- アジングの遠投リグってたくさんあるけど、どう違うの?
- 使い分けがわかれば、釣果は伸びるんだろうけど難しそう。誰か教えてくれ~。
↑のような疑問にお答えしていきます。
ぼくもアジングを始めたばかりの頃は、使い分けなんて知らんわ!って思って、とりあえず全部買ってテキトーに使ってました。
しかし、ややこしい遠投リグたちも、特徴を意識して使い分けてあげると、釣果がついてくるんですよ。
ということで本記事では、
- アジングの遠投リグの比較ポイント
- 4大遠投リグの特徴と使いどころ
について解説していきます。
それぞれの使い分けを覚えて、沖にひそむデカアジを引きずり出しちゃいましょー!
アジングの遠投リグを比較する
アジングの4大遠投リグ
ぼぐが独断と偏見で選ぶアジングの4大遠投リグは↓
- キャロライナリグ
- スプリットショットリグ
- Sキャリー
- フロートリグ
準備が面倒なのに釣れなかったときはイライラしますが、基本的にはみんな便利でかわいいやつらです。
本記事では、この4つの特徴を比較していきたいと思います。
遠投リグの比較項目
4大遠投リグをどんな基準で比較するか?なんですが、それは以下の3点!
- 飛距離
- 得意とするレンジ
- 感度
本当のことを言えばもっといろいろあるんですが、ゴチャゴチャ言い出すと長くなる性分なので、比較ポイント3つでいきたいと思います。
とりま、各項目についてサラリと触れておきます。
飛距離
遠投リグというだけあって、飛距離は外せない比較項目です。
基本的には、シンカー(または飛ばしウキ)部分の重さのラインナップに比例する形となります。
得意とするレンジ
アジングをするときに重要なレンジ。つまり、どの深さを釣っているのか?ってことです。
狙いたいレンジに合わせたリグの使い分けはこの記事のキモとなります。
感度
最後は感度。
アジングの楽しみは、アタリに反応してセルフで掛けにいけることです。
アタリに気づかずに勝手に釣れちゃうと、興ざめするのが真のアジンガー。
遠投リグにおいても、アジのアタリを捉える感度はまじで大事です。
アジングの遠投リグを比較するとこうだ!
前置きが若干長くなりましたが、アジングの遠投リグを比較していきます。
手っ取り早く図解するとこうなります↓
縦軸がレンジ、横軸が飛距離を表しています。
- Sキャリー→表層〜中層
- フロートリグ→表層〜中層
- キャロライナリグ→表層〜ボトム
- スプリットショットリグ→ボトムべったり
といった感じでざっくりと使い分けをイメージしていただければと思います。
見てのとおりMキャロのカバー範囲がエグみでありまして、最も汎用性は高いです。
ただ、細かくいえばそれぞれのリグに適したシチュエーションがあります。
ってなわけで、ここからは4大遠投リグの特徴を詳しく見ていきましょう!
アジングの遠投リグの特徴まとめ
キャロライナリグの特徴
まずは、最も汎用性が高いキャロライナリグです。
リグの全容は↓↓
- ライン(PE0.3~0.4号)
- ショックリーダー(フロロ3~4lb)
- キャロシンカー
- クッションゴム
- スイベル
- ジグヘッド&ワーム
準備は少~しだけ面倒ですが、どんなコンディションにもマッチするので、初めて遠投リグを使う方にも最適です。
というより、キャロさえあれば何でもできまする。
特徴を詳しく見ていきましょう!
