釣りをしていてラインを切られた経験がある人は少なくないでしょう。魚の引きが強かったり、根に潜られたりなど原因はさまざまですが、もっと直接的な原因として「歯が鋭い魚」が挙げられます。
鋭い歯によって所かまわずラインを切ってしまうため、厄介者として扱われることも。それだけならまだ良いのですが、扱い方を間違えればケガにつながってしまうこともあります。
そこで、今回は釣り場で良く出会う歯の鋭い魚をご紹介します。扱い方にも触れますので、釣れてしまった時は参考にしてみてください。
釣り場で出会う歯の鋭い魚5選!
歯の鋭い、もとい“牙”とも呼べる物騒なものを携えた魚は決して珍しいものではありません。そのため、釣れた場合は扱いに注意する必要があります。
ここでは、釣り場で出会う歯の鋭い魚を5種類ご紹介します。これらの魚はむやみに口に手を近づけないほうが良いでしょう。
カマス
スズキ目カマス科に属すカマスは、沿岸域に生息しており魚食性が強い魚なので、ルアーで釣ることもできるゲームフィッシュです。群れで回遊していることも少なくないため、数釣りを楽しむこともできます。
小型のプラグやメタルジグに対する反応が良く、面白い釣りものではありますが、鋭い歯でラインを切られてしまうことも少なくありません。
また、とても味が良いので本命として狙う釣り人もいます。干物にすると格段に美味しくなるので、釣れた場合は一度試してみてはいかがでしょうか。
エソ
エソはヒメ目エソ科に属し、沿岸域から100m程度の水深まで幅広く生息します。大きなものでは70cm近くになるため、それなりに引き味は良いのですが、本命として扱われることは多くありません。
ショアジギングやオフショアのジギングでよく目にする魚で、細かい歯によってラインにダメージを与えます。釣れて喜ばれる機会は多くありませんが、実は「かまぼこ」の原料として有名な美味しい魚です。
ダイナンウミヘビ
ダイナンウミヘビはウナギ目ウミヘビ科に属す魚です。名前にウミヘビとあるものの、爬虫類のヘビとは無関係で立派な魚類として知られています。
岸から投げ釣りをしていると、たまに針に掛かりますが長い胴体で仕掛けをぐちゃぐちゃにしてしまうため、厄介者として扱われます。
ダツ
ダツ目ダツ科に属すダツは沿岸域でよく目にする一般的な魚です。表層を泳ぐ習性があり、海面付近を数匹の群れで回遊する姿をよく見かけます。
小型のプラグに良く反応するので、釣ることは難しくありませんが、鋭い歯でラインを切られてしまう場合があります。特別美味しい魚ではないため、あまり人気はありません。
タチウオ
タチウオはスズキ目タチウオ科に属し、船、岸釣り問わず人気の魚です。餌だけでなくジギングやワインドなど、さまざまな釣り方で狙えるのも魅力の一つ。
とても美味しい魚なので、食味を求めてタチウオ釣りに足を運ぶ釣り人も少なくありません。
ただし、歯が非常に鋭いため、少し触れただけでもスパッと切れてしまいます。口から針を外す際は注意しましょう。
針を外す時に便利なアイテム
歯の鋭い魚が釣れた場合、素手で針を外そうとすると暴れて歯が当たり、ケガをしてしまう場合があります。そのため、扱う際は魚をつかむことができる「フィッシュグリップ」を使うことをおすすめします。
フィッシュグリップには魚の「口をつかむもの」と「体をつかむもの」、2つのタイプがあります。口をつかむタイプは大型の魚に使われ、体をつかむタイプは小型の魚に使用される場合が多いです。
どちらのタイプも魚が暴れるのを抑えられるので、安全に針を外すことができます。
歯の鋭い魚の扱いには要注意!
歯の鋭い魚はラインを切ってしまうだけでなく、扱い方を間違えればケガをしてしまいます。どんなに大漁でもケガをしてしまえば台なしです。そうならないためにも、フィッシュグリップを持参して釣りにのぞみましょう。