1日でできる夏休みの自由研究【チリメンモンスターを探せ!】

夏休みの自由研究は、時間も費用も手間もかかって面倒臭いと感じるご家庭も多いのではないでしょうか?美味しく楽しく学べる最短1日でできる海の生物の自由研究をご紹介します。大人もハマる【チリメンモンスター】の世界へようこそ!

目次

チリメンモンスターって何?

チリメンモンスターとは、ちりめんじゃこのパックの中に潜んでいる海洋生物のことです。子どもの頃、ちいさなタコやイカを見て感動したという方も多いのではないでしょうか?【チリメンモンスターを探せ!】は、この小さな生物を意図的に探し出し、【チリモン図鑑】を作ります。

普段何気なく食べているちりめんじゃこですが、よくよく見ると、たくさんの面白い生物が隠れていますよ。じっくりと行うとどこまでも追求できる世界ですが、最短1日で自由研究を完成させることができるという点もおすすめポイント。さっそく初めてみましょう!

チリメンモンスター図鑑を作るのに必要な道具

チリメンモンスターを探し出し、見つけたチリメンモンスターを調べて図鑑を作るというのが今回の自由研究です。必要なものをチェックしてみましょう。

・ちりめんじゃこパック

・じゃこの選定に使うお皿や紙

・ノートや画用紙

・カメラ

【チリメンモンスターを探せ!】チリメンモンスター図鑑の作り方

ではさっそく、チリメンモンスター図鑑を作っていきたいと思います。まずは、スーパーでちりめんじゃこのパックを購入します。しっかりと乾燥させたタイプが推奨ですが、しらすでもOKです。ただし、しらすの場合は柔らかく、ちぎれやすいため注意が必要です。

選ぶときには、ちりめんじゃこのパックの表示をチェックすることをおすすめします。ちりめんじゃこのパックには、チリメンモンスターが混入しないように、選別を受けたパックとそうでないパックの2種類があります。できるだけ無選別のものがおすすめです。

今回画像は、大手スーパーの商品を使用していますが、このパックは(偶然かもしれませんが)チリメンモンスターの混入率は低めでした。いわゆるハズレです。個人的な見解ですが、いろいろな場所でパックをチェックしましたが、チリメンモンスターがたくさん入ったパック(当たりパック)を手に入れたいときは、漁港近くの鮮魚店やスーパー、道の駅などが断然おすすめです。

次にちりめんじゃこの選定をします。一番楽しい作業です!選定をするときは、黒いお皿や紙の上に少量ずつ広げてチェックする方法がおすすめ。選定中でないちりめんじゃこは、傷まないように冷蔵庫に入れておくことをおすすめします。

一見、すべてちりめんじゃこに見えても、しっかりと分けていくと、チリメンモンスターが登場します。この中にも…

ポイントは、魚の場合は全体的な形、口元、長さなどをチェックすること。魚以外は、一見ちぎれたクズのように見えるけれど、よく観察するとチリメンモンスターだったというパターンが多いです。

見つけたチリメンモンスターは、カメラで撮影します。できるだけ接写機能に優れたカメラがあると、図鑑の仕上がりがキレイになるほか、魚の種類を調べる時にも役立ちますよ。

チリメンモンスターの種類が不明な場合は、ネイチャーおおさか(公益社団法人 大阪自然環境保全協会)が運営している「チリモン図鑑」を活用してみてはいかがでしょうか。 チリモンブームの先駆け的な存在のこのサイト、分かりやすくておすすめです。

「チリモン図鑑」:http://www.chirimon.jp/index.php

ちなみに先ほどのものはカニの「メガロパ」です

実際に作った「チリモン図鑑」を大公開!

数年前に子どもが作ったチリモン図鑑です。このときは、自宅近くのスーパーだけでなく漁港近くのスーパーなど複数でちりめんじゃこのパックを購入。3日間程度をかけて制作しました。

3日間で集まったチリメンモンスターは全18種。探せば意外といるものです。

写真とその魚の解説を添えています。

№1 カタクチイワシ ニシン目カタクチイワシ科

チリメンによく入っているカルシウムたっぷりの魚。人類の利用だけでなく食物レンサで色んな魚に食べられる人気者。(原文まま)

メジャークラスのタコやエビは、形もわかりやすく見つけやすいチリメンモンスター。

シャコ
ハタ

一見クズのように見えるこれも、調べてみると…

ヤドカリの「ゾエア」。ヤドカリの幼生で、数回の脱皮を繰り返し私たちが「見たことがる」ヤドカリの姿に近づいていくそうです。

チリメンモンスタークイズ

突然ですが、クイズです。このチリメンモンスターは、成魚になるとなんの魚でしょうか。ヒントは、これから本格釣りの本格シーズンを迎えるあの魚です。

答え : タチウオ

どうしても分からないチリメンモンスターが出てきたら

魚図鑑やチリモンサイトなどを探しても、どうしても魚の種類が特定できないときは、水族館に持ち混んで、飼育員さんに聞いてみるのもおすすめです。飼育員さん曰く、「乾燥した稚魚は魚種の特定が難しい」そうなのですが、おおよその検討をつけてもらえる可能性が高いでしょう。子どもにとっては、飼育員さんとお話できる良いきっかけにもなりますよ。

今年の自由研究は「チリモン図鑑」で決まり!

最短1日でも完成させることができる「チリモン図鑑」。身近な海に多くの魚がいるということや、魚の種類、海が命を育んでいることなど、さまざまな勉強に役立ちます。もちろん、購入したパックはおいしく食べることが基本です。時間はかかってしまいますが、応用版として、見つけたチリモンをレジンで固めて標本のようにするのもおすすめです。

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