デカバスが釣れるフィーディングエリアとしては、あまりにも有名な「アシ原」。

オカッパリやボートフィッシングからの一級ポイントとして、ジャングルのような景観を掻き分けて入るスリリングな釣りに、心躍らせるアングラーも多いのではないでしょうか。

広大な湿地帯で目にする水生植物は、おもに「アシ」と「ガマ」の2種類。どちらも好んでビッグバスが着くポイントとして知られています。

今回は、似て非なる両者の違いについて解説。地形や植生の違いから、デカバスが確実に釣れるフィールドを紐解いてみましょう!

デカバスが大好きなべジテーション!それが【アシ】と【ガマ】

べジテーションとは、アシやガマ・ヒシ藻・ハスといった水生植物、フローティングマットカバーなどの総称。

水中に溶け込む溶存酸素量が多く、バスが主食とするベイトが豊富で、シーズンを通して安定した釣果があるハニースポットです。

代表的なべジテーションとして知られるのが、今回取り上げる「アシ」と「ガマ」。

それぞれ、どのような植物でどんな違いがあるのでしょうか。

アシという水生植物

河川や湖沼の水辺や岸際で、背の高いススキのような水生植物群を見かけたことはありませんか。

画像のようなものが「アシ」で、冬場になると枯れ果ててしまいますが、夏場は勢いよく茎が伸び、アシ原を形成して約2メートルほどの高さにまでなります。

茎の特徴は竹のようで、成長したアシの根元は白くなっていることが多いです。葉の形は、笹の葉をイメージするとわかりやすいかも…。

うっそうと生い茂ったこのアシの根元や奥深くが、バスの恰好の住みかとなっているんです!別名=ヨシとも呼ばれていますよ。

あまり聞き慣れないガマとは?

こちらが「ガマ」群。

一見するとガマはアシとよく似ていますが、よく見ると姿かたちに大きな違いがあります。

「ガマ科ガマ属」と呼ばれる植物の葉は、アシと違って水中から何枚も生え出ている様相で、茎らしいものがあまり目立ちません。葉の根元が水中に浸かっているんです。

しかも上の方に円柱形のソーセージのような形をした穂が付いているのにお気づきでしょうか。

アシと同じように、いかにもバスが着いていそうじゃありませんか!

水辺の水深の違いを知っておこう!

前述のとおり、「アシ」と「ガマ」は、似て非なる植物。見た目の違いは、多少おわかり頂けたかと思います。

そしてここからが本題!実はこの両者、同じような場所に生息していながら、水辺の水深に大きな違いがあるんですよ。

予備知識として知っていれば絶対に釣果に差が付くはずなので、覚えておきましょう!

アシはドシャロー、ガマは水深1メートル前後

アシの生息域は、基本的に水辺の岸際、あるいはまったく水が存在しないところにも自生します。水深で考えるならおおよそ30センチ前後の超ドシャローと言われるエリア。

対するガマは、水深30センチから1メートル前後のシャロー地帯に広く分布しています。

アシは浅場であるのに対し、ガマは少し深い所にも自生しているといった違いがあります。

ボトム形状の違い

出典:photoAC

水深だけでなく、ボトムの形状も異なるんです。どのように違うかというと…

アシの生え際

アシは、時間を掛けて長い茎を地中に張り巡らし成長していきます。茎同士が絡み合い、複雑に網の目のように構成された土壌は、土と混ざって硬くなり、バスの大好きなハードボトムを形成します。

イメージとしては、コンクリートなどで護岸化されたハードボトムではなく、砂や砂利で構成された強固な土壌。

アシの生え際は、バスにとって絶好の隠れ家となっているばかりか、水質や水温が安定する居心地のいい場所となっているんですね。

ガマは泥底が基本

出典:トオヤマグリーン 楽天市場店

対するガマは、湿地帯を代表する抽水植物といわれるが故、ボトム形状はいたって泥底が基本。

アシがハードボトムであるのに対し、柔らかいソフトなボトムであることが多いです。

柔らかい泥底という事は、ベイトとなる甲殻類などの種類もアシ際とは異なり、ボトムを狙う際は、ルアーのカラーや種類、リグり方などを変える必要性があることにつながります。

混在エリア

実際にフィールドに足を運んでみるとわかると思いますが、シャローには、アシ原とガマ群の混在エリアというものが存在します。

アシやガマが単発で自生しているというよりは、混ざって存在しているロケーションを目にすることが多いです。

このようなエリアのボトムは、ハードボトムとソフトボトムが混在しているため、急なブレイクを形成していたり、変化に富んだ地形であることが考えられます。

特に寒くなってくると、枯れた植物が地中に埋もれて絶好のストラクチャーを形成している場合がありますので、このようなポイントを見かけたら、時間を掛けて注意深く探っていくとよいです。

