幅広い釣り方で使われるラインの素材には、ナイロン、フロロカーボン、PEの3種類があります。それぞれの特徴には違いがあるため、ぜひとも適切に使い分けたいものです。この記事では、ナイロン、フロロカーボン、PEそれぞれの特徴と、おすすめの各種ラインとをご紹介します。

ナイロン, フロロカーボン, PEそれぞれの特徴を解説!

各種ラインを7種類の要素に分けて詳しく解説!

汎用的なラインの素材として、ナイロン、フロロカーボン、PEの3種類があることについては、多くの釣り人が知っているのですが、この3種類それぞれの特徴の違いを自信を持って説明できる人は、意外に少ないのが現状です。

ここでは、各種ラインの特徴を、直線強力、結節強力、伸縮性、柔軟性、比重、耐摩耗性、その他の、7種類の要素に分けて詳しく解説していきますので、今後のライン選びの参考にしていただければ幸いです。

※ 各種要素の解説

紹介 解説
出典: 写真AC
  • 直線強力: 結び目がない状態でラインに負荷を掛けた際の強度
  • 結節強力: 結び目がある状態でラインに負荷を掛けた際の強度
  • 伸縮性: ラインを引っ張った際の伸び縮みのしやすさ
  • 柔軟性: ラインそのもののしなやかさ
  • 比重: 水の重さを”1″と定義した場合のラインの重さの比
  • 耐摩耗性: 摩擦によってラインが傷付いた場合の強度低下の起きにくさ

各種ラインの特徴① ナイロン

ナイロンラインの特徴① 直線強力

ナイロンラインの直線強度は、3種類の中で標準的なレベルです。ミドルクラスの製品グレードのナイロンラインの場合の直線強度は、1号で4lb程度となっており、”ある程度の太さであれば、大物相手でも不安はない強度”と言えるでしょう。

ただし、後述するPEラインと比べると、2.5倍以上の差があることは事実です。それでも、ナイロンラインならではの伸縮性の高さ(詳細は後述)によって、魚とのファイトによる衝撃を吸収してくれるため、魚とのやり取りで強度面に不安を感じることは、それほどありません

ナイロンラインの特徴② 結節強力

結節強力の高さは、ナイロンラインの特筆すべき長所のひとつです。後述する、ナイロンラインの高い伸縮性や柔軟性などの特徴は、結束による強度低下の抑制に大きく貢献しており、ベストな結び方であれば、直線強力の85%程度の強度を引き出すことも可能です。

簡易的な結び方でも強度が低下しにくいですし、もともとナイロンラインの結び方は、複雑な作業がない簡単なものが多いですので、ラインの結び方に慣れていない初心者でも安心して使うことができるでしょう。

ナイロンラインの特徴③ 伸縮性

ナイロンラインは伸縮性においても、3種類の中でトップクラスを誇ります。伸縮性の高さは、魚とのファイトにおいては長所であり、魚の引きをクッションのように受け止めて破断を防ぎ、強度の限界値付近でも驚異的な粘りを見せてくれます。

とはいえ、伸縮性の高さ故に、アタリをはじめとするラインのさまざまな変化が表れにくい点や、クッション性がロッドの瞬間的な反発力を殺してしまい、キャスト時の飛距離が伸びない点は否めません。特に、伸縮性がほぼゼロのPEライン(詳細は後述)と比較すると、その差は歴然です。

ナイロンラインの特徴④ 柔軟性

柔軟性においては、ナイロンラインは標準的で、”適度な柔らかさとコシとを兼ね備えている”と評価できます。前述した結節強力の高さにも貢献している適度な柔軟性によって、初心者でも無難に扱うことができ、トラブルも最も起きにくいでしょう

ただし、水中での安定性や絡みにくさを追求したい場合や、キャスト時の飛距離の向上を図りたい場合などには、中途半端さがデメリットになることも事実です。

ナイロンラインの特徴⑤ 比重

釣り糸 ライン ナイロンライン
出典: Amazon

ナイロンラインの比重は1.1~1.2であり、水中でゆっくり沈んでいく性質があります。3種類の中では中間に位置しており、最も自然な使用感ですので、”どの釣り方においても無難に使える“と言えます。

ただ、前述した柔軟性の面と同様に、水中での素早い沈下が要求されるシチュエーションであったり、ルアーのスイミングレンジや動きにラインが影響を与えることを防止したい場合であったりすると、中途半端な比重のナイロンラインでは、その要求にこたえられません。

ナイロンラインの特徴⑥ 耐摩耗性

耐摩耗性の面では、ナイロンラインは、3種類の中で標準的なレベルです。最も耐摩耗性に優れるフロロカーボンライン(詳細は後述)と比較すると若干劣っているものの、それでも、わずかな傷が強度を著しく悪化させるようなことは少なく、”標準的な耐摩耗性”と評価できます

ナイロンラインの特徴⑦ その他の特徴

ナイロンは、ラインの素材として最も歴史ある素材で、幅広い釣り方や用途で無難に使える特徴があるため、製品のラインナップが非常に豊富です。また、価格についても、3種類の中で最も安価であり、500mボビン巻きで販売されている激安ラインは、全てナイロンラインとなっています。

ただ、ナイロンは、化学変化に対する耐性が低く、”海水に含まれる塩分や太陽光に含まれる紫外線による強度や品質の悪化が、3種類の中で最も起きやすい“という欠点も抱えています。

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