FUEGO LT3000-CXH-OT
写真:筆者

今回ご紹介するDAIWAのスピニングリール『FUEGO LT3000-CXH-OT』は、今までDAIWAリールでは見たことのない出で立ちでネットサーフィンしながらつい見入ってしまいました。
そのカラーはブラックを基調として、差し色がレッドとパープルと妖艶なカラーリング。一瞬アジング専用の月下美人!?バス専用スピニングの新タトゥーラ!?とも思い、DAIWA公式サイトにて比較したところ・・・それとも違う。
そして驚いたのが価格。や、安い。性能・仕様が良くないのか?いやいや、詳しくは後ほど比較しますがカルディアLT以上・・・型式の最後の『OT』も公式説明にはない。なぞは深まるばかり。
結局購入しちゃいました。その際に比較検討した内容と詳しいインプレを書きます。

DAIWA FUEGOの仕様の違いは?徹底比較

FUEGO LT3000-CXH-OTとDAIWA製品の上位・同等クラスとの比較をしてみます。想定価格も入れてみますので、実売時の価格と他の製品との比較でどの製品のコスパがいいかを確認できます。

2020年7月時点の実売価格を調査しています。(現時点での実売額とは違いがありますのでご了承ください。)

DAIWA製品との仕様比較(上位・同等クラス)

品名
MAG
SEALED
ATDAIR
ROTOR
ボディハンドルノブ
オプション
FUEGO
(フエゴ)
DS5
*1
ワンタッチ
折りたたみ
T型替えスプール
×1付き
THEORY
(セオリー)
ZAIONアルミ
マシンカット
T型
CALDIA
(カルディア)
ZAIONアルミ
マシンカット
T型
LEXA
(レグザ)
アルミアルミ
マシンカット
T型
FREAMS
(フリームス)
DS5
*1
アルミ
マシンカット
T型

*1:DAIWA新素材リール専用ファイバー強化特殊プラスチック(US表記はカーボンライトマテリアル)

リール仕様の差は?

DAIWAリールUSモデルのFUEGO-LTシリーズの発売は2017年です。
日本のDAIWAリールのLTシリーズ発売は2018年でしたので、USモデルの方が1年早い発売だったということです。しかしボディーの小ささと軽さ、剛健さは日本人の体形が相性がいいはずですので、USモデルのLIシリーズは市場調査を兼ねていたのでしょうか?
その為、FUEGO-LTについては日本未発売のLTシリーズなので仕様が若干違う製品がある。そう考えると納得できます。ではその仕様の差を見てみましょう。

開封時
写真:筆者

【MAG SEALED(マグシールド)】マグオイルゼロフリクション防水構造

DAIWAの代表的なテクノロジーになりました【MAG SEALED】。もちろんFUEGO LTシリーズにも搭載されています。
【MAG SEALED】については他社ブランド押しのユーザーからは巻き始めが鈍いとか重いというインプレが多いのですが、多分お店で新品を回した感触のことを記載している方がほとんどなのですね。
DAIWAのリールを長年使用しているユーザーならお解りと思いますが、使用し始めるとオイル・グリースがなじんで軽くなり、全く感じなくなります。それどころか、その巻き心地が何度使用してシャワー洗いしても、変わらないんです。
最近安価なDAIWAリールにも【MAG SEALED】が搭載されたモデルが発売されておりますので、使ったことがないアングラーの方は安価なタイプを一度使用してみることをおすすめします。数か月、1年と時間が経過するごとに感じるはずです。他社ブランドがかなわないテクノロジーがここにあります。

【ATD】オートマチックドラグシステム

DAIWAテクノロジーの中でも【ATD】は、DAIWAリールのスタンダードとなりつつありますね。この機能が一番が発揮されるのは、魚とのファイト時です。
魚が急に走った時は、ドラグ調整しておけばラインが出ていくのは当たり前ですが、【ATD】はハンドルを回している時でも、魚の動きに合わせてドラグが自動に出るのです。
この感覚には、もう慣れましたが、最初は感動すら覚えます。

