-仕掛け&エサ編-誰でも釣れる小アジ釣り

出典:写真AC

このシリーズをはじめから一気読み>>「脱!無趣味人間…60代から始める魚釣り」

●釣るのが簡単…サビキ仕掛け

一般的な釣りではハリにエサを刺して、魚にそのエサを食べさせてハリを口に掛けます。しかし、サビキ仕掛けではハリにエサを付けません。代わりに、ハリには疑似エサがセットされています。だから、釣り人はハリにエサを刺す必要がないのです。

ハリのチモトにビニール片などで小アジが飛びつきやすいような疑似エサをセットしたのがサビキ仕掛けです。
(著者撮影)

疑似エサは魚の皮や毛糸、薄いゴム(スキン)などでできており、ハリにセットされたものが市販されています。釣り人はそれを購入し、道糸の先に結ぶだけなので仕掛け作りの手間は非常に簡略化されます。この辺りもビギナー向きの釣りといわれる理由です。

ただし、このサビキ仕掛けには面倒な点がひとつあります。ハリ数が多いことです。5〜7本というのが標準で、それだけ魚が掛かる確率が高くなるのですが、反面、仕掛け絡みが多くなります。特に、魚が掛かると暴れるため、処置を誤ると収拾のつかない状態になりかねません。

●サイズは4〜5号を

サビキ仕掛けは市販品を使うのが標準で、道糸の先に接続すればいいだけなので、ビギナーでも苦労することはありません。注意しなければならないのはサイズです。一般的に、サビキ仕掛けはハリのサイズ別に販売されています。4〜8号というのが主体で、これは魚の大きさに合わせます……といっても、初心者の皆さんがそれをするのは無理な話です。そこで、まずは4号、または5号を準備することをおすすめします。小アジの食欲が落ちた場合、ハリは小さいほど有利だからです。大きいハリはしばしば魚に嫌われます。

●ハリスがヨレたらすぐ交換

先ほど、サビキ仕掛けはハリ数が多いため絡みやすいといいました。拾集がつかないほど絡むとそっくり交換するしか方法はありませんが、ちょっとした絡みなら簡単に解けます。問題はその後です。絡んだ仕掛けを解いたとき、ハリスがヨレていると魚の食いは極端に落ちます。小さいハリはハリスが0.8号と細く、絡みを解いてもヨレたままでいることが往々にあります。仕掛けがヨレると日光が乱反射して魚が警戒するのです。ハリをつまんで引っ張ってもハリスのヨレが取れなければ、潔くそのハリは切り捨てた方が賢明です。ハリ数が少なくなればそれだけ絡みも減ることになります。

●サビキ仕掛けの下にはアミカゴを

小型のプラカゴは青く着色したタイプが多く、価格も安いため多くの釣り人が愛用しています。
(著者撮影)

小アジ釣りに欠かせないものがもうひとつあります。それがアミカゴです。この中にアミエビを入れて海に沈めます。アミエビは魚の大好物ですから、小アジを含めてたくさんの魚が集まってきます。その集まってきた小アジがエサと思ってサビキ仕掛けに掛かるというのがサビキ釣りです。

ただし、アミカゴにはさまざまな種類があります。大きさや形は非常に種類が多く、初心者が選ぶにはかなりハードルが高いと思われます。そこで、オモリを内蔵した小さなプラカゴをお勧めしておきましょう。釣り始めは魚を寄せるたある程度大きい方がいいのですが、サイズを選択するのが面倒です。ここは、一番小さいプラカゴ(プラスチック製のカゴ)だけを持参しましょう。

●アミカゴは一番下にセット

アミカゴのセット方法はふたつあります。サビキ仕掛けの上、または下です。本来なら、アミカゴからこぼれ落ちたアミエビの中にサビキ仕掛けがあるのが理想的なのですが、アミカゴが上にあると問題が生じます。ハリ数が多いサビキ仕掛けは一番下にアミカゴを配置することで、仕掛け絡みが激減するのです。前述したように、アミカゴはオモリを内蔵しているタイプを使用しますから、これを一番下にセットすれば仕掛けには常にテンションがかかることになります。そのせいで絡みはグッと少なくなります。

条件によっては仕掛けの一番上にセットした方がいい場合もありますが、それは別の機会に取り上げましょう。

●アミエビはバッカンに入れて運びます

アミエビはほとんどの釣具店で販売していますから入手するのは簡単です。問題はその持ち運びです。冷凍状態ではアミエビに匂いはほとんどありません。しかし、解凍されると強い匂いを発し、それが魚を寄せるわけですが、アミエビを運ぶクルマや電車の中で匂いが洩れると厄介です。そこで、蓋付きのバッカンに入れて匂いをシャットアウトすれば問題はなくなります。

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なお、バッカンのアミエビをアミカゴに入れるときはスプーンや専用の道具を使うと手が汚れません。

●まとめ

小アジ釣りでは4〜5号のサビキ仕掛けを使うのが一般的です。サビキ仕掛けはハリにスキンや魚皮などの疑似エサをセットしたものですから、ハリにエサを刺す必要はありません。その点はビギナーにとって有り難いのですが、その一方でハリ数が多いため仕掛けが絡みやすいという難点があります。それをいくらかでも減らすためには8〜10号オモリを内蔵したプラカゴを仕掛けの一番下にセットします。

プラカゴの中には集魚力の強いアミエビを入れますが、解凍したアミエビは匂いが強いため持ち運びは蓋付きバッカンに入れておくことをお勧めします。

次の記事はこちら>>「-アタリとアワセ編-誰でも釣れる小アジ釣り」

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