釣り針特集|代表的なハリそれぞれの特徴を解説!おすすめのハリも!

目次

代表的なハリの特徴④ 狐型

狐型の特徴1. 形状の特徴

狐 釣り針 針 ハリ
出典: http://www.owner.co.jp/search/328/

狐型のハリの特筆すべき特徴は何と言っても、ハリ先の小ささと角ばった先曲げとにあるでしょう。ハリの軸全体におけるハリ先が占める長さは、5種類の中で最も短くなっており、ハリ先だけが極端に小さい独特の形状をしています先曲げのカーブは、直角を超える鋭角になっているため、ハリ先が折りたたまれるように内側を向いているのが特徴です。

腰曲げは全体的に直線的で、狭い範囲で鈍角に角ばって曲がっています。フトコロの広さは、5種類の中で最も狭く、他の4種類は一線を画しています。

狐型の特徴2. 魚の口への掛かり方

ハリ全体をくわえられる大きさの口を持つ魚が狐型のハリをくわえると、ハリ先が小さいうえに内側を向いているため、非常に掛かりにくくなってしまいます。とはいえ、ハリ先しかくわられない大きさの口の魚の場合だと、小さなハリ先によって、しっかりとカエシを超えて貫通させることができ、鋭角の先曲げで魚の口をしっかりと保持してくれるため、”小さなおちょぼ口で吸い込むようにエサをくう魚には最適”と言えるのです。

なお、狐型のハリに口の小さな魚が掛かると、ハリ先のみが魚の口の中に入り、ハリの軸全体の半分程度が口から出た状態になります。

狐型の特徴3. 狐型に分類されるハリの種類

秋田狐 釣り針 針 ハリ
出典: Amazon

現代の釣り針における”狐”という言葉は、前述した形状を持つハリの総称であり、”狐バリ”という名称のハリは販売されていません。狐型に分類されるハリの代表的な種類としては、現代における狐型のハリの標準である「秋田狐」の他、シロギス釣り、ウナギ釣り、ワカサギ釣り、タナゴ釣りなどで使われるハリ全般が挙げられるでしょう。

メーカーオリジナルのハリも数多く存在しており、ハリ先の抜群の刺さりが自慢の「ワカサギ鬼鈎」(ささめ針、ワカサギ釣り用)や、活性が極端に下がる冬季攻略の強い味方になってくれる「極タナゴ」(がまかつ、タナゴ釣り用)など、タックルメーカー各社の創意工夫が光る魅力的なハリが多数ラインナップされています。

狐型の特徴4. その他

一般的な形状のハリで、タナゴ類などの、極端に口の大きさが小さい魚に合わせてハリ先を小さくしようとすると、ハリ全体の高さもそれに比例して低くなってしまい、ハリスを結ぶためのチモトの部分を確保できなくなってしまいます。ですから、ハリ先のみが小さくなっている狐型のハリは、非常に理になかった形状であり、特定の釣り方においては必要不可欠な存在です。

代表的なハリの特徴⑤ 丸セイゴ型

丸セイゴ型の特徴1. 形状の特徴

丸セイゴ 釣り針 針 ハリ
出典: http://www.owner.co.jp/search/533/

丸セイゴ型のハリの形状は、狐型ハリの特徴と類似する部分があるものの、ハリ先の角度や大きさが異なっています腰曲げは、狐型のハリ同様、狭い範囲で鈍角に角ばって曲がっており、伊勢尼型のハリのようなゆるやかで平均的なカーブとは対照的です。

先曲げについても、カーブの形状自体は、直角を超える鋭角でハリ先が内側を向いているのですが、その角度は狐型のハリほどキツくないため、”ある程度内側を向いている”というレベルです。そのため、フトコロの広さは狭めではあるものの、一定の広さは確保されています。また、ハリの軸全体におけるハリ先が占める長さも極端に短いわけではなく、”5種類の中では標準的“と言えるでしょう。

丸セイゴ型の特徴2. 魚の口への掛かり方

前述したように、丸セイゴ型のハリは、ハリ先が内側を向いているため、魚がハリをくわえた際のハリ先の刺さりの良さについては、最も良好である伊勢尼型のハリには劣っています。とはいえ、一度刺さってしまえば、鋭角の先曲げが魚の口をしっかりと保持してくれますので、”やり取り中に魚に大暴れされても外れにくいのが長所“と言えます。

水と一緒にエサを吸い込むようにくう魚への適合性も極端に悪いわけではなく、”非常にバランスの取れた形状“と評価できます。

丸セイゴ型の特徴3. 丸セイゴ型に分類されるハリの種類

丸セイゴ 釣り針 針 ハリ
出典: Amazon

丸セイゴ型に分類されるハリは、標準の「丸セイゴ」のみとなっています。ただ、チヌを狙う釣り方を中心に一部のアングラーが愛用している「カイズバリ」については、誕生の経緯はチヌバリに類似しているものの、形状のみで判断すれば、丸セイゴ型のハリとして分類されるでしょう。

丸セイゴ型の特徴4. その他

丸セイゴ型のハリはその名の通り、セイゴ(スズキの幼魚)釣りにおいて、「エラ洗い」と呼ばれる、スズキ特有の暴れ方によってハリが外れてしまう問題をできる限り防ごうと試行錯誤した末に誕生したハリです。ですから、掛かってから大暴れする魚には、まさにもってこいなのです。

また、ハリ先がある程度内側を向いているため、”根掛かりしにくい“というメリットもあります。

>>> 次のページでは, それぞれのおすすめのハリをご紹介

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