話題のNEWリール「21ルビアスエアリティ」にエギング目線で切り込んでみました。
エギングリール選びのポイントもまとめつつ、競合リールとの比較も行っています。本格派のリールでエギングを楽しみたい方はお役立てください。
「21ルビアスエアリティ」とは
本記事で取り上げる「21ルビアスエアリティ」は2021年2月に発売されたダイワのNEWリール。
金属製のモノコックボディーを採用して剛性を高め、それでいてダイワリール最軽量クラスの軽さに仕上がっています。
”ルビアス”を含めた話題性のあるネーミングということもあり、話題沸騰中です。
「21ルビアスエアリティ」のエギング対応モデルは?
そんな「21ルビアスエアリティ」の中で、エギングと好相性なのが↓の4機種。
- FC LT2500S
- FC LT2500S-XH
- LT2500
- LT2500-XH
FC LT2500S
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.1 | 155 | 5 | 0.6-200 | 11/1 |
1000番クラスのボディーに2500Sスプールを乗せたFC(フィネスカスタム)モデルです。
ライトゲーム用リールなみの軽さ(155g)はまさに禁断。
ノーマルギア仕様なので糸フケ回収効率は悪いものの、細かなエギ操作が可能となります。
FC LT2500S-XH
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 155 | 5 | 0.6-200 | 11/1 |
フィネスカスタム2500Sのハイギアver.です。シャクった後に速やかに糸フケを回収できます。
繊細なエギ操作よりもトータル的な手返しを求める方におすすめです。
LT2500
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
5.2 | 170 | 10 | 0.8-200 | 11/1 |
PE0.8号×200mのラインキャパを持つ、エギングでお馴染みの2500スプール。
太めのPEにも対応するので、春も秋も使い倒せます。
ノーマルギア仕様なので巻き出しが軽く、ラインテンションを細かく調整可能。
LT2500-XH
ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力(kg) | 糸巻量 PE (号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) |
---|---|---|---|---|
6.2 | 170 | 10 | 0.8-200 | 11/1 |
2500スプールのハイギアver.です。糸フケをサクッと回収できる定番スペック。
1年中使えて、とにかく万能なエギング用リールをお求めならコレです。
エギングリール選びにおける2つの重要項目
エギングリール選びで重要なのは
- 軽さ
- 剛性
の2つです。
エギングでハンドルを回すのは糸フケの回収とファイトぐらいのものですから、巻き心地や巻き感度はそれほど重要にはなりません。
なので、基本的には「軽さ」と「剛性」をてんびんにかけ、自分のスタイルにあった塩梅のリールをチョイスしていくことになります。
エギングでは、シーズンによって釣れるイカのサイズに大きなバラつきがあります。
- 小イカが主となる秋:剛性不要、軽さが最重要
- デカイカが主となる春:軽さもほしいが、そこそこの剛性もあったほうが安心
といった具合に、その「塩梅」こそが悩みどころ…。
さて、スピニングリールはざっくり
- 樹脂ボディーを採用したフィネスリール(軽さ重視)
- 金属ボディーの堅牢系リール(剛性重視)
の2ジャンルに分けられます。
「21ルビアスエアリティ」と競合リールを比較する前に、両者について軽く解説しておきますね。
①樹脂ボディーを採用したフィネスリール
フィネスリールは樹脂製のボディーを採用し、軽さを売りにするリール。
代表格は「19ヴァンキッシュ」「20ルビアス」「20ヴァンフォード」あたりです。
かわいいサイズのイカがよく釣れる秋エギングに適します。
もちろん春にも使えますが、大物相手にゴリゴリのパワーファイトを仕掛けると、少し剛性的な不安を感じるかもしれません。
②金属ボディーの堅牢系リール
金属ボディーの堅牢系リールは、自重こそ重いものの、めちゃめちゃ丈夫なヤツです。
「19セルテート」「20ツインパワー」が2大巨塔として君臨しています。
