ヘラウキ特集|選び方のポイントと初心者向けのおすすめヘラウキをご紹介!

目次

ヘラウキの選び方のポイント② 長さ

定規 物差し
出典: 写真AC

ヘラウキは、長さもまちまちです。長いものでは、50cmを超えるような超大型のヘラウキもあれば、15cmにも満たないヘラウキもあります。

ここでは、長いヘラウキと短いヘラウキ双方の長所と短所とについて見ていきます。なお、ここで解説している内容はすべて、ボディーとトップとの長さの比率が同じになっているヘラウキの場合についての内容です。

ヘラウキの長さ1. 長いタイプ

長いヘラウキ: 長所

長いヘラウキは通常、トップの長さも必然的に長くなることが多いため、なじみ幅を広く確保することが可能です。そのため、”大きなエサを付けて深くなじませるスタイルの釣り方や、なじんでいく過程で出るアタリでアワセるスタイルの釣り方に最適“と言えるでしょう。

特に、浮力を持たないムクトップの場合は、なじみ幅を確保するために、ある程度トップを長くする形になります。パイプトップの場合は、長くすればするほど浮力が大きくなりますので、高浮力のヘラウキを使いたい場面では、長くて太いパイプトップを持つヘラウキがベストな選択肢となります。

長いヘラウキ: 短所

“なじみ幅が広い”ということは、見方を変えると、”ヘラブナが寄るタナが広がりやすい“ということ意味しています。ヘラブナが寄っている層が広がると、アタリが縦方向に広い範囲で出てしまい、狙いが定まらなくなったり、ベストなタナでアタリが出なくなったりする恐れがあります。深くなじみ込ませるスタイルで使う形になる長いヘラウキは、放流量が多い釣り場では、マイナス面が際立つことも少なくありません。

また、長いヘラウキは風による影響も受けやすく、風が少し強くなっただけで、まるで使い物にならなくなります。

ヘラウキの長さ2. 短いタイプ

短いヘラウキ: 長所

短いヘラウキの長所は何と言っても、”速攻型のスタイルの釣り方に向いている“という点です。なじみ幅が狭く、ピンポイントに狙いを定められる点はもちろんのこと、立ってからなじみ切るまでの一連の動作が素早いため、浅ダナ両ダンゴ釣りのように、テンポ良くヘラブナを拾っていくスタイルの釣り方にはもってこいなのです。夏場の管理釣り場における浅ダナ両ダンゴ釣りでは特に、ウワズリ気味の状況で素早くアタリを出していくことになるため、必然的に、18cm前後の短いヘラウキ一択となるでしょう。

また、風が強い日にも、短いヘラウキは、水の上に出ているトップの長さが短くなるため、重宝されます

短いヘラウキ: 短所

短いヘラウキはなじみ幅が狭くなるため、ある程度なじませないと成立しないスタイルの釣り方には不向きです。セット釣りで短いヘラウキが用いられるケースもありますが、そういった場合には、強い浮力でなじみ幅をある程度確保できる太いパイプトップが使われているヘラウキを選択したり、比重が軽いバラケエサを使うようにしたりする工夫は不可欠です。

当然、浮力のないムクトップが使われているヘラウキについては、短いものは使いづらく、エサ落ち目盛りをウキの肩に近い場所に設定して使う必要があるなど、初心者にはおすすめできません。

ヘラウキの選び方のポイント③ ボディーとトップとの長さの比率

ヘラウキの特徴を決定付ける要素には、ボディーとトップとの長さの比率もあります。釣り関連のメディアではあまり紹介されない分野ですが、実際には非常に重要性が高く、これを考慮せずにヘラウキ選びをすると、その他の要素に関する知識が全くいかせなくなってしまいます。

ここでは、身近に販売されているヘラウキにおいて採用例の多い、3種類の比率それぞれの特徴を解説していきます。

長さの比率1. ボディーとトップとが同じ

ボディーとトップとが同じ比率のヘラウキは、採用例が最も多く、ヘラウキの基本となる比率です。立ち方、なじみ方、アタリの表れ方のすべてにおいて平均的な特徴を持っており、”オールマイティー性が非常に高い“と評価できます。

初心者の場合は、まずは、この比率のヘラウキを使ってヘラブナ釣りの基礎を身に着け、自分の使っているヘラウキに対する不満や疑問が出てくるようになったら、その時点で初めて、他の比率のヘラウキを使ってみるようにすれば、最短で上達できるでしょう。実際のヘラブナ釣りでは、さまざまなコンディションに直面することになりますが、70%くらいのコンディションパターンは、この比率のヘラウキで十分釣りを組み立てることができます

長さの比率2. ボディーよりもトップの方が若干短い

ボディーよりもトップの方が若干短い比率が採用されているヘラウキは、一定のトップの長さを確保できる長めのものがほとんどです。ボディーとトップとの長さの比率に関係なく、ボディーが長いヘラウキはもともと、水中での安定性が高い“という特徴がありますが、トップが短いことによって、安定性はさらに向上します。このため、流れが早い釣り場や風が強い日において非常に使いやすく、他の比率のヘラウキでは斜めになってしまうような場合でも、この比率のヘラウキは、最大限垂直の姿勢を保つことが可能なのです。

ただし、ボディーががっしりと腰を据えて安定する特徴故に、アタリに対する感度が若干悪化してしまう点は否めません。特に、斜めや横へ動くようなアタリを取るのは苦手です。

長さの比率3. ボディーよりもトップの方が長い

ボディーよりもトップの方が長いヘラウキは、前述した、ボディーよりもトップの方が若干短い比率のヘラウキとは逆の比率ですので、水中での安定性は当然劣っています。ところが、安定性がない分、ちょっとした姿勢変化に敏感であり、まだトップがなじんでいない段階でのウキの動きもハッキリと表れます

特に、なじんでいく過程で出るアタリでアワセるスタイルの釣り方においては、斜めや横へ引っ張られるような動きでアワセることもよくあるため、低い安定性がもたらす感度の高さは長所なのです。この釣り方ではなくても、ウキのわずかな変化を敏感に捉える必要がある場合には、この比率はまさに最適です。

とはいえ、水の流れや風に対して非常に弱いのは、言うまでもありません。

>>> 次のページでは 初心者向けのおすすめヘラウキをご紹介

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