基本的な【アシ撃ち】【ガマ撃ち】とデカバスが潜む位置

出典:シマノ

これらのべジテーションと呼ばれるエリアは、居つきバスが存在し、釣れてくるサイズは大抵、大型の魚であることが多いです。

基本的には、効率を重視した釣り方がメインとなり、テンポよくリズミカルにルアーを撃って、撃った分だけ釣果につながることを理解しておいてください。

参考までに、【アシ】や【ガマ】を撃つ際の代表的な釣り方、狙い方を明記しておきます。

ピッチングで効率よく探る

ピッチングとは、ラインの先端のルアーをロッドと逆手につまみ、ロッドのしなりと勢いで足元や狙いにくい場所にルアーを落とす釣り方。

【アシ撃ち】や【ガマ撃ち】で多用される技術で、慣れないとちょっと難しいかも…。

その反面、テクニカルな場面や局所をピンスポットに撃ち抜くには、絶対に必要とされる小技です。

狙う場所は、アシ際の「くぼんだ部分」「切れ目」「隙間」がカギ。5~7グラムほどのバレットシンカーを用いたテキサスリグで数多く撃つのがポイント。

アシの最奥を狙う場合は、シンカーだけ先に沈んでルアーが葉に引っかかって浮いてしまうトラブルを防ぐため、ペグ止め(シンカーストッパー)を使用するのが一般的です。

テクニカルな釣りのウエッピング

周囲がアシに覆われていてキャストしにくい場所、背の高い草の前方に絶好のポイントなどがある場合は、その上を超えるウエッピングを多用していきます。

この釣り方であればアシやガマの最奥にルアーを投入することができ、掛けたバスを容易に引き抜くことが可能です。

ピッチングと同じようなテキサスリグで探るか、若しくは縦の釣りに有効なジグヘッドワッキー、リーダーレスダウンショット、どうしてもバイトが取れなければヘビダン、ダウンショットワッキーリグなども多用してみてください。

アシやベジテーションに着くバスは、フッキングすると即座にストラクチャーに逃げ込もうとする習性があります。

ラインブレイクを避けるためには、必ず12~16ポンドラインを装着し、MH(ミディアムヘビー)~H(ヘビー)クラスのパワーのあるロッドを使うのが、確実に1匹を手にする秘訣です。

デカバスはこんな所に居る!

アシやガマに潜むバスは、おもにこのような場所に居付いています。

アシ際のエグレ

夏場になると2メートルほどの高さにもなるアシは、自らの背丈を支えるべく、地中には無数の根っこが張りめぐらされています。

その根が複雑に絡み合い、硬く形成された土壌には「エグレ」と呼ばれる溝ができ、そこに大型のバスが居付いている場合が多くあります。

テキサスやネコリグなど、スナッグレス性能の高いリグを使ってバックスライドセッティングのワームを滑らすように溝の部分に撃っていくのがおすすめ。

なお、画像のように根元が並行して綺麗に並んでいるようなアシ際は、人の手が加えられている可能性があり、「エグレ」が少ないように思います。

不規則に並んでいる根元を探し、効率的に地形の変化を探り当てましょう。

【カバー+α】の要素が絡む位置

カバー周りをタイトに狙う際に注意しておきたいのは、単独のベジテーション群では、あまりバスは出にくいということ。

必ず何か他の要素が絡むエリア、例えばヘラ台が設置してあったり、巾着護岸・杭・矢板・沈船などのプラスαのストラクチャーが絡むエリアを見つけ、積極的に狙っていくようにします。

バスは、より多くの身を隠せるものが点在しているエリアに居ることをお忘れなく…。

おすすめのルアー・アイテム&まとめ

アシやガマといった水生植物が点在するエリアは、バスの主食となる甲殻類などのベイトも多く、シーズンを通して安定した釣果が期待できるポイントです。

デカバスは、カバーの中・ストラクチャーによりタイトに着いていることが多いので、地形やボトムの形状を把握できれば、いきなり「ガツン!」とバイトが来ることも珍しくありませんよ!

▼デカバスキラーの異名を持つベイト

吉田撃プロおすすめの対デカバスワーム。ボトムをフワフワと漂うアクションはまるで本物のザリガニ。カバー対策には、絶対コレ!

▼おすすめのラバージグ+トレーラー

5グラムジグを基準に川村光太郎プロがプロデュースするハリーシュリンプの組み合わせ。4インチはなかなか手に入らない希少品。

アピール度MAXのウエイテッドフック!

キラキラと輝くブレード付きのウエイテッドフック。リフト&フォールでスレたバスのリアクションバイトを誘発します!