快適になると思います。
ただ、「21フリームス」に関しては、エギングにジャストフィットする番手がありませんので、注意が必要です。
そこを加味すると、1万円台前半のエギングリールなら「21アルテグラ」が最有力候補ってことになりますね。
「21ナスキー」の仕様は豪華だが、エギングには微妙か…
というわけで、「21ナスキー」のエギング的考察は以上です。
結論をまとめると、「21ナスキー」はアンダー1万円のリールとは思えない仕様になっているが、エギングでは強みが活きづらい…といったことろ。
”ねじ込み式ハンドル”と”サイレントドライブ”の採用により、巻きの釣りの快適さは上位グレードに迫る水準になっているでしょう。
しかしながら、エギングにはその巻き性能があまり必要ありません。
そして、エギング用リールでの重要度が高い”軽さ”がイマイチ。
エギング的にみれば、同価格帯のダイワ製リール「18レガリス」に軍配かな〜という印象です。
少し上の価格帯なら「21アルテグラ」が優秀ってこともありますから、他の選択肢も十分に検討してみることをおすすめします。