エギングにはやっぱりハイギアリールなの?メリット・デメリットを踏まえて解説

エギングでは定番となっている「ハイギア」リール。

実際にはどんなメリット・デメリットがあるのか?をわかりやすく解説していきます。

おすすめリールもいくつかピックアップしましたので、使いやすいエギングリールをお探しの方はお役立てください。

目次

エギング用リールのギア比ってどうしてる?

出典:シマノ

みなさんはエギング用リールのギア比ってどうしてますか?

  • ひと巻きで回収できるラインの量が多い「ハイギア」
  • ひと巻きで回収できるラインの量が少ない「ノーマルギア」

どっちを使うかは、人によって好みが分かれるところです。

もちろん、それぞれに良さはあるんですが、やっぱり多数派は前者(ハイギア派)でしょう。

というわけで、本記事ではエギングで定番の”ハイギア”には、どんな得手不得手があるのか?を解説していきます。

エギングのリール選びに迷っている方の参考になれば幸いです。

エギングでハイギアリールを使うメリット

まずは、エギングでハイギアリールを使うメリットについて見ていきましょう。

多くのエギンガーが好んで使うだけあり、利点の方が強めです。ポイントは↓の3点。

  • 糸フケの回収が早い
  • ファイトの負担が少なくなる
  • 手返しが良くなる

ハイギアのメリット①糸フケの回収が早い

1つ目のメリットは、糸ふけの回収が早いこと。

エギングは他のルアーゲームと比べると、アクションがかなり大きめです。普通に釣りをしていると、たくさんの糸フケが出てしまいます。

ハイギア仕様のリールを使っていれば、この糸フケを素早く回収することが可能です。

ラインの処理がしやすいので、アクションの後すぐにアタリに備えることができます。

これがハイギアリールの一番の利点です。

ハイギアのメリット②ファイトの負担が少なくなる

ラインの巻き取り効率が良いハイギアを使っていると、ファイト時の負担も少なくなります。

ロッドを立ててイカを寄せ、ロッドを寝せながら寄った分のラインを巻き取るという一連の流れがスムーズになるからです。

大物を掛けても安定したやりとりができ、ラインブレイクやバラシも防ぎやすくなります。

ハイギアのメリット③手返しが良くなる

ハイギアのリールはラインの巻き取りが早いぶん、投げてからエギを回収するまでの時間が短くなります。

ネガティブに捉えるとサーチが雑になっちゃうともいえますが、手返しが良くなるのは基本的には歓迎すべきこと。

諸刃の剣ではあるんですが、これもハイギアを使うメリットのひとつです。

エギングでハイギアリールを使うデメリット

続いてはデメリットです。メリットと比べると薄めですが、もちろん良くない点も存在します。

その代表例が↓の3点。

  • 巻きが重い
  • 巻きすぎちゃうことが多くなる
  • スローな誘いとは相性が悪い

ハイギアのデメリット①巻きが重い

ハイギアの代表的な欠点は巻きが重いこと。特に巻きだしが重いです。

普段は巻きが軽いノーマルギア・パワーギアのリールを使っている方は違和感を感じやすくなります。

ハイギアのデメリット②巻きすぎちゃうことが多くなる

ハイギアのリールは巻き取り効率が良いので、思ったよりも巻きすぎちゃうってことも起こりがちです。

アクションの後に必要以上にラインを張ると、エギの動きがおかしくなることもあります。

食いが渋い時にはこれが命取りになることもあるんです。

ハイギアを使うときは、必要以上に巻きすぎないよう注意しましょう。

ハイギアのデメリット③スローな誘いとは相性が悪い

ハイギアのリールはラインをびゅんびゅん巻き取れるぶん、スローで繊細なアプローチとの相性は悪めです。

繊細さという部分ではノーマルギア(とパワーギア)に遠く及びません。(アングラー側で巻きの塩梅を調整すればいいじゃん!って言われればそれまでですが…)

ですから、

  • 警戒心の強いデカイカ攻略
  • ハイプレッシャーな激戦エリアの攻略

といった状況では不利になりがちです。

結局、エギングにはハイギアとノーマルギアどっちがいい?

アンコウ
アンコウ

メリットとデメリットはわかった。んで、結局エギングには”ハイギア”と”ノーマルギア”どっちがいいんだい?

