釣りに行く手段は人によって様々ではありますが、ほとんどのアングラーが車で釣行しているのではないでしょうか。
筆者も車での釣行がほとんどですが、その一番の理由としては荷物の運搬のしやすさが挙がります。
ロッドケースにタックルバッカン、さらにはクーラーボックスと非常に大荷物です。大荷物だと車に乗せたほうが移動も楽ですし、積載方法について考えなくてもいいので楽ですよね。
しかし、筆者は車以外にも釣行手段として使う乗り物がありますが、それはバイクです。
250CCの中型バイクで釣りに行きますが、やはり何といっても苦労するのが荷物の積載方法です。
車と違ってバイクは荷物を載せるスペースが極端に少なくなるので、バイク釣行をやってみたいけども唯一どうすればいいか分からないというポイントでもあります。
今回は、そんなバイク釣行の荷物のまとめ方や積載方法を画像を用いてご紹介します。
バイク釣行は風を感じながら走る事が出来、海に行くまでをツーリングの様に楽しむ事が出来るので、ぜひ積載方法をマスターしてバイク釣行を楽しんでくださいね。
それでは早速チェックしていきましょう。
荷物のまとめ方を知ろう
バイク釣行において荷物のまとめ方は、とても重要なポイントとなります。
いかに荷物をコンパクトにまとめられるかが鍵となるので、ぜひとも荷物をコンパクトにまとめる方法をマスターしてくださいね。
ちなみにですが、大前提としてフカセ釣りやカゴ釣りなど、エサを入れるバッカンを必要とする釣法の場合は、バイク釣行は厳しいです。
クーラーボックスだけでも中々な荷物になってしまうので、バッカンも持っていく事は走行中のトラブルの元にもなりかねません。
そのため、今回はルアーフィッシングを行う場合の荷物のまとめ方をご紹介します。
ご了承ください。
ロッドはパックロッドがベスト
釣りに持っていく荷物の中で最も長いものはと聞かれたら、ほとんどの方がロッドと答えるのではないでしょうか。
2ピースロッドを抜いた状態だとしても中々の長さになってしまうので、ロッドケースに入れて背負うとバイクの走行に支障をきたしてしまいます。
そのため、バイク釣行をする際はパックロッドを使用する事がベストです。
パックロッドであれば、4ピースロッドになっているものがあるので持ち運びが大幅にしやすくなります。
筆者はライトゲーム用の4ピースロッドをバイク釣行で使用していますが、走行中に邪魔になる事もありませんし、4ピースロッドだからといって性能面で困った事もありません。
パックロッドをまだ所有されていない方は、ぜひパックロッドを検討してみてください。
筆者の一押しは、メジャークラフトの3代目クロステージのラインナップにあるパックロッドです。
価格が控えめでありながらも、それぞれのモデルに専用のケースが付いているので非常にお買い得ですよ。
リールやルアーなどは最低限の数をリュックに入れよう
ロッドがパックロッドで持ち運びしやすくなったら次は、リールやルアーなどのアイテムをコンパクトにまとめなければなりません。
ここで重要なのが、最低限の数しか持っていかない事です。
あれもこれもと全てのものを持って行ってしまうと、どうしても荷物がかさばってしまいますし、コンパクトとは程遠い事になります。
ロッドが一本ならリールは一個、そしてルアーも絶対にこれしか使わないというものを厳選して持っていく事をおすすめします。
筆者はこの他にも、プライヤーやフィッシュグリップ、締めるためのキッチンバサミ、小さな水汲みバケツ、ランディングネット、自動膨張型ライフジャケットなども持っていくため、ルアーを最低限に減らさないとリュックに入りません。
釣り具を入れるリュックですが、容量として最低でも30L程度は欲しい所です。パックロッドもリュックに入れるとなると、思いのほか場所を占領してしまいます。
大きめのリュックであれば、ロッドが上部にはみ出る事はあっても他の釣り具の場所までは奪わないので、ばっちり荷物を詰め込む事が出来ます。
上部の写真は筆者のリュックですが、写真の様にリュックのサイド部分にロッドやランディングポールを付けられるリュックがベストです。
こういったリュックであれば、リュックの中身の容量をロッドが奪う事はありません。
クーラーボックスは小さめのものを選ぼう
クーラーボックスは釣った魚を持ち帰るために必ず必要なアイテムですが、最も場所をとってしまうアイテムです。
そのため、クーラーボックスは出来るだけ小さめのものを選ばなければなりません。
大型青物を入れられるサイズの大型のクーラーボックスはどうあがいても積載出来ませんし、20L程度のクーラーボックスでも難しいです。
