ヤマシタ社の新技術「ネオンブライト(ネオブラ)」について解説しつつ、適切な使いどころを考察してみました。
ネオブラはひとまず「エギ王 LIVE」シリーズへの追加となりましたが、今後は他シリーズに展開され、定番の爆釣エギになっていく可能性大です。
今のうちに仕様や使いどころを押さえておきましょう。
新技術「ネオンブライト(ネオブラ)」って何?
ネオンブライト(略してネオブラ)はヤマシタが開発した新たな紫外線発光技術です。
紫外線で発光?それってケイムラじゃん。
って思うかもしれませんが、一味違います。
俗にいうケイムラは発光色が青紫のみですが、ネオンブライトは赤・青・緑の3色の発光パターンがあるんです。
紫外線発光アピールの幅を広がり、状況に応じた使い分けができればイカとの距離がさらに縮まるでしょう。
ネオブラが従来のケイムラと異なる点がもう一つ存在します。
それは発光効率です。ネオブラは従来のケイムラよりも少ない紫外線で強く発光することが可能。
降り注ぐ紫外線量が少ないディープやボトムでもしっかり発光し、エギの存在をアピールしてくれます。
発光色を使い分けるという新提案
ネオブラの登場により、紫外線発光の発光色を使い分けるというオプションが加わります。
テープの色、外布の色だけでなく、発光色までローテしていけるってわけです。
確かに、考えるべきことが増えて、エギのチョイスがややこしくなるという難点はあります。
しかしながら、従来のエギでは獲りきれなかったイカが獲れるかもと思うと純粋にワクワクしてきませんか?
ネオブラは、年々渋くなっているエギングシーンで釣果を上げるための必殺アイテムになってくれるかもしれません。
「ネオンブライト(ネオブラ)」の発光色の使い分け
さて、ここからは発光パターンの使い分け例をご紹介。
基本的には、入ったポイントの水色、周囲の光色に合わせることが推奨されています。
エギの周りの色に馴染ませるイメージですね。
ざっくりいうと
- 澄み潮:青ネオブラ
- 濁り潮:緑ネオブラ
- マズメ:赤ネオブラ
というチョイスが有効です。
周囲の色に溶け込みつつ光を拡散し、高いアピール力を発揮してくれます。
ちなみに、発光色の使い分けについては、ヤマシタのYouTube動画で詳しく解説されています。
時間のある方はじっくり覗いてみてください。
「ネオンブライト(ネオブラ)」はイカからどう見えるの?
イカはふだん、海水というフィルターを通して周囲の状況を視認しています。
なので、ヤマシタ社でもそれに近い状態を作って、ネオブラの視認性をチェックしたそうです。
その方法は、赤・青・緑のフィルターを海水に見立てて、ネオブラがイカからどう見えるのかを確認するというもの。
先に紹介した動画内でもその模様が公開されていました。
ここでは、その一部を抜粋しながらネオブラの目立ち具合を紹介していきます。
まず、フィルターなしで発光させたときの見え方がコチラ↓。
まさに”ネオン”な光りっぷりですね。
青フィルターを通したときの見え方
さて、青のフィルターを通してネオブラの光り方を見ると…?
青発光のネオブラの存在感が際立ちます。澄み潮(青っぽい水色)で青ネオブラが推奨されている理由がこれです。
また、緑ネオブラもかなり視認性が高く、澄み潮でも有効に使えそうです。
一方で、存在感が消えたのは赤ネオブラ。周囲の青色が強い状況では、赤色発光のアピール力が発揮されづらいことがわかります。
緑フィルターを通したときの見え方
続いては、緑フィルターを通したときの見え方。
最も目立つのは緑ネオブラです。濁りが強く、水色が緑っぽい時は緑発光を使っていきたいこところ。
存在感が消えるのはここでも赤ネオブラです。発光がほぼ打ち消された形になっています。
青ネオブラに関しては、緑に次ぐ視認性です。濁り潮の中でも一定のアピール力を発揮するでしょう。
赤フィルターを通したときの見え方
最後に、赤フィルターを通したときの見え方がコチラ↓。
お察しのとおり、赤ネオブラが最も目立ちます。赤・オレンジ系の光が強い朝マズメ・夕マズメでは、ぜひとも赤発光のネオブラを投入したいですね。
逆に、存在感が消えているのは青ネオブラ。マズメどきにエギを目立たせたいなら、使用は避けた方が良さげです。
緑ネオブラに関しては、ここでも一定の視認性があります。マズメどきでも使っていけそうです。
総合力は緑ネオブラが優勢か!?