今回のLTシリーズからドラグノブが大型になり最近のリールトレンドに合わせた感じでカッコよくなりました。しかし【ATD】搭載リールを使用するようになってから、ここ数年ビックトラウトとのファイト時などでドラグを触ったことがありません。触るのはリールをシャワー洗浄する際、釣行前に調整する際の2回だけですね。【ATD】は、もう手放せない機能です。

ボディ材質

FUEGO(フエゴ)はFREAMS(フリームス)と同じDS5を採用しLT(Light&Tough)を実現しています。DS5とはDAIWAの新素材でリール専用ファイバー強化特殊プラスチックです。US表記はカーボンライトマテリアルとなっております。これからDAIWAリールのエントリクラスLT化では、この素材が標準になるのかもしれません。ZAIONには劣るものの、軽さと強さで上位クラスに引けを取らないLT(Light&Tough)を実現しています。

ハンドル

今回のFUEGO LT3000-CXH-OTの唯一のマイナスポイントともいえるのがハンドルです。ワンタッチ折りたたみ式タイプなんです。同じFUEGOでも他の型式はアルミマシンカットです。このFUEGO LT3000-CXH-OTという型式の最後の『OT』の部分、DAIWAの表記だとこの部分はハンドルの表記部分です。ダブルハンドルは『DH』だったりします。

では『OT』とは・・・いろいろ調べましたが出てこない。まさか折りたたみ(OritTatami)ではないですよね。
ワンタッチ折りたたみ式タイプのハンドルはやはり重く、もっさりします。
そこでちょこっと改造です。予備で持っていたハンドルの中でカラー的にしっくりくる15FREAMS(フリームス)のガンメタリックのハンドルにカスタマイズしちゃいました。
アルミマシンカットなので軽くて回し心地が最高です。

折りたたみハンドル
写真:筆者
アルミマシンカットハンドル交換後
写真:筆者

オプション(おまけ付き)

そもそもDAIWA製品で替えスプールがセットになっているリールはありませんが、FUEGOの LT3000-CXH-OTにのみ、替えスプールが1つ付いてきます。
私は2日間で川と湖。サーフとロックというセットで釣行する場合があります。そんな時に、細いライン、太いラインと交換したり、ロックなどで夜見やすいカラーに交換したりします。
替えスプールがあると、バリエーションを多く揃えられるためよく利用しています。このクラスだと純正スプールは7,000円ほどしますので、価格に含まれているとしたら・・・と考えると格安です。

FUEGO LT3000-CXH-OTのオプションスプール
写真:筆者

DAIWA FUEGOのスペックを徹底比較!
(3000ハイギアクラス)

DAIWA LTシリーズとの比較

品名巻取長
(cm)
ギア比自重
(g)
ドラグ力
(kg)
巻糸量
PE1
ハンドル長
(mm)
BB
(ボール/ローラー)
価格帯
FUEGO
3000-CXH-OT(*2)
936.2235
(215)
10200606/113,000円前後
THEORY
3012H
955.62207280607/125,000円前後
CALDIA
3000-CXH
936.219510200556/120,000円前後
LEXA
3000-XH
936.226010200605/114,000円前後
FREAMS
3000S-CXH
936.221510180555/113,000円前後

*2:アルミマシンカットハンドル変更時
*3:ベアリング(ボール/ローラー)

巻取長・ギア比

今回はハイギアで比較していますので、このクラスは一巻きで90cmを超えます。THEORY(セオリー)にはかないませんが、同クラスと同様に93cm巻き取ります。巻取長とギア比についてはFUEGO LTシリーズと国内LTシリーズとの差はありません。DAIWAテクノロジーのタフデジギアとLTの組み合わせは軽さとパワーともに最高のパフォーマンスです。

自重(ボディー・スプール・ハンドル)