って話に移りしょう。

状況によりけりって部分も大きいのですが、どっちかといえば”ハイギア”でしょうね。エギンガーの大半がハイギア派ですしね。(←筆者の感覚値ですが)

エギングの誘いは激しいジャークが基本。大量の糸フケが出るので、ラインの回収効率が良い方が有利になりやすいです。

また、風や潮に持っていかれやすいPEラインを使う関係上、アクション後に素早く海面にラインを着けられるって点も結構重要になります。

総合的に見れば、エギングではハイギアを使う方が理にかなっているんです。

繊細な攻めにはノーマルギアが適任

とはいえ、ノーマルギア(とパワーギア)は絶対にダメってことでもありません。

  • 小さめのアクションでじっくり誘いたいとき
  • エギを潮に流しながら釣りたいとき
  • 微巻きでフォールスピードを調整したいとき

など、繊細なアプローチで攻めるときには、ノーマルギアの方が都合が良いです。

使い方や状況次第では、ノーマルギアが活きる場面も大いにあります。

エギングにおすすめのハイギアリールまとめ

出典:ダイワ

さて、ここからはハイギア仕様のおすすめエギングリールを紹介していきます。

推奨リールの一覧はコチラ↓です。

メーカーリール番手参考実売価格
ダイワ23レガリスLT2500S-XH9,000円前後
ダイワ21カルディアLT2500S-XH19,000円前後
シマノ20ヴァンフォードC2500SHG
2500SHG
24,000円前後
アブガルシアゼノン2500SH34,000円前後
ダイワ23エアリティLT2500S-XH
PC LT2500-H
55,000円前後
シマノ23ヴァンキッシュC2500SXG
2500SHG
C3000SDHHG
55,000円前後

以下におすすめリールの特徴やハイギア仕様のエギング推奨番手をまとめています。

予算に合う価格帯のリールを中心にチェックしてみてください。

ダイワ「23レガリス」(実売9,000円前後)

出典:ダイワ

「23レガリス」はダイワから2023年に発売された鬼コスパな低価格リール。

注目のエアドライブデザインを採用し、ハンドルはねじ込み式に格上げ、おまけに先代機よりも軽量化されているという、圧倒的な進化を遂げています。

アンダー1万円クラスでエギングリールを選ぶなら、「23レガリス」一択です。

エギングと好相性なハイギア番手はコチラ↓。

アイテム標準自重(g)ギア比最大ドラグ力(kg)標準巻糸量PE(号ーm)ベアリング(ボール/ローラー)
LT2500S-XH1856.250.6-200
0.8-190
1.0-140
5/1

LT2500S-XH

2500Sスプール×エクストラハイギア(XH)仕様のモデルです。

糸フケ回収の効率が良く、エギングには持ってこいの1台となっています。

ダイワ「21カルディア」(実売19,000円前後)

出典:ダイワ

ダイワ「21カルディア」は、価格と性能のバランスに優れた中堅リール。

独自のカーボン強化樹脂(ZAION)のモノコックボディ仕様となっているため、樹脂ボディリールながらも強度・剛性が高いというのが魅力です。

エアドライブデザイン適用の次世代モデル発売がチラついてきてはいますが、それでも十分に推せるアイテムといえましょう。

予算2万円でエギングリールをお探しの方にはドンピシャな製品です。

エギングと好相性なハイギア番手はコチラ↓。

品名自重(g)ギア 比最大ドラグ力(kg)標準巻糸量PE (号-m)ベアリング (ボール/ ローラー)
LT2500S-XH1906.250.6-200
0.8-190
1.0-140
6/1

LT2500S-XH

2500Sスプールにエクストラハイギアを合わせたエギングでは定番のモデル。

「21カルディア」は樹脂ボディリールながらも剛性が高いため、良型のイカを狙える春エギングにもおすすめです。

シマノ「20ヴァンフォード」(実売24,000円前後)

出典:シマノ

「20ヴァンフォード」は、シマノの中堅リール。

上位グレードのリールに肉薄する軽さを特長とし、タックルの感度・操作性アップに貢献してくれます。

シマノ製リールの主要機構もまんべんなく搭載されており、基本性能もバッチリです。

エギングと好相性なハイギア番手はコチラ↓。

モデルギア比自重最大巻上長/ハンドル1回転ベアリング数(BB/ローラー)
2500SHG6.0175g89cm7/1
C2500SHG6.0160g81cm7/1

2500SHG

エギングにちょうど良いラインキャパ(2500番の浅溝)、かつハイギア仕様の1台。

シマノ製リールの王道エギング番手です。

C2500SHG

コンパクトボディ(C)仕様の2500番モデル。

ライトゲームリール並の軽さ(自重160g)に仕上がっており、軽量路線の「ヴァンフォード」の強みがより活きる1台です。

軽量・高感度タックルで繊細なエギングを楽しみたい方におすすめです。

アブガルシア「ゼノン」(実売34,000円前後)