ここまで紹介してきたフィルター視認性実験の結果をまとめると↓。
これに基づいて判断すると、総合力が一番高いのは緑発光のネオブラと言えるんじゃないでしょうか。
人の目が緑の光を感知しやすい(※動画内でも言及)という点を踏まえても、緑の汎用性は頭ひとつ抜けているように思えます。
まず、緑のフィルターを通したときにバカ目立ちするってのは言うまでもありません。
それだけでなく、赤や青のフィルターを通したときも一定の視認性を確保できています。
3色揃えるのはダルい。けど、とりあえず1色は試してみたいかも。
って方は、緑発光のネオブラを買うのが良さげです。
【新たな可能性】「ネオンブライト(ネオブラ)」の実戦投入について考察!
新たな発光技術「ネオブラ」について紹介してきましたが、これ可能性の塊だと思いませんか?
従来の選択肢に3色の発光色が加わるわけなので、エギローテの幅が一気に広がりますよね。(特に、デイゲーム)
てことで、実戦で想定される「ネオブラ」活用法について、もうひと考察してみたいと思います。
基本はエギの存在を目立たせるチョイス
ネオブラが最も活躍するのは、ガッツリ目立たせる使い方でしょう。
- 澄み潮:青ネオブラ
- 濁り潮:緑ネオブラ
- マズメ:赤ネオブラ
という方針を決めて、強いアピールをかましていくってこと。
エサを積極的に追っている高活性イカを獲りにいくときに使いたいですね。
好奇心旺盛な秋イカを釣るときも、目立たせる発光色チョイスが効果的でしょう。
隠すこともできる
逆に、エギの存在を適度に消すための発光チョイスも場合によっちゃあアリです。
活性の低いイカや、ハイプレッシャーエリアのスレイカは、ただエギを目立たせるだけでは攻略できないこともありますからね。
そんなときは、エギの存在感を薄れさせるパターンを選んでみるのも良いんじゃないでしょうか。
具体的には
- 澄み潮:赤ネオブラ
- 濁り潮:赤ネオブラ
- マズメ:青ネオブラ
という組み合わせ。
エギのシルエットをぼかしつつ、刺激を抑えたアプローチが可能となります。
この攻め方は、神経質な春イカ攻略にも役立ちそうです。
今回のネオブラは王道チューンの”LIVE”シリーズへの追加ですが、後々はナチュラル系の”K”シリーズにも追加されるでしょう。
”Kシリーズ×ステルスネオブラ”が春エギングの切り札になっていくかもですね。
「エギ王 LIVE ネオンブライト」のスペック・ラインナップ
今回(2021年7月)、ネオブラ対応カラーが追加されたのは「エギ王 LIVE」シリーズ。
ひとまず、ヤマシタ社のエギシリーズのなかで最も万能な基軸アイテムに追加されています。
「エギ王 LIVE ネオンブライト」のスペックとラインナップは↓のとおり。
サイズ | フォールスピード | 重量 | カラー |
---|---|---|---|
2.5号/3.0号/3.5号 | 2.5号:約5.5秒/m 3.0号:約3.5秒/m 3.5号:約3.0秒/m | 2.5号:10g 3.0号:15g 3.5号:21g | 各サイズ6色ずつ |
以下に全カラーを一覧にしています。
062 モンスターレッド(赤ネオブラ)
↓発光イメージ↓
063 バトルグリーン(赤ネオブラ)
↓発光イメージ↓
064 ロリーポップ(緑ネオブラ)
↓発光イメージ↓
065 スパークオリーブ(緑ネオブラ)
↓発光イメージ↓
066 ブルブルマンボー(青ネオブラ)
↓発光イメージ↓
067 パワフルブルー(青ネオブラ)
↓発光イメージ↓
バカ売れ中の「ネオンブライト」!高額転売にご注意を
さて、2021年7月に発売された「エギ王 LIVE ネオンブライト」。
期待の新製品だけに、バカ売れからの品薄モードに突入しております。
こういった製品が出現すると、買い占め→高額転売勢がワラワラと湧いてくるんですよね~。
現状、「ネオブラ」は1個4000円強で売られていることも多く、ECサイトが割とカオスになっています。(ご注意を)
「セフィア クリンチ フラッシュブースト」発売時と似たような状況ですね。
まあ、インパクトが大きな新技術が乗った製品って、こういう運命をたどりがち…。
価格は、需要と供給のバランスによって流動的に決まるものとはいえ、あからさまな買い占め・高額転売は見ていて気分が良いものではありません。
普通に考えて、エギ1個に4,000円出すなんて正気の沙汰じゃないです…。
てことなので、ネオブラエギが多くのユーザーに行きわたり、正規の値段で普通にゲットできるようになるには、少々時間が必要でしょう。
逆に言えば、正規の値段(1,000円強)で売られているのを見つけたら、とりあえず確保しておくのがおすすめです。(※ただ、高額転売はやめましょうね…w)