DAIWAのリールはLT化されてから、とても軽くなっています。特にボディーがZAION製のCALDIA(カルディア)3000クラスで195gと200gを切っています。SHIMANOのSTERAは3000クラスは215gあります。それと比較しても、FUEGO LT3000-CXH-OT235gです。FUEGO(フエゴ)はFREAMS(フリームス)と同じDS5(リール専用ファイバー強化特殊プラスチック)ですので、剛健さはZAIONに叶いませんが、軽さはトップクラスと同様です。

FUEGO LT3000-CXH-OT折りたたみハンドル込みで235gです。これでも十分軽いのですが、先程記載した通りアルミマシンカットハンドルに交換しました、交換後に計量すると自重が215gでした。なんとTHEORY(セオリー)より軽くなりました。いかに折りたたみハンドルが重く、アルミマシンカットが軽いのか?これでわかります。しかし、この軽さに慣れたら、他のは重くて持てません。

ドラグ力

DAIWAのハイギアの2500クラスを超えると、ドラグ力は10㎏以上です。他メーカーでは4000クラスでやっと10㎏超えますので、どれだけパワーあるんだっていつも思います。そもそも私のターゲットは3kgも超えないですから。。。ドラグ力はオーバースペックと思いますよね。でもこのドラグパワーと【ATD】の組み合わせは、ビッグトラウトとのファイトには欠かせないんです。

30cm程度のトラウトならば、問題ありませんが、4~50cmオーバーのトラウトのパワーはとても強く、水の抵抗が加わると簡単にラインをブチ切っていきます。そんな時にもアングラーの主導権をトラウトに渡さず、楽しく・気持ちよくファイトさせてくれます。このFUEGO(フエゴ)でも、もれなく体感できることでしょう。

巻糸量(ノーマルスプール【標準】)

FUEGO LT3000-CXH-OTのスプールはノーマルスプール【標準】タイプです。サーフやロックでもPE1.0号で十分ですので、今回はPE1.0号で比較しました。FUEGO LT3000-CXH-OTは200mでぴったり巻けました。FREAMS(フリームス)の3000クラスのハイギアはスプールがシャロースプール(浅溝)タイプしかありませんので、ノーマルスプール【標準】タイプを別に購入するより、FUEGOを検討してもよろしいと思います。

下の写真は、DUEL(デュエル) PEライン アーマード F+ Pro 200M 1.0号 S シルバー H4087-Sを200m全て巻いた状態(下巻無し)です。

巻糸状態PE1.0号
写真:筆者

ハンドル長

このクラスは55㎜か60㎜です。この5㎜の差は意外とあります。DAIWA製の同じ3000クラスハイギアは2種類あって、H(ハイギア)とXH(エクストラハイギア)特にXHになると、ギア比が大きい分、1回転での巻取量が長くなります。ということは、ルアーの重さや魚の重さが、ハンドルにその比例分の重さが伝わってきます。この5㎜の差が大物が掛かった時に劇的にわかります。長いと巻く力が大きいので軽く、短いと巻く力が重くより力が必要です。私は短い方でルアーや魚の重さを感じるのが好みです。折りたたみ時も邪魔にならないですね。

BB(ボール/ローラー)

さぁ今回、FUEGO(フエゴ)を選んだ一番の理由は、ベアリングの数です。なんと、LEXA(レグザ)FREAMS(フリームス)より1つ多いのです。さすがにTHEORY(セオリー)のベアリング数にはかないませんが、CALDIA(カルディア)と同じベアリング数ボール6/ローラー1です。ということはUSでのFUEGO(フエゴ)のスペックポジションは、勝手にCALDIA(カルディア)レベル?って考えてしまいました。

価格帯

日本未発売なので、並行輸入品しかありませんので、ネットでの販売のみですね。その分、数があまりありません。でも2000クラスで価格は安ければ10,000円ぐらいからあります。高くても15,000円程度です。是非探してみてください。

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DAIWA FUEGOのインプレッション!その使用感は?

