釣りをしていると、ふとした時にベイトリールの「巻き心地が悪くなった」スプールから「異音がでるようになった」なんてことがあります。
ベイトリールの故障に関しては避けられないものもありますが、アングラーが気をつけておくことで避けられるものもあります。初心者の頃は、思わぬ故障につながる使い方をしている可能性も無きにしもあらずです。
そこで今回は、絶対やってはいけないベイトリールの扱い方を7つ紹介していきます。釣り初心者の方も、長く釣りをしている方も今一度チェックしてみてください。
絶対やってはいけないベイトリールの扱い方7選
1.半クラッチでキャスト
クラッチとは、スプールをフリー状態にするためのボタンのことを言いますが、このクラッチが完全に切れていない「半クラッチ」の状態でキャストをすることは絶対に止めましょう。
半クラッチでキャストをすると、ギアが傷ついてしまうために巻き心地が悪くなったり、異音が発生したりと故障の原因になります。
半クラッチでキャストすれば、明らかに異様な音をしながらルアーが飛んでいくので、なんとなく「マズいことをした」ということには気付くものですが、やはりマズいです。焦らずしっかりクラッチを切ってからキャストを行うようにしましょう。
2.キャスト後、サミング前にクラッチを戻す
続いてもクラッチ問題です。ベイトリールでキャストをすれば、サミングをしハンドルを回してクラッチを戻す、というのが一連の流れですが、サミング前にクラッチを戻してしまうのはご法度です。
「クラッチ返り」と言われるもので、こちらもギア故障の原因の主たるものとして挙げられます。
なぜこのようなことが起こってしまうかといいますと、キャスト中に不意にハンドルに触れてしまうことが一つ。さらには、ハンドルが重かったり、キャストフォームが関係したりということもあります。
アングラー側として確実に避けなければいけないのは、キャスト中に不意にハンドルに触れてしまうことです。キャスト中はハンドルに触れないよう気をつけましょう。
3.スプールを強く押さえる
根がかりがあった時は、スプールを強く押さえて外そうとしてしまいがちですが絶対に避けましょう。「スプールを強く押さえる」これが良くありません。
スプールを強く押さえて根がかりを外そうとすれば、相当な強い力がスプールのシャフトにかかります。シャフトの歪みの原因となってしまい、スプールの回転に影響を及ぼします。
根がかりがあった時は、必ずラインを持って対応することです。ただ、直に手でラインを持って引っ張ると手を怪我する恐れもあるので、手にはタオルなどを巻いて引っ張ると良いでしょう。
4.メカニカルブレーキの緩めすぎ
ベイトリールのスプールがガタつくまで、メカニカルブレーキを緩めることはリールにとって良くありません。
最近のベイトリールは、メーカー独自のブレーキシステムの性能が向上しているため、メカニカルブレーキに頼る必要がなくなっています。
ただ、メカニカルブレーキを緩め過ぎするとスプールがガタつくことから回転が悪くなりシャフトの歪みにつながってしまう恐れもあります。
メカニカルブレーキを緩める際は、リールがガタつかない程度までとし注意することが必要です。
5.ドラグを締めたまま長期保管
ベイトリールのドラグを締めたまま長期間保管することは止めましょう。
ドラグ性能の良し悪しに大きく関係するドラグワッシャーというパーツが消耗してしまい、性能の低下を招きます。
ベイトリールは太いラインを使うことから、実釣ではドラグを締めがちになりますが、保管時は緩めておくのがベターです。
また、長期間保管する時は、グリスが固まってしまうことから定期的にドラグを動すと良いでしょう。
6.砂地に直接ベイトリールを置く
タックルのセッティング時やルアー交換時などは、なんとなく地面に置いてしまうものですが、特に砂地には置かないようにしましょう。
やはり、リール内部に砂や土が入ると故障の原因になります。さらにはコンクリ護岸であってもタックルが倒れたりすればベイトリールに思わぬキズが付いてしまうこともあります。
タックルのセッティング時などは、タックルボックスを使うのがおすすめです。タックルボックスの上にタックルを置くようにすれば、ベイトリールが直接地面に触れることを避けられます。
7.レベルワインダーにゴミが付いたまま
ラインに直接触れる部分であるレベルワインダーには、様々なゴミが付きます。
ただ、そのゴミが付いたまま放っておくと、レベルワインダーの溝にも入り込んでしまいリールの巻き取りなどに支障をきたしてしまいます。
釣行後はレベルワインダーの特に溝部分をしっかり清掃するようにしましょう。綿棒を使うとやりやすいのでおすすめです。
道具は大切にしましょう!
ベイトリールに限らず道具全般に言えることですが、正しく使って丁寧にメンテナンスしておくに越したことはありません。
雑に扱えば、故障も起こりやすいですし長く使うこともできません。
また、ベイトリールを売りに出す時にも不利です。綺麗に使っていれば、それだけ高値がつくというものです。
月並みなことを最後に言いますが、道具は大切にしましょう。