筆者はダイワの10Lのクーラーボックスを愛用していますが、10Lのサイズでいっぱいいっぱいだと感じています。
バイクの種類によって積載出来る量も変わってきますが、筆者のバイクはカワサキのエストレヤという積載出来るスペースがほとんどないバイクなので、10Lのクーラーボックスが限界です。
また、バイクの積載にはルールが定められているので、以下の内容を参考に積載出来るクーラーボックスの大きさを決めてみてください。
バイクに荷物を積載する際のルール
バイクに荷物を積載する際のルールは以下の通りです。
- 積載物の長さは乗車装置または積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の幅は乗車装置または積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の高さは積載した時に地上から2mまで
- 積載方法は乗車装置または積載装置の前後30cm、左右15cmを超えない事
上記の4点がバイクに荷物を積載する際のルールです。乗車装置とはシートやステップの事を指し、積載装置とは荷台の事を指します。
原付バイクは以下の通りとなります。
- 積載物の長さは積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の幅は積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の高さは積載した時に地上から2mまで
- 積載方法は積載装置の前後30cm、左右15cmを超えない事
- 積載物の重量は30kgまで
上記5点が原付バイクに荷物を積載する際のルールです。
定められた範囲内であればバイクに荷物を積載しても問題ありませんが、上記のルールを破って積載してしまうと、走行中に荷物が落下したり他の車などにぶつかったりと非常に危険です。
また、警察の取り締まりの対象にもなりますので、絶対に上記のルールを破らない様にしてください。
バイクへの積載方法を知ろう
荷物をコンパクトにまとめる方法をマスターしたら、次はバイクへの積載方法をマスターしなければなりません。
マスターするといっても難しい事はありません。荷物をツーリングネットというネットでバイクに固定するだけです。
筆者の場合はクーラーボックス以外の荷物をリュックに詰め込んでしまうので、ツーリングネットで固定するのはクーラーボックスだけです。
筆者のバイクはクーラーボックスを積載してしまうと、背中に背負ったリュックとぶつかってしまいますが、運転に支障はありません。
おそらく筆者と同じ様な形状のバイクの方は、同じ様な事になるかもしれませんので運転に支障が出ないかをきちんと確認しておく事をおすすめします。
ツーリングネットをきちんとバイクに取り付けよう
荷物をバイクにツーリングネットで固定する際にとても大切な事は、ツーリングネットをきちんとバイクに取り付ける事です。
ツーリングネットがきちんと取り付けられていないと、走行中にツーリングネットが緩んだり外れたりしてしまい、積載していた荷物を全て落としてしまう事に繋がります。
クーラーボックスなどを落としてしまうと、後方の車にぶつかって大きな事故の原因になってしまいます。
ツーリングネットはネットの端っこにいくつかフックが取り付けられているので、フックをバイクの頑丈な部分に引っかけて使用します。
頑丈でない部分に取り付けてしまうと、バイクの破損にも繋がってしまいますので必ず頑丈な部分に引っかけましょう。
ツーリングネットのサイズ選びも重要で、小さいものを選んでしまえば引っかけたい所までフックが届かず、逆に大きいものを選んでしまえばフックが届いても緩々の状態になりきちんと固定出来ません。
ツーリングネットを購入する際は、しっかりとサイズの確認を行いましょう。
以下からは、ツーリングネットをバイクに取り付ける際の「これはNG」という取り付け方を画像とともにご紹介します。
危険を防止するためにも、ぜひ参考にしてくださいね。それでは早速チェックしていきましょう。
ツーリングネットの後ろ側が強く引っ張られている
荷物を積載する際にツーリングネットを使用しますが、取り付ける際のツーリングネットの張り具合に注意して頂きたいです。
これは筆者も失敗をした事がありますが、ツーリングネットの後ろ側、つまり後輪側の方向にツーリングネットが強く引っ張られている状態になると、荷物が後ろ側に引っ張られてしまい落ちやすくなってしまいます。
