大物との駆け引きはいかが?佐賀県・伊万里湾大橋下

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●ヒラメ20、マゴチ40

撮影:筆者
伊万里湾大橋下の道路とフェンスです。家族連れでも安心して釣りができます。

早めに夕食をとっていよいよマゴチ釣りを始めます。エサのキスは20匹ほど釣ることができました。海水をこまめに替えて水温が上がりすぎないように注意します。小魚をハリに刺す方法はいろいろありますが、ボクはいつも下アゴから上アゴまで刺して、口が開かないようにしています。B君は背掛けです。その方が弱らないと彼は信じているのです(あまり変わりはないような気がするのですが)。

仕掛けを軽く投入します。中通しオモリの先にハリスを結んでハリをセットすれば仕掛けは簡単なのですが、ボクは捨てオモリを使ってエサが海底の20〜30㎝上を泳ぐようにしてみました。マゴチは砂に潜って獲物が接近してくるのを待ち構え、射程範囲に入ったところで一気に襲いかかります。そこで、海底に沈んだ仕掛けを手前に少しずつ引いてくるのですが、海底を引きずられるとエサが弱るのが早いのです。

弱ったエサを交換しながら釣りを続けます。B君も同様です。やがて完全に暗くなりました。少しダレ気味なB君に、これからが本番だぞと声をかけます。

その言葉通り、間もなくB君にアタリが出ました。ところが、あーッ!という大きな声。そして、せっかく釣れたのにと小さな声。バラしたようです。詳しく聞くと、ゴンゴンというアタリがあったのに、アワセてもハリに掛からなかったそうです。
アタリがあって何秒待った? そう聞くと、待たずにすぐアワセたという返事です。

昔から「ヒラメ20、マゴチ40」という言い伝えがあります。
生きエサを使ったときはそれだけ待ってアワセなさいという意味です。仕掛けやタックルが進歩した現在ではそれほど待つ必要はありませんが、とにかくすぐアワセるとハリに掛かる率は低くなります。そんなことをB君に伝えると、最初に言っといてくださいよーとなじられてしまった。

そして、今度はボクにアタリが。
ゴツン!衝撃的なアタリです。すぐアワセたくなるのはわかるのですが、ここで我慢しないといけません。道糸を張って軽くテンションをかけたままで待ちます。エサのキスを飲み込み、動き出したところがアワセのチャンスです。竿先がグーンとしなったところでアワセます。体型に似合わず、マゴチはよく引きます。1号の磯竿ではコントロールできませんから、最低でも2〜3号を使ってください。

マゴチが浮いてきました。60〜70㎝はありそうです。

その後は小型ですが2匹のマゴチを仕留め、B君も1匹釣り上げて納竿しました。

●まとめ

撮影:筆者
産業道路が走る祇園大橋の下も好ポイントとなります。
この奥は川ではなく、単なる水路になります。

泳がせ釣りがどのようなものか少しは理解いただけたでしょうか? 絶対数が少ないためマゴチやヒラメが数釣れることはありません。1〜2匹釣るのがせいぜいです。しかし、平均してサイズは大きく、しかも食べて美味しいのですから十分満足できます。

それに、伊万里湾大橋下では泳がせ釣り以外の釣りも楽しめます。ウキ釣り、ルアー釣り、投げ釣りのほか、サビキ釣りやエギングも可能なのです。対象魚が豊富で足場はよく、アクセスも簡単とあれば、ファミリー釣り場としてはAクラスといっていいでしょう。機会があれば、みなさんもぜひ釣行してみてください。

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