釣り針特集|代表的なハリそれぞれの特徴を解説!おすすめのハリも!

目次

代表的なハリの特徴② 袖型

袖型の特徴1. 形状の特徴

袖 釣り針 針 ハリ
出典: http://www.owner.co.jp/search/443/

袖型のハリは、腰曲げと先曲げそれぞれのカーブになっている部分の範囲が狭く、直角に近い形でシャープに曲がっている形状が特徴です。釣り方によっては、「角バリ」と呼ばれることもあり、全体的に丸みのある曲がり方をしている伊勢尼型のハリとは対照的に、角ばったカーブと直線とで構成された形状をしています

胴と針先の角度はほぼ同じものが多く、故に、フトコロの広さが均一になっている部分の面積も広くなっています胴の長さは、5種類の中では標準的なものです。

袖型の特徴2. 魚の口への掛かり方

胴と針先の角度はほぼ同じである袖型のハリは、アワセを入れると、ハリスが引っ張られる角度とほぼ同じ垂直方向にハリ先が刺さります。ハリ先を内側に大きく回り込ませて貫通させるタイプのハリは、アワセがしっかり決まれば、魚の口により深く刺さって抜けにくくなるのですが、しっかりと内側に回り込むまでには時間が掛かり、ハリスが斜め方向に強く引っ張られる力も必要になってきます。

一方、垂直方向に貫通するタイプのハリは、アワセの動作の早いタイミングでハリ先の大部分が貫通してくれるため、アワセの動作の最終的な段階における刺さり具合は浅くなるものの、軽く素早いアワセでハリ掛かりしてくれるメリットがあります。ですので、ハリスが細い故に強いアワセができず、エサをくわえる力が弱い魚が多い淡水のフィールドでは、特に効果的なのです。

袖型の特徴3. 袖型に分類されるハリの種類

袖 釣り針 針 ハリ
出典: Amazon

標準の袖バリ以外で袖型に分類されるハリの多くは、淡水のフィールドで使われるものが大部分を占めています。代表的なものとしては、渓流釣りで用いられるオーソドックスなハリである「ヤマメバリ」や、ヘラブナ釣りで使われる”角バリ”と呼ばれるタイプのハリ全般などが挙げられます。

タックルメーカーオリジナルのハリでは、警戒心がひと際強いヤマメ専用設計が特徴の「A1-ゼロ渓流」(がまかつ、渓流釣り用)や、クワセエサでの使用に特化され、胴が短く作られているのが特徴の「金へらサスケ」(オーナーばり、ヘラブナ釣り用)などがあります。

袖型の特徴4. その他

カーブが角ばっているタイプの形状のハリは、魚が掛かった際の負荷がその部分に集中しやすく、強度面での弱点があるため、袖型のハリは、比較的小型のターゲットを相手にする釣り方で使われることがほとんどです。とはいえ、直線的なハリ先は、「スプリングバック現象」と呼ばれる、アワセ時に加わる強い衝撃によって、一瞬だけハリ先が外側に広がって戻ることですっぽ抜けを起こしてしまう現象が起きにくいという長所もあり、”袖型のハリのような細い軸のハリに合った形状である”と評価できます。

代表的なハリの特徴③ 流線型

流線型の特徴1. 形状の特徴

流線 釣り針 針 ハリ
出典: http://www.owner.co.jp/search/595/

流線型のハリの形状の特徴は、チモトの位置と腰曲げの曲がり方とにあります。流線型のハリは、チモトがフトコロのほぼ中心点の位置にあり、それに伴って、腰曲げのカーブしている部分が、先曲げからハリ先と同じ角度にかけて曲がる部分と、ハリ先と同じ角度からチモトにかけての部分との2ヵ所に分かれています。腰曲げが、曲がる方向を変えて2段階でカーブしているハリは他に例がなく、5種類の中でも特異な形状です。

先曲げのカーブは、伊勢尼型のハリと同様に丸く、ゆるやかに曲がっていますが、腰曲げが非常に長いため、ハリの軸全体におけるハリ先が占める長さは、相対的に短くなっていますフトコロについては、ハリの軸の全長を考慮すると、狭めと言えるでしょう。

流線型の特徴2. 魚の口への掛かり方

流線型のハリは、腰曲げの部分が、フトコロの中心点に向かって折り畳まれるように曲がっているため、腰曲げの部分の、軸が口に当たる面積が狭く、魚が容易に吸い込みやすい形状になっています。また、ハリ先の相対的な長さも短くなっていますので、ハリ全体の高さの半分程度しか吸い込まれていない段階であっても、しっかりと魚の口の中にハリ先全体が入ってくれるのがメリットです。

ただ、流線型のハリは、エサを水ごと吸い込むようにくうタイプの魚にはピッタリなのですが、エサをパクっとついばんで食べるタイプの魚の場合だと、フトコロの相対的な狭さや、ハリ先の相対的な短さがデメリットになってしまい、フッキング性能は劣ってしまいます

流線型の特徴3. 流線型に分類されるハリの種類

流線 釣り針 針 ハリ
出典: Amazon

流線型に分類されるハリは、カレイ類やシロギスを狙う釣り方で用いられるものが中心です。標準の流線バリとキスバリ以外では、メーカーオリジナルのハリとして、標準の流線バリよりも大型魚への対応力を高めた「ビッグサーフ」(オーナーばり、投げ釣り用)や、手持ちスタイルの釣り方において、アワセで掛けるだいご味を味わいたい人におすすめの「あわせカレイ」(がまかつ、船釣り用)などのラインナップがあります。

流線型の特徴4. その他

流線型のハリは、ハリ先全体を吸い込ませてハリ掛かりさせるタイプのハリですので、”アワセがベストなタイミングよりも遅れがちな釣り初心者でも、きちんとハリ掛かりさせられる“という利点があります。

流線型のハリを使う際に注意が必要なのが、サイズの選び方です。前述したように、流線型のハリは軸が長いため、一見すると大型のハリに見えるものの、フトコロが相対的に狭く、ハリ先は相対的に短くなっているため、フトコロとハリ先とを基準に適切なサイズを判断しようとすると、本来の適正サイズよりも大きいものを選んでしまう可能性があります。ですから、サイズ選びに自信がない場合は、釣り具店の店員にアドバイスをもらうようにするのが無難です。

>>> 次のページでは, 狐型と丸セイゴ型とのハリの特徴を解説

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