砂浜での投げ釣り入門|狙えるターゲットや注意点,必要タックルまで

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砂浜で行う投げ釣りで狙えるターゲットは?

シーバス スズキ
出典: 写真AC

堤防や港湾岸壁と比較すると、砂浜での投げ釣りで狙えるターゲットの種類は若干少ないです。とはいえ、前述したように、同じターゲットであっても、”他のフィールドでは絶対にお目に掛かれないサイズが射程圏内に入る”という点は、多くのアングラーにとってのロマンでしょう。

ここでは、砂浜で行う投げ釣りで狙える主な6種類のターゲットを取り上げ、狙い方のポイントや、他のフィールドで狙う場合との違いなどについて解説していきます。

砂浜での投げ釣りのターゲット① シロギス

シロギスは、投げ釣りの定番のターゲットのひとつで、比較的フィールドを問わず狙えるターゲットですが、シロギス釣りの本場はやはり砂浜でしょう。標準的なシロギスシーズンの間は、大型が狙える可能性が最も高いのが砂浜ですし、超遠投で少しずつサビきながら釣るスタイルの釣り方も、根などの水中の障害物が少ない砂浜ならではです。

ただし、深場に移動してしまい、通常の投げ釣りでは狙うことが難しくなる冬の時期は、砂浜よりも水深が深い一部の堤防や港湾岸壁でしか狙えない場合があります。

砂浜での投げ釣りのターゲット② チヌ

さまざまな釣り方で狙えるチヌは、砂浜での投げ釣りにおいても好敵手です。砂浜での投げ釣りにおけるチヌの狙い方は2つあり、1つは、砂地に点在する根に居着いているチヌを狙う方法、もう1つは、エサを求めてフラットな砂地に来ているチヌを狙う方法です。

前者の狙い方の場合は、根掛かりしにくく、障害物周辺で使ってもダメージの少ない仕掛けでなければなりませんが、普段から生活の拠点にしている場所だけに、比較的釣果が安定しています。後者の場合は、仕掛けの根掛かりの心配が少ない代わりに、障害物を離れてフラットな砂地に来るタイミングを的確に見極めなければ、満足のいく釣果を得ることはできません。

砂浜での投げ釣りのターゲット③ ヒラメ

砂浜からヒラメを狙う釣り方においては、ゲームフィッシングが広く知られていますが、投げ釣りでも狙うことは可能です。根がほとんどないフラットな砂地よりも、ところどころに根が点在する砂地の方が大型が狙える傾向が強いため、ザブトン級を仕留めたいのであれば、釣り場の選定が非常に重要になってくるでしょう。

通常のヒラメの投げ釣りでは、小アジやイワシなどの生きエサを使う方が、好釣果の確率が格段に上がりますが、ある程度の遠投が必要な砂浜において、生きエサを付けてのキャストは物理的に不可能であるため、サンマなどの身エサやキビナゴなどがベストです。

砂浜での投げ釣りのターゲット④ ハゼ

ハゼは、砂浜を含むあらゆるフィールドにおり、釣り方の難易度も低いため、釣り初心者でも狙いやすいターゲットでしょう。

ハゼ狙いの投げ釣りにおいて、砂浜の優位性が大きくなるのは夏です。夏は、春に産んだ卵から稚魚がふ化し、エサを食べて成長していく時期であるため、大型を狙うことが難しくなりますが、上流から豊富なプランクトンを含む水が流れ込む河口部の砂浜は、ハゼの成長が早く、比較的大型が狙える傾向があります。また、産卵後も死なずに生き続ける個体の多くも砂浜で過ごすため、他のフィールドではハリに掛けることすら難しいサイズのハゼしか釣れない時期でも、砂浜であれば釣りになるでしょう。

砂浜での投げ釣りのターゲット⑤ イシモチ

イシモチは、広義ではニベ類、グチ類、コイチをはじめとするニベ科の魚の総称で、狭義ではシログチの通称です。地域によって、シログチ以外のイシモチがメインターゲットとなることもあります。

イシモチは、堤防や港湾岸壁から狙えることは少なく、砂浜がメインのフィールドです。30cm前後の魚ながら数釣りを楽しむことができ、食味も非常に良いことから、シロギスが狙えない地域では、シロギスに代わって砂浜での投げ釣りの主人公となっています。数釣りをしたいのであれば、波によって砂がえぐり取られて深くなっているくぼみやカケアガリなどの、変化のある場所を複数の竿で重点的に攻めるようにするのがポイントです。

砂浜での投げ釣りのターゲット⑥ シーバス

河口部に近い砂浜では、シーバスもよく釣れるターゲットのひとつです。前述のヒラメと同様、通常は、泳ぐ生きエサが最も効果的ですが、生きエサを付けて遠投することは不可能なため、必然的に身エサやキビナゴなどを使う形になります。砂浜での投げ釣りにおいて標準的に狙えるターゲットの中では、最も大型で引きが強いターゲットであるため、強靭なタックルセッティングで挑む必要があります。

“オープンウォーター”と呼ばれる、障害物が全くない場所を回遊してエサを探し回っている個体は、投げ釣りで使用する動かないエサへの興味が非常に薄いため、消波ブロックなどの障害物の近くにいる個体に的を絞って狙うのが確実です。

>> 次のページでは,砂浜での投げ釣りの注意点を解説!

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