筆者の場合は前側、つまり前輪側の引っ張り具合が弱く後ろ側が強い引っ張り具合だったので、クーラーボックスを落としかけました。
幸い落とす前に気付く事が出来たので事故には繋がりませんでしたが、もしクーラーボックスを落としていたらと思うとぞっとします。
こういった事にならない様にするためには、後ろ側ではなく前側の引っ張り具合を強くしてあげれば解決する事が出来ます。
前側を強くしてあげる事で後ろ側に引っ張られる事もなくなり、程よいバランスで固定する事が出来ます。
バイクによっては後ろ側が強く引っ張られていても大丈夫かもしれませんが、筆者と同じ様なバイクに乗っている方は注意してくださいね。
ツーリングネットがぴんと張られていない
ツーリングネットのサイズ選びを間違ったり、きちんと取り付けが出来ていない場合に起こるのが、ツーリングネットがぴんと張られていない状況です。
ツーリングネットがぴんと張られていないと荷物をきっちり固定する事が出来ませんし、その時は固定されていても走行中の振動などで間違いなくいずれ落下します。
サイズ選びを間違っていた場合は買い直す必要がありますが、多くの場合はツーリングネットをきっちりと引っ張って固定出来ていない事が原因です。
筆者も初めてツーリングネットを使用した時に失敗した事ですが、ツーリングネットは力を入れると思いのほか伸びる事を知らずに緩いまま使用してしまいました。
この時はクーラーボックスではなくツーリング先で購入したお土産で、落としはしなかったものの同伴していたベテランライダーにきちんとツーリングネットを付ける様に注意されました。
その時に教わった事が、ツーリングネットをきっちりと固定させるコツは、力を入れてネットを伸ばし、ぱつぱつの状態にさせる事だという事です。
しっかりとツーリングネットを伸ばしてぱつぱつの状態で固定させると、驚くほど強力にホールドされる様になりました。
荷物がぐらつかない様に、ツーリングネットをぱつぱつの状態にする事を忘れずに行いましょう。
ツーリングネットのフックは外れやすい付け方をしない
ツーリングネットのフックは複数付いており、全てをきちんとバイクに固定させる事で抜群のホールド力を発揮します。
しかし、振動などでフックが外れてしまう様な所にフックを引っかけていると、走行中にフックが外れてツーリングネットが緩み、荷物を落としてしまう事に繋がります。
バイクの車種によって様々ではありますが、写真は筆者のバイクでフックが外れやすい箇所です。
フックの引っかけ方を変えれば外れにくくなりますが、写真のままだと横にフックが滑って簡単に外れてしまいます。
フックを引っかける場所やフックの引っかけ方は、荷物が落ちるか落ちないかを決める要素になるので、振動などの影響で外れないかどうかをきっちりと確認しておきましょう。
また、フックの部分がプラスチックで出来ているツーリングネットは、フックに亀裂などがはいって破損しかけていないか、もしくはフックが折れてしまっていないかどうかの確認もしっかりと行いましょう。
バイクに荷物を積載したら釣り場にGO!
バイク釣行は渋滞にはまりにくく、駐車スペースの確保も難しくないので楽しい釣行スタイルですが、荷物のまとめ方や積載方法が難しいポイントです。
しかし、バイク釣行をする際の荷物のまとめ方や積載方法をきちんと知ってさえしまえば、そんなに難しい事ではありません。
場合によってはパックロッドなど揃えなければならないものもあるかもしれませんが、それらの必要なものを揃えるだけの価値は十分にあります。
筆者はクーラーボックスは持たずにパックロッドとリール、ルアーのみをリュックに入れて、メインはツーリングで大阪から福井県の方まで行った事があります。
その際に時折見つける釣りが出来そうな場所でバイクを停めて、釣りを楽しむというスタイルをやった事がありますが、とても楽しかったことを覚えています。
この様に、バイク釣行はツーリングがてら釣りを楽しむといった楽しみ方も出来るので、クーラーボックスがどうしても積載出来ないという方は、ツーリングをメインに釣りはサブ程度と捉えてバイク釣行を楽しんでみてください。
また、クーラーボックスのみを積んでタックルなどは海釣り公園などレンタル出来る場所で釣りをするというスタイルもおすすめです。
人それぞれが違うスタイルで楽しめるのが、バイク釣行の良い所だと筆者は強く感じています。
バイク釣行をする際は、法定速度を守って無理なすり抜けなどは行わず、駐車しても良い場所以外にはバイクを停めない様に気を付けましょう。
釣りをする際はライフジャケットの着用を徹底し、安全な状態で釣りを楽しんでくださいね。