カラー・デザイン

FUEGO(フエゴ)のデザインは、黒ベースで赤が差し色になっています。DAIWAのリールで赤が入っているデザインは、月下美人MXや月下美人AIRがあり似ています、あとはAEGISも赤が基調になっています。最近のDAIWAはシルバー基調になっていて、数年前までの黒にゴールド基調のような派手さが欲しい方も多いと思います。遊び心と最高のスペックを兼ね備えているので、是非、他のアングラーに差をつける1台にしてはいかがでしょうか?

巻き心地

先程、MAG SEALED(マグシールド)の説明部分でも触れましたが、MAG SEALED(マグシールド)が入っていると、巻き出しが重いというコメントが最近よくみられます。ほとんどが他のブランドユーザーと思いますが、使用し続ければわかります。むしろ使い続けていると、どんどん巻き心地がよくなります。MAG SEALED(マグシールド)のリールを使用してから、もう5年以上になりますが、当時のリールはまだまだ現役バリバリです。今回のFUEGO(フエゴ)もこれから5年以上、現役であり続けてくれることでしょう。

サイズ・大きさ

折角なので、LT前のボディーサイズとLTボディーサイズとを比較してみました。違いがよくわかると思います。
左が16EM MS2510PE-Hです。右がFUEGO LT3000-CXH-OTです。ボディーはEM-MSはLT化前のZAIONボディーです。2500と3000との比較ですが、ほぼ一緒ですね。
スプールはFUEGOの方が3000なので大きいサイズですが、16EM MS2510PE-HはPE専用機でスプールが1ランク上(当時3000クラス)を装備したタイプなのでスプール径はPE1.0号が200m巻けますので3000と同じです。

自重ですが、FUEGO LT3000-CXH-OTはハンドルを変えていますので、自重は215gでEM MSと同じです。ベアリングはEM-MSの6/1と同じです。
あれ?気が付きましたか?持って回した間隔が、ほぼ一緒なんです。
DAIWAのEM MSは既に、欠番品で、LT化されませんでした。でもEM MSは2500クラスに3000クラスのスプールを乗せた製品をEM MSで出していました。
DAIWAのLT化とは、ボディーを小さくしたと考えるより、1クラス上のスプールを回せるボディーになったという感覚です。EM MSが1世代で終了したのもその市場調査も兼ねていたのかもしれません。そんなEM MSのようなLTシリーズを探していたのです。そこで見つけたのがFUEGO LT3000-CXH-OTです。

16EM MS2510PE-HFUEGO LT3000-CXH-OTとの
比較写真
写真:筆者

DAIWA FUEGOの評価(コスパ)

FUEGO LT3000-CXH-OTの5段階評価です。(あくまでも私見です)
価格を含めなければ、THEORYやCALDIAには敵いません。しかし価格を除いても、THEORYやCALDIAクラスに匹敵するほどの性能と思います。
リールは、消耗品ですので、いずれ傷みます。オーバーホールもする方法もありますが、購入価格が安ければ、スペックの高い新商品を購入するのが妥当です。コストパフォーマンスが良いに越したことはありませんね。
でもロッドやリールは個人の相性、フィーリングが一番大切です。

品名仕様操作性パワー滑かさ価格総合評価
FUEGO
3000-CXH-OT
22
THEORY
3012H
21
CALDIA
3000-CXH
21
LEXA
3000-XH
19
FREAMS
3000S-CXH
21

まとめ

さて、FUEGO LT3000-CXH-OTのご紹介でした。DAIWAファンなら購入しなくても良いので一度Webで探してみてください。その価格とスペックを見てみたくなるはずです。

先日早速ダム湖釣行でトラウトを入魂してきました!その時の実釣を今度書きますのでお楽しみに~この記事を書いている途中での釣行でしたので、如何にこのリールが良いかをたくさん書けました。日本にもFUEGOファンが増えたら幸いです。