「ゼノン」は、アブガルシアの最高峰スピニングリール。

強度・剛性に優れる金属ボディを採用しながら、現行のスピニングリールでも最軽量格の軽さを持つ実力派です。

仕様でいえば実売5万円台の「23エアリティ」「23ヴァンキッシュ」と同格ながら、お値段は実売3万円台というコスパの高さも注目ポイント。

国内大手2社(ダイワ、シマノ)のリールにこだわらないという方には、特に推したいアイテムとなっています。

エギングと好相性なハイギア番手はコチラ↓。

製品名自重(g)ギア比最大ドラグ力ラインキャパ(号-m) PEボール/ローラーベアリング
2500SH1486.2:150.8-15010/1

2500SH

PE0.8号-150mのラインキャパ、それにハイギアを合わせた典型的なエギング番手です。

自重148gという圧倒的な軽さも本機の強み。デザインにややクセはありますが、それが気にならない方にはかなりおすすめな1台といえましょう。

ダイワ「23エアリティ」(実売55,000円前後)

出典:ダイワ

ダイワ「23エアリティ」は、ミドハイクラスの軽量リール。

金属のモノコックボディを採用しており、軽量かつ高強度というのがストロングポイントです。

ダイワ製スピニングリールの新設計思想「エアドライブデザイン」も取り入れられ、エギングとの相性も抜群。

実売5万円台クラスの予算があるなら、「23エアリティ」が最有力候補となるでしょう。

エギングと好相性なハイギア番手はコチラ↓。

番手ギア比最大ドラグ力(kg)自重(g)糸巻量PE(号-m)
LT2500S-XH6.25.01500.6-200
PC LT2500-H5.710.01650.8-200

LT2500S-XH

LT2500S規格にエクストラハイギア(XH)を合わせた定番エギング番手。

金属モノコックボディ採用による剛性への安心感もあり、デカイカ攻略にも安心して使えます。

PC LT2500-H

PC(パワーカスタム)仕様の2500番クラス。

ラインキャパがPE0.8号-200mなので、太めのPEラインもすっきりとおさまります。

強度重視でエギングリールを選びたい方におすすめの1台です。

シマノ「23ヴァンキッシュ」(実売55,000円前後)

出典:シマノ

「23ヴァンキッシュ」は、シマノから発売されている人気の軽量リール。

仕様にはダイワ「23エアリティ」と同格であり、バチバチのライバル関係にあります。

「23ヴァンキッシュ」独自の強みとして最も特徴的なのは、「インフィニティループ」。

ラインをスプールに超密巻きすることで、飛距離アップなどを実現するテクノロジーです。

飛距離重視でリールを選びたい方にとっては、有力な選択肢となるでしょう。

エギングと好相性なハイギア番手はコチラ↓。

番手ギア比最大ドラグ力(kg)自重(g)糸巻量(号-m)
C2500SXG6.331500.6-200
2500SHG5.841650.6-200
C3000SDHHG5.891750.6-200

C2500SXG

コンパクトボディ仕様の2500番リール。

ライトゲーム用リールなみの軽量性(150g)で、超繊細なエギングを楽しめます。

2500SHG

2500Sスプールにハイギアを合わせた、シマノの王道エギング番手。

無難なモデルをお求めの方はコレがおすすめです。

C3000SDHHG

ダブルハンドル仕様のエギング番手。

「ヴァンキッシュ」の武器である軽さは失われるものの、ナイトでもハンドルノブを探しやすいなどのダブルハンドルならではの良さがあります。

軽さよりも利便性を重視してリールを選びたい方にピッタリです。

サクサク巻き取れる”ハイギア”リールでエギングを楽しもう!

メリットとデメリットを合わせてみてきましたが、定番のハイギアはやっぱりエギングにピッタリですね。

アクション時は瞬時に糸フケを回収できるし、強風や急流といったタフコンディションにも強いです。

繊細さではノーマルギアに敵いませんが、汎用性では圧倒します。つまり、迷ったらハイギアを選んだ方が失敗しないってことです。

ハイギアリールは、エギングをやるならとりあえず1台持っておいて損はありません。

本記事の内容も参考にしつつ、あなたにピッタリの1台を探してみてください。

この記事で紹介したおすすめリール

メーカーリール番手参考実売価格
ダイワ23レガリスLT2500S-XH9,000円前後
ダイワ21カルディアLT2500S-XH19,000円前後
シマノ20ヴァンフォードC2500SHG
2500SHG
24,000円前後
アブガルシアゼノン2500SH34,000円前後
ダイワ23エアリティLT2500S-XH
PC LT2500-H
55,000円前後
シマノ23ヴァンキッシュC2500SXG
2500SHG
C3000SDHHG
55,000円前後

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