撮影:筆者
ここが有名な宝当神社です。宝くじを封筒に入れて、封をしないままご神体に向けてお参りするとご利益があるそうです。最近はバスツアーで訪れる観光客も多いと聞きます。

みなさんは「宝くじの神社」をご存じですか? ここに参拝すれば宝くじに当選するといわれ、全国から参拝者が訪れる有名な神社が佐賀・唐津沖の高島にあります。それが宝当(ほうとう)神社です
。高島に釣りに行ったついでに、この神社にお参りするのも面白いかもしれませんね。もちろん、釣り場としても一級です。

●高島とは「高い島」です

撮影:筆者
高島全景です。高島と名付けた理由がわかるでしょう。

佐賀県北側の玄界灘に面したエリアにはいくつもの島があります。
地質の関係でいずれも平たく、標高は低いものばかりですが、唯一、この高島だけは高いため、この名がつきました。

港は島の南側にあります。玄界灘に位置する島はほとんど南側に港があり、その周囲に民家が集まっています。
理由は、冬季の季節風である北西風から守るためです。島全体が高いと強い風から守られて、冬場でも比較的釣りが楽しめます。少しばかり風が吹いても問題ありません。

定期船は一日6便。釣りを楽しむには唐津発7時50分に乗船するのが一般的です。

●堤防は三本あります

撮影:筆者
犬走りに上がる必要はありますが、中堤防はそのほかの障害物がなく、
初心者でも非常に釣りやすいところです。長いから収容力もあります。

高島港は大きく、堤防は三本あります(沖堤防を含めると四本)。西堤防、中堤防、東堤防がそれで、釣り人の好みによって行く先が異なります。それぞれを簡単に紹介しましょう。

出典:筆者

□西堤防

三本の堤防の中では一番短く、それだけ収容力は劣ります。釣りができるのは先端だけで、2、3人まででしょう。先客がいたら諦めましょう。
この堤防は下部を海水が通り抜ける構造で、それだけ潮の動きがいいのもあってグレが本命です。

□中堤防

一番長く、それだけたくさんの釣り人が楽しめます。人気が高いのは西側先端の周辺で、特にへの字付近はクロダイ釣りの実績が高く、ベテランは好んでここに向かいます。
東端も魚は多いのですが、定期船の船着場から遠く、歩く距離が長いため敬遠する釣り人が多いようです。

□東堤防

船着場から一番遠く、また足元の捨て石が広く張り出しているせいで釣りづらいというのもあって、大半の釣り人はここを無視します。しかし、ここを知る釣り人はマイナス要素をカバーしてもあり余る魅力を感じて東堤防に通っています。張り出した捨て石の上で遠投すると型のいいクロダイがヒットするのです。

さらに、全体を通じてシロギス、カレイ、ヒラメなどが投げ釣りで期待できます。これが目当てで高島を訪れる釣り人も少なくありません。

●2019年11月は良型アジが入れ食い

撮影:筆者
唐津城のすぐ下にある定期船の船着場です。右側に見えるのは城内橋で、
有料駐車場からはこの橋を渡って船着場に来ます。

高島の釣り情報は少なく、19年の秋も情報がないままにクロダイ狙いで釣行しました。
唐津城の近くにある東城内駐車場(2時間以上400円)に着いたのが朝7時過ぎです。釣り道具をキャリーに積み込んで城内橋を渡り、定期船の船着場に向かいます。

やがて唐津発一便の定期船が出港し、10分ほどで高島に到着しました。この日同行したAさんは高島に詳しく、Aさんの勧めで中堤防に向かいます。
平日なので釣り人は少なく、ただひとりだけが同じ中堤防に向かっています。彼が荷物を置いたのは西端です。我々はへの字に釣座を定め、準備を始めます。

撮影:筆者
釣れたのはこのサイズのアジです。いい型でしょう!
このクラスが2ケタ釣れたのですから、家族は大喜びでした。

そして、Aさんの一投目、いきなりヒットしました。なんと、25㎝のアジです。まったく情報がなかったのですが、これは嬉しいお土産です。慌てて仕掛けを準備したボクの仕掛けにも同型のアジが。
アジの群れは湧いているようで、仕掛けが深く沈む前に食ってきます。Aさんは全遊動、ボクは半遊動でしたが、浅ダナでアタるため仕掛けは関係ありません。

ひとしきりアジが食ったあと、時合いが終わったのがアタリは途絶えました。

撮影:筆者
クロダイを取り込むAさん。一般的に、全遊動はタナが分からない場合のグレ釣りに使うもの
だけど、Aさんはあえてクロダイ釣りでも使っています。それがよかったのかなあ。

アジの次はクロダイです。Aさんが立て続けに食わせます。40㎝オーバー、次は30㎝クラスです。ところが、底を流しているボクの仕掛けには小型のヘダイしかヒットしません。ゆっくり沈ませているのがいいのか、それともクロダイは少し浮いているのか、ともかく全遊動を駆使するAさんのひとり勝ちです。

満潮で潮が止まり、その間はアタリが途絶えましたが、下げ潮が動き始めると再びアジが食ってきました。朝よりアタリは少ないのですが、飽きない程度にウキが沈みます。

そんなボクらを尻目に快調に竿を曲げていたのが先端で竿を出していた先客です。下げ潮は沖に出ていくので、それに仕掛けを乗せて沖を釣っているようです。
話を聞くと、一週間前に初めてここを訪れ、アジが食っているのを知ってまた釣行したそうです。我々もアジをずいぶんバラしましたが、その先客もたくさんバラしたらしく、どんなハリを使えばいいいのかしきりに尋ねてくるのには参りました。
アジは口が弱いから、ハリよりも竿の硬さとアワセのタイミングの方が大事ではないかと思います。

●まとめ

陸続きと違って離島の場合は行動に制約を受けるため、釣り人の数は少ないという原則があります。釣り人が少ないから魚はスレてなく、よく釣れる、釣りやすい、型もいいというメリットがあります。高島も同じことがいえます。

ただ、水深はあまりなく(5〜15m)、周囲は砂地が広がっているため冬季はあまり期待できないでしょう。
かつて、唐津火力発電所が稼働していた時代は温排水が流れ込んでいたおかげで、唐津湾は冬季でもよく釣れていました。しかし、稼働が中止されてからは冬になると水温が下がり、特に2〜4月は極端に魚の食欲が落ちます。ベストシーズンは6〜12月と思っていいでしょう。

みなさんも、宝くじを買って釣りに行ってみませんか?

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