飛距離★★★★★
キャロライナリグは他と比較しても、飛距離のアドバンテージが大きな遠投リグです。
というのも、アジングのキャロライナリグで最も人気のある「Mキャロ」には、バックスライドフォールという武器があります。
着水後にフリーフォールさせると沖に向かってシンカーが沈むので、キャスト距離よりも沖を攻めることが可能。
飛距離・攻略範囲に関しては、他の遠投リグをはるかに凌ぐ性能となっています。
キャロやばいでしょ?Σ(・□・;)
得意とするレンジ:表層~ボトム
キャロライナリグは、表層からボトムまで対応できる万能系やばたんな遠投リグです。
ぼくも愛用しているTICTのMキャロには、バックスライドフォールのパターンが以下の3つに分かれています。
- L(ロング)スライド
- N(ノーマル)スライド
- S(ショート)スライド
簡単にいえば、フォールスピードがL<N<Sの順に早くなるということです。
したがって、
- まずは、Nスライドで様子を見る
- シャロー(浅場)を攻めたい時は、Lスライド
- ディープ(深場)を攻めたい時は、Sスライド
といった使い分けができます。
フィールドや当日のコンディションに合わせて使い分ければ、どんなシチュエーションにも対応可能。ずるいヤツだぜ。
感度★★★★☆
キャロライナリグは、遊動式のシンカーが使われるのでジグヘッドに伝わる振動が手元に届きやすく、感度は良好です。
ただ、リグの構造上
- シンカーが先に沈む構図になる点
- フリーフォールを使うことが多くなる点
を踏まえると、感度は星4つという判断になりました。
使うべきシチュエーション
キャロライナリグの魅力は、どんなシチュエーションにも対応できる汎用性の高さ。
どの遠投リグにするか迷ったときは、ひとまずMキャロのN(ノーマル)スライドを選んでおけば間違いありません。
ちなみに、キャロライナリグについては以下の記事でバリバリに解説してあります。
使いどころや釣り方、アクションなどについて詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
スプリットショットリグの特徴
お次は、スプリットショットリグです。
リグの全体像は↓のような感じ。
- ライン:フロロカーボン3〜4lb
- スプリットシンカー
- ジグヘッド&ワーム
非常にシンプルで手軽に使えるのが魅力です。
ただ、シンカーが固定式なので感度は低め。
アジングよりは、メバルやガシラ狙いの際に素早く沈めてボトムをズル引きしたいときに使うことが多めです。
飛距離★★★★☆
スプリットシンカーは重力のラインナップも多く、重いものをチョイスすれば、かなり遠投することができます。
愛用者が多いアルカジックのスプリットシンカーは1.8g〜7gまでの重量を選択可能。
探りたい範囲や水深に合わせて、重量を調整しましょう。
飛距離や操作性を考えると、2.5〜5gぐらいがアジングに適していると思います。
得意とするレンジ:ボトム付近
スプリットシンカーは鉄製のものが多く、他の遠投リグに比べて沈下速度は速めです。
基本的にはボトム付近を狙いたいときに使うリグとなります。
ちなみに、ガッシーくんに会える確率も★ ★ ★ ★ ★ です。
スプリットショットリグは、なんとなく今日は煮つけを食いてえな~と思ったときにも使います。
感度★★☆☆☆
スプリットシンカーはラインにがっちり固定されますので、他の遠投リグよりも感度は良くありません。
小さなアタリ、ラインテンションが抜けるようなアタリは取り損ねてしまうかもです。
なので、スプリットショットリグを使うときは、ジグヘッドの重量を落として吸い込みを良くしておくと良いでしょう。
0.4gや0.6gといった超軽量ジグヘッドをアジに吸わせちゃえば、アタリがわかろうがわかるまいが関係ありません!
↓おすすめはコイツっす↓
使うべきシチュエーション
スプリッショットリグの使いどころは、言うまでもなくボトム付近を狙いたいときです。
ボトムにしかアジがいない時に軽めのリグを使っていると沈めるのに時間がかかって手返しが悪くなってしまいます。
そんなときに、仕掛けの重量を上げて一気に底を取れるのがスプリッショットリグの良い所なのです。
ちなみに、スプリッショットリグでの釣り方やアクションについては、以下の記事で詳しく解説しとります!
アジ好きの方も、ガッシー好きの方も ドゾッ♪|。・ω・)ノ⌒由 ポィッ
Sキャリーの特徴
続いては34のSキャリーです。
リグの全体像は↓
- ライン:エステル 0.3〜0.4号
- リーダー:フロロカーボン3lb
- ウキ止めゴム
- ウキ用スイベル&Sキャリー
- からまん棒orウキ止めゴム
- ジグヘッド&ワーム
ジグ単の繊細な操作感をそのまま沖に届けることがコンセプト。
アジングに特化した釣り具メーカー34ならではの遠投リグです。(ステキ)
リグのセッティングはちょい面倒に見えますが、慣れてしまえばそうでもありません。
飛距離★★☆☆☆
Sキャリーの重さのラインナップは以下のとおり。
- 1.5g
- 2.0g
- 2.5g
- 3.0g
- 4.0g
シンカー自体の重みがないので、他の遠投リグより飛距離が劣ります。