大は小を兼ねるってことで、剛性的には春にも秋にも対応します。
ただ、エギングには圧倒的な剛性は不要ですし、何より重いです。
アカイカ系のいわゆるレッドモンスターを狩る場合でなければ、エギングでの登場シーンは少ないでしょう。
ちなみに、シマノの最高峰リール「ステラ」もどちらかといえば、堅牢系に入りますね。
※両ジャンルの特性をもつバランス型リール
スピニングリールは「フィネス系」と「堅牢系」の2ジャンルに大別できると言いましたが、金属製ボディーを採用しているのに軽いという都合の良いリールも存在します。
それが
- 18イグジスト
- 21ルビアスエアリティ
の2製品。
まあ、重い素材を使いながら軽く仕上げるわけなので、それなりのテクノロジーが必要となり、値段は高いです。
そのかわり、「軽さ」と「剛性」の両方が高次元で整っており、総合的なバランスに優れます。
「21ルビアスエアリティ」と競合エギングリールを比較してみる
というわけで、ここからは「21ルビアスエアリティ」を含む2021年における有力エギングリールを比較していきます。
2万円台〜ハイエンドまでのリールを比較表にしたのがコチラ↓。
リール | 番手 | 自重(g) | 剛性 | 実売価格 |
---|---|---|---|---|
18イグジスト | LT2500 | 180g | ○ | 7.5万円前後 |
18ステラ | 2500S | 205g | ○ | 7.5万円前後 |
19セルテート | LT2500S | 205g | ◎ | 4.5万円前後 |
20ツインパワー | 2500S | 210g | ◎ | 3.5万円前後 |
19ヴァンキッシュ | 2500S | 165g | △ | 4.5万円前後 |
21ルビアスエアリティ | LT2500 | 170g | ○ | 5.0万円前後 |
20ルビアス | LT2500 | 175g | △ | 3.0万円前後 |
20ヴァンフォード | 2500S | 175g | △ | 2.5万円前後 |
比較表からわかる筆者の見解を簡単にまとめておきます。
ぶっちゃけ、樹脂ボディーでも問題はない!
ここまで、エギングリールについての講釈を垂れ流してきたんですが、正直なところをぶっちゃけます。
実際、年間を通して樹脂ボディーの軽量リールで乗り切れます。
確かに、フィネス系リールは金属ボディーのリールと比べると剛性は低いです。とはいえ、エギングにはそれでも十分すぎます。
樹脂素材の改良も進んでおり、軽さに特化したリールもそこそこ剛性が高いんです。
必要十分な性能とトップクラスの軽さ、加えて値段もまあまあ手頃な
- 20ルビアス
- 20ヴァンフォード
がやっぱり優秀です。
総合的なコスパを考えると、上記の両リールがズバ抜けています。
剛性も欲張りたい方には「21ルビアスエアリティ」は買いである!
ただ、樹脂ボディーのリールを使っていて剛性不足を感じている方には、「21ルビアスエアリティ」がおすすめです。
これまで、金属ボディーかつ軽いリールは、ダイワ最高峰の「18イグジスト」しかありませんでした。
そこに廉価版「18イグジスト」ともいえる「21ルビアスエアリティ」が切り込んだわけです。
お値段はまあまあ高い(実売5万円超)ものの、イグジストほどではありません。
モデルチェンジが近いと思われる「18イグジスト」を買うよりは、圧倒的に賢いチョイスになるでしょう。
モンスター級の大物を狩るなら堅牢系もアリっちゃアリ
バカでかいイカを専門に狙うなら、堅牢系リールを使うのもアリです。
選択肢は
- 19セルテート
- 20ツインパワー
ってことになるでしょう。
「18ステラ」については、「18イグジスト」と同様にモデルチェンジが近いと思われます。
正直、今は”買い”じゃないです。
「21ルビアスエアリティ」は高いけど超万能なエギングリールである!
というわけで、「21ルビアスエアリティ考察(エギング視点)」は以上です。
実力があるリールであることは間違いありませんし、お値段を度外視するなら
- ダイワ最軽量
- 金属ボディーの強さ
という欲張りな仕様は魅力的。
実売5万円超ということでお値打ち感はないものの、イグジストが1万円ぐらい安くなったと考えれば悪くないと思いません?
万人ウケするリールとはいかないですが、「21ルビアス エアリティ」が刺さる方もいるはずです。
そんな方は、軽さも剛性も備わった万能リールをGETしてみてはいかがでしょうか。