日本で2番目に広い湖をご存知でしょうか？それは茨城県の県域における1/6を占める霞ヶ浦です。
霞ヶ浦は日本の淡水魚はもちろん、ブラックバスにおいても大会が開かれるほど生態系が豊かな釣り場です。
そんな霞ヶ浦には匂いにとても敏感で、時には80cmを越すような化け物サイズのナマズが釣れます。その名も”アメリカナマズ”。
この記事ではアメリカナマズの詳しい特徴と釣れる時期について紹介します。
アメリカナマズの生態について
アメリカナマズはアメリカやカナダなどの一部に生息している魚で、英名ではチャネルキャットフィッシュとも呼ばれています。
日本に移入されたのは1970年代で、食用目的として霞ヶ浦などに持ち運ばれました。その後、繁殖をしたアメリカナマズは霞ヶ浦で大繁殖し、利根川水系など小魚やエビなどのエサが豊富なフィールドで見かけられるようになりました。
外見はニホンナマズのような小型で愛らしい顔つきとは違い、頭が大きく、怖い表情をしています。最大サイズも120cm以上を越し、日本で確認されているサイズでも80cm超えの大きなアメリカナマズが捕獲されています。
体長、重量ともに日本の怪魚と認定できる魚で、パワーのあるファイトを楽しみたい人におすすめなターゲットです。
アメリカナマズの食性とは？
アメリカナマズの食性は非常に荒く、想像を絶します。
具体的に説明すると口に入る物、動くもの、匂いを放つものであれば高確率で口に入れてしまいます。
基本的にはブルーギルやブラックバスの幼魚、川魚、ザリガニ、川エビ、カエル、ミミズなどの身近なエサを捕食します。
また匂いを強烈に放つものも好み、イカの切り身やよっちゃんいかなども捕食します。過去にコンビニのフランクフルトや唐揚げでも釣れたことがあり、驚愕でした。
このように食性が非常に強いアメリカナマズは日本の在来種を脅かす存在もでもあり、定期的に駆除活動の対象ともされています。
アメリカナマズの食べ方とは？
一度釣ったアメリカナマズは生きたままの運搬は禁止されているので、食べれるのであれば食べてみるのも良いでしょう。
というのもアメリカナマズは一度の産卵で2-5万粒ほどを産むと言われており、現状では駆除をしても追いつかないほど繁殖しています。
前述した通り、アメリカナマズは元々は食用を目的として移入された魚です。釣れるフィールドが霞ヶ浦はメインとなるので、水質の濁りによる臭みがある場合があります。そのため出来るだけ早めに血抜き・内臓処理を行います。
身は白身よりの黄色で、3枚下ろしにしておきましょう。
食べ方としては天ぷら、フライ、蒲焼きでプリッとした食感を楽しめます。
アメリカナマズが釣れる時期とは？
アメリカナマズは通年狙える魚ですが、反応が良い期間は3月後半から10月の半ばほどになります。
もっとも釣れる時期は3月後半から4月半ばにかけてで、産卵行動を控えた大型のアメリカナマズによる荒食いが始まる時期と言えます。
5-9月頃までは数釣りとしてはコンスタントに楽しめ、初心者の方でも手軽に狙える時期です。
一方で晩秋に入る10月頃は産卵から孵化した幼魚もエサを食べるようになり、サイズに関しては伸び悩む時期でもあります。
年間を通じて釣れる魚ではあるので、「サイズ」「数」を意識して季節に応じた釣り方をしてみるのも良いです。
アメリカナマズが良く釣れる時間帯は夜
タイトルにもあるようにアメリカナマズが活発に動き出す時間帯は夜になります。どの時期に関しても夜は良く釣れる時間帯で、 日没の時間帯から21時頃までが活性が高いです。
深夜の時間帯でも反応は良いですが、経験上は日没後の数時間にアタリが集中しやすいです。
もう十分釣ったと感じるほど入れ食い状態になることもあるので、アメリカナマズを狙う際は時間帯をチェックして釣りを開始してみましょう。
簡単に釣れるけど、強烈な引きには注意。
ここまで、アメリカナマズに関する特徴と釣れる時期についてまとめました。
アメリカナマズは海外から移入された魚で、霞ヶ浦水系を中心に生息している魚です。食性は荒く、成長するサイズや重量も日本のナマズより断然大きいです。
アメリカナマズは身がしっかりと付いているので、フライなどの料理にしても食べ応えがある魚です。
また良く釣れる時期、時間帯に行けば手軽に大物のファイトが楽しめます。
別記事にてご紹介しますが釣り方もシンプルで初心者の方でも簡単に釣れるのも魅力です。
駆除対象とされているアメリカナマズですが、霞ヶ浦に生息する怪魚で一度釣ったらハマってしまう中毒性があります。
釣行の際は油断せずに釣り竿を見ておかないと、突然のアタリで竿が水中に引きずり込まれるので注意しておきましょうね。
>>次の記事はこちら！「アメリカナマズの釣り方を仕掛け・エサ・コツなど詳しく紹介します！」