飛距離が出るほど釣れやすいとは一概に言えないのですが、探索範囲が狭くなることは確かです。
しかしながら、大遠投が必要な場面ってそんなにないですから、4gまでラインナップされてれば飛距離は十分ともいえますがね…。
得意とするレンジ:表層~中層
Sキャリーはシンカー部分に浮力が持たせてあり、0.4gのジグヘッドと同じスピードで沈むように設計されています。
これは1.5〜4.0gのすべてに共通する設計となっており、スローに攻められるうえに、どの重量でも同じ感覚でアクションを入れられるというメリットがあります。
ですが、沈下スピードに関してはかなり遅め。
水深のあるフィールドでボトムを狙う場合は手返しが悪くなります。
さらに潮の流れが早かった日には、いつまで経ってもボトムに着きやしません…。
深場を攻めたいときはキャロライナ、あるいはガッシー…もとい、スプリットショットです。
感度★★★★★
Sキャリーのシンカーはキャロと同じ遊動式。
ラインをするする滑るように動くので、感度にほぼ干渉しません。
さらに、先にも解説したとおり、Sキャリーの沈下スピードはすべての重量において0.4gのジグヘッドと同等。
0.5g以上のジグヘッドを使えば、Sキャリーよりもジグヘッドが先行して沈む構図となります。
シンカーが先に沈む構図となるキャロライナリグやスプリットショットリグよりはジグヘッドの振動を手元に感じやすい。
つまり、感度がビンビンのビンなのです。
使うべきシチュエーション
Sキャリーを使うべきタイミングは、表層から中層でスローな攻めを展開したい時です。
ジグヘッドを「あと5メートル沖に届けられたら」というコンセプトで作られていますので、それに合わせた使い方をするのが最適。
ジグヘッドでの探索範囲をあと少しだけ広げたい時に使いましょう。
繰り返しになりますが、大遠投をしたい時やボトムをべったり攻めたいときは、他の遠投リグを使用した方が賢明です。
ちなみに、Sキャリーでの釣り方やアクションについては、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひ~ ドゾッ♪|。・ω・)ノ⌒由 ポィッ
フロートリグの特徴
お次はフロートリグです。
リーグの全体像は↓
- ライン:PE0.3〜0.4号
- リーダー:フロロカーボン3〜4lb
- 飛ばしウキ
- クッションゴム
- スイベル
- ジグヘッド・ワーム
キャロライナリグのシンカー部分が飛ばしウキに変わったバージョンとなります。
名前の通り、ウキが海面にフロートしている(浮いている)状態になので、沖の表層にライズしたアジを狙うのに最適です。
飛距離★★★★☆
フロートリグもキャロシンカーと同じぐらい、重量のバリエーションが豊富です。
十分に飛距離を出すことができ、広範囲のアジくんにアプローチすることができます。
ただ、バックスライドフォールの性能がない分、飛距離はキャロライナリグより1つ少ない星4つとさせていただきました。
(★×4でも十分なんですけどね!)
得意とするレンジ:表層~中層
先にもお伝えした通り、フロートリグが得意とするレンジは表層から中層です。
海面のウキが支点になるので、表層付近でのレンジキープが超簡単。
一方で、水深のあるフィールドでボトム付近を責めるのには適しません。
深場のアジを狙いたい状況では、他の遠投リグをチョイスしましょう。
その遠投リグというのはお察しのとおり、キャロ、またはガッ…じゃなくて、スプリットです。
感度★★★★★
フロートリグの感度は、Sキャリーと同様に最強クラスだと思っています。
- 飛ばしウキが遊動式であること
- ジグヘッドが先行して沈むので変化を感じ取りやすいこと
がその要因です。
もちろんジグ単にはかないませんが、感知できるアタリの数は遠投リグの中でもピカイチとなっています。
Sキャリーと同じく、感度はビンビンのビン。
使うべきシチュエーション
てなわけで、フロートリグを使うべきシチュエーションは沖の表層から中層に浮いたアジを狙いたい時です。
フロートリグはウキが支点になるので、アタリのあるエリアで仕掛けをストップさせられます。
アジのいる場所にとどまってリフトとフォールを繰り返し、ナンパ師ばりにしつこく誘うこともできます。
リアクションバイトを狙ったアプローチもしやすいので、攻め方のバリエーションも豊富です。
ちなみに、フロートリグでの釣り方やアクション等は、以下の記事で詳しく解説しています。
フロートリグについてもう少し深く知りたい方は、ぜひとも。
遠投リグを使い分けて沖のデカアジを引きずり出そう!
ということで、アジングで使われる4大遠投リグ
- キャロライナリグ
- スプリットショットリグ
- Sキャリー
- フロートリグ
についての解説は以上となります。
本記事を読んでも「結局どれを使えばいいのかわからねーよ」という方は、とりあえずキャロライナリグを使ってみるのがおすすめです。
とにもかくにも万能なので、ハズレを引く確率が減ります。
料理でいったらダイショーの味塩コショウまたは、めんつゆぐらいのレベルです。
そんなキャロライナリグについての詳細は以下の記事に詳しくまとめています。
ぜひともお役立て下さいませ。