砂浜での投げ釣り入門|狙えるターゲットや注意点,必要タックルまで

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砂浜で行う投げ釣りにおける注意点を解説!

注意 ビックリマーク
出典: pixabay

砂浜での投げ釣りはとても楽しいものですが、同時に、注意しなければならない点もいくつかあります。

ここでは、砂浜での投げ釣りにおける3つの注意点を取り上げていきます。

注意点① 竿やリールを地面にベタ置きしない

竿やリールにとって 砂の付着は大敵

砂 砂粒
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竿やリールにとって、砂の付着は大敵です。振り出し竿の場合は、節の内部に砂が入ると、竿の伸縮時にジャリジャリという音と共に傷が付いてしまいます。特に振り出し竿は設計上、丸洗いが非常に困難なため、ひとたび入り込んでしまうと、節の内部に貼り付いて、取り除くことが難しくなります

また、リールについても、動作部に砂が入り込むことで動作不良を起こします。回転動作機構に砂が入り込んでしまったら、全分解して清掃しなければ取り除くことはまず無理なため、メーカーに清掃を依頼する以外にありません。

竿やリールが砂に触れないよう 細心の注意を払いたい

砂浜での投げ釣りでは、必然的に竿掛けを使う形になりますので、エサ付けや魚のハリ外しなどの各種作業は、面倒であっても必ず竿掛けに竿を置いてから行うようにしましょう。また、竿掛けに竿を置く際の角度が悪いと、不意にリールが砂に触れてしまうことがあるため、竿の角度は、45°よりも上の角度で置くように常に意識することも大切です。

なお、竿尻については、砂の付着を気にせずに砂浜に置いている人も少なくありませんが、帰りの道中やメンテナンスの過程で、付着した砂が他の場所に移る可能性があるため、竿尻であっても、砂には置かないようにすることを筆者は強くおすすめします。

注意点② 竿やリールの使用後のメンテナンスは 念入りに行う

砂の付着はどうしても避けられないため メンテナンスが肝心

スパナ レンチ
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前述したように、竿やリールを地面にベタ置きしないことは絶対条件なのですが、風で砂が宙に舞い、それが付着することもあるため、砂の付着を100%防ぐことはできません。とはいえ、直接砂に触れたのでなければ、メンテナンス次第で砂を除去することが可能ですので、正しいメンテナンス方法を実践して、快適に長くタックルを使い続けられるようにしましょう。

安いタックルの場合は、ある程度使ったら捨ててしまうのも手ですが、高価なタックルを使っているのであれば、入念なメンテナンスをぜひとも行いたいものです。

細かい砂の除去は ガムテープの使用が効果的

ガムテープ 布テープ
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タックルのメンテナンスというと、タオルで拭く作業を思い浮かべる人が多いですが、砂が付着している場所をタオルで拭いてしまうと、タオルとの摩擦によって傷を付けてしまう恐れがあります。ですので、タックルを十分に乾燥させて、砂を取り除きやすい状態にした後、まずはガムテープを使用して、ペタペタと砂を貼り付けて取り除くのがベストです。

ガムテープで貼り付けて除去する方法であれば、摩擦は一切起きないため、大量に付着している場合でも、傷を付けることなく確実です。その後に、塩分やその他の汚れを落とすために、タオルで水拭きと乾拭きとを行うようにすれば完璧でしょう。

注意点③ 魚の取り込み時には 波の動きに注意する

波の動きに合わせて取り込まないと ケガにつながる可能性も…

波
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前述の通り、砂浜での投げ釣りでは、大物が掛かった場合であっても、ランディングツールは使わずに取り込む形になります。砂浜での魚の取り込みにおいては、波の動きに合わせて、竿やリールを上手に操作することがポイントです。

特にヒラメやエイは、水の抵抗が非常に大きい魚体のため、無理な力で寄せようとすると、ハリが外れたりラインが切れたりすることになりかねません。かなり手前まで寄ってきた状態でバラしたりラインが切れたりすると、それまで大きくしなっていた竿の反発力で仕掛けが勢いよく自分に向かって飛んでくるため、大ケガをする可能性があります。注意しましょう。

序盤は波打ち際に最大限近づき 竿を立てて寄せることがポイント

アタリに対してアワセを入れた後、ある程度の距離まで寄せてくる間は、他のフィールドの場合とほぼ同様です。ただし、この時、取り込みの最終段階の作業をスムーズに行えるよう、波打ち際にできる限り近づいてタックル操作を行うようにしましょう

また、波の力でラインがたたきつけられないよう、ロッドを持つ際は、ほぼ垂直の角度まで立てた状態をキープして、リールを一定の速度で巻いていきます。

ある程度寄せたら 波の動きに合わせたタックル操作に切り替える

砂浜 投げ釣り
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水深が浅い場所まで魚が寄ってくると、波の影響を受けやすくなります。波が沖に向かって引いていくのに合わせて、竿に加わる負荷が大きくなる現象が出るようになったら、波打ち際に近い位置まで魚が寄ってきている証拠です。

そうなったら、この段階からは、一定のスピードでのライン回収ではなく、波の動きに合わせたタックル操作に切り替えるようにします。まずは、このことを頭に入れておいてください。

引き波は竿を倒して耐え 押し波は竿を立てて リールを速く巻く

波が沖に引いたら、リールを巻くのをやめ、負荷が加わるタイミングに合わせて竿を徐々に倒していきます。なお、倒す角度は、最大でも15°程度までに抑えるようにし、それ以上の負荷が加わった場合は、竿でタメをきかせながら引き波に耐えてください。水平の角度まで倒してしまうと、ラインが切れる恐れがあります。

逆に、波が手前に寄せたら、ロッドをほぼ垂直の角度まで素早く立てながら、リールを速めに巻きます。魚が大きな押し波に乗り、竿に加わる負荷が一気に軽くなってラインのテンションが緩まると、バラしやすくなりますので、素早くリールを巻きながら立ち位置を後退し、ラインのテンションが緩まないように注意してください。

取り込みの最終段階は 押し波の力を利用しよう

魚が見える位置まで寄ったら、リールを巻くのをやめ、ロッドをほぼ垂直の角度まで立てます。そして、押し波が来た瞬間を見計らい、ロッドの角度を維持したまま自分が後退することで、魚を引きずり上げる形で取り込んでください。魚が完全に砂の上に乗ると、水の浮力が一切なくなるため、竿に掛かる重さはかなりのものになりますが、ゆっくりと立ち位置を後退しながら、波が届かない場所まで引きずってください。

早とちりして、魚が砂の上に乗ってすぐに手で魚をつかもうとすると、想定外の押し波が来て、ずぶぬれになったりバラしたりする可能性があります。必ず、波が届かない場所まで引きずってから手でつかむようにしましょう

>> 次のページでは,砂浜での投げ釣りの最低必要タックルをご紹介!

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