2020年にシマノから発売されたNEWロッド「ソアレTT アジング」。
入門機とステップアップ機の間をとった絶妙な価格帯に投入された本機の特徴をまとめてみました。
まずTTって何よ?って話
「ソアレTT アジング」に関して、多くのユーザーが思うであろうこと。
いや、まず「TT」ってなんやね~~ん!
って話ですよね。(筆者は某芸人のネタと某K-POPアイドルの曲が頭に浮かびました。)
シマノの釣種専用ブランドでは、ブランド名の後にくっつく文字(単語?)がグレードを表すことになっています。
例えば、「ソアレ」でいえば
- 「ソアレ エクスチューン」
- 「ソアレ BB」
の”エクスチューン”、”BB”がそれぞれグレードを表しますよってことです。
従来のソアレシリーズは…?
これまでの「ソアレ」シリーズは↓のようなグレード展開でした。
- リミテッド(超ハイエンド)
- エクスチューン(ハイエンド)
- CI4+(ミドルエンド)
- SS(ステップアップ機)
- BB(入門機)
5つのグレードで展開されており、ビギナーからベテランまでを幅広くカバーする陣容です。
BBとSSの間に「TT」
そして、新たにソアレシリーズの兄弟に加わったのが「TT」。BBとSSの間にニョキっと割り込んできています。
役割を一言でいえば、「高性能な入門機」または「お手頃価格のステップアップ機」ってことになるでしょう。
それを踏まえて、ソアレシリーズのアジングロッドを整理すると↓のとおり。
シリーズ | 実売価格 |
---|---|
ソアレ リミテッド | 70,000円前後 |
ソアレ エクスチューン | 40,000円前後 |
ソアレ CI4+ アジング | 25,000円前後 |
ソアレ SS アジング | 20,000円前後 |
ソアレ TT アジング | 15,000円前後 |
ソアレ BB アジング | 12,000円前後 |
SSとBBの間の微妙なギャップを埋めてきた感じですね。
ちなみに、BBとSSとTTの3兄弟のキャッチコピー(※シマノ公式ページより引用)を比較すると↓。
- BB:ライトゲームはここから始まる ソアレBBアジング。
- TT:ライトゲームをもっと楽しむ ソアレTTアジング。
- SS:アジングの”今”にフィットするNEWラインナップ。
コピーを見る限りはステップアップを想定して造られているようですね。
ソアレTTアジングの特徴・注目ポイント
というわけで、ここからは「ソアレTT アジング」の特徴を見ていきましょう。
ティップは2種のソリッド
「ソアレTT アジング」のティップは全3機種ともソリッド仕様。
使われているテクノロジーとしては↓のとおりです。
- タフテック(S64UL-S)
- ハイレスポンスソリッド(S610L-S / S74L-S)
これまでのシマノ製アジングロッドの流れでは、前者はしなやか系の王道ソリッド、後者はシャキッとしたパッツンソリッドという位置づけでした。
「ソアレTT アジング」も同じ流れであると見て間違いないでしょう。
- 短めのS64UL-Sは柔らかめの乗せ調子ティップ
- 万能レングスのS610L-SとロングレングスのS76L-Sは重ためのリグも機敏に動かせる硬めのティップ
という感じで、ソアレのアジングロッドらしい理にかなったチューニングといえます。
ブリッジライクシートを採用
リールシートはもちろん「ブリッジライクシート」を採用。ソアレシリーズの全グレードに搭載されている定番のグリップです。
アジングロッドはダウンロック仕様となっており、竿先を立てた時に手にしっくり馴染む仕様。
正確なリグ操作と素早いアワセをアシストしてくれます。
ブランクスには「スパイラルX」
ブランクスには「スパイラルX」が適用されており、縦横とネジレに強い構造。
不意の大物がヒットしても、パワーをいなしながら粘り強く浮かせてくれます。
ガイドはSiC+ステンレスフレーム
「ソアレTT アジング」のガイドは「SiCリング+ステンレスフレーム」という構成。
この価格帯のロッドとしては定番のガイドセッティングですね。
耐摩耗性が高いSiCリングが使われているので、ラインの消耗を抑えられます。
上位モデル、下位モデルと比較すると…?
「ソアレTT アジング」を、上位機の「ソアレSS アジング」、下位機の「ソアレBB アジング」と機能面で比較してみると↓のとおり。
機能 テクノロジー | ソアレSS アジング | ソアレTT アジング | ソアレBB アジング |
---|---|---|---|
ハイパワーX | 〇 | – | – |
スパイラルX | – | 〇 | – |
ブリッジライクシート | 〇 | 〇 | 〇 |
ハイレスポンスソリッド | 〇 | 〇 | 〇 |
機能面だけ見ると、正直パッとしない感もある…。んですが、そこはシマノさんなので、競争力のない製品を市場投入することはないでしょう。
スペックには現れない実釣性能に期待したいところですね。
ソアレTTアジングの機種ラインナップ
シマノの新製品「ソアレTT アジング」には、発売時点で↓の3機種がラインナップされています。
機種 | 全長(m) | 自重(g) | ルアー重量(g) | 継数 |
---|---|---|---|---|
S64UL-S | 1.93 | 64 | 0.3~6 | 2本 |
S610L-S | 2.08 | 64 | 0.5~12 | 2本 |
S74L-S | 2.24 | 69 | 0.5~12 | 2本 |
それぞれの特徴をサクッと見ていきましょう。
S64UL-S~ジグヘッドスペシャル~
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
1.93m | 64g | 0.3~6g | 2本 |
「ソアレTT アジング」の中で最も短いショートレングスモデル。常夜灯下でのジグ単の釣りにピッタリです。
S610L-S~掛けのオールラウンド~
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.08m | 64g | 0.5~12g | 2本 |
ジグ単から遠投リグまでを1本でこなすオールラウンダー。どんな状況にも適応するので、ひとつのロッドでなんでもやっちゃいたい方はコレです。
S74L-S~掛けのロングロッド~
全長 | 自重 | ルアー重量 | 継数 |
---|---|---|---|
2.24m | 69g | 0.5~12g | 2本 |
キャロやフロートといった遠投リグに最適化されたロングモデル。クイックな動きも演出できる張りがあり、ディープや流れの強いポイントでも強みを発揮します。
というわけで、シマノの新作ロッド「ソアレTT アジング」の紹介は以上~!その他のシマノ製アジングロッドは↓の記事でチェックしてね♪