ヒメマスの特徴と生態、すごく美味しいと噂される味についてご紹介!

出典:写真AC

「ヒメマス」と聞いてピンとくる人は少ないのではないでしょうか。目にする機会も食卓に並ぶことも滅多にない魚ではありますが、大きな特徴が一つあります。それは「とても美味しい」こと。そんなヒメマスの特徴や生態、評判の味についてご紹介します。

目次

ヒメマスはどんな魚?

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ヒメマスはサケ目サケ科の淡水魚です。一生を湖沼で過ごすもの(陸封型)をヒメマス、海に降りるものをベニザケと呼びます。大きさはおよそ25cm前後、大きなもので50cm程に成長します。

ヒメマスの降海型“ベニザケ”

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ヒメマスの中で一生のうちで一度海に降りるものをベニザケと呼びます。大きいもので70cm以上に成長します。河川で産卵し、孵化したものは成長するために海へ降り、また産卵のために河川を遡上。同じ魚ではあるものの、ライフサイクルは異なります。

ヒメマスの生態

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ヒメマスは冷水性の魚で、適水温は10~13℃と言われています。季節や水温によって泳ぐ水深を変え、群れで回遊する性質を持ちます。同じ環境に他のサケ科魚類がいる場合、捕食圧の影響で個体数が減少してしまうという繊細な一面を持つ魚です。

食性

雑食性で稚魚期はミジンコやユスリカの幼虫など、主に動物プランクトンを食べ、成長するとワカサギや小型の淡水魚を捕食します。また、昆虫も好んで餌とします。

繁殖

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繁殖は10~11月にかけて、湧水もしくは川や沢などの流入がある場所で行われます。この時期になると銀色から真っ赤に体色を変えますが(婚姻色)、この特徴はオスに顕著です。さらに、オスは体高も大きく盛り上がるため、その姿はとても迫力があります。

ヒメマスの主な生息地

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ヒメマスが国内で自然に分布している場所は北海道の阿寒湖とチミケップ湖のみで、他の場所に生息しているものはすべて移植されたものになります。本州では青森県の十和田湖や栃木県の中禅寺湖、山梨県の西湖・本栖湖などに生息しています 。

ヒメマスは釣り人にも大人気 !

出典:筆者

ヒメマスは釣りの対象魚として人気の高い魚です。エサ釣りとルアー釣り、どちらでも狙うことが可能。群れで回遊するため一度釣れ始めると続けて針に掛かることも珍しくはありません。しかし、魚のいる場所や水深がわからなければ、まったくアタリがないことも。広範囲に探ってポイントを見つけ出すことが肝心です。

気になるそのお味は?

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ヒメマスは「マス類の中でも美味しい」と言われます。それは過言ではなく、身にはまったく臭みとクセがないうえに、上品なうま味とさっぱりとした脂を兼ね備えています。

また、メスが持つイクラは食感がとてもよく、味も濃厚で絶品です。鮮度が落ちるのが早い魚なので、できるだけ速やかに調理する必要があります。

旬はいつ?

ヒメマスの旬は5~7月頃と言われています。これは繁殖を前に栄養を蓄えるためです。繁殖期に入ると繁殖のために栄養を使ってしまうので、身自体の味は落ちてしまいますが、その代わりに美味しいイクラを楽しむことができます。

おすすめのヒメマス料理3選!

ヒメマスは淡泊でクセもないため、さまざまな調理法に用いることができます。焼き物や刺身はもちろん、ムニエルやフライなど和・洋問わず活躍する食材です。その中でもおすすめのヒメマス料理を3品ご紹介します。

塩焼き

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ヒメマスの味を楽しみたいのであれば塩焼きがおすすめです。火を通すことで皮は香ばしく、身はふわっとした食感を楽しむことができます。

刺身

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ヒメマスの刺身はうまみが強く格別です。口に入れるとしっとりとした食感の身に適度な脂が感じられ、上品な美味しさが口の中に広がります。しかし、生食する場合は寄生虫によるリスクもあるため注意が必要です。一旦凍らせて寄生虫を死滅させる、もしくは飲食店で調理されたものを食べることをおすすめします。

ムニエル

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淡泊な身はムニエルにしても美味しくいただけます。あっさりとした身にバターのコクが加わりヒメマスのうま味と相まって文句なしの一品です。

まとめ

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日本の限られた場所にしか生息しておらず、市場に出回ることも滅多にない魚「ヒメマス」。接する機会は少ないかもしれませんが、釣りでもよいですし湖の近くであれば食べさせてもらえるお店もあります。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。紅葉のように真っ赤に染まる美しい姿とその美味しさは記憶に残ることでしょう。

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