ルアー釣りをしている方は、フィールドの状況に応じてワームを使用する場合もありますよね。
ワームはハードプラスチック製やウッド製とは違い、ポリ塩化ビニールや添加剤を用いて作られています。そのため、魚が釣れたり、根掛りを回収した際にワームの一部が切れてしまう場合があります。
この記事では、コスパ良く釣りをするためにワームを修復する方法について詳しく解説します。
ワームはどうしても身切れしやすい…
冒頭でもご説明したように、ワームはポリ塩化ビニール、可塑剤、塩、ラメ等の添加剤を用いて製作されています。
ワームの水中におけるアクションはルアーにはない、ソフトな動きを実現できます。それゆえ、ルアーで反応しない時に有効なソフトルアーの一部です。
また、ポリ塩化ビニールはプラスチック成分の一つですが、ワームのようなゴム感を出すために各種素材を配合しています。
例えば、酸とアルコールで生成されている可塑剤は、ポリ塩化ビニールを柔らかくする性質があります。ワームの型に流し込み、食い付きを良くする塩やラメを配合しています。
どんなに釣れるワームでも強い圧力や魚の歯が当たると切れてしまいやすい特徴があります。
特に、商品によっては良いアクションを出すためにフニャフニャな柔らかい質感のワームがあります。一方で、海釣りで使用するソルト系のワームにおいては水中でのアクション・魚のバイトに対応するために硬めの作りです。質感が硬めのワームであっても、歯が鋭い魚であれば、ワームを鋭く切ってしまうので注意が必要です。
ワームが切れやすい箇所とは?
ワームがもっとも切れやすい箇所としては、フックを取り付けている周辺で強い力によってズレてしまうことです。
ジグヘッドであれば、フックキーパーの部分がズレてしまいます。一方、オフセットフックであれば根元にかけてワームが裂けてしまいがちです。
しっかりとフックに刺したワームであっても、強い衝撃などで切れてしまいます。ワームは数本入りで数百円-1000円ほどする商品が多く、魚が良く釣れるシーズンは消費量も多くなります。
ワームは性質上消耗の早い特徴があるから、修復することによって長持ち出来たら嬉しいんだけどなぁ…
切れてしまったワームを修復する方法について
では、切れてしまったワームを修復する方法について解説します。主な修復方法は2つで、ライターで炙る方法と専用の補修液を塗布する方法となります。
どちらもクイックな修正が可能ですので、確認してみましょう。
ライターで修復する場合
まず、ライターで切れているワームを修復する方法について解説します。ライターで直るなんて意外に感じるかもしれませんが、大きくワームが切れている時におすすめです。
修復したいワームの箇所にライターで遠くから炙ります。この際、ワームに少しだけ着火する場合もあるので注意が必要です。
しばらく炙り続けると、ワームが溶け出します。頃合いをみて炙るのをやめ、切れているワーム同士を付着させましょう。
専用補修液を使う場合
専用補修液は、「セメダイン スーパーX 超多用途」と呼ばれるものがおすすめです。補修液は各種ありますが、初心者の方でも扱いやすい特徴があります。
この補修液は切れたワームを修復した後でも、本来のアクションが損なわれにくいことです。
- 接着する部分が溶けにくい
- 乾燥した後に硬化しにくい
- 粘度が高いので、傷穴もしっかり直せる
- 保存しやすい
- 安価で購入できる
使い方は簡単で、チューブから適量を塗布しましょう。
オフセットフックや太めのジグヘッドリグをワームに通すと、内部の空洞が大きくなりがちです。ワームが裂けやすくなる要因でもあるので、修復しておくと持ちがいいです。
保存もしやすく、尖ったチューブなので補修もしやすいです。
ジグのトレーラーとしても再利用できる
ワームのパーツによっては、先端の細い部分もあります。もし、そのようなワームパーツが取れてしまった場合は修復が難しいです。
そもそも取り付けるのが難しく、接着できた場合でも不自然な動きになってしまう傾向にあります。
このような場合、ワームの軸となる太い部分をラバージグやスピナーベイトのトレーラーとして活用してみましょう。2-3インチほどのワームであれば 、スモラバに取り付けるのもおすすめです。
ワームの身切れを上手に活用してみよう!
「ワームはハードルアーよりも釣れやすい」
釣り人の間では良く言われることですが、フィールドの状況が厳しい時でも嬉しい一本が釣れる可能性が高いソフトルアーです。
水中での柔らかい波動や止めたアクションは、魚からのバイトを得られやすいです。しかし、ワームが身切れしやすいデメリットもあります。
ご紹介したライターで炙る方法や専用補修液を活用して、ワームの持ちが良くなるよう修復してみてくださいね!
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